岸辺露伴 ルーヴルへ行くのレビュー・感想・評価
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うまく話しを整理していました
ドラマシリーズは好きですが、これをテレビドラマでやるのは、エンタメなのに海外ロケが必要になって(皆様の視聴料で成り立っているNHK的には)色々問題なので、映画にしたんでしょうか?
原作は、荒木先生の私小説的な雰囲気があります。前半は全く怪異は出てきません。21歳人妻とのひと夏のアバンチュールで、もしかしたらファム・ファタールになったかも知れませんが、彼女は青年の中に特別な位置を占めることを恐れ、自分から去っていく。そんな話です。最後に露伴が彼女が幽霊で守ってくれたと締めているんですが、ここは信頼がおけない語り手です。(携帯で旦那と別れ話をする幽霊なんています?)
つまり、荒木先生が人生で出会った様々な引っかかる出来事を、自分は作品に昇華しているんだ。とそういう話と読み取りました。
まあ、以上は原作の話ですが、映画の方は様々な要素をうまく組み合わせて、矛盾なく話を整理していました。ただ、仁左衛門の話などは、ちょっと説明過多だったかも知れません。原作のもつ神秘性が薄れてしまいました。ここらへんは好みの問題かと思いますが、私はやはり原作派だな、と思いました。
漫画は芸術か?!
フランスではすでに“漫画”が9番目の芸術として認知されているらしく、本作の原作漫画もルーブル美術館から直々荒木飛呂彦に依頼があった読み切りモノらしい。漫画が芸術?なんて(わたしを含め)バカにしている方がほとんどの日本ではあるが、考えてみれば、今や総合芸術として認識されている映画だって出始めの頃は似非芸術扱いされていたわけで、日本でもやがて漫画が芸術と呼ばれる日も遠からずおとずれることだろう。
漫画家荒木飛呂彦の分身である岸辺露伴が、ルーブル美術館の地下に眠っていた“世界でもっとも黒くて邪悪な絵”を見つけたことにより、露伴自身のルーツに接する怪奇譚なのである。パワハラととられてもおかしくないいつもの上から目線が、芸術の都パリにおけるロケシーンではすっかり毒気がぬかれ、変な帽子を被った普通の優しいおじさんに様変わり。本当は漫画家というよりは芸術家と呼ばれたい荒木飛呂彦の本音がついつい露出してしまったかのようである。
ほとんどお上りさんにしか見えない泉京香(飯豊まりえ)のコスチュームにしても心なしか控え目で自慢の脚線美も今回ほとんど披露していない。芸術にエロは不要とでもいいたげなのである。そのルーブルロケどうこうよりも、若き日に漫画修行のため下宿していた元旅館の祖母宅で出会った、奈々瀬(木村文乃)という美女との思い出が本作のメインディッシュといえるだろう。その奈々瀬に誘われるように山村仁左衛門という絵師が描いた“黒い絵”に導かれ、やがて奈々瀬が露伴の遠い祖先にあたることを知るのである。
ちょっと待った。絵師としての才能があったのは確か旦那の仁左衛門の方で奈々瀬本人ではないことに注意しなければならない。病弱の奈々瀬には子供がいなかったことを考えると、高橋一生が山村仁左衛門との一人二役を演じるのはどう考えても無理がある。遺伝でもなんでもない突然変異として授かった露伴の絵描きとしての才能にお墨付きを与えることさえできていないじゃないか。しかも死人には“ヘブンズ・ドア”が効かないって自分で言っていたっけ。リアリティにとことん拘る岸辺露伴にしては、なんともまの抜けたシナリオなのである。
雰囲気は間違いないんだけどな
荒木飛呂彦ワールドの雰囲気、岸辺露伴のクォリティは連ドラでお墨付きなので、映画もそこは間違いない。
でも露伴の若い頃は、現在の傲慢でありながらも超然とした雰囲気の片鱗が感じられずなんか残念。
「この世でもっとも黒い絵」ってワードには惹き付けられたけど、内容的にやや冗長。
ルーヴルは画面で観ても圧倒的な美しさ。
自分も作品より建物に興味あるな。
華美であり荘厳であり何か妖しげなモノが宿っているような。
「人間の手に負える美術館じゃない」
って露伴の台詞が妙に納得。
ルーヴル自体の奇妙なストーリーを観たかったな。
知らんけど
早くルーブルに行ってよ
ルーブルで撮影された映画と言えばダ・ヴィンチ・コード。大資本のハリウッド映画と比べるのは申し訳ないけど、やはりルーブルのシーンがショボかった。
岸辺露伴×ルーブルの化学反応を見たかったのだが、モナリザの前でちょこっと撮影、ニケをバックにシーンをもう一つ、後はルーブルの地下倉庫って体のセットで撮影って感じではねぇ。予告編や宣伝用のカットはカッコよかっただけに残念。
そして、ルーブルに行くまでが長い、長すぎる!多分1時間くらいはかかっているはずだ。
その上、ルーブル後も長い、長すぎる!もうルーブルで終わって良かったのでは?あとはタイトルバックとかで手短にまとめてくれたらそれで充分だよ。
NHKのドラマ版は見ていたので、元々嫌いではないのだが、今回の映画はドラマ3話分を続けて見せられた感じ。1本の映画としてクライマックスを何処に置くか、定まって無かったように感じた。
この世界が映画になった
NHKで全8話観たが、独特の世界観なので万人受けは難しいと思っていた。
今回はパリのルーブル美術館に日本の絵を探しに行く、しかも泉ちゃんもということで楽しませてもらった。
残念だったのは、飯豊まりえがもっと衣装をとっかえひっかえ出てくるのかと思ったのが・・・。
世にも奇妙な岸辺露伴
タイトルからして、てっきりルーブル美術館をメインにして描かれる「洋」な作品なのだと思いきや、どっちかって言うと「和」のイメージ。そういう意味ではまさかの展開でした(^_^;)
内容的には、ドラマ版同様、都市伝説的なオカルトな物語。なんだか色々うやむやになるあたりは「世にも奇妙な物語」のような作品。
ダークなテーマの本作。編集者の泉京香の存在が、笑いと彩りを与えてくれた気がします(^^)b
ミステリーものとしては、まずまず。
本作中での話題の中心とされている「世界で最も黒い絵」の秘密も、とどのつまりは、才の故に作家自身の身に降りかかった不幸とも言うべきことだったようです。
〈彼が、理想とする黒色を求めて、タブーにまで手を出してしまったのは、彼自身の才のなせる技であったことでしょう)
そのせいか、評論子は、徒然草の次の一節を思い出しました。本作を観終わって。
「因幡国に、何の入道とかやいふ者の娘、かたちよしと聞きて、人あまた言ひわたりけれども、この娘、ただ栗をのみ食ひて、更に米の類を食はざりければ、「かかる異様の者、人に見ゆべきにあらず」とて、親許さざりけり。」
一見すると、異食癖の娘を恥じた両親の話と受け取られ勝ちなのですけれども。
しかし、より有利な求婚の条件を求めて娘を「売り惜しみ」する両親の欲の醜さが、兼好の眼には、はっきりと見えてしまっていたようです。
その点が、「惑いの上に酔いをなし、酔いの上に夢をなす」(前同)のような凡人である評論子などとの物の見え方の違いなのだろうと思います。
そういう意味では「出る杭は打たれる」ということは、洋の東西を問わない事象なのでしょうか。
そんな感慨を受けた一本になりました。
地元の方々で組織している名画を観る会の主催によるホール上映会で鑑賞しました。
評論子自身は、もともと事前にこの作品についての知識があったわけでもなく、本作の原作漫画や、そのアニメ化作品などには一切見ていませんし、評論子はそれらのファンでもなく、ただ地元映画サークルの取り上げた作品ということで、鑑賞することにした一本でした。
そういうことで「岸辺露伴」については、別段の関心や好悪もない中での鑑賞となりましたが、まぁ、心理ミステリーの一本として割り切って観ることができれば、それはそれなりの出来では、なかったかと思います。
良作としての評価が相当と思います。
待望の映画化
ドラマが面白かったので、鑑賞
ドラマに比べてスピード感がないのが残念だったが、台詞回しや掛け合いは変わらず面白かった
木村さんの妖艶な雰囲気もグッド
冒頭の工夫で原作知らなくてもついていけたのでは?
間違いなく高橋一生さんの代表作
鑑賞動機:テレビシリーズを後追いで摘んだら…何これうまい!10割
泉君に一票。そもそも名前でニヤリとする。和風の怪談/怪異に落とし込んで、ジョジョ原作本編と一線を画しているのが結果的に正解だったのか。逆にルーヴルがミスマッチに見えてしまったので、難しいところだけど。ミステリ的な仕込みは良かった。
期待値MAXで見に行ってきました
ドラマを見て見たくて見たくて我慢できずに見に行きました。通常こんな時はがっかりしたりこんなもんかと帰りには思ってるのですが今回は違いました
漫画の方も読んだしドラマも見てなおこの作品荒木先生の世界はすごいなと思いました。
登場人物が輝きまくってやがるぜ✨😳
条件付き、私、傑作認定させて頂きたいです🫶
女優も男優もみんな美しくて嫋やかで、も一つおまけに艶やか
ただ条件というと穏やかじゃない気もするけど、要はこの優れた作品を心ゆくまで堪能する為の下準備として以下の2つが不可欠であります
①NHKのドラマ「岸辺露伴は動かない」現在8話までシリーズ継続中(基本1話完結スタイル)の予習は必須
おそらくAmazonプライムなどで観れる
②「ジョジョの奇妙な冒険」などの生みの親で日本が世界に誇るべき偉大な漫画作家 荒木飛呂彦先生に偏見やアレルギー🤧が無いこと
(氏のマンガやアニメをよく知ってる必要はありませんので悪しからず。ジョジョとか食わず嫌いなら実にもったいないと思いますよ)
以上の条件をクリアしてるなら激奨します
今作はやはり一見さん、お断りかもしらんね
何卒、準備すら楽しみながらご鑑賞下さいませ
あっと!重要な魅力を一つ伝え忘れてた😳菊地成孔先生の音楽も仰け反るくらい素敵💓なんだと付け加えておきたいすね
長々と失礼致しました〜🐮
ジョジョを見ていないけれど
NHKで岸辺露伴があっていて、それを数本見ただけだったので。映画は好きでいろんな作品を観るけれど。分かるのかな?と思って観てみたら。テンポも内容も演技も、最初から最後まで良くて。私は凄く楽しめました。評価がなぜか引くて不思議なんだけれど。もしかしたら、キャラクターや原作のお約束の部分があって。そこがあまり出てこなかったから。とかなのかなぁ、とか推察してしまいました。ですから、ジョジョの奇妙な冒険を見ていない映画好きな方には。私はお勧めできるんじゃないかな、と思っています。
実写化の中でもクオリティ高い
数ある実写化の中でもクオリティ高くて、作品のテンポも空気感も説明描写も配役も最高でした。
個人的にもう少しルーヴルの中の絵があると良かったなっていう願望があるけど、面白くて、全ての役者がハマり役でした。
私も高橋一生に人生録読んでほしい。
映画にしては地味かな
テレビドラマシリーズもアニメシリーズも一通り履修済み。原作は未読。
実はジョジョ本編はあまりハマらなかったけど岸辺露伴は割と好きです。
映画は、テレビドラマの雰囲気そのままで「岸部露伴の映画」としては満点だとは思うけど「劇場版の作品」としては地味で暗くて単調すぎたかなぁという気がしました。
ドラマ版の方がずっとわくわくしたような…。
ジョジョだと思わなかった。
予告を見て鑑賞を決めた作品。
まさかジョジョのスピンオフだと思いませんでした。
ジョジョは「スタンド」を使うくらいしか知識がなかったので「その程度で見ても大丈夫か?」と心配でしたがジョジョの知識なしでも充分楽しめました。
知らなくても全然大丈夫です。
予想通り
予想通り漫画一冊の内容を無理矢理2時間の映画まで延ばす感がありました。体感的には6割思い出と過去の話、4割は絵と事件の話。映画独自な解釈で追加した内容もありながら、原作から省略されて更に分かりにくくなった部分もあります。演出はドラマ版引き続きのテイスト。ルーヴル美術館内部観たことないため、そこのシーンが特に好きでした。
PS:クモ頻繁に出現、苦手な方は心の準備があったほうがいい
世界観はそのまま
テレビ版の世界観はそのままに舞台を広げたサスペンスもの。
十分に楽しめましたが、もう一息何かが欲しかった。
ストーリーは、伏線回収までうまくまとめられていました。
サスペンスものとしての完成度は高いと感じました。
飯豊まりえさんの役の編集者が、うまく緩急をつけてくれるのが好きです。
また、本作は木村文乃さんがミステリアスな雰囲気も含めて見応えがありました。
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