中居正広主演で、名作「私は貝になりたい」をリメイク
2007年5月25日 12:00

1958年(昭和33年)に故フランキー堺主演で放送されたTVドラマで、その反響の高さから翌年には、同じく堺主演で映画化もされた反戦ドラマ「私は貝になりたい」が、SMAPの中居正広主演でリメイクされることが、5月23日、配給元である東宝から発表された。中居の映画出演は、02年の「模倣犯」(森田芳光監督)以来6年ぶり。TVドラマ「砂の器」で中居と組んだ経験があり、木村拓哉主演のドラマ「華麗なる一族」も話題を呼んだ福沢克雄が初メガホンを取る。
「私は貝になりたい」は、太平洋戦争に召集された理髪店店主が、上官より米兵捕虜の殺害を命じられたものの、気後れして相手を負傷させただけに止まった件で、復員後裁判にかけられ、下級戦犯として絞首刑に処せられる悲劇を描くドラマ。94年には所ジョージ主演で再びTVドラマ化もされている名作だ。
オリジナルの脚本を手掛けたのは、故黒澤明監督の「羅生門」や「七人の侍」、そして故野村芳太郎監督の「砂の器」など、数々の傑作を世に送り出した名脚本家の橋本忍だが、今回のリメイクにあたっても、現在89歳の橋本が加筆・訂正を行ったそうだ。その橋本は製作発表に際して「私は書き上げたシナリオは直さないが、これまでの作品の中で1本だけ、手を入れ、書き直したい作品が『私は貝になりたい』。世評の高さと実態の差が大き過ぎるので、今回思い切ってその乖離を埋めるべく書き直した」とのコメントを発表した。
一方、大役を任された中居は「歴史ある作品に参加できてうれしく思う。プレッシャーもあるが、監督の胸を借りて、気負わず頑張りたいと思う」と意欲を語った。「私は貝になりたい」は今秋よりクランクイン、08年初夏にクランクアップし、冬公開を目指す。
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