スピルバーグ&ハンクスも来日。第17回東京国際映画祭
2004年9月14日 12:00
今年で17回目を迎える東京国際映画祭の上映作品が決定し、9月13日、六本木アカデミーヒルズで開かれた記者会見で、映画祭の角川歴彦ゼネラルプロデューサー(GP)らが詳細を発表した。
角川氏が「西のカンヌ、東の東京と呼ばれるようにしたい」と意気込みを語る今年の映画祭は、グランプリを競うコンペティション部門では15本、アジア映画にスポットを当てた「アジアの風」部門は30本以上を上映。特別招待作品は23本で、開幕を飾るオープニング作品に山田洋次監督の「隠し剣 鬼の爪」、オープニング・ナイト作品には宮崎駿監督の「ハウルの動く城」が決定。クロージング作品にはスティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の「ターミナル」が選ばれ、これに合わせて、スピルバーグとハンクスも来日する予定だ。同時に、コンペティション部門の審査委員長を山田洋次監督が務めることも発表され、会見場に現れた山田監督は、「映画を評価しながら見るのは好きではないが、角川GPの熱意と私の映画作りのコンセプトに共通するものを感じたので引き受けた。実りあるコンペにしたい」と抱負を語った。さらに今年からは上記の3部門に加え「日本映画・ある視点」部門を新設。同部門のオープニングには、宮部みゆき原作、大林宣彦監督の「理由」が上映される。
第17回東京国際映画祭は、10月23日から31日まで、六本木ヒルズと渋谷Bunkamuraをメイン会場に開催。また、今年からは幕張メッセで「東京国際エンタテインメントマーケット(エンタマ)」、六本木ヒルズで「東京国際フィルム&コンテンツマーケット(TiFCOM)」という2つのフィルムマーケットも併設され、このうちコミック、アニメ、ゲームなどを対象にした「エンタマ」は、一般客も来場可能となっている。