哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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エマストーン、マークラファロイ、ウィリアムデフォーが出ていると言う...
エマストーン、マークラファロイ、ウィリアムデフォーが出ていると言うことでみに行った作品。
大人の体で子供の脳を持った、エマストーンが旅を通じて様々な学びを得ていく物語ですが、作中を通して裸のシーンが多く、そこまで多く描かなくても良いのではと思いました。
世界観の設定も少し理解ができておらず、あの貧困の格差は何を意味していたのか。今現在の世界そのものを表現しているのかなど、考えることがたくさんありました。全体的に衣装の感じや演技。演技は素晴らしかった。ただ。物語のストーリー展開が中々私は好きになれなかったです。
愛は
相手を殺すことも、自身を殺すこともあり得る。
キリスト教文化圏で育まれた常識や規範と言うものが、
如何に馬鹿げていて退屈なものであるかを長尺で批判
揶揄した作品だと僕は感じた。
特にそれを感じたのは、性的衝動を通じて外界と触れ
成長して行くベラ。と言う存在の提示や、彼女の元夫であった将軍が山羊へと改造され蘇生された描写などからであるが、そこまで行って、改めて鑑賞を必要とする映画があることに気づいた。
それはフランケンシュタインである。
まぁ、何故かを書く野暮は犯さないでおきたいのでここで終わるが👇
最後に記載したい内容があるのでそれだけは書き出す。
我々が生きる世界で、障碍者。と言う言葉があるが
そう呼ばれる方達は自身が障碍者であると言う自覚と
信念が有るのだろうか?寧ろ彼らから見たときは我々は障碍者ではない。と言い切れる状況であるのだろうか?
本作はそう言う当たり前の疑問を気づかせてくれる映画だと。そう評価したい◎
時計じかけのオレンジを彷彿させる狂気に満ちた世界😱
何ともお下劣で醜悪、時計じかけのオレンジを彷彿させる狂気に満ちた世界😱エマ・ストーン怪演💜
万一アカデミー作品賞とったらビックリだなぁ。
哀れなるものは、男も女もなく「人類」
本作について、「ベラが男たちを凌駕して強く大きくなっていく」ことや「初めはベラを征服しようとした弁護士(マーク・ラファロ)が哀れな姿になる」などの、女性が男性を超え、強くしたたかにその存在を揺るぎないものにするという、主人公や物語部分へのジェンダーの語り口でのレビューも多いな…と思いますが、私の場合は、この映画について「ジェンダー」に関する部分はほとんど引っかかるところはありませんでした。
映画の大半は「人為的に移植脳を持った、少しおかしな大人」ベラが自由闊達に生きるアドベンチャー(彼女が変化していく様も、実際にいろんな国を渡り歩いていくことも、まさにアドベンチャー)で占められ、私たち観客は見たことのない異世界に誘われ、非常にエキサイティングでダイナミックな映画体験を得られます。
しかし、終盤、本来の、今の自分になる前の自分に起きていたこと、結婚した後に夫から受けていた仕打ちを知り、死に至った理由を認識した後、ベラは、見事に発達した知能で「自分を作ったゴッドと同じこと」をやる辺りから、エキサイティングな雰囲気はなくなっていきます。
ゴッドは復讐でなく、自分のやってみたいこと=欲望を実際に持てる技術(胎児の脳を大人の女性に移植する)でやり、ベラというそれまでになかった創造物を作り、その目を見張る変化を体験する喜びを得るのですが、一方ベラは、自分を自殺に追い込んだ夫に「ヤギの脳を移植する」ことで、永遠に自分にかなわない存在まで「完全に動物への退化をさせる」という復讐を遂げます(セリフでは進化と言っていますが)。この「復讐」に少々行き過ぎ感をすでに私は感じていました。
その後のラストシーンでの、ベラとその周りで穏やかに微笑むファミリー(婚約者、自分の後に作られた脳移植人造人間の女性、パリの女郎屋で出会い同性愛に陥る黒人女性など)の姿は、なぜか全然ピースフルな雰囲気はなく、むしろ心ざわつく不穏な空気を漂わせています。
それは何故か。人間の技術力である種超越した存在となり、怖いものなしになったベラが「自分に危害を加えない、都合の良い、エゴの固まりで作られたファミリーと世界」だからなのです。
人間が作った創造物に、今度は人間がいいように利用され改変されるのです。
もう、人間は世界や地球の中心ではなく、下手すると自分たちが造った創造物に従属することになるのかもしれません。その従属する人類が『哀れなるものたち』なのです。
私は、そんな背筋が寒くなる恐ろしい世界の預言をこの映画から感じてしまいました。
こうなる前までの、ベラの壮大なアドベンチャー物語は、19世紀に起きた「産業革命」になぞらえられます。
ですが、その進歩や進化の先には、一見静かだけれど、空恐ろしい世界が待っているかもしれないのです。
今現在21世紀の先には、こんなことがもしかしたら起きるのかも知れません。
このような、これまで終わりなき進化への欲望を求め続けた「人間の思い上がりや渇望」に痛烈な皮肉を放つ、今までなかった唯一無二の「すごい作品である」ということを感じずにはいられなかったのです。
私の変な思い込みに過ぎないのかもしれませんが、この解釈について、言葉が通じればヨルゴス・ランティモス監督がどう思うのか聞いてみたいです。
POOR THINGS
これは男性目線で鑑賞するのと女性目線で鑑賞するのとではかなり見方が変わると思う。
たしかにエロいグロいあったが重要なのはそこでは無い。
胎児の脳を移植されたベラが凄まじいスピードで様々なことを吸収し、いろんな世界を知ることで素晴らしい人間と成長していく事がすごいのだ。
胎児の脳から成長が始まり、まるで赤ん坊の状態から言葉を覚え、興味の赴くままに行動し言葉を発し、どんどん成長していく。
特にベラを創り出した科学者のバクスターの熱心な生徒で、ベラを記録するマックスと婚約するが、どうしてか心揺さぶられる弁護士ダンカンと駆け落ちする辺りからの成長がすごい。
ダンカンと駆け落ちし、それまで外の世界を知らなかったベラが、いろんな世界を知り、様々な人や様々なことに感化され急速に成長しどんどん進化していく。そして子供の脳で性を分析し、恥ずかしいものいやらしいものではなく純粋に表現していて清々しささえ感じる。そしてベラはその大切さを学び、時には生きて行くのにも必要な手段であることも学ぶ。
そしてしっかりと自分というものを確立させ、人としての自由を獲得するまでに成長する。たどたどしかった話し方や歩き方も、いつしかすっかり知性溢れた女性になり、そして温かみのある人間に成長を遂げていて素晴らしかった。それはバクスターやマックスのベラに対する愛情の深さが成すものだったのではと思えた。
反逆の横顔
冒頭、真っ直ぐな背中を追うように青い海から辿り着いたモノクロ世界。
ベラの成長とともにカラフルになる拘りの演出は、非現実的な雰囲気で覗きこんでいるうちに日常に帰れなくなりそうに怪しい。
ベラの奔放さはこどものわがままで終わらず、大人になる頃には何度もチャレンジする〝熱烈ジャンプ〟のとりこに。
ネーミングのあまりの明るさに笑いをこらえつつ、あくまでもあっけらかんとしたベラに何故か救われたり、憐れみに近い感情も起こしながらじわりと沁みるのは、成長過程にありがちな無知なバランス力、仕方のない滑稽さ。
大人が顔を赤らめ思いだすいつぞやの力み、本気加減。
ベラのアドレナリン大放出もピークな頃には〝搾取〟〝放漫〟〝虚しさ〟〝蔑み〟などのワードが私の頭をよぎる。
極彩色で表現されるむき出しの哀れなるモノたちの中心でベラは哀しみに触れ苦しみだす。
油性絵の具でべったべたに塗られ窒素しそうなハートでベラが旅先から届ける〝そのまますぎる〟絵葉書がちょっと面白いのだが、内容は深刻。
育ての父や婚約者の心配に拍車をかけ萎えさせ、いかにも辛そうだ。
反抗するベラはきっと邪魔者になり海に放られてしまうかも?どうする??と思いきや…目を見張る展開が来るのだ。
たゆまぬ好奇心と探究心、行動力で得た出会いと経験を栄養にして蓄えた知見が覚醒。
ベラに湧く疑問はストレートに飛び出し跳ね返るものから学び吸収する。
そうして鍛えられた判断力が迷いなき「今」からの脱出を発動。
おそらく観客の誰もが無防備すぎると思った冒険旅行。
目に見えて彼女の精神を急成長させていく過程には痛快さえ得るのだが、更にあるものを目撃する。
確かに美しいベラだが、その見かけだけの魅力ではないものが備わるにつれ周りに蔓延る者たち(異性や年齢に限らず)が内面に触れて、思わず惹かれていく姿だ。
言い換えれば、濃厚な蜜のように甘い世界にちやほやされ
うっとりと浸かりきり、外の現実に目を背いたまま楽に生きていくことも選べた彼女。
金、富、名誉、権力は魅惑的な自由を産み与える。
だけど
使い方を一つ間違えれば簡単にその身は滅びること。
その抜け殻は〝哀れさ〟を巻き付けたまま離れない。
そして、無情にもこの世が続くかぎり彷徨う負の記憶の化石となること。
喜怒哀楽のつまった実体験と見聞から心を磨きそのことに気づいたベラは学習した。
その結果、強靭な意志を組み立て自分こそは〝哀れなる者〟にならない道を切り拓いたのだ。
ラストはまるで悪いジョークのようだが、ふたりのベラの積もる思いがこれでもかと盛り込まれている。
だいぶ振り切った役柄を演じるエマが製作側に名を連ねこの衝撃力で世に出す意味、エンタメにおさまらない海のごとく深い思い入れが、フライヤーにある静かなる反逆の横顔とようやく重なる鑑賞後だった。
修正済み
愛すべき、ベラ
秩序ある社会に切り込みを入れ、常識という名の壁をフワリと越え、人の心にストンと入り込み、出会う人々の気持ちをざわつかせながら、後ろも振り返らず軽やかに進み続けるベラ。
常識、社会、しがらみ、家族、理性…色々なものに縛られて生きている私たちは、ベラのその自由さを羨み、憧れ、いつあんな感性を失ってしまったのかと悲しくもなる。
哀れなる者たちとは、ベラ以外の全員。観客さえも哀れなる者たちなのだ。
モンスターのように見えたゴッドも、最後には愛を残し、ラストの庭のシーンが、この作品の全てを物語っていたように思う。
“熱烈ジャンプ”に頼りすぎな感じもあったし、いきなり娼館で働く⁈とか思わないでもなかったが、衣装、美術、音楽の素晴らしさだけでも一見の価値あり。
ウィレム・デフォーの快演、エマ・ストーンの捨て身の演技、マーク・ラファロの欲まみれの俗物感も、役者の底力を見せつけられたようでとても素晴らしかった。
欲を言えば、ランティモスには、『籠の中の乙女』や『ロブスター』みたいな、壮大なスケールではなく、地味だけどジワリと心に忍び込んでいつまでも澱のような何かを心に残していくような、そんな作品を期待してしまう。
とは言え、この作品はランティモス以外成し得ない世界だ。
今まで誰にも許さなかったのに、ランティモスには映像化を許したアラスター・グレイ、その選択は正しかったのではないだろうか。
ビジュアルすごく好みすぎる。
そのまま額縁に入れて飾れそうなぐらい好きな画が沢山。衣装もあのパフスリーブ可愛すぎる〜!可愛く着こなすエマ・ストーンがずっと可愛い。
ベラに段々と翻弄されていくダンカン。マーク・ラファロの演技もすごく良かった。
自分の心や体の望みとしっかり向き合って、自分で自分を幸せに導くベラの成長に目が離せない。人の一生が詰まってるぐらいの密度の濃さ。
あーもー、これすごく好き。
フェミニズムが濃いと言われたりもするけど、ひとりの人間としての成長譚だし、やたらに脱いでるのにエロさが無いの。
エマ・ストーン自身もプロデューサーとして参加してるからか、そこは一貫してて、ものすごく見やすかった。
クスッと笑える人の愚かさとか、手放す愛とか、140分あっという間だったな。
【パンフレット 940円】
珍しい右綴じのパンフレット。ゲ謎は和風で縦書きだからだったし、ライトハウスは漫画が掲載されてるからと理由は色々だけど、このパンフは目次があって、表紙にはムービーウォーカープレスの文字が。雑誌だから右綴じなんですね。
すごく読みやすく、ページ数もたっぷり表紙合わせたら52ページも!
さすがムービーウォーカー編集で作られてるからか読み応えもあるし、デザインや写真も良かったです。
★2024年劇場鑑賞10★
美しさの中にあるグロさ。
画面設計がとにかく美しい。
衣装から美術、背景、人物に至るまで全てが美しくもあり、気持ち悪くもある。
エロさもグロさもあるのに何故だかそこまで嫌悪感を感じないのは圧巻
ただ、あんなにエマストーンが脱ぐ必要はあったのかなぁ
物語の着地は好きな方向でした
印象を興奮にしたら変な意味になりそうなので今回は何も選ばず笑
『マイ・フェア・レディ』を極端にダークにエロティックに
共感していただける方が実は結構いるのではないかと思うのですが、本作観て頭に浮かんだのは『マイ・フェア・レディ』でした。不遇な女性が面倒見の良い男性と出会うことで花開くという構図。まあ、本作の主人公ベラは結局そうした男性の助けを必要とはしないのですが。
もちろんR18指定となるに相応しいくらいのダークさ、エロさがあります。そこまで極端にしないと本作のメッセージは伝わらないというわけでもないかと思うのですが、そうした振り切った要素があるからこそ、忘れ得ないインパクトを残しますし、その振り切ったエクストリームな世界観だからこそ高尚な芸術性を感じることができるのかもしれません。
全体的な作品はもちろん、エマ・ストーンの体当たりの芝居についても良くも悪くも評価が分かれる作品。今年のアカデミー賞、一発逆転劇あるかなぁ。
素晴らしい映像化
映画を見てすぐに、なんだか凄く納得がいかない、とてつもない消化不良を起こしているような気持ちになりました。
この気持ちを落ち着かせるために、帰りのバスの中で原作小説の電子版を買い、家についた後も一心不乱に最後まで読みふけってしまいました。
この感想は、原作小説まで読み終わった後に書いているものです。
この映画は素晴らしい映画です。映像表現の美しさ、主人公ベラを演じるエマ・ストーンの怪演、独創的で豪華な衣装、凝ったメイクやセット、良いところを挙げればきりがありません。
「哀れなるものたち」という題が何を示すかについて、映画を見た人と原作小説を見た人でかなり印象が異なると思います。自分は映画だとしっくり来なくて原作だとしっくり来ました。
自分がこの作品で一番気に入ったポイントは懸命に生きる人達の生き様を軽快な笑いに変えていることです。作中の登場人物を「馬鹿だなぁ」と笑い、しかしそのすぐ後に、似た愚かさが自分の中にもあるということに気づき、そこはかとなく嫌な気持ちになる。その一連の流れが堪らなく良いのです。
映画が気に入った人は原作もオススメです。恐らく吹き出して笑ってしまうと思うので、公共の場で読むのは控えたほうが良いでしょう。
前半は少し退屈 後半の展開は面白い 着地はまぁまぁ笑
羞恥心がないと人の欲望はどうなるのか?全てを試すように、それこそ実験的でシニカルな内容でした。
ベットシーンが生々しいということだったが、そうでもなかった。あれは、お互いに欲求を満たしあっているだけで、それ以外に何もない。食事をしているのと同じだ。外で食事して見せ合ってることにも恥ずかしさがないなら大丈夫なはずだろう。強いていうなら、不快感があるとしたら、食事にもマナーがあるように、性行為にもマナーを求めているからだろう。おそらく笑
こちらが気恥ずかしく思える時は2人だけの世界観で成立している「愛」というものを感じる時であり。嫌悪感は「陵辱」の時だ。ベラにはどちらも無い。だからそこには行為の分析とそれに伴う快楽があるだけ。
見知らぬ他人と相席できる人なら、概ねの人はたぶん流されるように貪れるだろう、それが好みの容姿であればなおおさらであり、そこに喜びが伴えば、何度でも繰り返す。欲望とはそうしたものだ。心など関係ない。
食事は生きるため、睡眠も生きるためだというが、過剰な摂取や贅沢な品々は本当に必要か?より多くを求めているのは、ほとんどの人がそうだろう。
すべからく、全ての人は、自分の欲望に対してマッドサイエンティストに、もれなくなれるということ。延命治療でさえその一つだ。今生きてる世界とはそういう事で、自然に逆らうとはそういうことだと思う。
なのでこの映画に対しては、心揺さぶられるという事はなく、まぁ、そうかな。というくらいでした。良い点は、衣装とカメラアングルと、エマ並びに俳優陣の美しさだろう。羞恥、それすらも耽美という美なのだ。
人は知らない感覚に惹きつけられる。そして、飽きる。残酷な生き物。それを踏まえて考えるのが理性、そこから始めて、人間として倫理観を歩み始めるのだろう。
映画でファンタジックに表現されている部分は、原作では詳細に語っているとのこと。読んでみようかなぁ。思案中笑
自分の力で幸せになる方法とは
ヨーロッパ的一般常識、キリスト教的社会規範からの開放と女性の自立について、SF的シチュエーションを駆使して表現した作品
基本的にこの監督はアングラで評価されて来たという経緯の持ち主なので、シネコン系エンタメ作品を多くみる人が急にこの作品を観ると拒絶反応を示す可能性が大いにありえる内容の為、注意が必要
ビジュアルと視覚効果、女性の美というものの映像表現に優れた作品である
その一方で、女性の性の開放や社会思想、ヨーロッパ中心の世界観には賛否が分かれるかもしれない
この監督には、今後も興行収入に振り回されず好きに作品をつくって欲しい
楽しめました。
何はともあれ楽しめました。
味わい深い映画。教養があればあるほど楽しめる感じがして、ヨーロッパの人たちのほうがぐっとくるんだろうなと思いながらの鑑賞。
ストーリーだけならかなり奇天烈だけど、役者がきちんと演じてるから面白くなるんだろうね。
男なんてろくなもんじゃない、ほんと
このハードな“女性映画”は、男性の僕が気安く「感動した」などとは言えない。
だけど、ここ何年かでは一番面白い映画だった。
いろんなことを突きつけられる映画である上、笑える小ネタも多くて退屈できない。
撮影、美術、衣装もかなりキテる。
音楽もすごくいい。
体は大人だけど、脳味噌は真っさらなベラは自分の本能、性欲、知識欲に正直で、男性(=世間)に服従せず、期待に応える気も全くない。
成長するベラは人生の軋轢に悩むが、2人の老女(客船の貴婦人や娼館のマダム)との出会いで道を開いていく、というエピソードに考えさせられた。
男との出会いなんてマイナスばかりで何の意味もなく、結局、女性同士の出会いでしか前進できなかったという…。
男なんて碌なもんじゃない、ほんと。
エマ・ストーンの瞳のファンで、もしネトフリの「マニアック」を観てなかったら是非観てほしい。
彼女はクレージーだ。
エログロというクチコミを見て鑑賞を躊躇いましたが、そのような描写す...
エログロというクチコミを見て鑑賞を躊躇いましたが、そのような描写すら絵画の様な美しさでした。
最初の90分は、辛かった。
最初の90分は、この映画選んで失敗だったーと思ってた。残りは、そこまではなかった。
でも、この不思議な世界観を映画館で見ることが出来て良かったかな。
哀れなるものたちを2時間眺めさせられる映画だった。
登場人物に共感できなくてキッツイ。
ポリコレってこういうことなのかな?
ここまで吹っ切れると、それはそれでいいのかも。
主人公がモンスターどもって言うシーンだけは、凄く共感できて良かった。
この映画への私の感想にぴったりだと思った。
ミイラ取りがミイラになるって話なのかしら。
グロテスクな映画だとおもった。
サイコパスな人たちが怖い、でも、過去・現在・未来において、こんな世界もあるんだろう。偉人とか、医療の進歩とか、少なからず、こういうことの上に成り立っていて、私もその恩恵にあやかっているのだろう。
高尚に見えて底が浅く感じてしまう。こう思うのは、まったく共感できないからかもしれない。私の理解力の範疇外の映画のように思う。
不思議なのは、ハウルの動く城で感じた不思議な感じをたびたび思い出したこと。
ハウルの街並みとかを実写化したらこういう感じなのかな。
(ハウルの動く城は好きです)
好奇心と自由とダークファンタジー
広角レンズの多用は少し疲れて食傷気味になるが、
映像への凝り方はかなりのもので、
アメリやシェイプオブウォーターを彷彿とさせる。
設定やストーリー自体はそれほど複雑ではないが、
映像や演出(セリフ)が幻惑的で、
見ていて飽きさせない。
それでも2時間半は長く感じるが、、
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