月の満ち欠けのレビュー・感想・評価
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ファンタジー感がスゴイ!
生まれ変わり、輪廻転生
原作者である佐藤正午氏は
時を題材にしたファンタジー作家として有名だが
その最高評価をいただいているのが
この作品です
色々思うことはあるけど
最終的な着地は
ホテルのカフェで大泉洋言った
「会ってどうなる?」
に集約されてしまう
刹那的に出会った、愛した人を
何十年も思い、やっと会えたとして
その人が年端もいかない少女だったら
どう反応して、どう対処していいのか
自分なら精神を
正常に保っていられないかもしれない
ストーリーはよくまとまっていたが
賛同できる内容ではなかった
映画自体の評価ですが
冒頭の大泉洋が、発泡スチロールの箱を運ぶシーンがやたら軽かったり(魚や氷が入っているように見えない→実際には入ってないのだから仕方ない→詰めが甘い)
1980年の風景を見せるのに
苦心したりと
低予算の中でも、なんとか完成に漕ぎつけた苦心が伺えます
もう少し監督のこだわりがあっても良かった気もします
俳優陣個々の演技力は素晴らしく
子役さんの演技は2人とも
舌を巻く実力です
多少の感動もあるので
(たまたま観た日が、ジョンの命日でした!)
年末におススメできる映画ですが
私が付ける星の数としては
残念ながら一番低評価でした
あんなカレー煮な
『東京暮色』はいいにしても渋い好みだなぁ。一度映画も見たことあるのに、さっぱり覚えてないくらい眠くなった記憶。ビデオを見てたのはアンナカレニナと表記したビビアン・リー主演の48年作品。日本語訳のトルストイ著作は「アンナ・カレーニナ」だ。ところが、劇中ではカレニーナと発音していたような気がしました・・・どうでもいいか。
大泉洋演ずる小山内の幼い娘・瑠璃が登場する場面で伏線張りまくりで、ビデオ屋に一人で行ったり、アキラという熊のぬいぐるみやデュポン、そしてオノヨーコの曲。なんと言ってもジョン・レノンの「Woman」が印象的。
80年、ジョン・レノンが暗殺された年からの10年、20年と時代は変遷し、「瑠璃」という名前が異常に際立つ。要は輪廻転生ファンタジーではありますが、生まれ変わりの対象者を天から選ぶだとか、三代も続くところがユニーク。
時代が飛ぶトリッキーさはあるものの、抑揚がなく平坦といった雰囲気だった。面白いところとしては田中圭が3代のうち2人を自殺に追いやった?DVやらストーカーやら、考えてみればとんでもない男だ。ラストシーンも、有村架純になってはいるけど、周りからすると中年男と幼女のハグなんだから奇妙に映るよなぁ・・・ま、ファンタジーなんだけど。
そんなこんなで2.5点くらいを用意してたのですが、柴咲コウの涙にやられた!これというのも映画『Dr.コトー診療所』の予習のためにTVerで過去作見ていたので乳がんを患った星野彩佳を思い出したためです(結果、3.5)。天間荘の三姉妹、月の満ち欠け、Dr.コトー診療所と、年末は柴咲コウ祭りじゃ~
ちなみにもっとユニークな輪廻転生モノとして韓国映画『バンジージャンプする』を挙げておきます。そして今日はジョンの命日。
傷口に盛り塩
原作は読んでないんで分からないところは多いのですが、予告やあらすじを見る限り喪失と向き合う恋愛ものだと思うじゃないですか…。こんなサイコホラーだったなんていうオチがありますか…。
まず褒めちぎれる点として役者陣の演技はとても良かったです。大泉洋さんに有村架純さん、柴咲コウさん、田中圭さん、伊藤沙莉さんと万全の布陣で挑んでいるので演技合戦は見ものです。子役の方々も内容はともかく、表現力豊かで将来楽しみだなと思える子達ばかりでした。目黒蓮さんだけ滑舌が甘いのか何を言ってるのか分からない場面が多かったのが少し残念でした。
ただ他はトンデモ要素のオンパレードでした。まず転生要素が都合良すぎて超速で冷めました。瑠璃という女性が上手いこと転生を繰り返して、求めていた男性の元へ向かうというテンポの良さ。記憶がぼんやり残っているならまだしも最終的に言動も瑠璃本人だし、記憶もガッツリ残っているし、小山内の事をパパって言ったときには失笑ものでした。アキラに出逢いにいくシーンも側から見たら女児とオッサンが抱き合っているという若干怪しい図になるのも引っかかりました。なんなら事故で亡くなった小山内の奥さんまでも、小山内の母親のヘルパーさんの子供に転生して終盤で正体を明かすとかいうクソみたいな所業をするもんですから、ヘルパーさんが不憫ですし、小山内もきっとその子を見る目線が変わるでしょうし、誰も幸せになれそうにないラストは素っ頓狂でした。あと転生に対して順応するスピードが小山内以外とてつもなく早くて、自分の子供が知っている人物の生まれ変わりだったら信じたくないですし、その記憶を忘れさせたいとも思ってしまいます。いくらなんでもえりが娘に瑠璃と名付けるのはお門違いな様にも思えましたし…。
次に観客をバカにしたような台詞回しです。序盤で乗れないなと確信した理由として瑠璃の親友のゆいの発したセリフが「娘の瑠璃さん、奥さんの梢さん」という言わされている感満載で違和感ありまくりでした。伊藤沙莉は素晴らしい女優さんだと思うので、これは監督の指示に問題があるなと思った次第です。
まだまだありまして、時代が進んでいるのに登場人物の変化の無さにも違和感がありました。柴咲コウさんはかろうじて歳の区別が付きましたが、大泉洋さんはまんま大泉洋さんのまま20年くらい経ちましたし、目黒蓮さんは髪型を少し変えただけでは30代半ばには見えません。大学生の頃のエピソードと何も変わっていなかったです。伊藤沙莉さんの女子高生はさすがに違うかなとも思いましたし…。
田中圭さん演じる正木の狂いっぷりもよく分からなかったです(演技は狂気が宿っていて最高でした)。嫉妬深い人物だとは思うんですが、転生後の瑠璃を見つけてとっ捕まえに行った挙句、交通事故で瑠璃と梢が亡くなるというお前が引き金だったんかい!という都合の良い転生の被害者が量産されていました。
感動のかの字も出てきませんでしたし、泣けるわけもないですし、頭を抱えざるを得ない出来でした。特に期待をしていた訳では無いんですが、ここまで相性が悪いとは…。年末の魔物はこの作品だけだと願いたいです。
鑑賞日 12/6
鑑賞時間 12:25〜14:45
座席 A-5
洋泉大め、また泣かされた
かつて『黄泉がえり』という作品がありましたね
亡くなった本人が帰ってくる、そんな作品でした
もしもそんな事がホントにあったならきっとそこらじゅう押しくらまんじゅう状態の大渋滞でしょうね
亡くなった人に会いたいと思うこと、沢山あります
謝りたいことだらけです
故郷から出てくる時に、父にこう言われました
「順番は守るんだぞ」と
そう、死ぬ順番です
年上から死ぬのが順番なのです
親より先はダメなのです
事故だろうが病気だろうがダメなものはダメなのです
酒が好きで、女好きな父がそんな粋なことを言ったのです
親はやっぱり偉大で優しいのです
先に逝ってはダメなのです
奇妙な怖さが癖にはならない。
題材もキャストも良かったのだけど、思想部分が強く台詞も断定的で違和感があった。
あと怖い。
この怖さ、何だろう?
上手く言えない奇妙な『怖さ』が画面の中にあった。
思い切ったファンタジー要素も特になく、この内容では感動しなかったなぁ。
前世とか来世とか…生きている人間は、踏み入れてはいけない領域のような気がする作品でした。
目黒蓮×有村架純の2人はよくお似合いでしたし、良かったです。有村架純さんのこの手の演技、苦手ですが。キャストがこのメンバーじゃなかったら、観てないかなぁ。。
「しーっ」の口
霊安室で泣き崩れる大泉洋だけはオーバーで浮いていたが、演技面は総じてよかった。
生まれ変わりの話というのも予告で分かってたし、ある程度のご都合主義も許容します。
しかし、細部の雑さがあまりに目についてしまった。
・30年近い期間を同じ役者にやらせるのに、メイクなどの工夫もなく、特に大泉洋に20代は無理がある
・80年代パート、車や小物は旧いものなのに服装が明らかに現代
・大学生で、カメラにもお金を費やしてるのに、三角の部屋や家具がお洒落すぎ
・小山内の個人情報を他人(三角)に漏らす会社
・子連れで仕事に来るヘルパー
・面識ないのに母の転生を確信している三代目
・小学生の瑠璃に、三角の方から気付く etc...
何より、最後の「しーっ」の場面、柴咲コウは口を窄める『す』の形なのに、子役は口を広げる『い』の形で、ここを統一しないのは有り得ない。
有村架純のミステリアスな演技は素敵でしたが、事情を知ったあとはもう少し薄幸そうな人の方が合う気がしてしまった。
しかし、柴咲コウは過去イチで可愛い。
高熱の娘を心配する表情も真に迫っており、少ない出番ながらMVP。
ロリコン・ラブストーリーが始まりそうな締めにも、残念ながら僕の心は揺れませんでしたが、有村架純はめちゃくちゃ揺れてました。(最低)
異色の輪廻転生ラブストーリー
本作は、大胆に仏教思想・輪廻転生(生死を繰り返しながら生き続ける)に踏み込んだことが奏功して、リアルとファンタジーの要素を併せ持つ不思議な雰囲気の作品に仕上がっている。輪廻転生という考え方に違和感が無ければ、感動感涙必至のラブストーリーである。
小山内堅(大泉洋)は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と一人娘の瑠璃と幸せな日々を送っていた。しかし、妻と瑠璃を交通事故で亡くし堅の人生は一変する。そんな彼のところに三角哲彦(目黒漣)と名乗る男が訪ねてくる。三角は、かつて、亡くなった瑠璃と同名の女性との禁断の恋の物語について語り始める・・・。
哲彦は不変だが、瑠璃は、不慮の事故での死亡により輪廻転生し3人登場する。やはり、初代瑠璃を演じる有村架純が定評のある演技で、謎めいて影のある瑠璃を巧演している。憂いを秘めた眼に吸い込まれそうになる。哲彦役の目黒漣は、不器用で一途な哲彦を熱演している。連絡先が分からない瑠璃を彼女がよく行く場所で何時間も何時間も待つ場面での表情に、瑠璃に対する一途な想いが溢れていて切なくなる。有村架純・目黒漣編が、本作の主軸であり、ここだけ切り取っても、一つの作品ができるほどの完成度になっている。是が非でも絶対に成就したい愛であると得心できる。瑠璃の輪廻転生に説得力を持たせている。
2代目と3代目の瑠璃と哲彦の絡みはない。ここでは、輪廻転生を際立たせている。何故、それを知っている?それができる?そんな言い方をする?と我々観客を疑心暗鬼にさせ、巧みに輪廻転生に誘導する。但し、3代目の女児の描いた絵はうますぎて納得できない。輪廻転生は憑依ではないので有り得ない画力である。
本作は輪廻転生という斬新な設定に挑んだ意欲作だが、荒唐無稽、粗削りな場面はある。それでもなお、本作は感動的である。
時空を超えても、輪廻転生しても構わない。主軸となる恋物語がしっかりと描かれていれば、感動できる。それがラブストーリーの醍醐味である。
ちょっとやりすぎ。
小山内瑠璃が、前世の正木瑠璃の記憶を持って生まれてきた事は素直な気持ちで見ていられた。
しかし、今度は親友の子としてと言うのはちょっとドン引き。それに二人共、熱に何日もうなされて治った時から人が変わったと言うのは、生まれた時からでは無く、その時に憑依したのでは?と思ってしまう。
生まれ変わる度にアキラ君!アキラ君!って怖くないですか?
ラストシーンで抱き合う二人、初めに出会った頃の二人の姿だから絵になるけど、あれがオジサンと小1の子供じゃ全く別の物でしょ。
そして、正木竜之介に追われて毎回目の前で悲惨な死を迎えてしまうなんて、正木は悪魔か?
ラスト、介護師の娘と車の中での会話は、まるでオカルト映画のラストで、終わったと思ったら墓場から手が出て来た!みたいな怖さを感じた。
大泉洋さんの熱演が可哀想な気さえした。
オカルト感をもう少し抑えて欲しかった。
良いところも不満なところもある
良いところも悪いところもあるので、加点方式なら良い評価、減点方式だと不満点がある評価。
別に不満一辺倒で終わることは無いので、鑑賞して楽しいと思う。
役者の演技がすばらしいので、例え人物に感情移入をあまりしていなくても十分にもらい泣き出来る。
もはやこれだけでお釣りがくる。
物語は、純愛に描いてなおホラーみがあった。
最初からホラーとして描いたらそれはそれでおもしろいホラーになりそう。振り解けない縁となって何年越しにあらわれるヒロインと、側にいて気を許す相手と思っているヒロインにどんどんと薄ら寒さを募らせていく周囲。
間違いなく作品の意図しない楽しみ方ではあるが、正直ちょっと見てみたい。
物語の主軸である1980年代の描写は気になった。
セットの小物などはそのように描いているが、ファッション髪型化粧がモブはおろかメインキャストたちも何故か2010年代だった。物語の1980年と2007年どころではなく2010年代前半くらいに感じた。
別に当時を完全再現する必要はないと思うが、それっぽくする、という努力も特には感じない。なんでそこを妥協したのか全く分からない。意味を見出すなら、見ている人に回想や時系列を逆に混乱させて、ヒロインの境界線を朧気にして全部1人なのだと認識させたかったのかもしれない?
あと良くも悪くもセリフでだいたい話してくれるので、たまに目を閉じていてもだいたい分かった。
目をかっ開いて2時間集中しながら見る必要がないので、仕事後にぼんやり疲れをとりつつ何かに浸りたくて見る映画として適性がある気がした。
ファンタジーとリアルの曖昧な落差
いい話ではあるんですよ。
輪廻転生、ファンタジーの定番。
ただ、小説なら言葉を重ねて沁みさせられるだろうけれども。
また、(ビジュアルを伴うというなら)漫画で『妻、小学生になる。』のように記憶だけあるが肉体的接触を伴わないとか、『僕の地球を守って』のように「超能力のある宇宙人が前世」ってくらいぶっ飛んだSFファンタジーに振ってしまえば、フィクションとして楽しめますが。
現代社会を舞台に、少し前に死んだ人の記憶が生まれた誰かの子供に引き継がれるってのは、どうにもこう……
変な宗教っぽくてのめりこめなかったんですよね。
それに、冷静に考えると、50近い男と7〜8歳の女の子の再会でしょ?
ちょっと引いちゃって……
役者は全員よかったのに。
表現方法として、たとえばアニメーションにすればともかく、実写ではフィクションとリアリティの境目が曖昧なのが、マイナスに思えたのでした。
嫌いではないが...
原作を読んでいたので映像化したらどうなるのか気になって見に行きましたが、2時間におさめるために少々駆け足になっていた感があり、台詞もどこか説明口調が多いのは気になりました。
物語の内容も私は知っていましたが、知らない人はすんなり飲み込みにくい内容なので賛否はかなり分かれそうですね。
ただ演者さんや映像の見せ方はとても素敵だったので純粋に出演者のファンの方は見てみてほしいです笑
こちらの評価に納得!
あらためて、ここでの評価に信頼をおきます。
ファンタジーと現実の境がなく、どっちよりで観ていいものかと共感出来ないままで終わってしまった。初めに時系列と人の相関図を理解するのに悩み、これ何歳の大泉さん(?)となかなか年齢差を感じることが出来なかった。ルリちゃんも、どれがどれだか、、キーワードは、「おかえりなさい」!と気づいた時には、ハッとしましたが!と言いつつも、最後は単純に少し泣いた。そして、何よりエンドロールでときめきました。もしや(?♪)と思ったら、やっぱりルリちゃん♡
ホラーだった
幸せな家庭に訪れる不慮の事故。それは前世の絡む壮絶な物語だった。。。
前情報全く無く鑑賞。
見る前は涙無しには語れない、号泣必然の物語と勝手に思ってたが、
見終わった今の素直な感想は
『輪廻ホラーじゃん』
やっぱ子供を使うとちょっとウルッとなっちゃうけど、同じ時代(記憶の中の人間が生きている時代)に転生して、片方は生きてて片方は死んで違う身体。この状況を生きてる方に話したとしても単純に引くと思うし、死んだその人の仕草や知りえない記憶を披露されたら、もうホラーとしか言えない。自分なら怖くてそれ以上関われないし、せっかく生まれ変わったなら新しい人生を送って欲しい。自分はあくまでも死んだ人の、それまでの人生を尊びながら生きたい。
駅で待つ二人。記憶の中では大学生と人妻だが、実際は50近いオッサンと8歳の子供。
有村架純の、ちょっと影のある妖艶で魅惑的な人妻の設定が合わなくて、二人で歩いてたらどう見ても若いカップルにしか見えない。あの革ジャンが…。
伊藤沙莉の、高校生役も8歳の子持ちの役もイマイチイメージしきれなかった。逆だったらもう少し違った雰囲気になったのに。
目黒蓮良かった♪ 田中圭怖かった♪
大泉洋は言うことなし!
面白かったです。
金夜ロードショーでok
生まれ変わりのお話。前世の記憶を持つ子供たちがいるのはテレビでも見たことあるけど、さすがに前世の記憶がありすぎて逆に怖い。もはや身体だけ違う人で、瑠璃がずっと生きている感じ。
ファンタジーではなく、ちょっとホラーだった💦
恋愛、愛についても少し薄っぺらいものを感じた。何も知らないあきらくんがただただ可哀想だった。
あと1番気になったのが、1980年代の瑠璃の髪型が合ってなくて浮いていた。明らかに現代の髪型(薄い前髪に綺麗なカール)1980年代は聖子ちゃんカットとかワンレンヘアとかもっと色々あったはず。映画ならもうちょっとちゃんとやってほしかった。
でも良かったこともありました☺︎
・映像は綺麗
・大泉洋さんの圧倒的演技力
・小山内夫婦の温かい関係性
・1980年代の高田馬場の再現度
・フィルムとか音楽とか、1980年代を感じた
・有村架純ちゃんが可愛すぎる
・めめ様の背筋と腹筋がやばかっこよかった
・田中圭の悪役な感じとても良き
映画館ではなく金曜ロードショーでいいかなという感じです😓
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