「ハリー・ポッター」、記録的大ブレイク!
2001年11月20日 12:00
予想通り、「ハリー・ポッターと賢者の石」が爆発的なヒットを記録した。11月16日の公開日から3日間の興行成績は、最終的に9029万ドル(約108億円)。97年に「ロスト・ワールド」がうち立てた記録(7213万ドル)をブチ破り、「ハリポタ」は公開から3日間の興行成績で全米歴代ナンバーワンとなった。上映時間2時間32分というハンデを抱えながらこれだけのヒットを記録できたのは、原作本の圧倒的な人気に加え、その公開規模の大きさだ。これまでの最高記録は「M:I-2」の3653館だが、「ハリポタ」はそれを越える3672館で公開。スクリーン数にして何と8200スクリーンという凄まじさ。さらに、公開初日は午前0時01分から公開をはじめた映画館も多数あったという。
批評家の評価は「創造性に欠ける」「まとまりがない」など決して芳しいものでないが、一般観客の満足度は非常に高く、高稼働を続けそうだ。今後、「ハリポタ」が果たしてどれだけの記録を塗り替えるか楽しみだが、なかでも「エピソード1」が保持するスピード記録(5日間で1億ドル、13日間で2億ドル、28日間で3億ドル突破)を破ることができるか注目したい。今後、感謝祭やクリスマスなどホリデイ・シーズンを迎えることを考慮すれば、「ハリポタ」が本年度のナンバーワン映画になるのも確実。
さて、すでに第2作「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の撮影は始まっており、公開は来年の11月15日にセットされている。ワーナー・ブラザース映画にとっては、過去の同社の「スーパーマン」「バットマン」「リーサル・ウェポン」などをはるかに凌ぐドル箱シリーズになりそうだ。