百花のレビュー・感想・評価
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歳をとった人向け
友人の母親がホームに入所した。
アルツハイマーの症状が出始めた彼女は「早く死ねばいいと思ってるんでしょ」「邪魔なんでしょ」などと返事のしようがない憎まれ口を叩き続けてるらしい…
ちゃんちゃんこが目前となった私もボケるんじゃないかな⁈って思う事が多々ある。
ついさっきの事を失念したり同じ事を繰り返し口にしてみたり…
共に多くの時間を過ごして来た子供としては居た堪れないなと。
大手の代理店に勤めて素敵な同僚と結婚。順風満帆を絵に描いたような菅田くんの役どころだけに苦しさも大きい。
逃げ出したくもなるよね。
原田美枝子の焦点の定まらない視線が上手いなと。
焦点が定まらない故考えが読めない怖さが伝わります。
ただ若い人が観てもつまらないだけの作品だと思います。
エンタ色の薄いドキュメントに振った作品。
原作読んだ方が楽しめたかな?
普段から映画を観ない人には薦めないと。
母と息子が愛を取り戻す物語
半分の花火
満開の桜舞い散る春に、家族だけで見送った母を思い出しました。
年月の流れとともにすっかり曖昧になってしまった母との思い出…それが鑑賞3日目あたり、胸の奥に仕舞い込んでいた箱から次から次へと飛び出してきて戸惑っています。
きっと本作が記憶の箱を開ける鍵になったのかもしれません。
本作は私にとってまさに「見るべき映画」でした。
菅田将暉さんと原田美枝子さんという最高の組み合わせ。
親子役が本当に素晴らしかった。それにとても難役でしたね。
小説家としての川村元気さんが好きで作品は必ず読んでいますが、いよいよ映画監督デビューということで長澤まさみさんはじめ今村撮影監督など、最強のキャストとスタッフが名を連ねていました。
生きていれば間違いや後悔もある。楽しかった記憶より辛かった記憶の方が痛烈で心に刻まれがちですが…
一番最期に何をもって逝きたいか?
何を大切な人に遺したいか?
…そう問われた気がしました。
親子が愛を取り戻す美しい物語。
大スクリーンでぜひぜひ。
おまけ
Netflix配信中の原田美枝子さん製作の短編も鑑賞しました。
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