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カンヌ映画祭開幕!ノラ・ジョーンズらがレッドカーペットに

2007年5月18日 12:00

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カンヌ映画祭のレッドカーペットに登場した 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(左から)ウォン・カーウァイ監督、 ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ
カンヌ映画祭のレッドカーペットに登場した 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(左から)ウォン・カーウァイ監督、 ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ
(C)Kazuko Wakayama

今年で第60回を迎えるカンヌ国際映画祭が5月16日、ウォン・カーウァイ監督作品「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(08年日本公開)がオープニング上映され、華々しく開幕した。映画初主演となる歌手のノラ・ジョーンズジュード・ロウ、ウォン監督らがメイン会場である“ヌーボ・パレ”に姿を見せた。

アメリカでロケが行われ、全編が英語で撮影された同作品は、ノラ・ジョーンズが演じるエリザベスが、心に傷を抱えたままアメリカを横断するところから始まり、カフェ・オーナーのジェレミー(ジュード・ロウ)や様々な人物と出会うことで、移り変わる風景とともに心に変化がきざしていくさまをとらえる。カーウァイ監督の初期を思わせるメロウな作品だ。

節目の年を迎える映画祭は、メインのコンペティション部門に巨匠の顔がずらり。3度目のパルムドール(最高賞)を狙うエミール・クストリッツァや、コーエン兄弟、ガス・バン・サントクエンティン・タランティーノなど、過去にパルムドールに輝いた監督たちの名前が並ぶ。一方で初めて登場する若手の名前も見え、新しい才能の発掘にも貪欲なカンヌの姿勢を感じさせる。

日本から唯一、コンペ部門に出品されたのは河瀬直美監督の「殯(もがり)の森」(6月23日日本公開)。コンペ全作品のうち最後の上映で、10年前のカメラドール(新人監督賞)以来の受賞を狙う。審査委員長は「クィーン」のスティーブン・フリアーズ。その他サラ・ポーリーマギー・チャントニ・コレットなど女優の占める割合が多い審査員たちが、どのような判断を下すか。注目の賞結果は最終日の27日に発表される。

また、60周年記念として世界の名だたる巨匠たちの手による「To Each His Own Cinema」も注目を集めている。テオ・アンゲロプロス、ダルデンヌ兄弟、マノエル・デ・オリベイラアトム・エゴヤンホウ・シャオシェン、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、ケン・ローチアキ・カウリスマキアッバス・キアロスタミラース・フォン・トリアーウォン・カーウァイなど、33組35人がカンヌ映画祭の依頼を受けて製作した短編オムニバス映画だ。日本では「監督・ばんざい!」の公開が控える北野武が参加している。「To Each His Own Cinema」は20日にワールドプレミア上映される。

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