ザ・クリエイター 創造者

劇場公開日:2023年10月20日

解説・あらすじ

「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のギャレス・エドワーズが監督・脚本を手がけた近未来SFアクション。

2075年、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。人類とAIの存亡をかけた戦争が激化する中、元特殊部隊のジョシュアは、人類を滅亡させる兵器を創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き止め、暗殺に向かう。しかしそこにいたのは、超進化型AIの幼い少女アルフィーだった。ジョシュアはある理由から、暗殺対象であるはずのアルフィーを守り抜くことを決意するが……。

「TENET テネット」のジョン・デビッド・ワシントンが主人公ジョシュアを演じ、「インセプション」の渡辺謙、「エターナルズ」のジェンマ・チャン、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のアリソン・ジャネイが共演。

2023年製作/133分/G/アメリカ
原題または英題:The Creator
配給:ディズニー
劇場公開日:2023年10月20日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第96回 アカデミー賞(2024年)

ノミネート

視覚効果賞  
音響賞  
詳細情報を表示

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9

(C)2023 20th Century Studios

映画レビュー

4.0死はどこへと繋がっているのだろうか?

2024年10月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

人間が「死」の存在に気づいて以来の未解決問題である。
人類が誕生して以来、この問いに答えを得た者がいるのだろうか。
AIと人間の戦いを描いた本作ではあるが、ここに登場するAIは、もはやターミネーターのようなものではなく愛という複雑な感情ですら搭載され文化をも築いている。そして、そのAIもがたどり着いた「死」のその先はどこなのか。
彼らも「オフ」のその先が未解決問題なのだ。
人間もAIも孤独であれば「死」や「オフ」のその先など気にしなくてもいい。愛する世界や愛する者があればこそ、別れがたいものがあればこそ「その先」が気になるのだ。

おもしろいと思ったのは、クリエイター創造者であるマヤが運び込まれていたのはチベット仏教寺院のような場所だった。仏教では人の創造を語っていないのに。
そして母なるマヤの元で「誕生」した救世主アルフィー。ある意味無原罪のお宿りよね。
ここで「なんのために生まれ、なんのために生きていくのか」という生命体全てへの問いかけも出てくる。まさに「死」を考えると「生」を考えることになる。メビウスの輪のようだ。

人はいつか死ぬことを理解して生きていく。
でももし、死なないとわかったらどう生きて行くのだろうか。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
イズボペ

4.5「記憶の中にある大好きなSFアニメ」の最高の実写化

2023年10月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 31件)
村山章

4.0壮大かつ緻密にデザインされた近未来の神話

2023年10月30日
PCから投稿

ギャレス・エドワーズは我々が触れたことのない静かなる驚きの映像世界を展開させる人なのだと改めて思い知った。とりわけ本作は舞台となる近未来を断片的に垣間見せるのではなく、地球規模で壮大かつ緻密にデザインし、今すでにAI技術の転換期の隣り合わせにある我々に「手の届きそうな距離のリアリティ」として実感させてくれる。それでいて悲観的なビジョンばかりを提示するのではなく、深い感情や体温で満たされたエモーショナルな物語を根付かせていることが極めて尊い。数々の名作映画の影響を感じる一方、それ以上にエドワーズの過去作を思い起こす瞬間も多かった。実写と特殊効果を生々しく融合させた『モンスターズ』、人間の理解や常識を超えて”生命体”を広く見つめた『GODZILLA』、一つの使命を繋ぐため身を捧げる『ローグ・ワン』という旅路を辿ってきたからこそ、この作品は今、まさにキャリアの集約地のごとく産声を上げたのだろう。

コメントする (0件)
共感した! 21件)
牛津厚信

2.5いろいろとスッキリしなかった〜徹頭徹尾、悲しいトーン

2025年7月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

斬新

2023年公開、アメリカ映画。

【監督】:ギャレス・エドワーズ
【脚本】:ギャレス・エドワーズ、クリス・ワイツ
【原案】:ギャレス・エドワーズ

主な配役
【ジョシュア・テイラー】:ジョン・デヴィッド・ワシントン
【超AI アルフィー】:マデリン・ユナ・ヴォイルズ
【ジョシュアの妻 マヤ】:ジェンマ・チャン
【特殊部隊 ハウエル大佐】:アリソン・ジャネイ
【AI兵士 ハルン】:渡辺謙
【ジョシュアの友人 ドリュー】:スタージル・シンプソン

1.妻を探す旅〜悲しいトーンの作品

2055年、ロスで核爆発が起こり、100万人が犠牲になる事態が発生する。
後で判明するが、これは人間のミスをAIに押し付けたものだった。。。

という経緯で(どういう経緯?)、
人間による「AI狩り」が行われるようになる。
特に「ニルマータ」と呼ばれるリーダーを抹殺するのが目的だ。

「ニルマータ」に迫るため、潜入捜査していたジョシュアは、マヤを愛してしまい彼女は妊娠する。
しかし、味方の奇襲攻撃によりマヤと別れ別れになり、自らも腕を失ってしまう。

ジョシュアはマヤを忘れられない。
マヤを探すために舞い戻る。

2.超兵器アルフィー

ジョシュアはマヤに行き着くために、
謎の少女AIをさらい、アルフィーと呼ぶ。

アルフィーはとてつもない能力を秘めている。

だが、『帰ってきたウルトラマン』なみに、
ギリギリの状況にならないと、能力を発揮しない。
それが、観る側にはもどかしくて仕方ない。

3.まとめ

作品のクオリティは高いと感じた。

ストーリーはハッピーエンド、とは言えないだろう。
徹頭徹尾、悲しいトーンだ。
希望や夢、みたいな言葉は浮かばない。

◆「身勝手な人間」 vs. 「気の毒な弱者(AI)」

このような構図は、
SFにしなくても、いくらでもネタに困らない。

◆ジョシュアの豹変ぶり

そもそも妻に近づいた理由は任務遂行のため。
それがどうしたことか、
離れた後に「会いたい」シンドロームに陥る。

私には ″ 豹変 ″ に映った。
いろいろとスッキリしなかった。
☆2.5

コメントする (0件)
共感した! 35件)
Haihai