母性のレビュー・感想・評価
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若手 vs ベテランの女優対決はベテランの貫禄勝ち!
みえない縄
母性は永遠のテーマ
嫁と姑も永遠のライバル
高畑淳子のインパクト強すぎ。
大地真央は昔はすごく大きく見えた。
それがこの映画では一番小さく見えた
顔が小さいこともあるんだろうけど
ナレーションが多くて
ちょっと眠くなる
ハコヅメ交番女子でも戸田恵梨香がリードするかたちで良好なシスターフッドを演じていた二人
映画のなかの永野芽郁のナレーションにはこちらも慣れすぎているかも
しかしながら、この二人はうまいね。
影の薄い男たち
湊かなえのこの小説のテーマを男性監督が映画にするのはちょっとしんどいなぁとおいらは廣木監督の肩を持つ。
昭和のセットはなかなか良かった(あちらにいる鬼にくらべて)
ピンクのお家
あれはセット?トトロの森のなか?
タンスの下敷きになった孫娘の命を助けるために裁縫バサミで自分の頸動脈を刺す意味がわかりませんでした。
廣木監督。このところ作品公開ラッシュです。
オイラは夕方のおともだちが一番お気に入り。
中村ゆりは窓辺にてとなぜか役がダブってしまった感じ。こっちは完全に悪者でした。結構、怖かった。
イヤミスの女王が書く母モンスター
この映画の「母性」は
「母の性質」って意味じゃないかなあ。
子供を護りたいという愛を表現する母性を謳ったイメージではない感じ。
イヤミスの女王「湊かなえ」が書くと母親ってモンスターに近いんだな。
ラストで、娘(義妹)の部屋に入っていくルミ子を見て「やどかり成功!」って思った。
「女には二種類いる、母か娘か」って清佳が言ってたけど、
母・娘・女の三種類だよね。
「女」がいるから友達の夫と知りつつも手を出す……。
女優さんそれぞれが個性的な演技派を揃えてる割には、個性を殺しあってなくて良かった。
女優陣の演技が素晴らしかった(から加点)
風呂敷を広げるのはうまいのに、たたみ方が今ひとつな作家・漫画家がいる。個人的に湊かなえと浦沢直樹がその代表格。湊かなえの場合、テレビドラマの印象がそうさせているのだけど。
そんな湊原作の映画。原作は未読。
湊かなえ原作にしてはおとなしめな始まり方。あまり大きな風呂敷を広げない。母の目線・感じ方と娘のそれとの違いをうまく演出した作りだった。母と娘という親子でありながら女性というジェンダー同士の関係は、男である自分には共感しきれない部分がある。
でも面白かった。出演していた女優たちの演技に引き込まれたからという理由もあるが、風呂敷を広げすぎなかった原作がよかったんじゃないかと思ってしまう。広げすぎない話をこれからも期待したい。
あと、気になったのは小説と映画の違い(ここからはネタバレが含まれます。ご注意を)。
原作を読んでいないから想像でしかないが、娘のさやかの名前が最後になって呼ばれたことに本当はもっとミステリー的な意味があったんじゃないかと感じた。自殺した女子高校生とその母親のコメント。これが自殺だったのか、殺人だったのかという謎のミスリードを投げかけてきた気がするが、永野芽郁がその話を聞いている時点で他人事に思えてしまう不思議(戸田恵梨香演じる母親の娘は永野芽郁と知ってしまっているから)。実は自殺した娘と母親の話ではなく、さやかとルミ子の話だったという驚きを原作では作り上げていたんじゃないかと思ってしまう。小説では書けるけど、映画(実写映像)では難しい演出方法。
いや、たぶんそんなミステリーではなく母と娘のあれこれを描いた物語として映像化したのだろう。宣伝の仕方も含めて難しい問題だ。
狂い、受け継がれた母性
女性は二種類、母と娘。
いつまでも娘のままで母親になれない母親、
そんな母親に育てられ気を遣い、行き過ぎた正義感を身に付けた娘。
ところどころ記憶が食い違う、母娘(おやこ)。
さらには義母(姑)と娘(嫁)という親子関係。
息子(夫)は何してるの??男って生き物は。。。
で、結末は??え??
主役二人の演技はよかったが、それ以上に、
大地真央のセレブっぷり、高畑淳子のうるさい姑っぷり、
さすがでした。
みなさんの演技、すごすぎ。
ただ、ストーリーが入ってこなかった。
片方はショックで弁当を落とした、もう一方は感情的になって弁当を床に投げつけた?
片方が不憫に思い抱きしめた、もう一方は首絞められた?
いやいや、どっちがどっちかわからないけど、どちらもおかしい。
女性から見ると、感じ方違うのですかね。
男ゆえにわからないのか、平凡に生きてきただけなのか。はて。。。
戸田恵梨香さんは上手いね。
映像としては色彩が面白く。雰囲気作りと演者さんの演技がうまくて、とても興味深い物でした。
湊かなえさんの作品は夜行観覧車以降既視感が多く、かと言ってクセになるほどの作品ではなくなっていましたが、映画の感想もそのままの感想でした。
母への求めても求めても得られない娘の歯痒さと、与えすぎてしまい、型に嵌めてしまう母親の歪さ。
この作家さんはいつも母と娘への異常な執着関係を(独白)毒吐くのような作品として描きます。
母性とか父性とかって、ネグレクトされていない限り、受け手側の問題でもあるんだと思います。母親も父親もその子の親は初めてやるのです。生まれた時から母親でもなければ父親でもない。だんだんなってゆくものです。そこにすれ違いがあるのは当たり前です。
大地真央さん役の母親が正しく見えても、戸田恵梨香さん役の娘が望んでた形でなければ、強制的に与えられた愛でありそれでも子供はそれを正しいと受け取り、応えようとしてしまう。
また、反対に戸田恵梨香さん役の娘の求める形を大地真央さん役の母親が努力して応えていたのであれば、自殺までした理由も少し頷けます。
与えられた愛を違うと思うことも感謝することも、どちらもまた成り立つということ。どこかで、互いが自立しなければならないのでしょう。それを誤ると悲劇的な関係になっていくのかもしれませんね。
しかし、女性に比べて男性の描き方がワンパターンで薄く、シンプルさと言ったら、笑えてきます。相当影が薄く弱虫としか思っていないか。
興味を持たない父親が実は助けになっていたのか。。。んー、女は2種類とし、母親か永遠の娘かと言ってるあたりを見ると、3つ目の女という選択肢が消えてるので、彼女にとって男性の存在は薄いのでしょうね(笑)
なんかそれもちょっと怖い。
そこにアイ(愛)は、あるんか?
“母親“という役割
感想
歪んだ愛の親子物語に重苦しさと切なさの感情を抱きました。
・物語構成
母→娘→クライマックスという様に視点を切り替えて年代別に描く脚本が小説の世界に入り込んだ様な感覚にさせてくれました。
予告編を観た印象としては、母と娘の意見の解釈違いがテーマに見えたのですが、実際は親子の役割に翻弄される女性陣がテーマに感じました。
娘に愛情を注ぎ込んだ“母親“と自らが母になっても、母の愛を求める“母親“になりきれない娘。この構図が終始描かれていく物語には、生々しさと重苦しさの両方を感じ、流石は湊かなえ原作だ!と感心しました。
・演技
今作の重要な役回りとなる女性陣の演技は皆さん素晴らしかったです。“母“と“娘“という役割に葛藤する姿をリアルに感じる事ができました。
・主人公親子の配役について
正直年齢差が近すぎるのでは?と観る前は思っていましたが、思いの外役になりきっていたので、あまり違和感を感じる事なく観れて驚きました。
総評
母と娘という役職に振り回されながら愛を求める続けるという安定のイヤミス作品。終始集中して鑑賞できたので、個人的には楽しめた。
母性とか育児を考えさせられる映画
爽快感はないが見応えあり
原作は未読である。湊かなえの小説は、読了しても爽快感といったものはあまりなく、むしろスッキリしない置き土産のような重いものを貰うことが多いのだが、この映画もまた然りであった。登場人物たちの抱える問題を一つ一つ丁寧に炙り出すものの、ほとんど解決することなく、見た者たちに問いを投げ付ける。
登場人物はそれぞれが何らかの問題を抱えている。現実的に良くいそうな人もあれば、こんな人は現実にはいないのでは?という人もいた。前者の代表は高畑で、本当に自分のことばかりを優先させて他人には嫌な思いしか与えない。他人の思いなど一考だにしていないのであるから、相手になるものがどんな気持ちになるのかなどどうでもいいという人間で、こういう人物を好む人はまずいないだろう。高畑の怪演がリアリティを激増させていた。
一方、最も現実にいないだろうと思わせたのが戸田である。女性のマザコンというのが現実にいるのかどうかはともかく、娘より母親を偏愛するという例を私は一度も見たことがない。自分の能力や実績を信じられない「インポスター症候群」という精神病があって、女性に多いらしいのだが、それなのかも知れないとか思わせるものがあった。今昔物語にも、洪水で自分の母親と我が子が流された時に母親を助けた男の話があるが、それとも違うようである。
永野は戸田のせいで大人の顔色を窺ってばかりいるような性格に育ち、母親からも父親からも無償の愛を貰えていないのが可哀想で、そのために潔癖症のような資質を見せている。こういう子供は現実にいそうな気がする。一見すると自分の価値観をしっかり持ち、他人の行動の問題点を図星で指摘する聡明さを持っているが、無償の愛を知らなければ自分が子育てをする場合の価値観の基盤が心配である。
若い頃の革命ごっこ時代の影響を引き摺っている父親も現実には多そうである。マザコンで母親に何も言えず、頭の中で考えただけの価値観で行動して、本当に重要なのは何かということが全く分かっていない。親の面倒も嫁に任せっぱなしで何一つ手伝おうとしないなど、見ていて腹が立つばかりの男である。娘の指摘に何一つ反論できない浮ついた行動には同情の余地は一切ない。
高畑の娘はマザコンではないようだが、世間知らずで自分の可処分所得以上の経済的活動を行おうなどとするのは無邪気なものであって、先行きが危ういばかりで同調はしにくい。
大地が演じた女性は唯一マトモな人物に見えるが、娘の戸田が偏向してしまった原因は母親にあるのではないのかという疑問が消えなかった。火事の時の彼女の行動も異常であり、じわじわ焼け死ぬよりはと考えたのかも知れないが、あの場面でまず考えるべきことは如何にして孫娘を助けるかということであり、そのためには最後まで意識をはっきり持つべきではなかったかと思う。
役者はいずれも期待以上の熱演であり、非常に見応えがあった。特に高畑の憎々しさは特筆もので、戸田の現実離れした人物も、リアリティを感じさせたのは熱演の賜物であろう。永野は最も切なさを感じさせる人物で、やはり好演であった。ただ、大地に愛の話をさせてしまうとあの CM が容易に頭に浮かんでしまうのを、製作陣は一考だにしなかったのだろうか?という思いも拭い切れなかった。
音楽は緊張感を高めるべきところで弛緩してしまう場面が散見された。ストーリーにカタルシスがないのに、演出は良く頑張っていたと思う。
(映像5+脚本4+役者4+音楽1+演出4)×4= 76 点。
そんな奴いる?
The Selfish Gene
『リチャード・ドーキンス』は〔利己的な遺伝子〕の中で
遺伝子の振る舞いについて書く。
生物は遺伝子の乗り物(ビークル)であり、
自己の、或いは自身の属するグループの遺伝子の複製を残すための最適な選択をする(かなり意約)。
それは愛情とか、本能と表現されるものか。
母親が我が身を犠牲にして子を救う、
または同族の年長者が身を挺して年少者を助ける等が挙げられるわけだが、
近年はこれに反する事例もまま見受けられ。
子供をネグレクトする、または虐待死させてしまうなど、
これは果たしてイマイマの社会が生んだ病理なのだろうか。
本作は三代に渡る母娘の物語り。
『ルミ子の実母(大地真央)』~『ルミ子(戸田恵梨香)』~『ルミ子の娘/清佳(永野芽郁)』の
世代の流れの中で、とりわけ『ルミ子』と『清佳』の愛憎が
時には母の視点で、または娘の視点と入れ替わり描かれる。
とは言え話者が変われば、見え方や感じ方も変わるのは当然。
一概に、どちらが正でどちらが誤とは断じられず
やや曖昧模糊とした語り口。
唯一明確なのは、「すわ鎌倉」の際には
『ルミ子』は自身の娘よりも
母親を助けることを選択する、
母子密着も極まったスタンスであること。
雛鳥のように母親に庇護されての暮らしの温かさが忘れられず、
長じてもその余韻を求め続けているようにも傍目には見え。
妊娠が判った際のモノローグからも明らかなように、
自己の遺伝子の複製を生み出すことに嫌悪感さえ覚えている
先の理論とは真逆な言動に唖然としてしまう。
また、年上の女性への恭順が、実母だけでなく、
形を変えて『義母(高畑淳子)』にも向けられた時には
猶更の違和感。
一方、そうした環境で育った『清佳』も
周囲の、特に年長者の言動を気にしてしまうのは致し方のないところ。
氏より育ちとの格言にある如く、
周囲の環境が人格形成に大きく寄与するのは当然のことであるけれど。
終盤に明かされる「衝撃的な真相」も
それ以前に複数回仄めかされはしていたので
さして驚きはせず。
女性達の相克についての表現は十分も、
そもそも義母との同居の件や
『清佳』の選択の唐突さについては首を捻る流れ。
出てくるキャラ皆、こういう人いるいるな話
出演者の演技は全員素晴らしかったです。
母性ってなんだろう…とつくづく考えさせられました。
母と娘って…下手すると独特の世界ですもんね。家族なのに父親も入れない感じや、母息子ではこうはならないんじゃないかな。
娘側の人生観、恋愛観にかなり影響してくる関係性だと思います。
でも一つ言えるのは毒親になるも賢母になるも娘が社会に出てであった事象や人間次第です。ようするに親を超えるような生涯かけて大切にしたい友人、仕事、伴侶。この3つのうちどれかを見つけられたら、その子の親は賢母になります。その上で子供が選んだものを応援する親は賢母。反対して突き放したり、子供が思い通りの人生を辿らなかったと子供を責める親は毒親になる可能性大です。
親を超える者に出会わせる機会を親は積極的に与え応援してあげて、その先で親を超える出会いがありさえすれば、子は産んでくれた親に自然と感謝します。だから、子には旅をさせたほうがいいです。
今の世の中の社会問題、全部この母性に関わる気もしてちょっと怖いですね。可愛い子には旅をさせよを合言葉に、あまり親子でべったりしすぎるのは考え直したほうがいいです。
※全部、個人的な感想です。不快に思った方はすみません。
真面目な社会問題をここまでエンタメに仕上げられたのはすごいので星4。
不思議な感覚になった
女子高生が自宅の庭で首を吊る事件が起きた。通報したのは女子高生の母で、事故なのか自殺なのか不明だった。そこにいたるまでを母の視点、娘の視点と移り変わり同じ出来事でも捉え方が違うところを見せてくれる。
母は祖母(母の実母)が大好きで、祖母の気にいることをしろと娘に言って育ててきたという背景が有り、娘を愛しているようには見えない。さて、顛末は、てな話。
母性という題が適切なのか最後までわからなかった。
登場人物みんな本音で語ってないような、何を考えてるのか、口に出してる言葉を全く信じれないような人たちばかりで、気持ち悪かった。
母役の戸田恵梨香、娘役の永野芽郁は素晴らしかったし、祖母役の大地真央は異様に若く愛に溢れてた唯一の人に見えた。
ちょっとおかしな母の義母役の高畑淳子も存在感あった。
全体に暗くて意味わからず面白くはないし、なんともスッキリしないのに女優陣の素晴らしい演技で、不思議な感覚になった。
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