パスト ライブス 再会のレビュー・感想・評価
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異性の友達と観ると盛り上がります
A24なので期待してたけど、すごくパーソナルな映画で知り合いの悩み相談聞いて忘れた頃に後日談を聞かされた感じ。
ナヨンとヘソンの物語っぽいけど、縁や運命というなら夫アーサーは何なのか?幼馴染ですれ違えば運命なのか?
確かに最後の言葉にならない気持ちを映像にしたのは流石だなと思ったが、見た後の味はどこか女の愚痴を聞かされた気持ちに似てた。
自分の身に降りかかるモノはドラマチックに見えるが、
韓国社会の実情を考えれば彼女の決断は一択だし、彼も彼女との未来なんて現実味のない話だと心のどこかではわかってて、でもあの時感じたモノは確かにあったよね?と箱を開けてお互いに確かめたくなるのもわかる。
でもさすがに最初に出会った年齢が若過ぎてここまで引っ張れるほどでもないし、わざわざ旦那をあんな目に合わせてまで箱を開ける程意味があった様に思えないし、説得力に欠ける気がするし、
小学生の頃の初恋の子ガーと言われてもそこに通う気持ちって恋か友情かママごとか分別も出来てないしね。
とはいえ、人生なんてそんな感じで進んでくし、いちいち納得して選んでるわけでも整理してもないから、それが逆にリアルといえばリアルなのかもしれない。
あとNYの街並みが評価されてるが、個人的にはインスタの写真みたいな構図で安っぽく感じてしまった。
ヘソンがガタイが良く長身でイケメンでナヨナヨしてる感じが嘘くさかったなぁ、モテるでしょって。
逆にナヨンは説得力ある風貌で、アーサーも良かった。
いやぁアーサーもなぁ…。
とちょい辛口になってしまったが、パーソナルな映画という意味ではよく表現されてた。あーだこーだ言いたくなるくらいだから。
ちなみにデートには×
余計なこと思い出されて台無しになるパターンあり。
家族や子供×
その面子で観るよりフライみとけ!
1人◎
おセンチな夜に観ると沁みます。
女は上書き保存、男は新規保存。
起承転結がはっきりしてるわけではないのに、そんな冗長に感じず良かった。
新たな広い世界に飛び出した後、前にいた世界の人と話をすると世界が狭いままだなあと感じてしまうの、わかるなあと思いました。
ヘソンの最後の台詞が結構好き。
とにもかくにも、アーサー(キービジュアル女性の旦那)が良すぎた。全部好き。最高。アーサーのために見てくれ。
エンドロール、ノラムンはわかるんだけど、もういっそヤングノラムンじゃなくてナヨンにした方がエモかったな。
グリーンカード:米国永住権。
思い出は美しい
12歳のヘソンとナヨンはいつも一緒で仲良し。
ナヨンは自己主張をはっきりする明るく天真爛漫な女の子。ヘソンは泣き虫なナヨンをいつも近くで守るような優しい男の子。
子供ながらに純粋に惹かれあって、ナヨンは将来の結婚も想像できるほど。きっとヘソンも同じだろう。
けれど高みを目指すナヨンは、家族で移住してしまう。
ヘソンはすごく落ち込んで寂しそうだが、ナヨンはその先の光に満ちていてものすごくドライに見える。所詮子供のころの好きなんてそんなものだろう。
普通はそのまま忘れ去られるが、2人は12年後に再開する。たまたまヘソンのことを思い出したナヨン・・この頃はアメリカ名のノラになっている。たまたまヘソンのことを思い出したノラは、PCでヘソンを検索する。そこでヘソンが自分を探していることを知り、メッセージを送って12年ぶりのコンタクトが叶った。2人は12年ぶりの穴を一瞬で埋め、子供の頃に戻ったような幸せに包まれる。
だがしかしノラはNY、ヘソンはソウル。ネット上でのやり取りを続けるが、実際に会うことは出来ずに自然消滅していく。ここでもノラが、ヘソンもNYに来ることは出来ない、ノラもソウルに行くことは出来ない、でも何かここで成し遂げたいからしばらく話すのをやめたいと、離れていく。
その後ノラは同じ作家の白人男性と結婚し、ヘソンはソウルで彼女が出来る。
そしてまた12年後に彼女と別れたヘソンがNYを訪れ、またノラと再会を果たす。ノラに夫がいる事はわかっていてNYまで来たヘソンはどうしたかったのだろう。どこかノラとまた昔のようにに戻れると期待して来たのではないだろうか。ノラはどこまでも天真爛漫でまたもヘソンを振り回しているようにしか見えない。最後までノラは、夫のアーサーとヘソンのどちらを選ぶのか観てるこちらを翻弄するが、ヘソンを選ぶことはなかった。が、そこまでは私も納得がいった。
最後ヘソンと別れた後のノラのあの涙はなんだったのでしょう。どうしてあんなにも号泣してたのでしょう。
ヘソンはいつでも自分の気持ちに正直だったが、ノラの気持ちは本当は夫よりもヘソンにあったということなのか。
あの号泣にちょっとうるっとしかけたが、それをなだめる夫の気持ちがいかなる気持ちだったのか。なんか私が複雑な気持ちになってしまった。
初恋は初恋のままとっておいた方が良いと思う
韓国での幼なじみのナヨンとヘソンが24年後ニューヨークで再会するというラブストーリー
この2人の再会よりも、私はナヨンの夫のアーサーの気持ちが一番切なかったです
妻ノラ(ナヨン)の気持ちは知ってるけどそれでもヘソンの存在に不安になるって打ち明けるシーン、3人でバーにいるのに韓国語で話す2人の会話に入っていけず蚊帳の外、切なくて涙でした
夫婦であっても自分の知らない時の妻の過去って踏み込めない世界
ちょっとナヨンがアーサーに対して思いやりがないような
ヘソンの切ない気持ちも良いのです
ぎこちないハグと会話の2人が再会したシーン、あのシーン好きです
ヘソンはずっとナヨンが好きだったのかもです
再会したナヨンとヘソンはそれぞれの人生に戻るって事だけど、私はそれで良かったと思います
だからヘソンとナヨンはお互いがずっと心のどこかにいる人になって、そこがアーサーにとっては切ないところだけど
運命の人=結婚相手ではなくて一番好きになった人と私は思います
ヘソンにとってはナヨンが運命の人で、アーサーにとってはノラが運命の人で、じゃあ彼女にとって運命の人は誰なのか、そこが私にはわかりません
実際付き合うといろいろトラブルは起きて好きな気持ちが消える事もあるし、「あの時こうしていたら」ってずっと思ってしまうだろうけど、やっぱり初恋は初恋のままきれいなままにしといた方が良いかも
両思いだけど片思いしてたっていう初恋、そういう初恋をずっととっておけるのもステキかなと
ノラとアーサーが出会った場所、ニューヨーク、きれいなロケーションでした
「Past」と「lives」の間に開く空間
本日は本作公開1週目のサービスデイ。平日+荒天で客入りはイマイチでしたが、やはり作品性からいっても女性の割合が多かった印象です。
グレタ・リー、私が彼女に初めて気づいたのはAppleTV+作品の『ザ・モーニングショー(Season2以降)』。同作品の出演者として、Netflixで配信されたSAGアワード授賞式でも素敵な笑顔で参加されていましたが、本作はそのグレタが主演し、96回アカデミー賞において作品賞、脚本賞にノミネーションされていて公開を心待ちにしておりました。
まず観て思ったのは、意外なほどに韓国語がメイン言語な作品だったこと。グレタが普通に韓国語で話していたので鑑賞後にちょっと調べてみたら、グレタ自身がLA出身の韓国系移民2世ではあるものの、生まれた時からアメリカ国籍を持つ英語ネイティブ。ノラ役を演じるために相当な鍛錬を積んだようです。(この辺のエピソードはちょっと検索すると見つけられますので、興味があったらどうぞ。)
一方で役の上とは言え、ノラの相手役ヘソン(ユ・テオ)が韓国の大学で工学を学び留学までするくらいなのに、アーサーとの挨拶の際「nice to meet you」が片言なのはちょっとやり過ぎな気もしつつ、そんな彼が一人でニューヨークまでノラに会いに来るほどの切実さも伝わってきます。
106分という観やすい尺ですが、「恋愛orキャリア」と普通にありそうな話ながら、程よくドラマチックで見応えもあります。Facebookで相手を探して再会し、Skypeで昼夜問わず連絡を取り合う様子などみていると、同じ時代に恋愛をしていた40代や50代にとってはノスタルジーも感じられると思います。
そして、本編最後に出るタイトルの「Past」と「lives」の間に開く空間にしみじみと感じ入る恋愛弱者オジサンな私。ずっと煮え切らない態度のヘソンが何故今更、ノラのフィールドに飛び込もうと思ったのか。相手への未練?自分へのけじめ?いずれにしても、あからさまに「捨てきれない思いの丈」だけで飛び込んでいく「土足感」もヘソンくらいの年齢までですかね。。やはり女性監督はキツイところついてきますわ。
初恋の残酷な未来=愛おしい現在
大人が見る恋愛ドラマ。悪人がいないのが良かった
東京ラブストーリー
なんじゃこりゃ!
この映画を観る前に、GAGA+で
ジェイチョウの言えない秘密をみた。
数年ぶりの3度目の鑑賞。
あまりの面白さと謎解きに5連チャンで自分ハイライトで部分鑑賞した。
脳みそが恋愛脳になってたのと、SNSのおすすめレビュー文章があまりに良かったのでパストライブスを。
ヘソンは男前で胸板厚い。それだけでそこそこモテると思うのに、みみっちいのよ!
そら!長距離恋愛で何年も会えなきゃそうなるだろ!
ナンパしろ!誰かに声かけろ!気持ちは込めなくていい!←って思いながらみてた。
あと、ニューヨークで夫婦と歩いてるシーン。
ファッションがだせーょ!
田舎のおっさんの俺でもそこそこの恰好しまっせ!
映画でのラブシーンは嫌いだけど、わざわざニューヨークまで会いに行って、セクロスせずに帰るんですか?いみわかめ。
いい年こいて純愛とか、純愛?
あーわたしのこころにはそんなものはもとからなかったのかどこかにおきわすれてきたのか
書いてたら怒りがわいてきたので、星半分減らします。
別れられた幼馴染みの再会という泣ける物語
ドキュメンタリータッチ?
賞レースで話題にならなかったら…
縁
現在、三十代の二人の話なので、二十代の頃にはネット環境が当然あり、本来、再会することのない二人がアーダコーダする話
長年生きていれば、あの人今何している⁉の2〜3人は誰でもいるだろう
幸か不幸か、私アラフィフsの若かりし頃はフェイスブックなどなかったので、この映画の二人みたいに現状を調べるなどほぼ不可能
今でも、過去のあの人たちが、幸せに暮らしているのを願っているのはもちろんだが、しかし眼の前でわざわざその幸せを見たいとは思わないのが本音(逆も然り)
いつも思うのだが、男のほうが過去に生き、また感情より理屈を優先して行動するのは否めない(゚∀゚)カナ⁉
ま、昨日観た「インフィニティ・プール」のミア・ゴスがこの映画に登場していたら、「お前ら、ゴチャゴチャ言ってねーで、さっさと◯っちまえよ!」の一言だろう スンマセン…オワリ!
すれ違い、実らぬ恋もあるのです
予告から、大人の泣けるラブストーリーを期待して、公開初日に鑑賞してきました。公開初日の夕方時点での評価は3.7となかなかの高スコア。きっと誰もが自分の恋愛経験を重ねて、共感的に鑑賞したのだと思います。
ストーリーは、韓国で暮らし、互いに好意を抱いていた12歳の少女ナヨンと同級生の少年ヘソンは、家の都合でナヨンがカナダに移住したことで離れ離れとなり、12年後にネット上で再会するものの、それぞれの夢や人生を大切にするために再び連絡を取り合うことをやめるが、さらに12年後、思いを断ち切れないヘソンはナヨンのもとを訪れ、ついに再会を果たすというもの。
人生にタラレバはないですが、それでもそんなことを考えたくなることは誰にでもあります。まして、行動を起こさなかったことで実らなかった恋なら、なおさら後悔し続けてしまうのではないでしょうか。ヘソンがナヨンを思い続けて12年、やっと所在がわかり、オンラインで楽しく会話できたのに、それぞれの夢や生活があって会いに行けず、また距離をおくことになってしまったのはなんとも切ないです。今の自分の夢や生活を優先して相手が来ることを望んでいたのでしょうか、距離に物怖じして会いに行かなかったのでしょうか、会うことで夢をめざす気持ちが揺らぐことを恐れたのでしょうか。そんな自分たちを、互いに子どもだったと振り返る言葉が印象的です。
それでも思いを断ち切れず、やっと再会する二人ですが、今度は思いをきちんとと伝えるものの、それ以上には踏み込みません。互いに、相手の中の自分の存在を確かめられたことで、区切りをつけようとしたのでしょう。それで満足したわけではないと思いますが、これ以上踏み込んではいけないと考えたのではないでしょうか。ラストで、ヘソンを見送った後のナヨンの号泣に、一気に気持ちを持っていかれ、思わずもらい泣きしてしまいました。
そんな彼女を外で出迎え、優しく抱き寄せるアーサーがメチャクチャいいです。ナヨンを愛し、信じてはいるものの、ナヨンとヘソンとの間には決して自分は入れないことを自覚し、そこに嫉妬や不安を感じ、それを感情的にならずにナヨンに伝える姿が素敵です。本作中でもっとも共感できた人物です。彼の人柄に触れたことで、ヘソンは潔く身を引くことができたし、ナヨンも踏みとどまることができたのでしょう。そういう意味では、三人とも大人だったのだと思います。長い年月をかけ、さまざまな経験をして大人になったのでしょう。人生にタラレバがないように、ムダな経験もありません。ナヨンとヘソンの恋が実ることはありませんでしたが、その経験が二人を成長させてくれたことは間違いないと思います。
主演はグレタ・リーで、外国で大きな夢をめざす野心家でありながら、ヘソンへの思いを滲ませるソヨンを好演しています。共演のユ・テオ、脇を固めるジョン・マガロらも、大人の恋を感じさせる抑制した演技が素敵です。
24歳パートが残念
予告編から“大人のラブストーリー”の雰囲気を感じ、楽しみにしていた。
【物語】
ソウルに暮らす12歳の小学生ノラとヘソンは互いに惹(ひ)かれ合っていたが、映画監督の父親と画家の母親がカナダ移住を決心し、ノラ一家が引っ越したことで2人は突然離れ離れになる。
12年後ノラ一家はさらにアメリカ・ニューヨークへ移住していた。ある日ノラはふとヘソンを思い出し、彼をネットで検索したところ、父親の映画作品サイトへのヘソンの投稿を発見する。 ヘソンは兵役を経験し、大学生になっていたが、ずっとノラとの再会を夢見てネット上でノラを探していたのだった。
二人はオンライン上で再会を果たし、しばらくオンライン上での会話を繰り返すが、それ以上の関係を築くことなく再び連絡は途絶えてしまう。
さらに12年が経ち、その間にノラ(グレタ・リー)は別の男と結婚していた。 ヘソン(ユ・テオ)も別の女性との恋愛を経験したが、結婚へ進めずにいた。あるときヘソンはノラが結婚したと知りながらも自分の中に消えない気持ちを整理するため、ニューヨークへ向かう。
【感想】
正直言うと、ちょっと期待ハズレ。期待が大きかっただけに。
作品は12歳、24歳、36歳と3つのパートに分かれており、12歳と36歳のパートは悪くないと思うが、24歳のパートが納得行かなかった。
初恋を24歳までずっと引きずっていたヘソンと半分忘れていたノラ。その温度差は“あるある”で、構わないのだけど、24歳で再び2人の思いが燃え上がらないと、36歳のパートが成り立たないと思う。 ところが、24歳の2人の行動が消化不良。100年前なら「ソウルとニューヨークで文通していてもお金の無い二人は会いに行けませんでした」もあるだろう。が、21世紀の話だ。12年間探し続けた愛する人の居所が分って、会いに行かないヘソン。 毎日航空券予約サイトを眺めていたというノラも仕事が忙しいとしても、強い思いがあれば2泊3日の弾丸逢瀬でも行くでしょ? それをしないのはその程度の思いだったようにしか見えない。
そう思えてしまったので、36歳のパートを観ても気持ちがイマイチ盛り上がらなかった。
ヒロイン グレタ・リーは特別美女ではないけれど、魅力は感じられた。それだけに余計惜しい気がした。
観賞後に読んだところによると、脚本・監督のセリーン・ソンは韓国生まれで、両親が芸術家で12歳のときカナダに移住、ニューヨークで劇作家になるという経歴はノラそのもの。というところからすると、この作品は自伝的作品っぽい。
であれば、なおさら24歳パートは狂おしい思いを生々しく描いて欲しかった。
韓国映画のラブストーリー作品である“ビューティー・インサイド”に痛く感動し、それに迫る作品を期待してしまったのだけど、残念ながら遠く及ばなかった。
袖摺り合うも多生の”イニョン”
韓国で生まれ育った少女テヨン(後のノラ)と少年ヘソンの、24年に渡る”イニョン”を描いた作品でした。”イニョン”とは、朝鮮語で”縁”を意味する言葉だそうで、日本語の”縁”同様、仏教概念を源泉とする同義の言葉として使われていました。他国で上映するならいざ知らず、日本語でもお馴染みの”縁”という言葉があるのに、敢えて作中の字幕では”イニョン”を使っていたのはちょっと不思議ではありました。ただ、仏教的な意味合いを離れて、余りに広義に使われる”縁”という日本語を避けることで、2人の前世からの何重にも折り重なった関係性を、翻訳上でも表現したかったのかなと解釈したところです。
ついでに言うと、英語の原題である”Past Lives”の意味は”前世”であるのに対して、邦題はそれに”再会”を付け加えており、これは現世での再会だけでなく、前世で”イニョン”があった者が現世で再会すること、そして現世で”イニョン”があった者が来世で再会することをも意味しており、こちらも中々に優れた邦題だったように思います。
小学校のクラスメイトにして、共に成績優秀なテヨンとヘソンの2人は、互いに恋心を抱いていましたが、12歳の時にテヨン一家はカナダへ移住。テヨンはノラと改名し、さらに単身アメリカへ移住、作家として活躍する。一方ヘソンは兵役を経て中国に留学するが、基本韓国に留まる。そんな2人が12年後にネット上で再会を果たし、一見恋仲になったかと思いきや、遠距離恋愛にありがちなすれ違いの末に関係は断たれる。その後程なくしてノラは同じ作家のアーサーと結ばれる。
しかしさらに12年後、36歳になった2人は、ノラの住むニューヨークで再会。夫を持つ身のノラは、ヘソンとの再会の喜びを夫に隠しもせず、夫は複雑な心境に追い込まれるというお話でした。
個人的に非常に興味深かったのは、ノラとアーサーの会話。朝鮮語が分からないアーサーが、ノラに対して「君の寝言は全て朝鮮語。自分の知らない世界があるようで怖い」と告白。そんな言葉はヘソンを交えての会食で具現化し、ノラとヘソンは朝鮮語で語り合う。勿論アーサーは置いてけぼり。カメラはノラとヘソンのみを映し、アーサーは敢えて映さないところにゾクッとさせられました。仮に自分がアーサーの立場なら、気が変になるのは確実だと思ったところでした。
結局ノラはアーサーの元に留まり、ヘソンは帰国の途に就きますが、両者の”イニョン”は来世にも引き継がれるのは確実と思わされて物語は終了しました。いや~、アーサー可哀想😿
最後に本作と直接関係のない話題を一つ。私の妻は外国人なので、母国語と日本語を話せますが、ノラと違って寝言は多言語。きっと見ている夢のシチュエーションによって、日本語だったり母国語だったりを使い分けているようです。ノラの寝言に関しては、韓国で生まれ12歳でカナダに渡り、現在はアメリカに在住する本作の監督であるセリーヌ・ソンの体験を物語化しているのではと推測します。ノラにしてもセリーヌ・ソン監督にしても、在カナダ及び在米24年、我が妻も日本に来て24年なので、ちょうど同じ期間母国語と異なる言語を話す外国で暮らしている訳ですが、寝言に関しては人それぞれなんだなと、変なところに関心した作品でした。
そんな訳で、アーサーに深く同情するとともに、移住した人の寝言の話題を提供してくれた本作の評価は、★4とします。
大人による大人のための映画
これぞ本当の大人の恋愛
韓国と米国の合作ですが、やっぱり米国の映画の方が近いかと。というか、監督も韓国からカナダへの移民なのですね。監督の実体験が混ざってるのかも知れません。
12歳、24歳、36歳と、それぞれの年齢の恋愛もそうですが、目標を聞かれたり、過去を振り返ったり、なかなか切ない部分もあります。
特に人と人のやり取りは、セリフ以上のものが感じられて切なかった。
あんなに簡単に「好き」と言えたり、手を繋げる年齢も懐かしいですね。24年振りにあって「ハグ」されて戸惑うとか、なかなか良いです。
「縁」のあるふたり、くっついて欲しいような、欲しくないような。
ラストシーンも良かった。
「大人」にはとても良いストーリーだと思います。
ただ、ニューヨークへの憧れが強いというか、「The」ニューヨークの景色が気ななります。ニューヨーク好きにはたまらないですかね。
まったく同じストーリーで日本人版ができるでしょうか?見てみたいですね。
さっちゃん
とんでもない殺人映画じゃ無いか!
初恋の忘れられないあの切ない思いを静かに殺し、大人として成仏させあの思いを海に沈める話だ。
おじさんもおばさんも殺されたんじゃ無い?
これで死んで無かったら嘘だ。
皆んな不倫とか浮気とかした事有る?
俺は無いよ、清廉潔白ですよ、だってパートナー居ないもん。
でもね、心引きずり引き出されグッサリ刺されましたよ。
俺に現在パートナー居たらもう劇場後に死にたくなるんだろうな。
今日もアホみたいなTシャツに一人で劇場向かった俺だけど、今も忘れられないあの子や、寝る前に思い出す初恋の娘だって居ますよ。
うわー。会いたいなーー。
俺みたいな人生モテた事も無いダメ男なんかに好きって言ってくれたあの娘、今頃子供も居て幸せな人生歩んでるんだろうな。
ただ会いたいな。
あの子もこの映画見てたら狂い死にするかもね。
あの頃みたいに門限には返すよ。
ただただステキで、凶悪な映画見たんだ。ってキミに話して笑い合いたいよ。
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