キンダガートン・コップ

何かで目が入り、ずっとウォッチリストに入れていた作品。

シュワちゃん演じる堅物刑事が事件のために幼稚園に潜入。
けどね、これがみんな家庭環境複雑だし、子供の無邪気さの中にある毒が見える。
ほのぼのしつつも、それがヴェールになって連れ去りや親権に関して刺してくる。

とても良かった作品。

自分がホラーやグロをあまりにも見過ぎていてこういう暖かい話を見るととても癒されたシュワちゃんが保育園の先生、フェレットを飼っているギャップがすごい、何だこの平和な世界

単なる出落ちコメディかと思いきや、男性が幼稚園教諭になるという事を通してジェンダーや人種や職業や“共同親権”・連れ去り問題が見えてくる。それを主眼に置いているわけではないから、「子どもとシュワ！」みたいなところで楽しむ見方もできるけれども、今の日本で暮らす大人の目からすると、90年の時点でアメリカはこうだったのか、それをコメディに落とし込むところにまで至っていたのか、と思う。軽い気持ちで見始めたら、思ったより複雑な視聴後感だった。

昔見た。それほどじゃなかった気がする。
キンダーガートンって単語が幼稚園って意味だと教えてくれた映画(場)