母性のレビュー・感想・評価
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心に突き刺さる
ネタバレなしでのレビューは、言いたい気持ちを抑えるの難しいです。
でも、挑戦します。
まず、残念ながら原作未読です。申し訳ないです。
読んでみたいです。
映画も良き作品と感じます。
本当は星5をつけてもいいですが、
劇中、どうしても許容できない主人公の台詞があったのと
CMのイメージが自分はあまり好きでないので
星4です。でもかなり高評価です。
男性にも是非観ていただきたい内容です。
自分が鑑賞した回(平日ですがサービスデー)はほぼ女性のお客様でした。
トリッキーな演出なので、途中でウトウトしないようにしたいですね。
あと、朝ドラの高畑淳子さん演じる五島のおばあちゃんの温かなイメージを
壊したくない方は観ない方がいいかもです。
とても名演技ですが、朝ドラのイメージが壊れます。
(そう言えば朝ドラも親子関係を描いていますね)
親子関係の成り立ちを自分に置き換えて
観させてくれる、考えさせてくれる。
自分にはそう感じ取れた作品です。
子供は大人の目を気にして育つことが多いように思います。
逆に、歳を重ねて高齢になるにつれ
親が子供に遠慮して若干距離をおくようになるようにも思います。
そこの境はいつだったかなぁ、なんて事を思いながら観ていました。
人間それぞれ生まれ育つ環境とか置かれた境遇、定めとか、
自分ではどうしようもないところからスタートですから、
そこは人それぞれだと思います。
多くの方に共通するのは
『愛されたいと思う子に
無償の愛で応えるのが母性ではないでしょうか』
と分かったようなこと言いますが
これ実は、自分の娘の考え方の受け売りなのです。
申し訳ないです。
父親として反省すべき点
高齢の母に対しての子供としての反省すべき点
これから、どう向き合っていくべきか
今一度、自分に問いかけてみる機会を与えてくれた
素晴らしい作品です。
あまりにもリアルに心に刺さるので
涙は出ないですが、
いつまで記憶に残る映画になりそうです。
女性は一度観た方がいいかも
よくぞ演じたなというくらい迫力ある演技に惹かれました。
私は未婚だからまた結婚して子供がいたら見方が違ったかもしれないです。それぞれ感じ方が違うなと思いました。
未婚の私が観た感想は、お母さんの愛は偉大だなと同時に時としてあの愛は残酷となるということを学びました。
愛って何?愛されるって?子供にしてあげられることって?私も母に依存してるし顔色伺ってるなとか色々考えさせられました。
幸せってなんだろ?とか普段意外と考えないけどこの映画を通して色々考えさせられました。
個人的に高評価の理由
ストーリー展開の構成がよくできた脚本で見応えありました。
ちょっと異常なまでに母親に愛されたい、好かれたい、褒められたいと願う娘(戸田恵梨香さんと永野芽郁さん)の心情をある程度理解ができるかどうかで、この映画の評価が変わる気がします(きっと、理解できない人の方が多いでしょう)。
僕は身近にそういう人がいてずっと見てきたので、このふたりの心情が共感はせずとも理解はできるので、評価が高くなっています。観ていて胸が締めつけられました。
ベテラン女優おふたりの演技が素晴らしいのはもちろん、戸田恵梨香さん、永野芽郁さんも、とても良かったです。
母親から語る真実(母性)と娘から語る真実(母性)の食い違いによる面...
母親から語る真実(母性)と娘から語る真実(母性)の食い違いによる面白さ
冒頭のニュースを話すシーンと母と娘が語るシーンの曖昧な境界線がむず痒くも面白い
若手 vs ベテランの女優対決はベテランの貫禄勝ち!
主演の戸田恵梨香と永野芽郁が、完全に大地麻央と高畑淳子というベテラン女優の二人に喰われていた。
戸田ちゃんや永野ちゃんも、演技とか全然悪くないんだけど、あの“狂気”を演じるには、まだまだ人生経験が足りないかなぁと。
「アイフルの女将さん」や「“舞いあがれ”のばんば」ではない、女優二人の恐ろしい面(誉め言葉)が見られて本当に良かった。
永野芽郁の幼少期を演じた子役の落井実結子ちゃんは、カナカナのお嬢さまや鎌倉殿の大姫の人なのね、さすがです。
みえない縄
母性は永遠のテーマ
嫁と姑も永遠のライバル
高畑淳子のインパクト強すぎ。
大地真央は昔はすごく大きく見えた。
それがこの映画では一番小さく見えた
顔が小さいこともあるんだろうけど
ナレーションが多くて
ちょっと眠くなる
ハコヅメ交番女子でも戸田恵梨香がリードするかたちで良好なシスターフッドを演じていた二人
映画のなかの永野芽郁のナレーションにはこちらも慣れすぎているかも
しかしながら、この二人はうまいね。
影の薄い男たち
湊かなえのこの小説のテーマを男性監督が映画にするのはちょっとしんどいなぁとおいらは廣木監督の肩を持つ。
昭和のセットはなかなか良かった(あちらにいる鬼にくらべて)
ピンクのお家
あれはセット?トトロの森のなか?
タンスの下敷きになった孫娘の命を助けるために裁縫バサミで自分の頸動脈を刺す意味がわかりませんでした。
廣木監督。このところ作品公開ラッシュです。
オイラは夕方のおともだちが一番お気に入り。
中村ゆりは窓辺にてとなぜか役がダブってしまった感じ。こっちは完全に悪者でした。結構、怖かった。
イヤミスの女王が書く母モンスター
この映画の「母性」は
「母の性質」って意味じゃないかなあ。
子供を護りたいという愛を表現する母性を謳ったイメージではない感じ。
イヤミスの女王「湊かなえ」が書くと母親ってモンスターに近いんだな。
ラストで、娘(義妹)の部屋に入っていくルミ子を見て「やどかり成功!」って思った。
「女には二種類いる、母か娘か」って清佳が言ってたけど、
母・娘・女の三種類だよね。
「女」がいるから友達の夫と知りつつも手を出す……。
女優さんそれぞれが個性的な演技派を揃えてる割には、個性を殺しあってなくて良かった。
母親になりきれない母とただ母を守りたかった娘と
子供を産み育てても視点が娘のままの女性。ルミ子ほど極端で、かつ自らを正しいと信じている人間はさすがに多くはないだろうが、心のどこかにそのような視点が残っている女性は結構いるのではと思う。
いびつな母性という主題は「ロスト・ドーター」を思い出させる。あの作品は母性を欠いた主人公と彼女の抱える罪悪感の話だったが、見ていて自然に母性神話について考えさせられた。
今回、原作は読了している。
母親はこういうつもりで言ったことを、娘はこういう印象で受け止めていた……といった対比を表現して母娘の行き違いを描くような作品なのかと思っていたが、そのような場面は原作・映画共に思ったより少ない。ごくざっくり言えば、いつまでも娘でいたい母親が、不幸に見舞われながらも、一貫して自分の娘に嫉妬したりコントロールしようとしたりする話だ。特に前半、ナレーションの多さに驚く。本を読み返しているような気分になった。物語の大筋もほぼ原作通り。
ルミ子を中心とした3代の母子関係を中心に、出てくる登場人物はおしなべて歪んでいる。特に田所家に移り住んでからは、周囲の癖の強さはルミ子の母性の問題が霞むほどで、ちょっと焦点がぼやけた気がした。
そんな田所家の中でも、清佳の母としてより義理の娘として義母に気に入られることを基準に行動するルミ子。義母の高畑淳子があまりに怪演過ぎて(一番原作に沿ったイメージだったが、さらに盛られていたような)、さすがにルミ子がちょっとかわいそうになってしまった。
しかしその強烈過ぎる義母の、律子が出て行った時の反応が本作の中で一番人間臭くて、ルミ子の母娘関係と対照的だった。大地真央が演じたルミ子の実母などは、ああいう役柄ではあるが、あまりに演劇じみている。原作の非日常的な言葉遣いの台詞がほぼそのまま使われていたことも、その印象を補強した。あのように、ある意味作り物のような「理想的過ぎる母親」だったからルミ子が親離れ出来ず、母親観にゆがみが生じたということだろうか。
これは原作に対する感想にもなってしまうが、ルミ子があのように育った理由の部分を、もうすこしじっくり描いて欲しかった。
個人的には、血の繋がった母娘の年季の入ったいざこざというのは根深いもので、どうにか凪いだとしても基本的に一生わだかまりが残るものと思っている。嫌悪だけでなく愛憎相半ばするとはいえ、母親が娘に嫉妬し続けて首まで締めたなら尚更だ。だから、最後に社会人になった清佳が妊娠した時に、JUJUの解決ソングが流れる中母親に電話報告、なんて流れには抵抗を覚えた。
原作では、清佳の妊娠を聞いたルミ子は「おばあちゃんが喜ぶわ」と喜び、清佳は「ママはどう思ってるの」と思いつつ尋ねない。なんだかルミ子は娘視点を脱却できていないようにも見える。それでも父親の浮気問題なども1ページ分程度の文章で決着がついて、大団円のようなのだ。
ちなみに、小説の方は簡単な叙述トリックが施されていて、節々で登場する女性高校教師=清佳であることは終盤まで伏せられている。映画では教師になった清佳も必然的に永野芽郁が演じたためトリックにはなっていないが、それなら原作に沿って合間合間に教師としてのトークを挟む必要があったのかな?冒頭にあのシーンを置いたのだから、ラストで初めてその後教師になった姿を見せた方が、終盤まで清佳の生死が分からず緊張感が加味されたかな、という気もした。
女優陣の演技が素晴らしかった(から加点)
風呂敷を広げるのはうまいのに、たたみ方が今ひとつな作家・漫画家がいる。個人的に湊かなえと浦沢直樹がその代表格。湊かなえの場合、テレビドラマの印象がそうさせているのだけど。
そんな湊原作の映画。原作は未読。
湊かなえ原作にしてはおとなしめな始まり方。あまり大きな風呂敷を広げない。母の目線・感じ方と娘のそれとの違いをうまく演出した作りだった。母と娘という親子でありながら女性というジェンダー同士の関係は、男である自分には共感しきれない部分がある。
でも面白かった。出演していた女優たちの演技に引き込まれたからという理由もあるが、風呂敷を広げすぎなかった原作がよかったんじゃないかと思ってしまう。広げすぎない話をこれからも期待したい。
あと、気になったのは小説と映画の違い(ここからはネタバレが含まれます。ご注意を)。
原作を読んでいないから想像でしかないが、娘のさやかの名前が最後になって呼ばれたことに本当はもっとミステリー的な意味があったんじゃないかと感じた。自殺した女子高校生とその母親のコメント。これが自殺だったのか、殺人だったのかという謎のミスリードを投げかけてきた気がするが、永野芽郁がその話を聞いている時点で他人事に思えてしまう不思議(戸田恵梨香演じる母親の娘は永野芽郁と知ってしまっているから)。実は自殺した娘と母親の話ではなく、さやかとルミ子の話だったという驚きを原作では作り上げていたんじゃないかと思ってしまう。小説では書けるけど、映画(実写映像)では難しい演出方法。
いや、たぶんそんなミステリーではなく母と娘のあれこれを描いた物語として映像化したのだろう。宣伝の仕方も含めて難しい問題だ。
狂い、受け継がれた母性
女性は二種類、母と娘。
いつまでも娘のままで母親になれない母親、
そんな母親に育てられ気を遣い、行き過ぎた正義感を身に付けた娘。
ところどころ記憶が食い違う、母娘(おやこ)。
さらには義母(姑)と娘(嫁)という親子関係。
息子(夫)は何してるの??男って生き物は。。。
で、結末は??え??
主役二人の演技はよかったが、それ以上に、
大地真央のセレブっぷり、高畑淳子のうるさい姑っぷり、
さすがでした。
みなさんの演技、すごすぎ。
ただ、ストーリーが入ってこなかった。
片方はショックで弁当を落とした、もう一方は感情的になって弁当を床に投げつけた?
片方が不憫に思い抱きしめた、もう一方は首絞められた?
いやいや、どっちがどっちかわからないけど、どちらもおかしい。
女性から見ると、感じ方違うのですかね。
男ゆえにわからないのか、平凡に生きてきただけなのか。はて。。。
戸田恵梨香さんは上手いね。
映像としては色彩が面白く。雰囲気作りと演者さんの演技がうまくて、とても興味深い物でした。
湊かなえさんの作品は夜行観覧車以降既視感が多く、かと言ってクセになるほどの作品ではなくなっていましたが、映画の感想もそのままの感想でした。
母への求めても求めても得られない娘の歯痒さと、与えすぎてしまい、型に嵌めてしまう母親の歪さ。
この作家さんはいつも母と娘への異常な執着関係を(独白)毒吐くのような作品として描きます。
母性とか父性とかって、ネグレクトされていない限り、受け手側の問題でもあるんだと思います。母親も父親もその子の親は初めてやるのです。生まれた時から母親でもなければ父親でもない。だんだんなってゆくものです。そこにすれ違いがあるのは当たり前です。
大地真央さん役の母親が正しく見えても、戸田恵梨香さん役の娘が望んでた形でなければ、強制的に与えられた愛でありそれでも子供はそれを正しいと受け取り、応えようとしてしまう。
また、反対に戸田恵梨香さん役の娘の求める形を大地真央さん役の母親が努力して応えていたのであれば、自殺までした理由も少し頷けます。
与えられた愛を違うと思うことも感謝することも、どちらもまた成り立つということ。どこかで、互いが自立しなければならないのでしょう。それを誤ると悲劇的な関係になっていくのかもしれませんね。
しかし、女性に比べて男性の描き方がワンパターンで薄く、シンプルさと言ったら、笑えてきます。相当影が薄く弱虫としか思っていないか。
興味を持たない父親が実は助けになっていたのか。。。んー、女は2種類とし、母親か永遠の娘かと言ってるあたりを見ると、3つ目の女という選択肢が消えてるので、彼女にとって男性の存在は薄いのでしょうね(笑)
なんかそれもちょっと怖い。
そこにアイ(愛)は、あるんか?
良い題材なのに、完全にキャスティングミスの作品ですね。制作陣の中に、テレビコマーシャルを見ている人が居なかったのかな?某俳優さんが、前半の大事なシーンで「愛」を含むワードを連発するとコメディになってしまうんですよ!惜しい作品でした。
“母親“という役割
感想
歪んだ愛の親子物語に重苦しさと切なさの感情を抱きました。
・物語構成
母→娘→クライマックスという様に視点を切り替えて年代別に描く脚本が小説の世界に入り込んだ様な感覚にさせてくれました。
予告編を観た印象としては、母と娘の意見の解釈違いがテーマに見えたのですが、実際は親子の役割に翻弄される女性陣がテーマに感じました。
娘に愛情を注ぎ込んだ“母親“と自らが母になっても、母の愛を求める“母親“になりきれない娘。この構図が終始描かれていく物語には、生々しさと重苦しさの両方を感じ、流石は湊かなえ原作だ!と感心しました。
・演技
今作の重要な役回りとなる女性陣の演技は皆さん素晴らしかったです。“母“と“娘“という役割に葛藤する姿をリアルに感じる事ができました。
・主人公親子の配役について
正直年齢差が近すぎるのでは?と観る前は思っていましたが、思いの外役になりきっていたので、あまり違和感を感じる事なく観れて驚きました。
総評
母と娘という役職に振り回されながら愛を求める続けるという安定のイヤミス作品。終始集中して鑑賞できたので、個人的には楽しめた。
母性とか育児を考えさせられる映画
原作未読。予想通りの重苦しくなる内容だった。
自分が受けた愛情を自分の子にも同様に注ぐ、とはいかず、母に認められるようにするにはどうすればいいのかを常に考えてしまうのが焦点。
戸田恵梨香さんの、可愛らしい娘から若いママ、歳をとり疲れたママへと変化し、また娘への怒りを見せる顔の演技力が凄い。姑役の高畑淳子さんもこういうタイプいる!と思いながら見てた。
爽快感はないが見応えあり
原作は未読である。湊かなえの小説は、読了しても爽快感といったものはあまりなく、むしろスッキリしない置き土産のような重いものを貰うことが多いのだが、この映画もまた然りであった。登場人物たちの抱える問題を一つ一つ丁寧に炙り出すものの、ほとんど解決することなく、見た者たちに問いを投げ付ける。
登場人物はそれぞれが何らかの問題を抱えている。現実的に良くいそうな人もあれば、こんな人は現実にはいないのでは?という人もいた。前者の代表は高畑で、本当に自分のことばかりを優先させて他人には嫌な思いしか与えない。他人の思いなど一考だにしていないのであるから、相手になるものがどんな気持ちになるのかなどどうでもいいという人間で、こういう人物を好む人はまずいないだろう。高畑の怪演がリアリティを激増させていた。
一方、最も現実にいないだろうと思わせたのが戸田である。女性のマザコンというのが現実にいるのかどうかはともかく、娘より母親を偏愛するという例を私は一度も見たことがない。自分の能力や実績を信じられない「インポスター症候群」という精神病があって、女性に多いらしいのだが、それなのかも知れないとか思わせるものがあった。今昔物語にも、洪水で自分の母親と我が子が流された時に母親を助けた男の話があるが、それとも違うようである。
永野は戸田のせいで大人の顔色を窺ってばかりいるような性格に育ち、母親からも父親からも無償の愛を貰えていないのが可哀想で、そのために潔癖症のような資質を見せている。こういう子供は現実にいそうな気がする。一見すると自分の価値観をしっかり持ち、他人の行動の問題点を図星で指摘する聡明さを持っているが、無償の愛を知らなければ自分が子育てをする場合の価値観の基盤が心配である。
若い頃の革命ごっこ時代の影響を引き摺っている父親も現実には多そうである。マザコンで母親に何も言えず、頭の中で考えただけの価値観で行動して、本当に重要なのは何かということが全く分かっていない。親の面倒も嫁に任せっぱなしで何一つ手伝おうとしないなど、見ていて腹が立つばかりの男である。娘の指摘に何一つ反論できない浮ついた行動には同情の余地は一切ない。
高畑の娘はマザコンではないようだが、世間知らずで自分の可処分所得以上の経済的活動を行おうなどとするのは無邪気なものであって、先行きが危ういばかりで同調はしにくい。
大地が演じた女性は唯一マトモな人物に見えるが、娘の戸田が偏向してしまった原因は母親にあるのではないのかという疑問が消えなかった。火事の時の彼女の行動も異常であり、じわじわ焼け死ぬよりはと考えたのかも知れないが、あの場面でまず考えるべきことは如何にして孫娘を助けるかということであり、そのためには最後まで意識をはっきり持つべきではなかったかと思う。
役者はいずれも期待以上の熱演であり、非常に見応えがあった。特に高畑の憎々しさは特筆もので、戸田の現実離れした人物も、リアリティを感じさせたのは熱演の賜物であろう。永野は最も切なさを感じさせる人物で、やはり好演であった。ただ、大地に愛の話をさせてしまうとあの CM が容易に頭に浮かんでしまうのを、製作陣は一考だにしなかったのだろうか?という思いも拭い切れなかった。
音楽は緊張感を高めるべきところで弛緩してしまう場面が散見された。ストーリーにカタルシスがないのに、演出は良く頑張っていたと思う。
(映像5+脚本4+役者4+音楽1+演出4)×4= 76 点。
そんな奴いる?
休日だったからか、けっこうお客さん入ってました。
映画に出てくる人たち、全員が「そんな奴いる?」って気がして、まったく入り込めなかった。
物語の元凶のはずの大地真央に狂気がなくて、あれで娘があそこまで狂うかな?
平成の田舎の田んぼ持ちの女性が、あんなに嫁を嫁扱いするかね?
オレは関係ないって感じの夫もありえないでしょ。
普通の人間が一人もいないから、狂ってる人たちが狂った生活をしてるだけの話。
なんか女性に対する偏見すら含まれているような気がする。
不快。
達者な人たちの演技合戦として観れば星1つあげられる。
全297件中、221~240件目を表示