ディカプリオ&スコセッシ会見に報道陣600人!
2002年11月26日 12:00

12月21日に公開される映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」のプロモーションのため、主演のレオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が来日。20日、パークハイアット(東京・新宿)にて記者会見を行った。レオは「ザ・ビーチ」以来2年半ぶり、スコセッシ監督は89年以来、実に13年ぶりの来日とあって会場は大混雑。50台のテレビカメラ、200台以上のスチールカメラを含む600人もの報道陣がつめかけた。
スコセッシ監督が「ギャング~」の企画を最初に思いついたのは71年。製作費150億円、撮影には9カ月を要し、ニューヨークで編集中に同時多発テロが起こったため作業が中断。公開は丸1年延期された。監督は「この映画は、いろいろな人種や宗教を受け入れるということがテーマ。映画で言わんとしていることが社会にどういう影響を与えるか、よく考えた上で、皆が(同時多発テロ)事件を受け入れてから公開した方が良いと判断したんだ」。
レオに出演のオファーが舞い込んだのは彼が16歳の時。「ボーイズ・ライフ」で共演したロバート・デ・ニーロが推薦したのだという。「スコセッシ監督との仕事は、僕にとってひとつのゴールとも言うべき出来事。これまでにないほど情熱を傾けた」と語ったレオはその言葉通り、数々の資料を読み、1年間のウエイト・トレーニングを積んで撮影に臨んだ。「当時のニューヨークは、宗教、人種などが違う人々が共存しようとした実験的な場だったと思う。主人公がどんな風に生きたのか、楽しみながら役作りをしたよ」。
キャメロン・ディアスとの激しいラブシーンの話題になると、レオは「女性に、あんなに本気で叩かれたのは初めて」と苦笑い。このシーンは、スコセッシ監督の「一番のお気に入り」で、「暴力的だが、2人がいかにクレイジーに愛し合っているかわかるシーン。2人ともノリにノッてて何テイクも撮ったんだよ」と語った。
スコセッシ監督は、日本映画の大ファンとしても有名。黒澤明監督の「夢」に出演した経験もある。「最後の乱闘シーンは黒澤監督の『乱』のイメージ。もちろん『乱』には及ばないがね(笑)。俳優やスタッフには『椿三十郎』を参考にするように言った。他にも今村昌平監督や大島渚監督の作品を勧めた。日本映画の影響は大きいね」。
2人はスコセッシ監督の次回作「アビエーター」でもタッグを組むことを発表。2003年3月頃に撮影を開始する予定だ。
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