正欲のレビュー・感想・評価
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無理やり暗く描かなくても
それでももっと楽しく生きられるでしょ。 無理やり暗く暗く描かなくても。 ここまで特殊な世界に同調はできない。 ダメでしょうか? 何か押し付けられている様です。 またyoutubeをやりたい男の子の家庭の話は、主題と何の関係があるのかわからない。 また日本映画の悪いところを見せられた感じ。 でも、俳優の方々は、皆さんとても頑張ってました。 吾郎さんもいいと思いますよ。
流水のように…
両手ですくった水が隙間から溢れおちるように、今日も社会のなかで息苦しさを感じている人たちがいる。 「普通」の生活を生きられる人々には、彼らの生き方は逃げや言い訳にしか聞こえない。「私たちだって頑張っているのに、なぜあなたたちは…」と。 徹底した社会の効率化やデジタル化した、SNSのなかに入り込んだ「個」の世界の住民は、同質化できない異質なものを排除する。 一方で、SNSでしか繋がれない関係性もある。 社会からわかりあえないとはじかれた人が、わかりあえる人と一緒に生きていく。 もういなくならないから。 誰もひとりでいないでいいよ。 ps.やさぐれたガッキーが魅力的。
ヒトを理解すること・・・
ガッキー目当てで見た作品です。 「せいよく」という意味深なタイトルから、あわよくばエッチな場面が見られるかなと・・・ 冒頭で自慰と思われるシーンもありましたが、期待したエロではなかったです。ただ、深く考えさせられる作品で、じっくりと魅入っちゃいました。 人それぞれの性癖、或いは個性について問いかけるような内容ですかね。 それぞれ、人によって感じる部分が有るわけで。例えばそれが普通の人と異なる場合は、知られないようにしなければならない。 人には、普通でありたいという強い意思があり、自信を守るために、異となる思想を否定したくなる。否定されないために隠さなければならない。 その隠された想いを共有することができれば、これ程幸せなことはないのかもしれない。 あれ程、可愛いガッキーなのに、最初の頃は華が全く感じられない。むしろブス(こんな言い方は失礼だが、すみません。自分には語彙力がありません)に見える。これが、共有者を得たとたんに輝いて見えるのだから、その演技力なのか、映し方なのかは定かでないが、ホンッと素晴らしい。感動でした。 同じ性癖(個性、趣味)を理解し合える人が身近にいるということは、この上ない幸せなのかもしれない。また、理解できないまでも否定されなければ・・・ 家族という血の繋がりの中でも、一人の人として、その部分は尊重していかなければと、深く考えさせられました。
極端過ぎやしませんか
原作も同じ結末なのかもしれないが、多様性の欠落を問題し過ぎた結果としてこのような作品になったのかと思う。
多様性を理解しない一般人は家族崩壊で不幸になっていき、特殊な性癖がある人は犯罪者か社会落伍者と紙一重という結末は、なにかを導く結論になるのだろうか。それを考えさせるための作品かもしれないが、後味だけが悪くて好きになれない。
マイノリティと性加害は違う
生きづらさを抱えてる人間同士の心情を優しく描き、繋がって助け合っていける世の中になるなら幸せだなと思って観ていたら、最後ガッカリ。 小児性愛と一緒に描いたら、それはごっちゃにしちゃダメだろ、ってなった。 小児性愛者にも同じ種の苦しみはあるのかもしれないけど、それは誰かの一生の傷を残す犯罪だから少しも肯定できない。 ガッキーの演技すごい!
普通のこと
「普通」ってなんですか 「普通は〜、、」って言う人って 「自分は普通だ」と思って生きている 全員普通じゃないのにな 「普通」な人なんてどこにもいないのに 比較的多くの人がそうってだけで 普通なんてものはない 世の中にはどこかの誰かが決めた基準が「普通」と されているのかもしれない。 基準があることも大切なことだけど すべてにおいて「普通」が「正しい」とは限らない そんな「普通」に苦しんできた彼女が 「普通」を言い張る刑事に 「普通のことですよ。」と彼への伝言を頼むシーン それが今の刑事にとっては「普通」ではなくて モヤっとがスカッとジャパンされました。
誰でも一度は経験する気持ち
多様性とか少数派とか 言われ過ぎて違和感 そもそも、みんな違うのに でも、こんな厭世的な疎外感、 少数派じゃなくても 経験する気持ちだと思った 結局1人じゃ寂しいってことかな 誰かと一緒にいて、誰かと抱き合っていれば 大したことじゃなくなるのかな でもガッキーも磯村くんも そんなに暗くなる必要ないかな笑 今の世の中だったら もっと受け入れてもらえるよ
上から目線で言うと
自分に置き換えて彼 彼女らを見るとその心の有り様は苦しく閉ざすのはよくわかる そこから離れて上から考えてみるに 自分を受け入れてくれない人を 自分もまた受け入れられない という様相と苦悩なんですね。 「わからないことはわからない」と理解出来れば人への怒りや閉塞は和らぐのではないかなと思います。 つまり自分で問題をつくり苦しみを生み出している ということ。これもまたわかればわかるし わからなければわからないということ。ただ自分に付き合うしか手立てがないのが歯がゆいですが。
秀逸なカメラと破綻した物語。
カメラと照明は、立派ですね。この光の撮り方は精密で手堅いし、きちんと同時代の記録になりおおせているとも思います。ここは大きなプラス要素です。 しかし、物語が支離滅裂。演技もそれを支えていない。おそらく物語構造そのものがダメなのではなく、演出がヘタクソすぎるのです。部下から新聞記事を渡されて声に出して読んでみる検事、いるか? 会話の撮り方も、ほぼ全滅です。オープニングのベッドでの自慰シーンも、悪いけど水が満ちてきたから何?としか思わない。そもそもショット割りが下手すぎて自慰だかなんだか分からない。「インティマシー・コーディネーター」が入ってコレなら、もうどうしようもないのでは。 こんな作品を評価してしまうというのは、つまり「映画」というものを真面目な芸術形態ではなくて、中学生に見せる性教育ビデオのようなものとしか考えてないからです。ただの社会改良の道具にすぎないと。それはそれで好きにしたらいいんだけど、映画を批評するのはお門違いですね。 作り手は、「生きづらい」「違和感」「多様性」とかの言葉をちょっと気楽に考えすぎじゃないでしょうか。そうした言葉の意味をきちんと精密に真剣に考えていれば、こんな薄っぺらい作品にはならないと思うんだけど。この映画では、ただなんとなく辛そうな登場人物が出てきて、彼らが脈絡なくリンクして、もわんふわんと終わってしまう。演出側が、それなりに優れているカメラと照明・美術を、まったく活かしきれていない。 このあたりはニューヨークやパリでの大方の評価ですね。見た人はみんな呆れてるし、作品としてはほぼ完全に無視されました。
ちんぷんかんぷん
ぼちぼち評価が高い中、私は⭐︎0で提出します 頭が少々悪めの人には何にも響かなかった 水そのものに性的興奮する事にびっくりしただけの感想 小説凄い売れてたよね 本屋さんで働いてた時いっぱい売れた えっちな小説かと思ったけどまたちょっと違ったね
理解されなくていいが、理解されないという苦しみは存在する
これは自分自身がセクシャルマイノリティの人間だから共感できた作品なのかもしれません。 そうでなくとも人間は誰しも何かしらの性癖や欲を抱えて生きているものだと思っていますし、人から理解されにくいことに対しての苦しみが痛いほど伝わります。 自分はアセクシャルの人間なので、性的欲求がありません。かといって恋愛ができない人間なのかと問われれば、アセクシャルは性的欲求がないだけで恋愛自体に興味がないわけではないので、お付き合いをした経験はあります。 残念ながら未だ「結婚(もしくは恋愛)していない人間は不幸せ」という風潮が根強く、「恋人いないの?」「結婚しないの?」という質問に疑問を感じたり、苛立つことがあります。 人間は必ずしも誰かと恋をし、結婚し、子供を産み育てなければいけないのか。 恋人が自分にいなかったり結婚していないことに対して悪態をついたところを「妬ましい」と思っていると勝手に解釈され苛立つ主人公の気持ちに共感しましたし、車のシーンもそうですが、実際にあんな風にもうどうにでもなれと突発的な行動を起こしたくなる気持ちも理解できました。 これはあくまで個人的な意見ですが、特殊性癖を抱えていることや他人から見て変わった欲があること、セクシャルマイノリティに属していること自体が悪いとは思いません。 性癖が犯罪に繋がってしまうことは断じて許されることではありませんが、人様に迷惑をかけずただその性癖を抱えているということは悪くないと思います。 それは人知れず抱えたそれに本人が一番苦しめられているかもしれないから。 何が「普通」なのか。人は「普通は」とよく口にしますが、その多くの人が口にする「普通」ってなんなんでしょう。 それが繊細に描写されている作品でした。
間違った多様性に対する皮肉もあるのかな・・・
偏った性癖を持てば生き辛く感じるのは解る でもそこに囚われて【周りは普通】【ズレてるのは自分たちだけ】と 普通を美化して【人と違うものに愛着を強く持つ】事を、自ら【良くないもの】と 断定しているのには共感できない。 大なり小なりフェチズムはあるものだし 愛着が強いから・・周りと違うから・・とか 他人に認めてもらえないから・・・とか どうでもいい気がする。 理解してほしい気持ちが強いのに、説明はしない それでいて理解してない人には真っ向から敵対し否定する 上手くいくわけない 登場人物のほとんどが自分の欲を押し付け合っているような 着地点の無い底なし沼のような話
普通
前半ちょっと長い感じが、、、。 普通ってどうなんだろう。 普通に男女で結婚して普通に子供産んでその子供普通に育てられなくて離婚。 と 普通じゃなくても人としての信頼関係がしっかり築けた2人。 どうでもいいけど、別に普通じゃなくてもなんとかなるなくらいで生きたら楽かも。 でもそれって映画観る前からわかってるかも。 そうゆう感じで普通な映画だったな。
性欲ではないのか?Gの方を差別しないが、僕は髭面が嫌い
千葉学園都市って駅があったか?なかったか?覚えていないが。
懸垂型モノレールに乗っていたので共感するが、その他はどうかなぁ?
兎に角、この映画は絶滅危惧種大和民族が絶滅する理由の様なお話。
大昔からの邦画の手法を継承した伝統的な映画。
『PLA◯75』と全く同じ流れを組む
次期、カン◯国際映画祭に入選しそうな演出家の映画。
但し、この映画よりも現実の方が過酷だと思う。大和民族がいよいよ絶滅したら、昔を偲んで見てみるのも良いと思う。
注意
絶滅危惧種の絶滅の意は文化的な絶滅って事です。
注意2
ペド◯◯◯◯とLGBTは分けて考えよう。妄想を抱く事は良くても、実行はすべきでは無い。(この類の話で凄い作家は町田ひら◯先生かなぁ?)
欲望にもタブーはあるし、全員が同じ価値観がある訳では無い。
注意3
地球温暖化を考えると、水を無駄に使用する行為は、乾燥地帯に住む人達に対する感情を無視している様に感じる。
人格形成が完了した大人が一歩前進するには
2023年劇場鑑賞69点 優秀作 72点 結論、若い頃の人格形成がなされる前に多種多少な人物のと関わりがあれば、その先未来の自分の理屈が積み上がってからも、明後日の方向から飛んできた理屈も理解しようと出来るのかもね だからこそ、自身の特性に気づいたら恥じる事なく早くにそれを表にするべきだし、それを表にしても恥じない社会を作らないといけないし、親がまずは子がオープンに出来るような寛容さを日頃から印象づけ、理解しようと歩み寄らないといけないね 稲垣が悪い人とかじゃないし、所謂世間一般の感覚の持ち主の敬称だけど(随所に普通じゃないなというところもあるけど)、彼の人格が形成されてからのこの出会いだから、もう難しい こんな社会、特に日本の国民性だもんね何年語になるかな〜
正しさに押しつぶされそうな人たちへのメッセージ。タイトルが秀逸。
原作は未読だけど、タイトルの「正欲(せいよく。正しい欲望)」ってこれ以上ない秀逸なタイトルだなと観終わってみるとわかる。
メインとなる登場人物たちが世間的に「正しい欲望」とされているものを持てずに苦しんでいる部分が肝となるのが本作だ。
本作は群像劇的に色んな人物の視点やパートにわかれて話が進んでいく。
佐々木くんや夏月さんのパートはずっとヒリヒリする内容だった…。そして田舎町に対する解像度(同級生のつながり、両親の家父長制的価値観、イオンの存在感)がエグい…。あと夏月さんの同僚の妊婦の女性の態度は普通に殺意が湧くレベル。本人が望んでない不要すぎるおせっかいはもはや暴力なんだよ。
世の中には色んな性的嗜好を持つ人がいる。
そしてその嗜好がマジョリティの人々に理解されないとわかっているからこそそれを秘めて暮らしている人もたくさんいるんだろう。
でも、そのことで誰かを傷つけたり犯罪を犯したりするわけではないのなら、そういった欲望や性的嗜好に対し「へえ、そうなんだ。そういう人といるんだ」という感想で終われる人でありたいと思うし、理解はできなかったとしても否定はしたくないと思う。
否定によって追い詰められる人がいるということを忘れちゃいけない。ここはお互いさまだ。
口にだすなら配慮は必要になるけど「こう思っちゃいけない」ことなんてないんだよな。
人と違うからといって誰とも繋がらない、繋がれない、一人で絶望する人がいなければ良いと本作を見て私も改めて思った。
明確なメッセージを持つ作品だ。
しかしこんなにキラキラ成分を削ぎ落としたガッキーは久しぶり。
そして磯村くんは良い役者さんだなと改めて思った。
多様性と社会
多様性がテーマの話。原作を読んでないが、十分メッセージ性も伝わり、面白かったと思う。時間の制約で後半は駆け足になっているが、スピーディーな展開であり良かったと思う。 特異性嗜好で悩んでいる人が現実世界でもいることを思うと、多様性と社会の在り方について考えさせられる。少数の性嗜好も社会としては存在を認め、受け入れることが大切だと思う。安易にありえないやおかしいといった評価は人をひどく傷つけることがある。 一方でやはり社会システムとしては誰かが被害を被るような性嗜好の行為は抑止しなければならないし、多数派のボリュームゾーンの人向けの社会システムにする必要があると思う。つまり多様性と社会のバランスが大切であり、昨今の少数派(社会的弱者にイメージが持たれている)を優遇して多数派を締め付けることになっている流れは良くないと思うと考えた。 このように現代社会へのメッセージも含まれる個人的に好きなタイプの映画。
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