ナポレオンのレビュー・感想・評価
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王党派鎮圧のシーンは天安門事件を思い出した
3時間近い大作だったのに、中だるみしなかったのはさすがリドリー・スコット。
ギロチンのシーンや、大砲で反乱軍を吹き飛ばすところとか、結構グロいシーンもあったが
それをほとんどCGに頼らずに撮ったのは凄い。
フランス革命後の内乱で、ナポレオン率いる共和国軍が、パリ市内で王党派のデモ隊を大砲でなぎはらうところは、まるで天安門事件を見ているようだった。同じフランス人同士でしかも相手は投石するのが関の山の市民に、ライフルの引き金や大砲を打ったフランス人兵士はどういう気持ちだったか。
毛沢東は語録で「革命とは、お客を招いてお茶を入れるとか御馳走するとかではない。革命とは闘いなのだ。激烈なものなのだ」と言った。まさにそうなのだ。
今の日本で、フランス革命日を「パリ祭」とか言いながらおされに解釈して飲んだくれる人々を見ると、むちゃくちゃ腹立たしくなってくる。
強いナポレオンと弱いナポレオンのどちらもナポレオン
リドリー・スコットが描く皇帝ナポレオンの姿。
イメージしていたナポレオンとは違う人間臭いナポレオン。
完璧主義の姿は外面だけでこの映画が描くナポレオンは
女性に翻弄される違った一面をメインに描いていました。
本当のところは分からないけど
こんなナポレオンも観たかったので興味がわいた。
強いナポレオンと弱いナポレオンのどちらもナポレオン。
だからこそここまで歴史に残れるんでしょうね。
しょうがないおじさん
世界史に一家言ある人には色々言いたいことがあるんだろうけど、自分にはないので、もうずっとしょうがないおじさんにしか見えなかった。
子供が欲しくてしょうがないところとか、妻が好きで好きでしょうがないところとか、気に入らないことがあっても物に当たりはするけど人には本気では当たらないところとか、本当にそのへんに居るしょうがないおじさんだった。
不思議だな。あんなに血や肉が飛んでるのに。
終わり方がとても良かった。
戴冠式
まずみんな肖像画に近い人集めてきたなあ
とても初見とは思えない顔で誰か分かる。
長い長いナポレオンの生涯だから、2時間半でもまとめるのは大変だったと思う。
特に戴冠式は動く戴冠式が見られてそれだけで満足
実際にイギリスの戴冠式が近々に行われたけど、我々も近い時間軸で生きているなと感じる絵だった。
母親とナポレオン
観に行って良かった、がまずの感想です!
というのも、全く前情報なく
ナポレオン?観てみようかなぁという
軽い気持ちで、世界史もあまり詳しくないため
単純に映像をたのしみました。
それと、興味を持った視点が
ナポレオンとジョセフィーヌ、
ナポレオンの母の関係性です。
劇中にナポレオンの母は少ししか出てきませんが
何かいつもナポレオンの中には母親の存在が大きく
その母親から言われているかのようなジョセフィーヌの言葉「私がいなければあなたはただの男」みたいなニュアンスのセリフ。
この言葉は、最初ナポレオンがジョセフィーヌにただの女と言っていたのを、ジョセフィーヌが後から言い換えるのですが、映画の最後の方でも亡くなったジョセフィーヌからの声でこの言葉が出てきます。
ナポレオンは母親に認めて欲しかった
この言葉を超える男になりたくて
ジョセフィーヌの奥にはいつも自分を認めてくれない、
母親の存在を感じていたのでは無いかと思って観ていました。
我が子を会わせるシーンなどは
照れくさそうな、誇らしげな、
里帰りした息子のような感じだなと
皇帝にまで成り上がり、ジョセフィーヌと別れでも尚
手紙を書き続け、気持ちを伝え続けている
子供のようなナポレオンの姿に、何か寂しい孤独と葛藤に共感をもち、
とても近しい人のような愛情を感じました。
ストーリーより映像が素晴らしかったです
予告の「英雄か悪魔か」ではなく、ナポレオンの愛国心ゆえの戦争、妻ジョセフィーヌへの愛、この二つの愛がテーマの作品でした
筆まめ、寂しがり屋さん、マザコンぽい、今までのイメージとかなり違ってました
ナポレオンはジョセフィーヌを愛してるとは思えたけど、ジョセフィーヌはナポレオンを本当に愛していたのか、うーん…
浮気を問い詰められても言い負かすって強すぎ
「私がいないとあなたは何でもない」
こういう女の人は好きじゃないなぁ
でもナポレオンがあそこまで上り詰めたのはジョセフィーヌが妻だったからって思えます
ナポレオンって戦争の天才として描かれていますが、ラストの兵士の犠牲者数、衝撃でした
いろんなシーンでカリスマ性がすごかったし、敵を追い詰めた時の冷たい目、ホアキン・フェニックスがナポレオンにしか見えないくらいでした
映像も素晴らしく、これは劇場で観て良かったです
フランスでは、ブタの名前にナポレオンと付けてはいけないという法律がある程英雄的存在ってすごいです
ダイジェスト映画
① 戦闘シーンは圧巻
② ジョセフィーヌとの色恋
③ 晩年とワーテルローの戦い
序盤のマリーアントワネットと、
①ナポレオンが出世するきっかけとなった戦闘シーンで心を掴まれる。
中盤のオーストリア、ロシア連合との戦いも圧巻だった!
②ジョセフィーヌとの色恋に映画の大半を使い過ぎて、クライマックスの③ワーテルローの戦いの緊張感、緊迫感が薄れてしまう。
この映画で色恋要素を描くのなら、Netflixでドラマ化するなりして欲しかった。映画として2時間半でまとめるのは無理がある。
国内の権力闘争、国外の外交、戦争に焦点を当てて欲しい映画でした。
ナポレオンの半生をサラッとなぞった映画
フランス革命から人生の幕を閉じるまでの長く濃密なナポレオンの半生をサラッと掻い摘んで描いたような映画です。
全体的な構成としては【ジョゼフィーヌとの結婚生活】【砲兵を駆使した優れた戦術家としての側面】【皇帝にのし上がり、没落して生涯を閉じるまでの軌跡】の3つが物語の中心となっています。
ただし、全体的にざっくりとした印象は拭えないので、ナポレオンについてなんの予備知識もなしに映画館へ行くと、流れを掴めず迷子になる可能性があります。自分は世界史に疎いので、ウィキペディアでナポレオンの生涯を予習してから映画館へ行ったのですが、流れを把握するうえではすごく役に立ちました。
特に分かりにくいのはフランスと周辺国との関係性で、フランスはイギリスやオーストリア、ロシア、プロイセンといった国々と戦争や同盟を繰り返すのですが、大まかにでも流れを知っておけば迷子になりにくいと思います。
【ジョゼフィーヌとの結婚生活】については、出会いから懇意になり結婚、妊活、離婚、死別まで時間を割いてかなり丁寧に描かれています。本作はジョゼフィーヌという妻の存在がナポレオンにとっていかに大きなものであったかを訴えたかったのかもしれません。
実際ナポレオンが最期に発した言葉は『フランス!軍隊!軍隊のかしらに…ジョゼフィーヌ!』でしたので、やはりその存在は大きかったのでしょう。本作の主人公はナポレオンとジョゼフィーヌといっても過言ではないくらい結構な尺が取られていましたし、存在感がありました。
【砲兵を駆使した優れた戦術家としての側面】については、数多くの戦争を指揮したナポレオンですが、この映画ではトゥーロン攻囲戦、アウステルリッツの戦い、ロシア遠征、ワーテルローの戦いが取り上げられています(エジプト遠征もありますが、戦闘シーンの描写はほぼない)。
トゥーロンとアウステルリッツは、ナポレオンの戦上手な戦術家としての側面を垣間見ることのできる象徴的な戦争で、ロシア遠征とワーテルローはナポレオンにとって人生の分岐点となった重要な意味を持つ戦争です。
ただし、ワーテルローの戦いなどはそれ自体を題材とした映画があるくらいですので、2時間50分の尺に4つの戦いを収めた本作に関しては、戦争の描写に物足りなさを感じる方もいるかもしれません(特に予告編はほとんど戦争シーンでしたので)。
ただ、個人的には砲兵を駆使したナポレオンの戦術、ナポレオンが得意とした奇襲戦術は、映像の迫力も相まってすごく見応えがありましたし、この映画で最も楽しめたシーンでした。
【皇帝にのし上がり、没落して生涯を閉じるまでの軌跡】についてはざっくり言えば、連戦連勝でとんとん拍子に出世したけれど、ロシア遠征とワーテルローで歴史的な大敗を喫すると、みんな掌返してナポレオンを追い詰めたという感じ。だいぶざっくりした取り上げ方で、少々分かりにくい部分でしたが、映画としてそこまで尺を割いて取り上げる部分でもないのでしょうね。
映画全体としては戦争シーンは見応えがあるが、全体的には物足りなさもあり、可もなく不可もなくといった感じですね。
愛憎劇×戦争モノ
夫婦の愛憎劇と
ド迫力の戦闘シーンが交互に来るので
長いけど飽きずに観れました。
軍をぐんぐん引っ張る指揮官でありながら
お手紙書いたり嫉妬したり人間味溢れる描写もあり
観終わったらついナポレオンのwiki検索してました。
まあまあよかった
合戦のシーンは寄りの絵で誤魔化すことなく全体像を描いており、見ごたえがある。ナポレオンは奇襲が得意で勝ちまくって出世してく様子はとても楽しい。しかしナポレオンの人柄にはあまり魅力がなく、おっかない顔の奥さんとの馴れ初めや不妊で離婚など物語の軸がそこなので、気持ちが乗らない。長い。
マリー・アントワネットのギロチンに始まって、野蛮な風習が当たり前の時代が描かれる。
これはR18が適切では?
ギロチンでの処刑シーン、人間同士の凄惨な戦闘シーン、ナポレオンと妻ジョセフィーヌのセックスシーン。
歴史物なので、そうした学びを求めて観覧する子供や家族を誘引する作品だと考えると、PG12はちょっと弱いのでは?
戦うことの虚しさ
強いイメージしかなかった英雄ナポレオンの弱さ、裏の顔を見ることができた。勝ち続けることの先には何があるのか。多くの人の殺しあい、歩兵一人一人に人生があった筈なのに撃たれ、切られてThe End。その裏にある虚しさ哀しさを読み取った。
ホアキンのナポレオンの発音がカッコいい
予告から絶対見たいと決めていた作品。
超大物リドリースコットと今一番乗りにのっている俳優の映画となればバジェットは計り知れず、よくある大量のエキストラを入れるとチャンバラが安っぽくなることもなく本当にここで戦争が起こっていると思わされるほどの迫力だった。
皇帝(フランス市民の代表)にまで上り詰めるほどの男性脳、自分で冠を被るなど権力を欲しいままにした。
ナポレオンは実力でのし上がったのだから彼の周り全てが首を垂れる地位に行き、そのホアキンの顔つきたるや酩酊した様はまさに皇帝だった。
象徴的なのは、ナポレオンが罰せられて最初の島流しから脱走した際に対立した兵士たちにナポレオンがコートの左胸につけているありとあらゆる勲章を見せて問う、俺は誰だと。銃をむけていた兵士が一人我慢ならずに、皇帝です!と答えその場にいる全員がかつての英雄を迎えた。
Long live the public(フランス共和国万歳)を
Long live the Emperor(皇帝万歳)に変えるほどの男は伊達じゃない。
無言の美学
リドリー・スコット監督の全盛期の作品とは比べるべくもないが、これはかつての有った映画にあった良さ、美学をもう一度銀幕に掲げようとしたのではないだろうか?
もちろん、そうした取り組みは私たちに、例え映画ファンであったとしても悦楽を与えはしないが。
と語ったところで詮無いので良いところ列挙
ネタバレなので以後未視聴な方は適宜どうぞ
・ナポレオンとジョセフィーヌの初デートで、ナポレオンは多くを語らず、テーブルを動かし、ジョセフィーヌの座る椅子を近づけた。ナポレオンの人となりや、ジョセフィーヌとの関係を無言のうちに伝える素晴らしいシーンだった。
・戦争について。描かれる3戦のうち、前2戦ではナポレオン自身が斥候をし、相手を調べ、対策をして勝利に導いた。最後は斥候を自分ではせず、戦術も戦略も老いたナポレオンの姿を印象付ける。もちろん、後退した彼の頭髪も同時に哀愁を呼ぶ。
・皇帝にまで上り詰めるまでの華やかな経歴は、映像としても華やかであったり、小気味良いテンポで進む。それが、ジョセフィーヌの不倫とそこからの諍いであっても。しかし、皇帝になった後に流れる不穏で苦しみがいつも付きまとう展開と映像、この映画を忘れることはできなそうだ
・ルイ16世とマリー・アントワネットの治世から、「市民」による革命を大義に権力を手に入れた人たち、ナポレオンもその内の1人でもあったが結局は「玉座」に座ってしまう。「民主主義」の皮を被った「封建主義」はいずれ破れることを改めて描きたかったのだろう。もちろん、その経歴に巻き込まれて死んでいった多くの人命を忘れたくない。
・描かれる3戦のうち初戦と最後の戦いでナポレオンは一歩間違えれば死んでいた。という描写がされる。勝ち戦を続け、多くの功績を残し皇帝となった人物であろうと、ほんの少し違えば死んでいたのではないか、戦争による栄華など馬鹿らしいものだと監督は伝えたかったのではないだろうか?
フランス、陸軍、ジョゼフィーヌ
こないだ鑑賞してきました🎬
リドリー監督らしく、重厚な作品でしたね。
マリー・アントワネットの処刑シーンをバッチリ映すとは、驚きました😅
ホアキン演じるナポレオンが指揮する数々の戦争シーンは圧巻です。
冬の戦場の恐ろしさも垣間見れました🥶
バネッサ演じるジョゼフィーヌは、ナポレオンとの子宝に恵まれず、とうとう婚姻解消を迫られます。
その時のカンペに口ごもるジョゼフィーヌが、不憫でした。
ナポレオンは婚姻解消後も、彼女を何度か訪ねますが、最後に訪ねた時は彼女は既に‥。
この時、彼女に娘がいるような描写がありましたが‥❓
ナポレオンの臨終の地、セントヘレナ島に流されるまでをしっかり描いてますね。
ただ私は、ホアキンはもちろんいい演技をしていたと思いますが、「ジョーカー」と比べると何か足りない気が😥
バネッサも、運命に翻弄される感じがうまく表現出来てたと思いますが、もう少しインパクトが欲しかったかなと。
彼女の特徴的な瞳を、もっと活かせたのでは‥なんて思ったりしてます。
とはいえ、壮大な歴史スペクタクルとしては、完成度の高い作品だったと思いますね❗
大砲撃つとき、近くの人が耳を塞ぐのもリアルでした👍
中世に生まれなくてよかったを体験する映画でした。
以下ネタバレ
西洋絵画で見た事がある程度のナポレオンの初心者としては、
西洋絵画で見た事があるような服飾や調度品が再現されている映像は
さすがリドリー・スコット監督作と思いました。
てっきりCGかと思っていた合戦シーンは
880円のパンフレットに8,000人のエキストラを
使用しているとあったので
さすがリドリー・スコット監督作と思いました。
砲弾をつくるところから描写する丁寧な段取りシーンと
俯瞰したアングルで戦略や作戦がわかりやすい戦闘の画面つくりや
見たことのない、馬への砲撃シーンは
さすがリドリー・スコット監督作と思いました。
しかし、主人公のナポレオンに興味がないので
ナポレオンの恋愛パートは退屈でした。
17世紀18世紀のヨーロッパの暮らしぶりも、
令和の日本の生活のありがたみを感じるだけで、
環境音楽に楽団使ってカードゲームしたり
ダンスするパーティーの様子や
劇中は省略されている移動の手間、
盾も装備せず突撃する戦闘シーンを見て、
つくづく中世に生まれなくてよかったを体験する映画でした。
ナポレオンが兵隊たちをひきつれて
パリへ向かうシーンでは、
ナポレオンに興奮する兵士たちの気持ちが理解できず、
嫌な時代の嫌な権力争いを見せられてる気分のまま、
西洋絵画で見た事がある程度のナポレオンの初心者には
興奮ポイントの少ない映画だなという感想でした。
(ピラミッドへの砲撃はフィクションていうのを観賞後知った。)
あと
場面転換でスクリーンが白くなるのは、まぼろし感をだしてるのかな
と思ったりもしました。
大河ドラマの主人公はナポレオン
世界史に疎いので事前にWIKIのナポレオンを流し読みしたのは正解。
関ケ原を映像化するのに両軍の背景を詳しく説明しないように、ナポレオンの生涯は大体は把握しているのが前提です。
フランス革命から始まって、トゥールーン、エジプト遠征、戴冠式、オステルリッツ、ワーテルロー、セントヘレナとナポレオンの重要な事跡は時系列に沿ってほぼ網羅されているので、世界史のお勉強になります。
戦闘シーンの演出はさすがの迫力ではありますが、むしろ皇后との交歓と葛藤がストーリーの根幹に据えられ、軍人、政治家、皇帝としての側面は抑え気味なので、どちらかという「カッコ良くない」ナポレオンの印象です。
所謂大作でお金はふんだんに使っているようですが、痛快娯楽巨編というより落ち着いた大河作品の趣きです。
勉強してから行くと楽しめる
ずっと楽しみにしてた今作!
期待を裏切らない作品でした(*^ー゚)b
世界ふしぎ発見!で特集されていてそれを観てから行ったらとても面白かったです。
数学の天才だったというナポレオン。
頭の中で全て計算して敵を倒す策を練っていたそう。
戦争シーンは是非映画館で観てほしいですね。とても迫力があり良かった。
ナポレオン役のホアキンフェニックスはもちろん、ジョゼフィーヌ役のバネッサカービーが魅力的。衣装もとても豪華でとても素敵です。
ナポレオンが生涯ジョゼフィーヌを愛し続けたのもなんともロマンチックですね。
子供が出来ないから離縁とは。「国の為なんだ!」
彼女に生涯手紙をよく書いていたということが伝わってきました。
いいとこもあれば首をかしげるとこも。
本来のナポレオンを出しつつも違ったきり口を見せたい雰囲気は伝わった
実際カリスマをみせる場面はなぞの感動すらあった
個人的には初見の登場人物の誰これ感で理解が遅れたりする場面がたびたびあったのが気になる点
あと4DXで見る意味はなかった
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