アキラとあきら

劇場公開日:

解説

「半沢直樹」シリーズなどで知られる人気作家・池井戸潤の同名小説を、竹内涼真と横浜流星の主演で映画化。

父親の経営する町工場が倒産し過酷な幼少時代を過ごした山崎瑛と、大企業の御曹司だが次期社長の座を拒絶し血縁のしがらみに抗う階堂彬。同じ名前を持つ2人は運命に導かれるかのように、日本有数のメガバンクに同期入社する。人を救うバンカーになるという熱い理想を持つ山崎と、情を排して冷静に仕事をこなす階堂。正反対の信念を持つ2人は真っ向から対立し、ライバルとしてしのぎを削る。しかし山崎は、ある案件で自らの理想と信念を押し通した結果、左遷されてしまう。一方、順調に出世する階堂の前にも、親族同士の争いという試練が立ちはだかる。やがて、数千人の人生を左右する巨大な危機が到来し、山崎と階堂の人生が再び交差する。

監督は「思い、思われ、ふり、ふられ」「僕等がいた」の三木孝浩。

2022年製作/128分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2022年8月26日

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(C)2022「アキラとあきら」製作委員会

映画レビュー

3.5主演の2人

2023年9月30日
PCから投稿

池井戸潤の原作らしい金融ドラマだが、竹内涼真と横浜流星のさわやかさが上手いことブレンドされてとても青春ドラマのような味わいも見せてくれる作品。青春映画っぽさは、監督が三木孝浩だからというのもあるだろう。同じ「あきら」という名前を持つ同期のライバルである2人。1人は歴史ある大企業の御曹司でありながら、金で揉める血縁関係に嫌気がさして銀行に、もう一人は小さな工場の息子で貧しい生活をおくってきた。対照的な2人が、反目しあいながら銀行員にとって大切なことは何かを見つけていく。
主役の2人がとにかくいい。ストレートな正義感を持つ竹内涼真は、はまり役。こういうまともで影のないキャラクターを嫌味にならず演じられる彼のセンスは貴重だ。人情を否定する横浜流星の影ある芝居もすごく良かった。笑みの浮かべ方に歪みがあるのがいい。理想と現実の狭間で葛藤するお仕事ドラマとしても共感を呼べる作りになっているので、仕事に悩む社会人にもきっと良いヒントを与えてくれる作品だろう。

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杉本穂高

3.5汗臭さを微塵も感じさせない、竹内涼真&横浜流星が体現する池井戸作品

2022年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

池井戸潤氏の作品となると、どうしたってTBSの日曜劇場を想起してしまいがちです。
ですが、今作は青春映画や恋愛映画の名手・三木孝浩監督が手がけており、テレビドラマの路線とは一線を画しています。

大手銀行に入行した「アキラ」と「あきら」を演じた竹内涼真と横浜流星の等身大の魅力が
詰まった作品でありながら、汗臭さを微塵も感じさせない青春物語としても成立しています。
それぞれの矜持を貫きながら、ひとりの社会人として成長していく姿は清々しいのと同時に、
筆者世代からしてみると上司役の江口洋介の発言にもうなずけたりします。
強いて言うならば、新卒入社して着実に出世していく2人の成長物語を描いていながら、
まるで1ミリも女性の影がちらつかないことへの違和感がないといったら嘘になるかもしれませんね。

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大塚史貴

4.0「経済系の映画」として見るか、「人間模様の映画」として見るかで感想が分かれそうな作品。

2022年8月26日
PCから投稿

まず、本作は128分でまとめるのは困難な時間軸と経済事案だと感じました。
特に経済の話となると予備知識などが必要となり、ただでさえ通常の作品と比べると長めになってしまう面があります。
それもあってか本作では、それほど1つ1つの事象に入り込まずにエピソードをつなげていくという作りになっていました。
経済系の映画として見ると、最初の方の「日本有数のメガバンクに同期入社」における入社式のプレゼン対決の段階で、「この程度のネタで超一流メガバンクで語り継がれる伝説になれるの?」という違和感をもってしまうかもしれません。
ただ、このプレゼンの難易度を「伝説級」に上げてしまうと、一般の人が理解できなくなるという問題が生じてしまう厄介な面があります。
そのための落としどころの1つが本作なのでしょうが、最初に2人の存在を際立たせる演出としてはアリだと思います。ただ、その後も、上白石萌歌が演じる後輩が「あの伝説の…」という感じで引っ張るところは、やり過ぎな感がありました。
その他も、名言集のようなセリフにしたいという意欲は感じますが、そのぶん論理が飛んでいる強引なセリフが出るところは尺問題の絡みなのでしょうか。
また、エピソードをつなげていくような作りなので、登場人物に感情移入がしにくい面もあるかと思います。
横浜流星が竹内涼真に「お前は育ちが良いな」と、取ってつけたように言いますが、これが本作の最大の特徴なのかもしれません。「恋愛映画」のラストのような描き方をどう感じるのかによって本作の評価が分かれると思います。
ただ、竹内涼真、横浜流星、高橋海人、上白石萌歌らキャスト陣の演技は良く、経済系の話が苦手だという人に対し、少しでも経済のことを身近に感じてもらうのが本作の価値だとも考えるため、経済の話を分かりやすくするには、ある程度、本作のように「雰囲気で進める」のも正解の1つなのかもしれません。

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細野真宏

2.5なんだか無理があるような

2024年4月10日
iPhoneアプリから投稿

評価がとても高い、そして好きな池井戸作品なので気になってみました、んーなんだろう2人の関係が無理やりな感じというか、端折りすぎてて全然掴めません
おそらく原作はもっと長くて濃密な話なんだろうというのは推測できます
ドラマ自体は池井戸作品だけあってある程度のクオリティがありますがお家関係のくだりが強くてあまり面白くないなーというのが本音、2人のあきらが主役なのかと思いきやほぼ活躍してるのは竹内涼真の方、感情移入もできるしそれはわかるけどなあ
連ドラもあったようでそちらのが見応えはありそうだが2時間でみたいんですよねえ汗
そんなわがままな人間にはちょうどいいのかもしれないね

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