母性のレビュー・感想・評価
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紡ぎゆく命
まず、これは伝えたい。「告白」を期待してるとガッカリすんぞ!果てしなく娘でいたいルミ子と母や諸々と誠実に向き合いたいさやか。女には母と娘しかいないというが、結構そんなことどうでも良くて、ルミ子の葛藤をあんなに爽やかでなくて良いので、もっとドロドロ感満載に描いてほしかったのが本音のところ。でも、義母の面倒を見ていくうちに母性らしきものを身に付けていくルミ子の成長にはやや目を見張るものがあった。原作未読なのですが、こんなに爽やかなのかしら。だとしたら、ますますガッカリ…最後の主題歌らしきものもガッカリ!歌詞入りのエンディングなんて必要なんですかね?
サスペンスとしては残念ですが、ドラマとしては面白い
え〜っと、大地真央〜戸田恵梨香〜永野芽郁ってあり得ない美形一族ね。で、大地真央から愛情深く育てられた戸田恵梨香が永野芽郁を素直に愛せないってのが、メインストーリー。
途中で色々あって義母の高畑淳子も、母その2、なります。
ラスト近くに永野芽郁が「女って母か娘かの2種類しかいない」って、フェミニストが聞いたらキーってなりそうな発言があるのですが、このセリフが本作のテーマですね。
もう一つ抑えておく必要があるのが世代。多分、戸田恵梨香が1960年代後半に20代半ばぐらいで結婚・出産する設定なので40年代半ば生まれ、戦後のベビーブーマー=団塊の世代です。なので、実は永野芽郁は実は団塊ジュニアです。つまり、今の50代ぐらいの世代の若い頃、1990年代が物語の終わりの頃って話。
そう考えると、ぶっちゃけ、この作品は「冬彦さん」の話なんですね。冬彦さんって言ってもピンと来ないですかね。「ずっとあなたが好きだった」って92年のドラマですよ〜。母子もの、としては冬彦さんが「夫になれない息子」で、こちらは「母になれない娘」です。
まあ、おふざけはこの辺にしておき、、、。
戸田恵梨香や高畑淳子が一貫性のない矛盾するような言動を示すのは、リアルだな〜と感じました。人の感情って愛憎が混じり合っているものですよね。
最初の大地真央&戸田恵梨香の絵空事のような「仲良し親子」がだんだんとエグいぐらいにリアリティが出てくるのが、ゾクゾクします。
母視点、娘視点で同じ出来事が違った捉え方をしていて、お互いの愛情のもつれとなっている、というのは面白い。一方で、湊かなえの叙述トリックがサスペンスとしての見せ場なのですが、ストーリー的には、残滓のようなものは感じますが、役者の顔が出てしまっていると、ネタバレ見ている感じでした。
演技がすごい
戸田さんと永野さん、そして高畑さんの演技がすごい!
圧巻でした😳
母と娘の視点はそれぞれ違ってて面白かったです
母からの視点は抱きしめていたけど
娘からは視点は首を絞めていた、、
娘からみる視点はとても威圧的で怖かった、、
さすが戸田さんです!
柔らかい表現で言うと
母のルミ子が1番変わってる人😅
女は母か娘か
と言うのは個人的にちょっとわからなかったな〜
もっといろいろあるのではないかと思いますが、、
そして原作がどんな感じなのか読んでみたくなりました!
いろいろ考えさせられるとてもいい映画でした!
ありがとうございました😊
高畑淳子、爆誕。ポスト浦辺粂子か、ポスト市原悦子か。
「母性」でなく「嫁と姑」だ。
今更まさかの姑の嫁イビリもの。
昭和に嫁を島田陽子かで何度も見た感。
露悪の喰い喋り芸を何通りも繰り出す高畑淳子が全編を喰い尽くす儲け役。
鑑賞後、それしか残らん。
ポスト粂子か悦子当確か。
廣木隆一は94年の快作「800」以後30年不発。
非支持。
凄い!戸田恵梨香さん(宗教的世界に入り込んでる!)
「湊」ワールド
ストーリー以上に、演技が凄い!
内容は、原作で! 今日は映画の感想。
戸田さんが演じ出すルリ子の精神世界は
映画ならでは、映画でしか味わえない‼️
(引き込まれる)
人には果たして「善人」と「悪人」で
分けられる、区別される指標など
ないのかもしれない?を
表情、たたずまいだけで
見せてくれる戸田さん! やっぱり凄い。
芽郁ちゃんも、役どころにピッタリ!さすが。
いい役者さんに、どんどんなっていくね。
高畑さんは、もう別次元の演技
(このあたりは、監督の想像を越えてたと思えるほど、凄まじい)
大地さんの世間離れ感も、大好演です。
愛能う限り娘を愛しなさい。
物語は、母親視点、娘視点の二つの視点から描かれる。
「母性」とはなんだろうか?ある辞書には「本能的に女性に備わっているものではなく,一つの文化的・社会的特性。」と記述があり、もう一方の辞書には「女性に備わっている、子供を生み育てる資質。」と記述があった。私自身も母親からは無条件に愛を注がれ、それが当たり前の様に育った。辞書からも異なる記述があるように、この異なった記述こそが母親と娘の食い違いを加速させていく。
ルミ子は母親から無条件の愛を最大限に注がれ育った。しかし、その無条件の愛こそがルミ子が娘よりも母親に依存してしまう原因を作ってしまった。娘を愛せない母親、母親に愛されたい娘、この言葉を書くだけでも悲しくなってくる。
映画は見る人によって感想が変わるが、この映画はそれが顕著に現れると感じた。私は娘を愛さない母親に心底憎しみを感じた。劇中の最後で娘を愛する感情、「母性」が目覚めたような雰囲気になっていたがいつもの様な単調で淡白な言い方で私にはまだ母親の依存から解かれていないと感じた。
「母性」を感じることで子供は自分の存在価値を見出すと心理学論文に記述があった。劇中の女子高生自殺、娘の自殺未遂は自分の存在価値を母親から認識して欲しかったのだろう。
母親視点の感情、娘視点の感情、この二つの気持ちに一つずつ寄り添ってもう一回観賞したいと思った。
母性は持って生まれたものではない
母、娘、命が引き継がれていく。
女は、母と娘のどちらかしかいない。
母に深く愛されたルミ子は、自分が母になっても娘だったのね。うーん、娘が母になる瞬間とはいつなのでしょう。
ルミ子の娘、さやか(後半でようやく名前が分かりました)は母の愛を受けたくて必死に見える。
同じ場所で同じ言葉を聞いても、捉え方は人によって違う。正確な感情を言葉で伝えるのは難しいから、普段のコミュニケーションが大事。ん、正確な感情ってなんだ?伝える必要あるのか?そこに愛はあるんか?あら?
義母の振る舞いが酷すぎる。それに対するさやかの反応は分かるけど、ルミ子の気持ちがよく分からない。。日本中、特に田舎の方ではよくある家庭事情かなと。
わたしは母なのか、娘なのか。場合によって切り替えているのか。
映画を見ていて、いろんなこと考えました。
観てよかったです。
そして母になる?
是枝裕和作品の『そして父になる』に通ずるテーマがあるのかも?
そして母になる?
劇中、母性は自然に備わっている説と、子供を育てていく過程で生じる説があったけど、紆余曲折して母になる(母性を獲得する)という話だろうか?
そして、女性なら誰もが持っているはずの母性は、血の繋がらない人には発揮されない?
さらに老いると、それはどうなるのか?という疑問を残しつつ…
母と子、それぞれ、同じものを見ても、違ったように見るというより、お互いが都合の良い見方しかしないということなんだろうか?
内容的にははまらなかったかなぁ…
大体の大人は「子供でいられなくなった」だけ
原作未読で観賞。
このレビューのタイトルは、
知っている人もいるかもしれないですが
とある漫画の台詞です。ただしくは
「大体の大人は大人になろうとしたんじゃなくて、子供でいられなくなっただけなんだから」。
これはそんな映画。
この作品の見所、
主人公である母と子は勿論なのだが
大地真央、高畑淳子演じる「祖母」。
どちらも演技が素晴らしい。
特に高畑淳子さんの嫌味たらしい演技は
迫真すぎて、心が持っていかれる。
まぁ正直言って終始明るい作風ではなく、
見る人によっては心が痛くなる部分も多々ある事だと思います。
予告だけ見るとサイコホラーかなにかと
見間違えてしまいそうですが、それ系ではありません。
ジャンルは…一応謎を抱えたまま進んでいくのでミステリーなのでしょうか。
まぁ簡単に言えば「毒親」を主軸とした話です。
「真実は人の数だけあるけど、事実は1つ」
これも漫画の台詞です。
真実なんていう物は受けとる人によって
都合のいいように解釈されただけの代物なのだと改めて感じました。
予告が本編をつまらなくする典型的な例
2022年劇場鑑賞276本目。
予告を見る限りでは「告白」の中島哲也監督最新作で、親子がショッキングな殺し合いでもするのかな、みたいな印象でしたが全然違うじゃん!
監督がまず違うし、冒頭で亡くなった女子高生は永野芽郁じゃないし(その記事を永野芽郁が読んでるシーンから登場)なんなんこれ?
あんなに好きなドラマのハコヅメで先輩後輩だった戸田恵梨香と永野芽郁が親子をすることにどこかの記事を目にしてようやく気づいたのですが、同じ歳の吉永小百合と田中泯が親子を演じたのに比べたらKAWAIIもんですよね。
永野芽郁の役の子供の頃を演じた子の表情の使い分けが素晴らしかったのと、高畑淳子が愛しのアイリーンの木野花を彷彿とさせる(いや、さすがにあっちの方が群を抜いてすごかったですけど)鬼姑を演じていたのは良かったです。
ただ、先に書いた予告で期待していたものと全く違うものが出てきたことと、表情の演技は天才的だと思うのですが、声優をやった時に声の演技は正直今ひとつだと思った永野芽郁のモノローグが多かったことで評価は低めです。
高畑淳子さんがさすが
みんなからお嬢様育ち言われてて
それでも出きることはやり続けて
「私は働いたことのない専業主婦でお金も無いから離婚は出来ないの、我慢するしかないの。」
って言わないのはホントにスゴいと思う。
「義母のおかげでここに居れる」って言って奉仕して最後に息子を忘れて戸田恵梨香を
「私の大切な娘」って言わせてるのはそこまで接し続けてきたってことだからとんでもない根性持ち。
でも娘のことはさすがにちょっと。
わかってた、しんどい
題の通り"母性"、ひいては"母娘"という関係をめぐるお話です。
「毒親」という言葉に収束させるにはあまりに複雑で屈折した思いが交錯し、祖母・母・娘へと連続する女の"性"がじめっと描かれています。
プロットとしては母視点、娘視点でそれぞれの心象を描写しながら物語が進行します。
お嬢様家庭で育った母視点ではお淑やかで丁重な娘への注意は、娘視点では非常に威圧的に映っていたのはかなりインパクトがありました。
娘にとっての母への畏怖や嫌悪、自身に対する愛の欠如を理解した原風景とも言えるシーンだと思います。
終盤の娘の自殺未遂は、これまでの登場人物たちの陰鬱とした感情が一気に発露されたような出来事に思えます。
事実、これを契機になんだかんだで登場人物たちの人生が次へ、前へ進みました。
各々の思想や感情がどれほど行き場を失い吹き溜まっていたのか。
傍観者である私からすると「一段落は着いたのかもしれないけど当人同士でめちゃくちゃ尾を引くんじゃ…?」と思わなくもないですが、そこを不思議と爽やかで前向きに終わらせるのが湊かなえ作品らしいなと思いました。
「女は母と娘の2種類」というセリフがとても印象的です。
共感できるところと、ものすごく
共感できないところがあった。
この映画を観てると、大体の人が自分の幼少期を思い出すのではないかと思う。
子供のころはとにかく親の考えが理解できない。世間体とか他人への思いやりとか子供には全く関係ないですし。
今になると『確かにあの時の母親の行動の意味は…』と思わされる所がこの映画を観て少し理解できた。
最後の電話のシーンはとてもゾッとしました。
あと、大地真央さんがとにかく綺麗だった。
「湊かなえ原作」
今年135本目。
湊かなえさんがこれ書けたら作家辞めてもいいと、大作だと思います。母親に褒められたい、自分はそんなに強くなかったかもしれないですけど、男性でもそう言う気持ちありますよね。「春に咲く〜花 春に咲く〜花」先月ラジオで聴いて凄くいい曲だなと、JUJUさんのラストで包み込まれるようなエンディングでした。
凄いものを見たなという感じがした。 元々湊かなえ作品は告白を見たこ...
凄いものを見たなという感じがした。
元々湊かなえ作品は告白を見たことがあったが、ただただ映像美というだけで、なんの感情も脇上がらなかった。原作が原作だけにこんなものかと思ってしまったのをよく覚えている。その上で母性を見に行ったのであまり期待はしていなかった。しかし、上映中はただただ気持ち悪くなり今すぐここから逃げ出したい気持ちに駆られるほど作品に魅了された。作中に出てくるものは全て「実際こんな事あるかよ」と言うような豪邸だったり、 タクシーだったりするのだが、それがまた冷静にその場を見れるようになっており、それが故に気持ち悪さを倍増させる作りになっている。作品を通して、事件を通して、また世代を通してなんにも変わらない。その事がより一層私の胸にしこりのようなものを残してくれた。見てよかったと思える1作だ。
まあ、いいか
女には2種類しかない
母が娘か
???
マザコンの戯言(たわごと)はぜんぜん響かなかった
テーマを絞るのはいいけど
なんか、視野が狭すぎないかな
母親が娘より何より大事なんて、自分本位の人間には理解しようがないからね
だから、テーマについてはとは違う事ばかりが気になりました
人間の嫌な部分をたくさん見せられたようで
気分が滅入る
人が生きていく中での現実を突きつけられたよう
例えば死ぬのが怖い病の僕は一時、精神的に追い込まれたけれど、何をしても死ぬんだから悩むだけ損と考えました
だから、死が迫るまで忘れる事にしました
なのに老いとか死を思い出させるような・・・
嫁姑問題とか、介護とか、浮気とか
その時が来た時に考えればいいのに
見たくもないのに無理やり見せられた
物事を突き詰めて考えるのは勇気もいるし、必要な時も有ります
でも大抵は解決できなかったりどうでもよかったり
だから
まあ、いいか
って許容する
その方が気楽に生きていけるし、人生がシンプルです
特に男はメンタルが弱いから、そうやって逃げる必要がある
老いによる権力の交代も突きつけられる嫌な事
怒鳴り散らして頂点に君臨していた姑が介護されるようになって権力が嫁に移る
よく出来た嫁ならいいが、徹底的にイジメられる可能性もある
ただ、その時が来るまで我慢する嫁というのはいかにも昭和的
これを良しとする時代はもう終わっている
なんにせよ、原作者の人生観が古すぎる
男は息抜きに外に女を作り、妻はそれを知りながら平穏を保つ
女は一生愛人ですごすんだろう
これで良しとするのが寛容だろうか
男ばっかりいい思いできる時代は終わりかけているんだろう
たぶんね
やっぱり、男から変わっていかないといけない
とは思う
そうそうたる女優陣は見応えがあった
戸田恵梨香、大地真央、高畑淳子
一歩も引かない永野芽郁は大したものだ
中村ゆりの悪女?は初めて見た
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