BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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”どいつもこいつも狂ってやがる”
映画の開始からすぐに独特な世界に一気に引き込まれた。
ネリ(安藤サクラ)と高城(生瀬勝久)の会話シーンから始まり、関西弁で織りなされる、スピードの速い、聞き心地の良い、テンポの良い会話が自分には刺さった。
自分を魅了した独特な世界観は、多くの魅力的な登場人物によって表現されていた。全員どこかダークで、サイコパスで、狂った特徴を持っていた。
特に、イカれたジジイだった曼荼羅が、ラストシーンにかけて漢を見せるようになり、とても好きになった。普通からは外れた変な人物が、物語の上で活躍するとそのギャップ?に惹かれて、その人物を好きになる傾向があるように思う。
林田の知的でどこか蠱惑的なキャラクター。場面に少しポップな印象を加える林田の高い声の部下。この二人が出てくるシーンの雰囲気も印象的だった。
また、月曜日の巫女の伏線が最終的に回収されたのが気持ちよかった。
オレオレ詐欺グループの実態やお金を満足に得ることのできない人たちの生活について具体的に描かれており、普段生活している中では知ることのない世界を垣間見ることができた。
ブルーロックしかり、魅力的なキャラクターが多く出てくる作品は面白い。
革新的
どんな暗闇も照らしまくる圧倒的存在感。やってることはワルでも憎めない溢れるクールビューティ。でもやさぐれる姉の前では超絶デレ甘な凄まじい緩急。かと思えば姉弟の絆に魅せられて。揺るがない想いと髪型。どんな手を使ってでも離しはしない俳優山田涼介。王子様じゃなくても最幸!
ハマり役とは思わないけど
安藤サクラ、確かに引き立ってた!
ハマり役、と言うよりは単純に、上手かったと感じた。
陰のある泥臭さをどこかに持ちながらも、俊敏な華麗さも魅せつけて、上手く立ち回る優秀さをもっと観ていたい気にさせられて、2週間超えも飽きることがなかった。
原作に目は通してないので詳細は知らないけど、もう少し小さな仕事で立ち回るのを観たいと思った。
音楽も雰囲気漂わせててシックリきた。
振り返ると、それほどのストーリーではないけど、ズッシリしたモノが残る作品だった。
ネリ、ジョー、曼荼羅、、良すぎた
ずっと観に行けてなくて、今週でラストの映画館もあるみたいだったので滑り込み鑑賞。
もともとヤクザものはそこまで好きじゃないから、これまであんまり積極的には手を出さないジャンルだったけど、主演の2人が楽しみで見ようと決めてた。
すっごく良かった、ラストが胸熱すぎて感動した。
安藤サクラさんは安定してもちろん上手かったし、原作は男性だった主人公を女性キャラにして作ったっていうのをパンフレットで見て、めちゃめちゃハマってたからこの配役した監督の采配すごいなって感じた。
あと、なんと言っても山田くんのジョーがすごく良かった。
ラストのジョーのネリに尽くす姿に普通に泣いた。
映画見て泣いたの久々だったなー、ここまでだとは。
かなりお気に入りの一作になった。
燃えよ剣も見たけどそこまでハマらなかったからあんまり期待値高くない状態で見に行ってしまって反省。
原田監督、追いかけて見たい監督の一人になった。
単館系でこれから公開されるところ見つけたから、これはもう一回見に行くかも。
なっげんだよ!
この監督の悪い点が出た。
云っておくが自分は原田監督作品のファンだ。
古くは「さらば愛しき人よ」から伝説の失敗作「ガンヘッド」、映画秘宝では散々叩かれた「突入せよ!浅間山荘事件」、近作では「燃えよ剣」、「ヘルドッグス」とお気に入り作品は多々有る。
そんな自分でもこの映画は駄目だ。
原田監督は格好良い絵を撮る天才だと思う。が、いかんせん絵がいい為に編集でカットする事が出来ないのだ。多分。
上記したお気に入り作品の中でも、ここ要らねーだろ。ってシーンが目に付く作品は多い。
本作でも山田涼介は冒頭から登場させて姉弟のコンビネーションを見せて置けば中盤の架空投資詐欺のシーンは全く要らないし、賭場のシーンは結果が見えているのに長過ぎた。ハンコ探すだけにあんな尺使う?
結果犯罪映画なのにテンポが非常に悪い。
あと残念だったのが山田涼介君。
犯罪映画に主演という事でこれまでの駄作請負人イメージを破壊するかと少々期待していたが、相変わらずあのキュートな笑顔以外見所が無い。
演出家も諦めているのか?
もっとイカレたシスコンっぷりを見せて欲しかった。
それでもこの映画に星三つ付けたのは、安藤サクラが素晴らしかったからだ。
これまで個性派女優のイメージしか無かったが、こんな綺麗な女優さんだっけ?と思えるくらい、本作では魅力的だった。
映画のヒロインとして充分な魅力を持った女優さんだと認識を改める事が出来たのは、個人的にだがこの映画最大の功労だ。
もっと弟に対する愛情が伝わるシーンが有れば、切なくていい話になったと思うんだがなぁ。
て事で、原田監督作品としてはハズレなのだが、安藤サクラのファンならば、
オススメ。
蛇足
岡田准一は場をかっさらい過ぎだよなあ。
これはもう安藤サクラさん💕
犯罪者には違いないんだけどなぁ。
好きになるのもやむを得ず。
山田涼介くんが演じた血の繋がらない弟もお姉ちゃんのことが大好きだったんだね。
深い傷を負いながらも走るしかなかったサクラさん。
最後まで「生きろ!」と叫び続けた。
生きて走り抜けることを願った🙏
キャスティングの妙
初期の傑作KAMIKAZE TAXIを彷彿とさせる出来ばえ。キャスティングがうまい!天童よしみなんか登場するまで想像つかなかった。心ない毒親によって、犯罪の世界に負のスパイラルのように入り込んでしまう犯罪者の子供たちの悲哀がよく描かれている。冒頭は、早口の大阪弁と展開の速さで一瞬置いてかれそうだったが、その後の流れは伏線の張り方も良く出来ていて、暴力的な描写が多い割には音楽の使い方のうまさも相まって、不思議な程、見終わった後の不快感がない。
長くて間延びする
個人的に1番面白かったのは序盤。
みてて、長いなぁーって思ってしまう映画でした。
そして山田くんが出てくるまでも長い。笑
安藤サクラの演技と、普段あまりみないダークな山田涼介は良かったものの…
内容かなぁー?
もう少しワクワクする展開や、ヒヤヒヤする展開がほしかった。中盤の中だるみ。長い映画だけに途中がちでしんどい。
原作を知らなくて普通に観た感想でした。
やっぱり日本映画だな‼️
やっぱり原田眞人監督作、何かが足りない‼️それどころか詰め込みすぎてる感じがする‼️特殊詐欺に加担しているヒロインと義弟が、元締めである父親を殺害し、資産を手に入れ何とか外国へ高飛びしようとするお話‼️主人公たちが同じ特殊詐欺のグループから追われ、警察にも追われ、しかもヒロインが過去にDVを受けていたIT会社の社長にも追われ、うまく彼らを出し抜いてハッピーエンド‼️という展開なのですが、やっぱり日本版「スティング」というわけにはいかない‼️巧みな特殊詐欺の手口を見せてくれることもなく、頭のおかしな義弟が金欲しさに元締めを殺してヒロインもそれに加担、警察の目をかすめるのも、月曜日に奇抜な衣装でランニングしてる有名人の女の子に化けてって、なんか無理矢理感強いし、強引だし、泥臭い‼️日本人が日本という風土でやればこうなるのかもしれませんが、口座の暗証番号解明ももうちょっとウマイと思わせてくれる展開が欲しかった‼️ヒロインの、元締めである父との過去の確執や、IT社長との因縁も掘り下げ不足で、本当に必要かなと疑わざるを得ない‼️義弟役の山田涼介も全然魅力のないキャラで感情移入できないし、ラストも損な役回りですよね‼️安藤サクラもワンパターンな演技が目立つし、とてもIT社長が執念深く追いかける魅力が感じられない‼️江口のり子や岡田准一もファンサービス以外の必要性を感じない‼️ただこの手のジャンルが不得意な日本映画としてはまとまっている方だとは思います‼️
面白かったー!
2時間半と長かったですがテンポが早くて飽きなかった!
宇崎竜童さんがめちゃくちゃカッコよかったです。
あと岡田くんがちょい役で出てたのも知らなかったのでサプライズでした。
行き当たりばったり姉弟。
序盤の特殊詐欺のお仕事紹介シーンがくどくてちょっと飽きそうになりつつも、中盤からストーリーがあらぬ方へと動き出しこちら側も俄然力が入りました。先の読めない展開でラストも妙な爽快感があって面白かったです。
舞台は大阪。裏社会でしか生きられない姉弟。東京から裏の顔怖すぎ実業家も参戦して結構派手な展開になってゆきます。漫画みたいな分かりやすい登場人物のキャラクターも良かった。曼荼羅かっこよすぎやし、ネリとお姉さんの取引にはめっちゃ痺れた。
社会問題にもなっている特殊詐欺。一度関わると一生ついて回るからね。一時の誘惑に惑わされず、しょうもなくてもやってられなくても給料安くても地道に働くしかない。それしかない。ほんまに。世知辛いけど。
安藤さくらがハマっていた!
昭和のヤクザ映画のような印象が濃い作品でした。でありながら、どういうわけか安藤サクラを応援したくなるのは何故なのでしょう。悪に加担したくはないのですが、何故か応援したくなってしまうのは、ひとえに役者たちの演技がハマっているとしか思えません。3次元の世界では彼らは間違いなく悪党です。しかし4次元5次元の世界になると、善も悪もなくただその現象があって、それを良い悪いと判断するのはひとえに観る人次第であるような気にさせられてしまうほど、物語は魅力に満ちていました。安藤サクラが持つ不思議な虚無感のようなものが、色濃く反映された作品のような気がします。彼女が、いつも月曜日にランニングしている女性の姿に変装して、アジトから脱出する時の爽快な走りと顔の表情は忘れられません。犯罪者ではありますが、過去にあったトラウマを全て振り切ったような喜びの走りに愛おしささえ感じました。劇中においても大阪府警に追われる立場ですが、「捕まらないで」、「逃げろ」とか心の中で思ってしまうのは私だけではないでしょう。人間味あふれる演技に脱帽です。作品での会話のテンポは、かなり早いので聞き取れないところもあります(これがリアリテイさを表現しているのかもしれません)。しかし、特殊詐欺の現場や、組織だった犯罪の構造が良くわかるという意味では、作り方が丁寧だと思いました。弟役の山田涼介も最後には姉をいじめた実業家を倒すために戦いますが、その愛情の深さに心打たれました。
追記 どんな状況に追い込まれようと腹の座った安藤サクラに惚れます笑
もう直ぐ上映館が終わっちゃうよ!と云(イ)う事で…。
公開当初の頃は必ず観なきゃ!なんて言っていたが、何時(イツ)の間にか時は経ち,映画好きの人?の賛否両論が出尽(デツ)くしちゃってる位なのかな? 前置きが長過ぎた。
素人(シロウト)の能書きを此処(ココ)に記載(キサイ?)させて貰おうかと思う。
わりと公開してから時間が経過し&かなりの高い評価を見受けていた事からの見解(ケンカイ)をせざるを得ないとも…。
シナリオとして単純に分かり易(ヤス)く、わりと今をトキメク?安藤サクラも格好良く&えぇ感じに関係を持ってしまう訳は無いかぁ?の弟役との山田涼介との兼ね合いは良かったが…。 宇崎竜童が,私としましてはえぇ所にバッチリなキャストで登場してくれて、好きな訳では決して無いが拍手モノだったと思えた。
終わり方はどうも勿体無(モッタイナ)い気がしたが、アレが1番がいいのかもしれない…,
山田涼介のラスト(一寸安っぽく見えないかい?とも)と,
安藤サクラはいいんとちゃうの?と云う感じ。
バブル
が弾け飛んだ時期から続くのバイオレンス作品の典型と感じました。
やり場のなさはわかるが南の島でパシャパシャしても結局誰も救われないんじゃ…。
これがこの時代にヒットするか…。
安藤サクラと江口のりこの類似度
相変わらずたくさんの人物が次々登場して、聞き取りづらいセリフを早口でまくし立て、話を飲み込む前にスピーディーに場面が展開していく原田眞人監督作なのだが、テンポがよくて飽きさせないのはさすが。大阪の地理には詳しくないけど西成や新世界を舞台に全員いかがわしい連中が詐欺や殺しに踊りまくるというエンタメノワール(って言い方あんのかな?)としてとてもおもしろかった。
登場人物たちのキャラや関係性は漫画っぽくはあるし、IT社長のバブル感・Vシネ感とか笑えるのだが、そーゆー演出でも日本映画にありがちな貧乏くささを感じさせないのが原田監督のうまいところ。今作は山田涼介と岡田君という、話題性と興収を意識したJ案件2名をキャスティングすることで、制作予算も確保しているのだろう。
安藤サクラは演技うまいけど、IT社長があそこまで追っかけ続けるようなイイ女設定より、万引き家族な役が合ってるとは思う(単に熟女顔なだけ!)。
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