ブルーノ・ガンツがヒトラー?「ヒトラー/最期の12日間」
2005年6月7日 12:00
ビム・ベンダース監督の「アメリカの友人」「ベルリン・天使の詩」やテオ・アンゲロプロス監督の「永遠と一日」で知られるドイツを代表する名優ブルーノ・ガンツが、新作「ヒトラー/最期の12日間」のPRのため、オリバー・ヒルシュビーゲル監督とともに来日。6月3日、東京・赤坂のキャピトル東急ホテルで会見を開いた。
ベンダース作品やアンゲロプロス作品では優しい男を演じていたガンツだが、本作ではアドルフ・ヒトラー役を熱演。役作りについて聞かれると、「失望させるかもしれないけど、この役を演じるに当たってやったことといえば、本を読むくらいで、何ひとつ特別なことはしなかったよ。たくさん彼に関する本を読んだが、結局、彼の本質というものには触れることができなかった」と本音を吐露。
一方のヒルシュビーゲル監督はドイツの国民的俳優をヒトラー役に配したことについて、「彼は誰もが知っている顔で、似ている似ていないに関わらず第一候補でした。ですが、役が決まった後に彼がヒトラーの格好をしてみると、これが似ているんです。そのときはちょっとしたサプライズでした。それにしても彼は素晴らしかったです」とガンツを持ち上げた。「ヒトラー/最期の12日間」は7月、シネマライズほかにて公開。