スコセッシ映画との呼応、ゼメキス風VFX添え
まず驚かされるのが、香港市場最大規模の企業犯罪とされる実際に起きた事件が本作のモデルになっていること。また映画ファン的な注目ポイントは、「インファナル・アフェア」で宿敵同士を演じたトニー・レオンとアンディ・ラウが20年ぶりに共演する点と、「インファナル~」3部作で共同脚本を手がけたフェリックス・チョンが監督・脚本を務めている点だろうか。
トニー・レオンが演じる主人公チンのモデルになった陳松... 続きを見る
韓国監督ならこんな下手くそな作品にはならない…。…。
抑留者の実話を映画化するならもっと説得力ある作品にしてほしい。
冗長すぎて、感動するシーンがない。それから劇場でするなら、シネスコにすべきだ。今どきビスタではね…。
「硫黄島からの手紙」の二宮は上手かったが、この作品には演技力が生かされいない。 続きを見る
諦念なのか擦り切れた希望なのか
『雪の轍』『読まれなかった小説』と、「こんな重苦しくドロドロした映画をなぜ3時間も観続けねばならないんだ」と窒息しそうになりながらも、強い印象がいつまでも尾を引くイランのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の新しい作品です。今回もやはり、イランの地方都市を舞台に村社会の因襲・人間の狡猾さ・経済的閉塞感にがんじがらめになって身動きできない人々のお話で、198分の長編です。
こんな田舎は早く出て都... 続きを見る
二度目の死別は辛すぎるだろう
死んだ人が突然蘇る。目を開け、心臓も動いているし、ぎこちないが手足を動かせもする。だが、語りかけても言葉は返ってこない。死による肉体の腐敗もそのままだ。はたしてそれは自分が愛した人といえるのか。死者とも生者ともつかない存在を前に、何ができるのか。
容易には答えが見つからないそんな問いが、淡々と静かに、じんわりと突きつけられる映画ですね。とにかく台詞が少ない上、説明的な表現も少ない。加えて映像... 続きを見る
現代人共通の何らかの病理?
岡山県南部の港町・牛窓のお宮さん五香宮で暮らす多くの野良猫から見える人間社会を描いたドキュメンタリーです。
単なる「ネコ可愛いわぁ」の映画ではなく、その「可愛い」だけで周りの見えぬ人(猫を捨てに来る人、糞の始末をする訳でないのに餌だけ遣りに来る人)、そのもたらす害で野良猫を迷惑がる人、その間に立って「ネコも人も」と苦闘する人までを見つめているのが本作の深い点です。ネコの問題は人の問題な... 続きを見る
盗み聞きしているつもりが盗み聞きされて
コッポラがゴッドファーザー二部作の間に撮った盗聴サスペンスと期待してたんだけど、意外と内省的なお話しで肩透かしを食らった感じです。雑踏の中からターゲットの男女の会話を長距離の指向性マイクと近距離マイクの組み合わせで盗聴するテクニックは、なかなか面白いです。主人公の盗聴技術者のプロフェッショナルとしてのストイックな姿勢が丁寧に描かれているけど、再生した会話から殺人の可能性に気づいたため、過去の... 続きを見る
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