私だけ聴こえる

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私だけ聴こえる

解説

耳の聴こえない両親から生まれた耳の聴こえる子どもたち「コーダ(CODA=Children Of Deaf Adults)」にスポットを当てたドキュメンタリー。ドキュメンタリー作家・松井至が監督を務め、15歳という多感な時期にいるコーダたちの3年間を追う。学校では“障がい者の子”として扱われ、ろう者からは「耳が聴こえる」という理由で距離を置かれるコーダたち。そんな彼らが唯一ありのままの自分を解放できるのが、年に一度の「CODAサマーキャンプ」だ。キャンプを終えた15歳の子どもたちは、自身の進路を決める大切な時期に入る。「ろうになりたい」という欲望に突き動かされ、聴力に異変を感じるナイラ。ろうの母から離れて大学へ行こうと葛藤するジェシカ。音のない世界と聴こえる世界の間で居場所をなくしたコーダたちが、揺らぎながらも成長していく姿を描き出す。

2022年製作/76分/G/日本
配給:太秦
劇場公開日:2022年5月28日

スタッフ・キャスト

監督
共同監督
ヒース・コーゼンズ
プロデューサー
平野まゆ
コープロデューサー
ポール・カデュー
撮影
ヒース・コーゼンズ
編集
ハーバート・ハンガー
サウンドミキサー
高梨智史
カラーグレーディング
齋藤直彦
音楽
テニスコーツ
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フォトギャラリー

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(C)TEMJIN / RITORNELLO FILMS

映画レビュー

4.5映画『エール!』『コーダ あいのうた』でも取り上げられた、耳の聴こ...

2022年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
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りゃんひさ

3.5耳が聴こえなくなりたいとは・・・驚いた

2022年9月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

耳の聴こえない両親から生まれた耳の聴こえる子どもたち、コーダ、について15歳の数人の3年間を追ったドキュメンタリー。
学校では障がい者の子として異質に扱われ、ろう者からは耳が聴こえるとために距離を置かれるコーダたちにとって、唯一ありのままの自分を解放できるのが、年に一度のコーダサマーキャンプだった。そのなかで、15歳の子どもたちは、進路を決める時期を迎えるが、ろうになりたい、という欲望により聴力に異変を感じたナイラ。ろうの母から離れて大学へ行こうとするジェシカなど、居場所をなくしたコーダたちが、悩みながら成長していく様を映した作品。

監督の舞台挨拶の回を観賞した。
なぜ、日本人監督がアメリカで映画を作ったのだろうと思っていたら、解説の中で、あるきっかけからコーダの映画を作ろうと思い、アメリカでコーダを探して映画を作ったとの事。
まだ日本では対象者がなかなか探せなかったのが大きな理由だったようだ。なるほど、と納得した。
コーダがろう者になりたいという気持ちを持っている事に衝撃を受けた。耳が聞こえるのに聴こえないようになりたいとは・・・。
つまり、それほどコーダたちはどこに居ても居場所が無いんだな、っていう事に悲しくなった。
コーダあいのうた、という作品を観てから知ったコーダという言葉だが、持ってる(正常な聴力を)方が悩むという事なんだと知れた。
凄く勉強になった。観て良かった。

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りあの

4.0『コーダ あいのうた』をまた観たくなる!

2022年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 東日本大震災で津波の恐怖を知ったアシュリー。大声で「逃げろ!」と叫んでもろう者たちには聞えない。聴者たちにはわからない苦労。災難があらためて心に刺さる。東北を訪れていたコーダのアシュリーが積極的に体験談に耳を傾ける。途中、アメリカのドキュメンタリー映画だと勘違いしてしまいそうになったけど、これは日本の映画。

 ウィスコンシン州で毎年12日間開かれているコーダ・キャンプ。日頃から、ろう者の両親からも疎まれ、学校へ行っても違った人種のように疎外感をおぼえる彼らコーダ。友達もなかなか出来なく、このキャンプだけが同じ境遇の若者たちと交流を深め、楽しい12日間を過ごすのです。ずっとこのままでいたい・・・と呟く彼ら。

 幼い頃から家族と手話で会話して、外では手話通訳として活躍する。それが当たり前の人生なんだと思っているのに、普通の聴者たちからは距離を置きがちにされてしまう。そして、それぞれのコーダの若者たちが「ろう者になりなかった」と漏らし、聴者を生んだろう者の親も悲しむという。ここが『コーダ あいのうた』の肝でもあったから、またこのアカデミー賞作品賞の映画を観て確認したくなるのです。

 全体的に真摯に彼らの心の内を探った内容によって、自分の認識の甘さを痛感させられた。そして『コーダ あいのうた』が特別な家族ではなく、主人公の心の変化もリアルだったんだと感じてしまう。これは多くの人に観てもらいたいドキュメンタリーでした。

 タクシー運転手経験も10年以上経った私kossy。視覚障がい者も聴覚障害者もお乗せしたことがありますけど、ろう者が行き先を伝えるのはメモに書かれた住所。「そこを右、そこを左」と伝えるときは肩を叩いてくれたりする。今ではカーナビもついているので楽になったけど、ないときはこんな感じでした。UDドライバーの研修は受けたけど、ほとんどが車椅子客と視覚障がい者だったなぁ・・・それにしても、日本語タイトルは「聞く」ではなく「聴く」になっていることも考えさせられた。

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kossy

3.5耳の聴こえない親と耳の聴こえる子供。両者の本音が垣間見えるドキュメンタリー作品です。

2022年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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もりのいぶき