出会い系サイトに出没する14歳の少女。「ハードキャンディ」
2006年8月1日 12:00
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出会い系サイトに出没する14歳の少女。「ハードキャンディ」
全編のほとんどが、出会い系サイトで出会った32歳の男と14歳の少女の密室劇という、息づまるスリラー「ハードキャンディ」。サンダンス映画祭でも物議を醸した作品だが、主演女優のエレン・ペイジが来日し、インタビューに答えてくれた。
「私が演じた役は、情熱や怒りを持った人物です。ことなかれ主義ではなく、矛盾した現実の象徴なんだと思います。多くの人が、“ここまではやらない”と思うことが表現できることが、映画がアートであることだと思います」と、大人びたコメントを語るエレンは19歳。
「撮影日数が限られていたので、撮影前に、監督や脚本家と入念なディスカッションをしました。監督から観るように言われた映画はクシシュトフ・キェシロフスキ監督の『殺人に関する短いフィルム』でした。切迫された感情がリアルに表現された、素晴らしい作品でした」
この役を演じ終えた後は、「ホッとした解放感」とともに「痛みも残った」と語る彼女。最近は「X-MEN/ファイナル・ディシジョン」にも出演している売れっ子だが、演じてみたい役はと聞くと「乙女の祈り」のケイト・ウィンスレットが演じた役、「モーヴァン」でのサマンサ・モートンの役、「奇跡の海」でエミリー・ワトソンが演じた役の3つを挙げた。若いながら10年以上のキャリアがある、要注目の演技派だ。