劇場公開日 2024年1月26日

哀れなるものたちのレビュー・感想・評価

全481件中、201~220件目を表示

4.0感想を述べるのがとても困難な映画

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

 ラ・ラ・ランドのエマ・ストーンとプラトゥーンのウィレム・デフォーが共演しており、話題作なので、こっそり朝一番で一人で観てきました。表層的には荒唐無稽で極めてインモラルな映画であり、有名女優の性的描写も観ていて可哀想になりました。一方で映像が幻想的かつ非常にきれいで、ある種寓話的な不思議な風景が続きました。そして観終えたあと、向かいの椅子の背もたれにメガネを強打して、そのままメガネ屋さんに行く羽目になるくらい、頭がクラクラする、強い精神的衝撃を受けた映画でもありました。
 シネコンで全国に配給される映画というより、独立系のミニシアターで上映されるようなテイストの映画です。そういう映画が好きか嫌いかでも評価が分かれると思います。とはいえ、観ていて退屈することはなく、観終えたあとは、案外と悪くない気持ちではありましたが。
 原題は「POOR THINGS」で、彼女も、彼女に関わった男性も、皆さんPOOR(可哀想な)な人たちであり、さらには主人公の旅の途上で本当にPOOR(貧しい)な人々に遭遇したり、女性も男性もPOOR(可哀想な)な存在なのかしら?とも思える一方、旅はたくさんの経験をさせてくれる、人間を成長させるもので、さらに言えば”生きていることはとてもおもしろいもの”、とも感じさせる映画でした。
 ちょっと違いますが、手塚治虫の「ガラスの脳」という古い短編を思い出しました。この漫画に登場する少女も17歳の身体で赤ん坊の脳の状態でしたが、わずかの期間に急速に成長し、再び意識不明になる、とても可哀想な物語でした。それに比べるとエマ・ストーン扮する主人公はハッピーエンドを迎えることができたので、それはそれで良かったのですが、僕の常識やモラルを破壊されそうになったのも確かな、大変な問題作です。

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けいちゃん

5.0原題"Poor Things"とは???

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

原題"PoorThings"とは、どういう意味だったのでしょうか?
松本人志の様な「クズ男達」という意味なのでしょうか?
私には、もう少し広義で、偏見や差別をする行為に思えました。
主人公を含む殆どの現代人が対象ではないでしょうか?
その意味では、邦題「哀れなるものたち」は「誤訳」です。

「生善説」ではありませんが、
純粋無垢で誕生した赤ちゃんは、良い意味でも悪い意味でも、
社会から学び成長していくものです。
そして、大人になっていく過程で、「差別」を体験し、
「偏見」を持ってしまうのでしょう。
イスラエルのガザ・パレスチナ人虐殺の様に。

Michi

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Michi

4.0妖怪人間ぽい?と思いきや

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

怖い

なんかもっとフランケン寄り?
パパから相当酷い目にあった筈なのに、マッドサイエンティストが受け継がれて行く。

産まれたときから大人の身体の赤ちゃんがどう育つのか。
最初は二足歩行も難しいだろう。
身体は大人頭脳は子どもの逆コナン君。
幼児が性的快感を覚えたら熱烈ジャンプになる。
倫理はあとから。

幼児は急激な速度で大人になり、だんだんと核心を突いた事を話すようになり、
哲学的っぽくなっていく。

哀れなのはどの人たちなのか。

実験の結果がどうなるのか、、目が離せなかった。

で、これって脳が男の子だったらどうだったんだろうか?
ちょっと実験してみたくなった。

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くろすけ

4.0生きなおしの旅

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

フランケンシュタインやモンスターものの世界感が、映像美と衣装でセンスいい作品にまとまってる。ストーリーもとても良い。ベラの生き直し旅。関わる登場人物に《哀れなるもの》がいる。ベラは哀れじゃない。納得して学んで考えて、人間になっていく。船旅で出会っていく知的な友人達がステキ。

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ガンビー

4.0存外難しくなかった。ちょい怖SFヒューマンドラマだったに違いない。

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

難しい

予告の印象では、
前衛的
雰囲気映画
お洒落だけど意味不明
”なんとなく”スゴいのだけ分かる
なるほど分からん映画
だと思ってたのですが、全然そんなことなかった。

お洒落だし何か前衛的だけど分からないことない。
ベラのお守りに奮闘する男どもはコメディちっくで笑えるし、解剖実験で遊ばれた動物たちは見世物小屋に入るようなワクワクした恐怖があり、ベラちゃんの成長ぶりは見応えがある。
ベラちゃんを中心とした群像劇だったのだなあと思います。
深いテーマが込められてるとかそういうのは分からんですが、そういうの考えなくても普通に面白く鑑賞できると思います。
そして何か深いものを見出だしたい人も何か見つけられそうな難解さを潜めている感じもする。
幅広い層に開かれた高尚な映画って感じでした。
あえて言うなら人を誘ってみられる映画じゃねえやっていうのが…うん…難点ですよね…

あの、あと、アレクサンドリアは、あれ、何があったんですか?
一昔前はマジであんなんだったんですか?
誇張表現?
私の精神も破壊されかけたわ。
教えて有識者の方。

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かめ

4.5奇妙

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

エマストーンの演技が素晴らしい。ファンタジーと現実が混ざったような世界でとても奇妙。序盤、解剖とかのシーンを観て、この映画もしかしてグロかったらどうしようと不安になったけど、大丈夫だった。性教育の場面、ベラも吹き出しそうな表情だったけど、私も笑いを堪えた。最後の場面だけ違ってたら5なんだけどな。

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よっしーな

5.0哀れなるものたち=男たち?

2024年2月4日
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最初はただのエログロナンセンスを売りにしているのかと思ったけど、観ているうちに面白くなってきた!!
最初の方の歪んだ超広角の画面や白黒画面のシーンは、まだ脳がしっかりと出来上がっていない子供から見た世界なのかなと。
とりあえずもう一回観に行きたいです♪

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hal9000

3.0皆さんのおっしゃるとおり傑作

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

傑作かもしれません。美しい映像や怪演、アーティスティックな音楽や演出。考えさせられる色々な人間の過ちや課題。おしゃれですよね。でもなぜか私には成長における知的好奇心と動物的な性とのギャップが大きなテーマに見えて凡庸というか、古臭い?最後のシーンがマルコビッチの穴やら羊たちの沈黙過ぎて胸糞悪いし、震えていた無垢なヤギの立場は?って、冷めてしまいました。

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NAOS

5.0画面の色調(白黒場面も含めて)、ファンタジーの中に込められたテーマ...

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

画面の色調(白黒場面も含めて)、ファンタジーの中に込められたテーマ、ストーリー、衣装、俳優陣、全部好きな映画だった。
最後のクレジット画面は写真集を見ているような美しさでした。

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晴耕雨読

4.0哀れなるもの

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

ディズニーが作ったと思えない作品。主人公は人工的に造られるが、一人の女性として成長を遂げる。その過程がSEXを通してと言うところが面白い。アカデミー賞はどうなんだろうと思うが、憎めない作品だ。最後まで楽しめました。

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タクチャン

3.5「解決」のないプロット

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

冒頭、ベラが不器用にピアノの鍵盤を叩きまくる。そうして響き渡る不協和音、まさにそのイメージがこの映画全体の底流をなしているように感じられた。何も解決されず、何のモラル・メッセージも引き出され得ない。ただただ私たちが「綺麗事」の世の中を生きる中で抑圧している物事がド派手に散らかされたまま、幕が下ろされる。それは、「人間は獣」だから哲学的思考によって自己研鑽をできると考えるのは虚妄に過ぎないと断じた、船上の黒人の少年の悲観的な思想を裏付けるものであるようにも思われた。

人間には、理性的規律心に加え必然的に野獣的欲望が内在する。それが自己に属するものであれ他者に属するものであれ、欲望は理性により規律することができると信じていたダンカンとアルフィーはともに破滅した。他方でベラは、理性と欲望との両極性を素直に受け入れその都度の心の声に応じて選択を重ねた結果、成功を手に入れる。とはいえ、あの結末を見る限り、それが物語世界全体としての「ハッピーエンド」に適うものでないのも確かである。

モラルというのが理性の要請に応えるものである以上、欲望の根源的な不屈性を主題化した本作品からその種のメッセージを引き出せないのは当然でもある。人間存在は理性と欲望の葛藤の中で生きるものであり、それを綺麗に解決する手段を一律に提示することなどできない。しかし、我々が忌避すべきものとしてーあくまで否認の形式でー「哀れなるものたち」について語ることはできる。それは、まさにダンカンとアルフィーのように、自己のみならず他者の欲望の奔流をも理性の刃によって自在に断ち切ることができるという空想に固執することを意味するのだろう。

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のこ

3.5感想が分かりません

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

2時間半近く引き込まれました。面白かったのは確かですが、感想は?と聞かれてもわからないです。エマストーンの貧乳がやたら多かったのは覚えています。ベラの冒険は面白かったですが、う~ン何と言ってよいのか。。。 なんでしょうね? よい作品ではありましたが、感想が表現できません。

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ボニ太郎

3.5もう一歩かな

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

過去作と比べてもちょっと退屈でした。原作ありきなのでそうなっちゃったのかな?未読です。
ベラが成長していくのはいいけど、ベラの人となりや性格が全く分からず、ただ、ただスポンジのように素直に知識を吸収していくだけで、不思議と周りに人が集まってくるのが良く分からなかった。子供のように壊す事や泣き叫ぶ子供が嫌いだったのに、老女達との触れ合いや読書だけで急に劣悪な環境下で子供が死んでいくのにショックを受けるって、、、原作がそうなのでしょうか?
美術や世界観はとても面白いけど、ウェス•アンダーソンっぽいチープさを感じました。マーク•ラファロ、ウィレム•デフォーはとてもよかったし、エマの体当たり演技も役者魂を感じました。
キャストは超豪華だけど賞レースに絡むほどの作品ではないように思えました。

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マクラビン

4.0なるほどゴシック小説

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

知的

萌える

女性の解放や自立が前面に出つつも男の複雑な心理も垣間見れる。
結構重たいR18映画だった。
ベラは何者なんでしょうね。

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HigeKobo

2.0エマ・ストーンでエロ映画が撮りたかった

Qさん
2024年2月3日
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笑える

悲しい

単純

確かに衣装や美術は素晴らしいけれど「頭は幼児、身体は成熟した大人の女性は男の理想のミューズ」
な内容に感じました。
必要性を感じない大量の濡れ場、幼い少女があんなに性欲強いの?
私は小さい頃から家族にも裸を見られるのはイヤだったよ。
体を売る仕事をはつらつとこなすのってキレイ事過ぎる。
色々と気持ちの悪くなるシーンが多かった。

1人の女性が大人へと成長する様を、もっと上手く魅せてほしかったです。

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Q

3.0何回観ても....難解かもねーん。

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

難しい

理解するより 体感することが 大切なのかもと
教えられた気がしました。
「百聞は一見に如かず」みたいな感じ。
ラストは「羊たちの沈黙」思い出しました。
しかし最近は 性器の露出を ボカしませんね。
R-18だからかも。いいことです。
恥ずかしい物では あーりーまーせーん。もんね。
(⌒▽⌒)アハハ!

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Hammer69

5.0鑑賞後は『Poor Things』の意味が変わる

2024年2月3日
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 エンドロールでスクリーンに改めて表示される『Poor Things』。長いプロローグでは、ベラや「ゴッド」博士に改造されたクリーチャーのことだと思っていた。ところが、その思い込みが、異なるマインドに切り替わっている自分に驚くしかない。
 「哀れなるものたち」とは、未成熟な十分に発達していないベラをグルーミングしてパトロン気取りでいるダンカン、ベラを従属物だと思っている男たち。『Poor Things』とは、こいつらのことなんだと気がつく。
 「哀れなるものたち」の要素は自分にもある。それを自覚させられて愕然としながらも、アーティスティックなエンドロール映像の数々に引き込まれてしまう。

 エマ・ストーンの怪演、モノクロパートの不気味さ、色使いが目に焼き付くような冒険パート。エンタメとメッセージを両立してしまうこの大傑作に拍手喝采でございます。

 先週は、仕事のトラブルでチケットを無駄にしてしまったが、結果としてDolby Atomsで鑑賞できたから大正解。この作品は、音響がすごいの。

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bion

3.5凄い設定、見た目は大人の幼女ベラ

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

予告編を観て、SFコメディかなと想像しながら着席。主役のベラが登場した途端、暴力、破壊、吐き出し、失尿などの行為。なんだコイツ、妖怪人間なのかよって違和感持ってたら、えっ!自殺した妊婦を受け取った科学者のゴッドが、まだ生きていた腹の中の子供の脳を母親に移植したって!本当天才だわ。でも、鶏ドッグってなんだよ?何のために作ってんだよ。移植してからちょっと経ってるだけ、だからベラは見た目は大人、精神は子供な訳だ。色々喋ってるのを聞いてると8歳位に思えたが、成長が早いって言ってたから、それ程時は経ってなかったんだろうな。
家に監禁されるのが嫌になったベラは、怪しげな男と旅に出る事にした。おいおい、それ騙されてるんじゃね?普通は許されないよな。でもゴッドには許してもらえた。それから始まる男女の肉体関係ラッシュ。ベラはパリに着いて仕事を始める。社会経験も無く学力もない女がお金を稼ぐにはこれしか無いのか?えっ、パリには普通に売○宿があんのか?それにしても、こんなにセックスシーンがあるなんてビックリしたわ。エマ・ストーンの裸、ガンガン。男達なんてチ○○プラプラ。こりゃ18以下は観られないわ。てか、自分が20歳位だったら、興奮し過ぎる程だったわ。
ずっとハラハラドキドキ、凄く楽しめました。

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涼介

4.0素晴らしい映像体験

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

興奮

ストーリー展開に引き込まれ、瞬く間に終わりました。リアルでありながら、SF的な映像に引き込まれました。建物や装飾品の色合い、デザインも映画内容以外のところも完璧に構成されてます。エマ.ストーンの振り切った、その成長合わせた演技に見せられ、すばらしいかったです。

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monkey cruse

4.0待ってました!のヨルゴス・ランティモス監督

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

前半、魚眼レンズでのぞき込むような映像が多く、映像に合わせたようなひずんだ音楽が印象的。
くすんだグレーがかった色味の硬質な画面も、ファンタジー味を強調してとても魅力的。(「ヒンターラント」をちょっと思い出した)なにより、ゴッドの作り出した?キメラ動物がうろつく屋敷が、ひゃー!待ってました!という感じなのである。

胎児の脳を移植されたベラがロボットのような動きや喋り方からだんだんこなれていく変化がすごい。
「ピグマリオン」かと思いきや、彼女を作り出したゴッドも実験体にされていたエグい生い立ちが赤裸々に語られ、2人はいわば分身なのだと分かる。

そして、下心弁護士にそそのかされ、大冒険に出るベラ。
旅の中で様々な価値観に出会い、成長するベラ。
心を獲得していくベラ。(どれもエグい描写だが)

しかし、彼女の本当の過去が追いかけてくる。DV夫に軟禁されてしまい…。
そして、当然といえば当然?この監督らしいキテレツなハッピーエンドがやってくる!

好きな人にはたまらん映画でした

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ユウコ