ある夜、彼女は明け方を想うのレビュー・感想・評価
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何を想えばいいのか。
こういうのは「補足」とは言わない。
「蛇足」というのだ。
これは何を補完するスピンオフなのか。
これが昨今の行間を読めない視聴というやつか!?
本編の「明け方の~」も、
悪い意味で卑怯なシナリオだった。
それでも都会の、若者の、明け方の
空気感だけはとてもよく伝わった。
せめて今作もその空気感だけは
残してほしかった。
しかも、その保管する内容を映像や
空気感で表すのではなく、
ナレーションで説明するなんて…。
久しぶりに思った。
見なきゃよかったと。
【52点】迷い
若者が抱えた迷いがテーマ。
「明け方の若者たち」のスピンオフ。
彼女側の物語。
自分の人生を生きることは重要であるが、夫についていく話を直前で断り、偶然行くことになった飲み会で、不倫相手を作ることは、リアルだけどきついなぁと感じた。
やはり、他人は変えることができないし、状況は変化するのだなと思った。
ハッピーエンドにはなっているが、信頼される人になり、信頼できる人を選ぼうと決めた。
こちらは彼女の視点
「明け方の若者たち」の答え合わせのようなショートムービー。
こちらは彼女の視点で描かれており、より現実味というか残酷な側面がありました。
そもそも住む世界が違っているので、最初からしょうがなかったと突きつけられているよう。
単体としてはあまりにもざっくり過ぎなので、必ず「明け方の若者たち」を観てからをおすすめします。
蛇足
完全に蛇足でした。
本編の前日譚と後日譚で構成されている黒島ちゃん視点の物語。
描かれている事は読者や視聴者が想像できる範囲を超えておらず、意外性もない。
わざわざスピンオフで描く必要があったのかしら…
まだ人生が浅い学生の自分には難しい作品
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
本作品の前編「明け方の若者たち」を鑑賞の後、本作品を見ました。
学生の自分にはまだ早すぎる作品でした。とは言っても正直ただのビッチが浮気をした女の話にしか思えませんが…しかし、本編ではあまり語られていなかった彼女側の心情が理解できたよかったです。憶測でしかありませんでしたが、答え合わせができました。
自分は完全に若葉竜也さんと北村匠さんに同情してしまい、あまり今作の主人公である黒島結菜さんには共感できませんでした。
しかし、日本人の約5人に1人が浮気をしており、男女比でみると、男性の浮気率はおよそ26.9%。片や、女性の浮気率は16.3%である浮気大国日本でこのっ主人公と同じ境遇に置かれたことがある人は意外と多いのではないでしょうか。
刺さる人にはささる。映画だと思います。
60点
本作で描かれなかった一番重要なポイントの彼女が大学院生にも関わらず結婚していた事の背景について描かれた作品
結論、今作の空気と色味を考えるとその理由で良かったとも思えた。
正直若くして結婚してる理由としてまずあげるのが子供だと思っていたけど、今作は多少の苦味も描いてるけどそんな深くは描かず、全体としてマイルドな味付けなので、そのテイストだとただタイプの人が現れて追っかけてたって理由で良いかもね。
けどそれ故出来ちゃった結婚より、ある種よりクズ女っぽいかもね
【好きとはなんだろうか】
“好き”とはなんだろうか。
実は、周辺で“好き”を補完する言葉は枚挙にいとまがないが、このメインの感情を言葉で言い表すのは難しい。
きっと、様々な感情が複合的に合わさったもので、一人ひとりが違う定義を持っている。
だが、人は、自分の“好き”も相手の“好き”も同じじゃないかと考えがちだ。
だから、行き違いや感情のもつれ、喧嘩、別れを皆経験するのだ。
「明け方の若者たち」のサイドストーリーは、女性には響くのではないか。
昔のように依存しがちな状況とは異なってきている。
良し悪しではない。
あるのだ。
不器用ながらにスピンオフとしての補完が発揮されている
原作からも本編からも透けることのなかった、彼女の想い。怒りにも似た感情が湧いたりもした。でも結局、ハイボールと一緒に想い出になって流し込むのかもな…。
彼女が結婚するまで、それからとこれから。元々は原案としてカツセマサヒコが温めていたものを松本花奈監督がスピンオフとして制作。ちなみに、本編を撮り終わってから動き出したらしい。ちゃんと本作も語りたくなる連動が見事になされていて、器用とまではいかないながらに、残る映画にはなっていると思う。
追加キャストに若葉竜也と小野花梨を持ってくるのはなかなかニクい。だって下北沢の男と高円寺の女だよ…って言いたくなる。若者像を煩いくらい透かしてくるので、してやられたって感じがする。小野花梨は井上祐貴までいかないけど器にはなっていて、多少なりに彼女を救っていたんじゃないか、なんて考える。
彼女の犯した行為は間違いなく罪だし、その孤独はマジックアワーとして溶ける劇薬に決まっている。だからこそ、彼女の身勝手な部分は快く受け入れられるものではない。でも、何だかソレも1つ性格として消化させようとするからズルい。卑怯だ。「彼女」が夜に想っているなら、「僕」の明け方は彼女より前に進んでいる。どうか、そうであってほしいと願う。
映画本編がもったいなく感じる出来
改めて「明け方の若者たち」がもったいないと思えて仕方がない出来となっている作品。
この内容なら映画の中に取り入れられたよね??ゴーン・ガール的にして。もちろん一人称を僕だけにしたかったという意図もわかるけども、中盤の薄い仕事のシーンを切れば入ったと思う。
テレビドラマでもこういうスピンオフ的なのをよく見るようになってしまったけど、ドラマや映画は1つのものとして完成させてこそだろというのは変わらない。この作品については、この作品を見ないと映画本編が分からない、余韻や考える余地としての機能すら持たされていない、こういうことを演者や若い監督にさせたプロデューサー側の罪が重いと思ってしまった。
構図の作り方が上手く、若葉さんと黒島さんの演技も良かったです。
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