ある夜、彼女は明け方を想う

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ある夜、彼女は明け方を想う

解説

WEBライターのカツセマサヒコによる青春恋愛小説を北村匠海と黒島結菜の共演で映画化した「明け方の若者たち」のスピンオフ。黒島演じるヒロインの“彼女”が主役となるアナザーストーリーで、原作でも映画でも語られることがなかった、“彼女”の知られざる秘密が明らかにされる。スタッフには松本花奈監督以下、映画本編を手がけた制作スタッフが結集。物語のキーパーソンとなる人物を若葉竜也が演じ、“彼女”の友人役で小野花梨が出演する。Amazon Prime Videoで2022年1月8日から配信。

2022年製作/45分/日本
配信:Amazon Prime Video
配信開始日:2022年1月8日

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(C)カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会

映画レビュー

3.5胸が締め付けられる

2024年9月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

知的

難しい

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きのこの山田

2.5堪能

2024年8月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

をを、こんなスピンオフ、あったんだ。
それも、黒島さん(結菜)視点で!

言いにくいが、黒島さんの演技は一人語りも含めて、
というか特に一人語りがかな、心のときめきや高揚とは遠くかけ離れたところにあるなあ、とあらためて思った。

「なんか妹ができたみたい」
「妹か…」
「…彼女のがいい?」
「…」
「あれ、違った?」
「違わないです、彼女のがいいです」

このくだり、情感出そうでしょ、いかにも。
これが、恐ろしく平坦なのよ、黒島さんがやると。相手役は若葉さん(竜也)だから、組合せになんら問題はないよね。

「内定もらって、そっちの方が楽しそうって思っただけだろう。そんなに真剣に考えてなかったじゃないか」
「自分のことしか考えてないんだろう」

そうなのかもしれない。全ての人が、結局は自分のことしか考えてない、というのはひとつの事実かもね。

夫に声をかけられた方法と同じ誘い方だったのか。

年下の彼は、離れている夫に依存しないために、心を安定して暮らす為に必要な存在だった。

これもひとり語りだが、酷いセリフが、黒島さんが言うと「そうかもな」となっちゃうので不思議なものだ。

ああだこうだと冷たく言ったので、レビュー評価は低いが、あらためて黒島さんを堪能できた至福の45分、俺には不満があるどころか、十二分な満足感だけに包まれていました。俺の満足感は4.5だよ。

おまけ1
人生にマジックアワーはある。
それは多くの場合、20代後半だ。
という点には、俺は、異論はない。

おまけ2
小野花梨は、頼りになる俳優だなあ。いまさら俺が言う必要もないが。「ハケンアニメ」に続いて感じた。

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CB

2.5マジックアワー

2024年6月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

場所っていうのは不思議な力をもつ。そこにいくだけで、過去の記憶が呼び起こされる。

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ABCD

4.5「一瞬の出会いで感じたこと」

2024年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

名前のない登場人物たち。短編映画。ほぼ見たままで解釈しやすいが、タイトルに込められた意味こそが物語の真意であるならば、そこまでちゃんと理解するのは難しい。
これは、どこにでもいそうなひとりの女性の物語だ。
日本の特徴であるとんとん拍子。義務教育前から受験が始まり大学まで一気に進んだかと思いきや間髪入れずに就活・就職へと、まるで大量生産されるかのような社会。
その中でもゆとりのある生活を求め、留学や旅行、合コンなど様々なものがある。
主人公の「私」は、留学先のニューヨークで一人の男性と知り合う。
今まで男性との出会いがなかった彼女は、その男性のすべてが新鮮で、魅力的だった。
「恋とは盲目だというが、このままこの恋が続くなら二度と光などなくていい」
しかし意見の違いは出る。
この作品の面白さは、この物語が一人称で描かれているところだろう。すべてが「私」の視点だ。「私」が感じ、思い、行動して、後悔して、悩んで、答えを選択していく。
「私」は見た目は大人でも、まだまだ成長途中の少女だ。その少女に突き付けられる現実と、純粋さを消そうとしない純粋さに深く共感した。
夫との口論からの決断は、「私」に非がない訳ではないが、「私」も自由に生きたい。
しかし、出国カウンターに向かうエスカレーターで夫は、結婚指輪をむしり取るように取った。
話し合いではお互い折り合いをつけたはずだったが、その行為を見て夫との実質的な亀裂を確信した。
人の心は、コントロールできないのだ。
夫が転勤になって1か月後、無理やりお願いされた合コンで、「私」は気になった「年下の彼」にちょっかいを掛けた。そう「恋はひっそりと始まってしまった」のだ。
それは夫が「私」に初めて出会った時にしたことで、今となってはそれが「手」だということは「私」にもわかる。
その年下の彼と夫はまるで性格が違った。彼には「私」が結婚していることをなどを話していたが、彼と過ごす時間は楽しく、「刹那的な盛り上がり」を楽しんだ。
急遽夫が帰国することになる。
「私」は彼に「ごめんね。ちゃんと、すごく、好きだった」
夫には濡れないことを詫びた「ごめんなさい」
「もし、帰ってきて、私がいなかったらどうした?」
「なんだよ、今更…… 探してたかな…」
久しぶりに会う友人と飲んで、別れて、一人あの公園に行ってみた。
「6年も前のことを昨日のことのように覚えている」
夫に迎えに来てもらい、車の中で見た季節外れの花火。
いつか年下の彼と一緒に見に行こうと約束した花火。
花火を見ながら「私」は思う。
「彼に言った言葉は本当だ。私はあの夜、過ちであったとしても、確かな光を見つけてしまったんだ」
この「私」の言葉で作品が締めくくられる。
さて、難題だ。
タイトルだけが三人称で書かれている。
もしかしたらその言葉の持ち主は「年下の彼」なのではないだろうか?
久しぶりに友人と会い、そしてその友人が合コンで出会った「誰か」が話した「マジックアワー」とは、「私」と「年下の彼」との大切な時間のことだろう。
年下の彼は「その夜」、「私」を公園で見たとき、「私」が暗闇の中で迷っていて、誰かに助けてほしいと言っているようで、もし「年下の彼」が公園へ来なかったら、そのまま滑り台の上で夜明けを待ってしまうのではないかと思えたのではないだろうか?
年下の彼が感じた「私」という人物像。誰とも話してないように見えた合コン。なのに、見え見えの手段で気を引く素振り。明らかに「変」だ。
彼はその変なところに惹かれたのかもしれない。
一人称で「私」自身のことを描きつつ、年下の彼は今でも忘れることのできない人生で一つくらいしかないかもしれない魔法の時間をいつまでも大切にしている。
内容そのものは「私」の視点。でもその「私」をどこかで今でも想っている「年下の彼」によって書かれたタイトル。
そして、それは過ちだったのかもしれないが、二人が出会わなければ起きなかった物語。
本来の自分自身でいられた時間。
二人にとってかけがえのない時間。
これは、「私」の想い出を同じ視線で見てくれている「年下の彼」がくれたタイトルなのかもしれない。
良い言葉が見つからないが、心の奥に響く自然体としての「私」がよく描かれていたと思う。いい作品だと思う。

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R41

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