模倣犯

劇場公開日

解説

宮部みゆきのミステリー小説を映画化。SMAPの中居正広主演。東京の下町で豆腐屋を営む有馬の孫娘・古川鞠子が失踪して10か月、事件は一向に進展していなかった。そんなある日、公園のゴミ箱から女性の右腕とショルダーバッグが発見される。その後、各局に犯人からの犯行声明と共に、それぞれ別の被害者と思われる女性の写真が届く。日本中が騒然となる中、有馬は鞠子を救い出すべく必死の捜索を行うが……。猟奇連続殺人事件を通して、現代社会が抱える病理に鋭く迫る。

2002年製作/123分/日本

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オソレゾーン

映画レビュー

3.0原作者の宮部みゆきが表現しようとしたことと、森田監督が本作で表現しようとしたことは全く別物であったのです

あき240さん
2022年8月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2002年6月公開

森田芳光監督作品
大変実力のある監督だと思っています
「家族ゲーム」は日本映画のオールタイムベストに必ず入る傑作中の傑作です
「それから」、「(ハル)」、「阿修羅の如く」も多くの人が支持する傑作です

従来の日本映画にはない新しく感覚を取り入れた作風です
改めて考えてみると森田監督は、手垢にまみれてしまった日本映画各ジャンルのフォーマットを、今日性を持ったものに革新させることを目指していた監督だったのだと思います

しかし、その志は高くとも、早すぎたり、意図が空回りして評価されない作品も結構あるのも確かです

残念ながら本作もその中のひとつです

小説と映画は別物
ある程度の翻案はあって当然と思います
上映時間の制約がある以上、映画では物語を整理してテーマをしぼり込む作業が不可欠です
それによって原作のもつメッセージが一層はっきりと伝わるからです
作品によっては、原作を上回ることすらあります
原作者の意図を超えて、映画自体が別の価値を持つこともあり、原作者自身が原作を超えたと断言する作品すらあります
例えば松本清張原作の「砂の器」のように

しかし、本作は原作者、原作小説の読者、普通の観客すら間で怒りを買った作品として有名な程です

配役、役者、劇伴は悪くはないしむしろ良かったと思います
撮影は少し不思議な映像です
なにかセピア色のカラーフィルターがかかったかのような彩度や明度の低い画作りなのです
撮影は北信康
彼の特徴的な持ち味の画作りではないと思います
監督からの何らかの意図があっての撮影指示だったのだと思います
なにか全編が回想シーンのように感じられます

批判の矛先は、やはりピースの自爆シーンとラストシーンのピースの赤ちゃんの登場に集中しています

自爆シーンが荒唐無稽なのは監督が一番分かっているはず
ただインパクトが欲しかった、そんな底の浅いことをするような監督ではないはず
何らかの意図があったのだとこれも思います

ラストシーンの赤ちゃん
相当に無理な設定です
誰がそれまで赤ちゃんを保護していたのか
誰がそこに置いたのか
誰が産んだ赤ちゃんなのか
なぜこの子だけは生きているのか
監督のメッセージのはずです
しかし、読み取れません

自分には理解ができませんでした
救いのない物語に救いのを付け加えたかった?
そんな小手先の事なんかしない監督と分かっています

だから本当に謎です

劇場型犯罪は、原作小説連載中の1997年に神戸連続児童殺傷事件で原作を超えてきました

本作から20年を経た今日
殺人こそないものの、動画配信サイトではライブ配信はではいまや当たり前です
迷惑系のYouTuberはゴロゴロいます
もしあれが殺人事件だったなら?

そこを森田監督は先取りして表現したかったのだろうと思います
あの赤ちゃんは今年20歳になるのです

20年後、このような事件は日常的な出来事になるのだ
それを言いたかったのでは無いでしょうか?

2022年の今日、私達は生きてそれを目撃しているのです

だからピースの首が飛び爆発する映像はCG とハッキリとわかる映像なのです
わざとそうしてあるのです
飛び散るのは、血糊や肉片、爆炎、爆風のリアルな映像ではなく、花火のような灰に過ぎないのはそういう演出の意図であったのでは無いでしょうか?
あれは一種のYouTuberのエフェクトに過ぎないようなものだと思うべきなのでしょう

本編の夢の中のような見え辛い画作りも、これは20年後の世界から振り返ったならというつもりだったのかも知れません

自分が勝手に監督の意図を想像して思い浮かぶのはそのくらいです

原作者の宮部みゆきが表現しようとしたことと、森田監督が本作で表現しようとしたことは全く別物であったのです

それ故、原作者、読者の支持を得られないのは当然です
その意図も分かりづらく、監督だけが理解しているようなものなのですから、低評価も当然でしょう

しかし森田監督が、本作を通じてなにかを表現しようとしたことは間違いないと思うのです

模倣犯
それはブラフで犯人のプライドを傷つけて、自発的に自供させるための計略でした

神戸連続児童殺傷事件のように、2022年の今年現実は本作を超えてきました

元総理の暗殺です
あれも劇場型犯罪の一種だったのです
全国、世界中の人間が暗殺現場を多方向の映像で繰り返し目撃したのです
自らは配信しはしませんが、メディアがそれをしてくれたのです

動機は思想によるものでなく、カルト宗教に絡む個人的なものだそうです
しかし、それをどこまで信じて良いものか
本作のピースのように皆目分からないのです

動機も目的も犯罪の内容もまるで異なります
なのに自分には、この暗殺事件は、本作の模倣犯のように感じられてならないのです

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あき240

3.0宮部みゆきを映像化するには

morickさん
2021年12月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

この長い小説を描くには、時間が足りなすぎる。と言って連続ドラマでも難しいだろう。
もっと人の悲しみとそれを嘲笑うピースをきちんと描いて欲しかった。

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morick

1.0駄作

ポンチさん
2021年10月15日
スマートフォンから投稿

普通に面白くない。原作は面白いのに本当に残念。最後の赤ちゃんの所やツッコミどころ満載。

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ポンチ

1.0今もコロナ不景気だから模倣犯が・・・

kossyさん
2021年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ラストには助演の山崎努が温かい人間らしさが満ちていた。これ以外にいいところがない映画。脚本ダメ、演技ダメ、演出ダメ。映像や最新のITを使おうとしていたことだけは褒められるのかもしれないけど、上手くいかされてない。

 どこにも感情移入できないし、緊迫感もさっぱり感じられないサスペンス?原作者宮部みゆきの訴えたいところは若干感じられるものの、製作者がそれを理解していなかったのかもしれない。

 最もよかった点は、ラスト近くのニュース報道で「自衛隊員がふざけて富士山に落書きしようとした」と聞こえてきたところだ。ひまつぶし、なんとなく行われる殺人事件。不景気になってくるとこういった現象も少なくなるのかもしれないが・・・

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kossy
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