劇場版モノノ怪 唐傘

劇場公開日:

劇場版モノノ怪 唐傘

解説

2006年にフジテレビの「ノイタミナ」枠で放送されたオムニバスアニメ「怪 ayakashi」の一編「化猫」から派生し、07年にテレビアニメシリーズとして放送され話題を集めた「モノノ怪」の劇場版。江戸時代をモチーフにした世界を舞台に、主人公の薬売りがさまざまな怪異に対峙する姿を描く和製ホラーアニメ。

男子禁制の“女の園”であり、重要な官僚機構でもある場所・大奥。この場所でキャリアアップを図ろうとする新人女中のアサと、同じく新人女中で大奥に夢を求めるカメは、着任早々、集団に染まるための“儀式”に参加させられる。御年寄の歌山は大奥の繁栄と永続を第一に考えて女中たちをまとめあげるが、無表情な顔の裏に何かを隠している。そんな中、彼女たちを少しずつ“何か”が覆っていき、ある日決定的な悲劇が起こる。モノノ怪を追って大奥の中心部まで足を踏み入れた薬売りは、やがて大奥に隠された恐ろしくも切ない真実にたどり着く。

主人公・薬売りの声を人気声優の神谷浩史が演じるほか、3人の女中役で黒沢ともよ、悠木碧、小山茉美が声の出演。シリーズの生みの親である中村健治がテレビ版に続いて監督を務めた。

2024年製作/89分/G/日本
配給:ツインエンジン、ギグリーボックス
劇場公開日:2024年7月26日

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映画レビュー

5.0圧巻のビジュアル

2024年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ルックにこだわったアニメ作品が増えてきているが、これは決定版。おそるべき完成度の画面を90分見せつけられる。どのカットにも画面の隙を感じさせない精緻なレイアウトが続く。圧巻の美の連続だった。
舞台は大奥。二人の新人がやってきて、数日後にも餅引きの儀式を控える最中、奇妙な事件が発生。あやかしの仕業とみて薬売りが退治に動く。物語は決して理解しやすいわけではないが、説明過剰にせずに観客を信頼する作り方。
物語も興味深いが、やはりビジュアルの完成度こそ、本作の一番の見どころ。浮世絵を動かすというコンセプトで、奥行きをなくしながらも空間を感じさせる見事が美術、和紙のテクスチャーも健在で、テレビシリーズ以上に、紙に描かれた絵が動いているという独特の感覚を味わわせる。背景美術が3Dで作られているというのは驚きだ。シネスコの画角を選択したのもよかった。劇場アニメもシネスコが増えてきているが、本作が一番シネスコサイズを効果的に利用出来ていたのではと思う。

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杉本穂高

4.0難しけど映像美が素晴らしい

2024年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

難しい

ノイタミナ放送時に知ってから好きでした。
内容はもうね、よくわからん。
1度見て解説見て見直す前提の作品だと思う。

ただ見てよかったと思ったし続きも絶対に見に行きます。

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メモリー

4.0“なんと第一章でした…”な映画

2024年11月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

オチが今ひとつ分かりにくかったのですが、後半ベラベラと真相を語り出したのは誰?

全3部作だそうです…最後に辿り着くまでにストーリーを記憶し続ける自信は、まるでありません笑

*テレビシリーズも少し観ましたが、なかなか気に入っています。

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stoneage

4.5疲れるけど面白い

2024年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

この手の狙った感じの画作りをする作品は自分の中でハードルが上がることが多く、「それほどではないな~」と思う作品が多いのですが、TVの再放送を観て、話も面白く、行き過ぎると仰々しくなりウザくなりそうな演出も、絶妙なラインで決まっていて、予想を軽く越えていくとても面白い作品だったので、上映館をさがし観に行きました。
映画にした事に意味が十分にある内容でした。
画の綺麗さ、カット割り、テンポ、画で語る演出。
テンポが速く、情報量が多いので、ちょっと脳が疲れる感じがしました。
スラムダンクやルックバックみたいな『新しさ』や『個人の才能』を感じる作品ではなく、アニメという多数が関わって作り上げるアニメという媒体。ジャパニメーションの正当譜系においての最高作品の一つなのではないのかと思いました。
アクターは隙のない配役で物語の説得力を底上げしてたと思います。
薬売りが櫻井孝宏の薬売りから、神谷浩史に代わってましたが、どちらも好きな力のあるアクターなのでバージョン違いみたいで良いなと思ってみてましたが、個人的には櫻井孝宏の方が好きかな〜という感じです。
歌山の小山茉美とカメの悠木碧は、アサにとっての陰と陽の対比みたいで、『ココ!』という所には『コレッ!』という配役をしてくるのには、作品のレベルの高さを感じました。
海外(欧州)でとっても受けそうだな~って観てました。

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