BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
全304件中、141~160件目を表示
安藤サクラの眼とバッハだな
こてこての関西ストーリーにバッハを合わせるあたり、いいじゃーん。
全方向的にバランスがいいよね。キャスティングも有名無名合わせてね、宇崎竜童なんかは上手いよね。
安藤サクラは「どんな役にもなれる」というより「どんな役も安藤サクラになる」感じだけどね。個人的には好きだなあ。過去作でいうとやっぱ「愛のむきだし」とか「サイタマノラッパー2」とかかな。
ストーリー展開もテンポいいしね。
山田涼介のラスト、ああいうのいいよね。名前のある俳優の使い方としてはグー!生瀬勝久も。
今年の邦画ではベストかも。というほど邦画みてないのですが😅
安藤カッコいい。
原作未読ですが、直木賞だから当然良いです。
配役も良い。
強いて言えば、、初めエグめの関西弁が何言ってんだわからなかった事と、絵のスピード感、もう少しあると良かったかなぁ。
あとなぞのインターミッションなのか回想シーンなのか?撮影素材がまだまだあるように見えましたが、ディスクになったらエクステンドバージョン期待しちゃいます。
安藤が本当油乗ってて美味い、いや上手いだ。
天童と、宇崎もカッコよかった。
安藤サクラのずば抜けた存在感
安藤サクラ目当てで観に行ったのですが、これが中々に面白かった。
中心となる特殊詐欺に始まり、レイプ・DV・ネグレクト・賭博・ローンダリング・殺人に至るまで、実に様々な犯罪が絡み合う物語。
それら犯罪を登場人物のバックボーンに当て嵌めていて、まぁ皆んな悪人なんですがバランスが良いんですよね。
皆が皆自分の利だけで動くので、そのせめぎ合いがうまいんです。
あと皆の芝居もそれぞれのキャラクターに合っていました。
山田涼介も中々合っている雰囲気を出してましたね。これは姉弟っていう距離感が良かったのでしょう。
それと宇崎竜童のオンとオフの差が魅力的、最後は持ってってましたね。
しかしなんと言っても安藤サクラです。完全に作品をコントロールしていたといって良いでしょう。ずば抜けた存在感でした。
ラストその駆け抜ける姿にも、母親と共に父に捨てられた時間・地獄のような秘書としての時間・捨てた父の元に戻ってからの時間、その全てからの開放が見て取れました。
脚本や芝居はとても見応えがあるし、それでいて最後は何とも爽快。
これは面白い作品でした。
安藤サクラはやはりスゴイな
大きな期待は無かったが、安藤サクラ主演なので、それなりのものは見せてくれるだろうと観賞。
【物語】
橋岡煉梨(安藤サクラ)は血の繋がらない弟のジョー(山田涼介)と共に組織的オレオレ詐欺集団の一員として大阪西成で生きていた。 煉梨は裏社会に身を置きながら堅実で、人情に厚い面もあるが、ジョーは向こう見ずな放蕩者だった。
あるとき、ジョーの無思慮で無謀な行動で招いた危機を咄嗟に煉梨が助けた結果二人は、億を超える資産を手に入れる。 大金を現金化するために奔走するうちに、それを嗅ぎつけた裏の関係者が2人を追い始める。
【感想】
なかなか見応えが有った。
一番の加点ポイントはやはり安藤サクラだ。裏社会と言うか詐欺集団というクズ社会と西成地区という社会の底辺、ややもすれば殺伐とした作品になりそうだが、どこか血の通った空気を感じたのは安藤の演じる煉梨の不幸な過去を背負いながらも人生を諦めていない強さと、保ち続けているほのかな温かさだったような気がする。
山田涼介も悪くないが、キャスティングに成功していると思ったのは宇崎竜童。 半分壊れてしまったような老人だが終盤でとある活躍をする男の役を演じている。これに良くハマっていて、上述の血の通った作品を作り上げることに彼も貢献している。
ある種のクライムサスペンスなので、ハッピーエンドは待っていないが、後味の悪さは無い。
最後の一粒が溶けるまで
安藤サクラさん、生瀬勝久さん、宇崎竜童さんの凄みのある演技、弱さを孕んだ短絡的な行動を取る若者を演じた山田涼介さん、見応えがありました。
計画を実行するか否かを見極める役もあるとは … 。捕まらない為には必要ですね。。
二人は、まるで仕返しをするように罪を重ねていく。ラストの主人公の晴れやかな表情に、これから彼女が背負うべき罪の重さを改めて思った。
映画館での鑑賞
さすがの役者陣。アロハの男怖すぎ。
さすがHELL DOGSの原田監督。
アンダーグラウンドの描写がとても魅力的。
関西出身の自分でも時折聞き取りにくい濃い関西弁には少し苦戦するが、ある意味こちらの方がリアルに感じるかもしれない。
欲を言えば『安藤サクラVS江口のりこ』を見たかった
演技面は全体的にクオリティが高く、特に安藤サクラさんと宇崎竜童さんが流石すぎて脱帽。
山田涼介さんだけあまりに美形すぎて最初浮いてたけど、シスコン弟的な役どころ含めて途中からは気にならなくなった。
アロハの男怖すぎ。勝てる気がしない。
安藤サクラの人間力と2回目の観賞
一度見たラストはカッコいいと唸ってしまってこの監督の邦画のダサさがない
とことか宇崎竜童にしびれたとか
金髪の山田優かと思ったら
お初にお目にかかります。
サリングロックさんに惚れてしまったり
ストーリーも見せ場も山田涼介が男を見せるのも全て良かった
あとからじわじわきたのが生瀬さん
普段あんなに面白いのに
冷酷な悪人オーラを醸し出す
役者さんってすごいとしみじみ思った。
安藤サクラさんの今までの映画で一番魅力が溢れていた。
それは積み重ねた年齢と人間力を感じる
彼女の為だったら、普段どうしようもない
自分も皆一肌脱いじゃう
自然とそうしてしまう。そんな魅力。
この映画は詐欺師や悪党と呼ばれる人たちばかりが、警察以外は多いが、
この映画で善悪を問うのはナンセンスだろう。
ネリとジョーをはじめ、林田も選択肢のない生い立ちがあるから、
皆一様に何かを抱えてここにいる。
持てる者が持たざる者に何が言えるのか?
勿論全ての悪人に通じる訳ではないけれど
2回目の観賞で気が付いたのは
ネリとジョーがコーヒーの砂糖を溶かす場面がやたらと沢山あること。
ココアが飲みたいと泣く幼きジョーにネリは砂糖たくさん溶かして飲んだらうまいでと
慰めてた
多くは語られない
2人の切なく、おそらく悲惨すぎる過去
これみよがしでないのがよい
繰り返される
2人が一緒に俯いてスプーンをかき回す仕草を見るたびに
お互いしかいなかった過去
2人にしかわからない絆をひしひしと感じる
だからジョーの決断に説得力があり
姉であり、1人の女でもあるネリのために
まるで子供が不貞腐れたように、
寂しそうに
ゴヤへと近づいていくのがたまらない。
そして、それを知ってもネリは涙を流さない。
涙っていうのは余裕のある人間しか流さないからだ。
絶望という、ものを言葉でなく体現したことのある人間は
おそらく知っている。
渦中にいる時涙って案外出ないものだ。
涙がでるのはずっとあとだったりする。
だからネリの
代わりに余裕のある2回目観賞の自分は
スクリーンの前で阿呆のように涙を垂れ流すのだ。
一度見た時には感じなかった
表には出ないネリの悲しみがひしひしと
スクリーンから伝わってきた。
ジョーや曼陀羅と共に泥の上に咲く花のようなネリの幸福を願わずにはいられない。
良かったと思います
面白かった。
予告編を観た段階では、主役二人の大阪弁がノイズになりそうで心配だったが、さほどでもなかった。特に安藤サクラはさすが。言葉でなく、感情の揺らめきをキチンと演技で示してみせる。圧巻。
あとは、主に関西人で構成された脇が素晴らしい。
特に、重要な役割の宇崎竜童と天童よしみ(「舐めたらあかんで!」)、生瀬勝久に加え、林田役のサリngROCKは素晴らしかった!
しかし佐竹刑事役の吉原光夫が東京出身ってマジ!?確かに「ヘルドッグス」では標準語だったけど、本作ではあまりにも大阪弁だったんだけど…ww
どうしても長いとは感じちゃうんだが、このストーリーを詰め込むならやむを得ないし、なんならテンポ良く作ってるとは思う。
邦画的な過剰な説明や感情の吐露、叫んだりも抑えられていて好感。良かったと思います。
お尻が拝めます
原作未読。
関西弁なのかヤクザ系の専門用語なのか、意味が分からない言葉が多々出てきます。
話の流れは理解できますし説明セリフが多過ぎても映画に入り込めなくなるのでそれはそれで良いのですが。
山田涼介くんのお尻が拝めるのでファンの方は嬉しいと思います。
安藤サクラと江口のりこを姉妹役以外で共演させてはいけないと思いました。
同じ画面上に映ることはなかったと思いますが、一瞬混乱してしまいます(笑)
見習い刑事も似た系統の顔で、江口のりこと見分けがつかないシーンがありました(笑)
滑舌が…❓ちょっと。この頃の映画は昔と違って字幕要りますね。
関西弁は自分がそぅだから大正解なんだけれども。俳優同志のトークが早口で全く何言ってるんだか解らない。なので脚本の意味が全く解らない。ぱっぱっぱっぱと場面も変わるし、さっきなんて言ったのかな❓とかで意味が解らないので知らぬ間に寝てしまうし。。サクラさんはモチロン名優なんだけど脚本がつまらない。唯一、天童よしみさんの台詞だけは笑わせてもらいました。
タイトル通りの激しい作品でした
関西弁の早いテンポに最初はついて行くのが大変でしたが、過去の映像を交えながら段々と引き込まれていきました。
単純な詐欺グループの物語ではなく、複雑な人間関係が描かれており怖くもあり微笑ましくもある面白い作品でした。
ヘルドッグスを期待して行くと違います
最初、安藤サクラと江口のりこが同じ人に見えてあれまた潜入捜査モノ?と思ってしまいました。みんな混乱しなかったのかな?
ヘルドッグスのクールな世界感に新しい日本映画の誕生と狂喜乱舞した僕ですがこちらは一転ウエットないかにもの展開で場面場面はいいのだけれど全体的には冗長でまわりくどい感が否めない。原田真人監督にしてはキレが悪いなと。もう少しコンパクトでテンポ良くまとめて欲しかったかな。
山田涼介くんの役立たずの疫病神のクズ弟役がどハマりでこのテの映画にしては若い女子が多かったんだけどみんなさぞかし愛想をつかしたことでしょう(笑)役者は役で嫌われれば成功です。
兄弟の行く末は…
完成披露試写会にて。
正直、序盤はイマイチでしたが…
弟ジョーの起こしたあることを起点に物語が大きく動き出して結果的に面白く見終えました。
ただちょっと長いので中弛みな部分をもっと短くして欲しいかも。
最後の安藤サクラが爽快!
大阪弁に違和感が…
かなり頑張ってますが、やはり地元民とは違うのでどうしても違和感を感じてしまいました。
「そんな大阪弁、普通は使わへんで〜」って言葉も有ったし、別に標準語でも良かったんじゃないかな?
ストーリーも元カレとか刑事さんとか、それって必要?って感じでした。
ただ、安藤サクラさんの演技は相変わらず素晴らしいし、宇崎竜童さんやサリngROCK(この人初めてお目にかかりました)も凄く印象に残りました。
長さは気にならなかったけど、ストーリーは矛盾が多かったですね。
楽しめたけどちょっと残念な出来
序盤は特殊詐欺とその取り締まりをめぐる、ドキュメンタリーチックな仕上がりで興味をそそられましたが、ジョー役の山田涼介さんが出てきたあたりからは、闇世界の全体の話がメインになって、フォーカスがややボヤけてきます。
また、ジョーがバカなお調子者なのか、やる時はやる男なのか、単にキレるとヤバいだけのやつなのか、よくわからないまま、中盤の山場を迎え、その後活躍が少ないままラストに突っ込んでいくので、見てる側としては、その行動原理がピンときません。
また、中盤の山場の後、ネリもジョーもチンタラとした仕事ぶりで、テンポのよかった前半に比べると物語全体がダラけた印象。警察パートやゴヤパートなども中途半端に長く挟み込まれるので、結果として2時間半近い作品ですが、実時間以上に長い印象を受けました。
安藤さくらさんの演技はさすがですし、宇崎竜童さんや生瀬勝久さんもしっかり仕事されていて、嫌いな作品ではないだけに、中盤以降のペースダウンが残念でなりません。
P.S 個人的には高城とネリの掛け合いが好きだったので、ネリがジョーと高城でジョーを選んだ時点で物語への思い入れを失ったというのも大きいです。ストーリー上はジョーを選ぶのが正解なのは理解できますが。
全304件中、141~160件目を表示