LAMB ラムのレビュー・感想・評価
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奇妙な世界をうまく表現されてるが。。。
何かの存在をチラつかせつつ、
現実と奇妙な世界を行ったり来たり、
演技も良く、濡れ場もあり、人間ドラマのように進むが、
唐突に崩され、結末に向かっていくのは、
良くも悪くも斬新で、酷い仕打ち。
私は神的な何かと推測してたけど、
あーだったので、何となく残念だった。
ベルセルクで、斬られちゃう人にも似てるしね。
ただ、深く世界に引き込むやり方は、物凄く評価できる。
きっと、みんな、ひきこまれて、色々想像を膨らましたところ、
あれに一撃でやられるんだろな。めぇ~。
ラムとは親子ではなく捕食関係でいたい。
この映画は、おそらく振り返った時にどんなストーリーか、
記憶から抹消される可能性が大なので、登場人物と
あらすじをまとめておくことに。
▼登場人物
・頭と右腕?が羊で、左腕?とそれ以外が人間の子羊人間
・子羊人間を産んだ母羊
・育ての親である羊飼いの夫婦と夫の弟(いずれも人間)
・パパ羊人間
▼あらすじ
母羊から小羊人間が産まれて、その子羊人間を人間(夫婦)が育て、
生んだ母羊を人間(妻)が銃殺し、その後パパ羊人間が人間(夫)を
銃殺し、パパ羊人間が子羊人間を連れていく。そして、残されたのは
人間(妻)のみ。 *弟は途中離脱
▼ラストの人間(妻)の恍惚感について
(おそらく不妊だった)愛する夫を殺した「何某」と
近いうちに会えるだろうと想像し、性的興奮を
覚えているのではないだろうか。近い将来
彼女は子羊人間を出産することになるような気がする。
▼山羊なら理解できる
繁栄と繁殖の象徴として、更にギリシア神話のパーンの山羊なら理解できたけど、羊の必然性が??
何も「羊」じゃなくても・・・。
見る人の解釈に委ねられます。
手短に言うと北欧クダン奇譚(頭と体逆ですが)
基本セリフ少なめ説明ホボナシ。人気のない山中てか高原?でひっそり山羊だか羊だか飼って生活してる夫婦の飼ってる羊から羊頭の化生が生まれる。それを我が子の様に育てて、、と話だけ聞くと牧歌的なファンタジーみたいですが、全編通して不穏な空気が漂う中衝撃のラストへ、、。
嫌いじゃないです。多分色々考察されるんだろーなと思いつつ気が向いたら他人の考察見てから二週目もありかなと。
納得の種明かし
ああいう子が生まれたからには、そういう原因だったという、納得の種明かしだった。
人と羊の間の子(獣人)が、アイスランドの大地に隠れ棲んでいて、そこにもきっと悲しい、恐ろしいドラマがあったと推測させるのだが、映画の冒頭で当然の事ながら牛には目もくれず、羊のメスに孕ませた子を、夫妻は神から与えられた子だと勘違いして、亡くした娘の代わりに育ててしまう。
キリスト教徒の白人は、神から自分達に与えられた土地だと解釈すると、新大陸でインディアンや、西海岸に先にたどり着いていた中国人も殺してしまった。
マリアが本物の母親である羊を射殺してしまうのも、神から自分達夫婦に与えられた子だという、キリスト教徒の西洋人特有の身勝手さを感じさせる。母親殺しの因果応報が描かれるラストを思うと、その所業を目撃していたのは、義弟だけではなかったのだろう。
最初は不気味だったアダが可愛く見えて来るのが見事で、それで義弟が射殺を止めてしまうのも理解出来た。
フラストレーション
が貯まる作品ですね。来るぞ来るぞって思ってたら、音楽だけで大きな事は起こらず、誰かが何か行動しても、何をしたかったのか不明なまま次に行くし…。最後に彼が出てきたのは、合点が行く事ではありましたが。
ワタシは一体何をみたのでしょうか? メリーさんの羊?メリノウール?...
ワタシは一体何をみたのでしょうか?
メリーさんの羊?メリノウール??
ハンサムなボーダーコリー。マッチョな猫。
リアルな羊の出産シーン。
耳標ばちーん!
女優さんすごい。
次々繰り出される映像から目が離せない。
赤ちゃんのアダは本物の羊?ミルクちゅぱちゅぱ可愛い。
途中から被り物。
娘を失った夫婦の妄想にも思えたが、夫の弟君が「あれは何だ?」と言ってるので
現実に「アダ」はそういう存在なのだろう。
最後のアレは何?
あまりに自然すぎて怖い。
父親がハーフとして母が羊だからアダは羊割合が高そうだ。
アイスランドが舞台だけど
ゆでガエルという例えがある。
熱いお湯だとカエルは、飛び出してしまうが
程よいお湯だとそのままで、結局、最後にはゆだってしまう。この映画を見てこの例えを思い出した。
アダ。どう見ても人間の子供と同じように扱うのはおかしい。しかし、この夫婦は幸福だという。羊の頭と人間の身体。それをペートウルがおかしいというと、否定にかかる夫婦。幼くしてなくなった娘の名前をつける。
たしかに、幸福そうに見える。見えるけれど、やはり異常なのは疑いはない事実で、結局、その異常さの大元が炸裂し悲劇的なシーンで終わる。
アイスランドという、自然の中に国があるようなそれも、僻地にある場所が舞台だが、どこかわれわれの社会にも、同じような本当は異常なんだけど、とりあえず、なんとか生きてるし、幸福と思い込んでるところがあるんじやないか?ゆでかえるで、ゆだる前に目覚めよと言ったメッセージをこめた映画という捉え方もありかな、と思った。
アダちゃんの祖父母って…???
「気持ち悪りぃ〜」アダちゃん本来の姿が映し出された瞬間近席の男性が声を出した…
「あら、可愛いじゃない」かたや笑みがこぼれちゃったわたくし…
こんな風に評価も受け取り方も観手により
かなり割れるんだろうなぁ
始終、アイスランドの広大で凛とした風景と野生の動物達の様に穏やかに物語は進む為か言われる程の衝撃度はあまり感じませんでした…
この夫婦の歪んだ絆と心の闇…マリアがしでかした事は人間のエゴそのモノ
…羊パパの報復は無理もない
人パパ&ママとの時間はアダちゃんにとっても幸せな瞬間であった事は間違いないのだろうが
羊パパに手を引かれ歩くアダちゃんが何故か1番愛らしくしっくり見えた
その後ろ姿を見てなぜだか安堵感も…
ホラーが苦手な方にこそ観ていただきたいシュールな大人の為のちょっぴり楽しきダークファンタジーでした
なんか動物がかわいい。
昔「山の焚き火」という映画あったけど、こういう大自然にぽつんと人間放り出されると、弱さも強さも、色んなものくっきり見えて面白い。さらに見えないはずの物が見えたり、、どうにもならない自然への畏怖の念とか、、プリミティブな信仰ってこうやって生まれるんだなと思う。
まあ、不条理、サイコホラー、サスペンス、、なかなかこれと言う言葉も思いつかないけど、復讐劇でわある。
美しい景色と重苦しく禍々しい景色が表裏一体。
少ない台詞、最小限の説明。3つのお墓。
猫も犬もそれとどう向き合っていいのか困惑している。
好きだなー、好きな世界だなー、、、
しかし、落ちだけがなんだか残念な気がする。
同じ落ちだとしても、もう少し暈して、いろんな解釈出来る様にしてくれてたら、好きになってたかもしれない、、、、。
ず~っと嫌な予感に苛まれながら
ず~っと嫌な予感に苛まれながら観続けて、最後の感想は「なぁ~ん、それっ!?」だよ。
外国の人が観たら、なんらかの意味を感じるかもしれん。
私は今晩、勇気を持ってラムを食う!
めちゃ笑える!!
怖さと笑いは紙一重だよなあ。弟が現れてから吹き出すシーンがいっぱいあるけど、笑ってはいけない空気。
ノオミラパスは、どんな突飛な設定でも、リアリティがあって観客を納得させる力があるのがすごい。
台詞少ないけど、美しい風景や表情のない羊たちの動き、犬、猫、みんなで世界とストーリーを紡ぎ出してるのがすごい。
状況が少しずつ明かされるけど、そこまでも飽きさせない絵の力。
途中まで、アダちゃんはホントのパパの子供?と疑ってたけど、そんなわけなかったですね。
あと、パパとその弟、顔の見分けがつかなくて一人ずつで出てこられたら混乱してました😅せめて、髭なしと有りとか、どっちか眼鏡とかにしてもらえたらなあ…
一応状況はこうかな?
幼い娘を亡くした夫婦2人で羊の酪農やってる。(食肉か乳か?)
クリスマスの日、野生の馬の群がビビってる。何かモンスター出現?同日、飼われてる羊たちの小屋にも何かがやってくる。馬をビビらせたものと同じ。(そしてそれは飼われてる雌羊をはらませる)
次々子羊が生まれる中、半獣半人がうまれ、夫婦が亡くなった娘の名を付け、人として育て始める。生んだ母羊は子羊に執着し続けるが…。
酪農家の弟(元ミュージシャンのクズ)がやってくる。どうも兄嫁と訳あり。たぶん若いときにつきあってた。そのことを兄は知らない。彼は偶然兄嫁マリアがアダちゃんの実母ひつじを殺すところを目撃。
兄嫁マリアは何度も大きな羊たちの夢や、アダちゃんが義弟に殺される夢を見る。(以下略)
仕返しされた?
かつてここまで羊が登場する映画があっただろうか。。。
アイスランドの雄大な景色に目を奪われます。
飼っている犬が殺された時、側にいたアダの目にうっすら羊人間が写ったように見えました。
なぜここでアダを連れ去らなかったのか?
母親を撃たれたから、仕返ししてから奪ったってこと?
美しい自然や動物。半獣。そして人間。こころはどこへ向かう。
白銀の地に野生の馬の黒い群れ。
突然たじろぎ行き先を変える。
なにが?なにかがいる。。。
そしてまた
夜中の羊小屋に近づく音。
何かを感じざわめきたつ羊たち。
その澄んだ目が尋常ではない事への動揺をあらわす。
その後
よこたわる一頭の羊。
なにが?なにかがきたんだ。。。
見えなかった恐怖。
不穏で奇妙な空気を引きずりながら
スクリーン前の観客の時も過ぎる。
ここはアイスランド。
稜線の流れ、丘の起伏、雲の厚みや形、空の色あい、草の匂い、水や風の音、白夜に渡る気配、雪あかりに光る氷の粒…
息をのむほどの美しい大自然にぐるりと囲まれぽつんと暮らす羊飼いの夫妻。
一日の流れを淡々とこなす二人にはどうやら子を亡くした過去があるようだ。
しずかな食事中の何気ない会話。
夫はどこか諦め腹をくくった感があり現在を幸せと語るが、妻は何か消化できないような過去へのこだわりを隠せていない。
そんなふたりの日常が変わる。
ラジオからクリスマスを祝うメッセージが流れる夜だ。
いつものように、仔羊をとりあげた夫妻はその異形に沈黙の衝撃を受ける。
神からの授かり物と信じたのだろう、躊躇なく亡くした娘に因みアダと名づけ育てはじめたのだ。
我が子のようにやさしく抱き子守り唄であやす妻を部屋の前でみかける夫のシーンがある。
妻の迷いなき母性の復活と不安で気後れもあった夫の温度差を示しながらも、これが二人の間にあった風穴を塞ぐきっかけになるだろうと自分に安堵を言い聞かせていたように捉えられる大事なところではないかと思う。
この、夫の開き直りにより、アダへの情は増し、気持ちの足並みが揃ってきた夫妻。
突然、トラブルを起こし実家に戻ってきた弟に対して臆することなくアダを紹介してみせる姿だ。
前日たまたま見かけた兄嫁による母羊の銃殺をただごとではないと感じていた弟は当たり前に反感と不安を抱き訴えるが、兄はそれを幸せの邪魔と捉えるところまでの没頭ぶり。
再び子を得て幸せそうな妻の様子をみるのが彼の何よりの安心だったのだろう。
兄嫁にちょっかいをかける弟は母羊の件を引き合いにだしたが、妻はさっさと金銭を渡し家から追い払う。
もうアダと夫との幸せ以外はなにもいらない強さに満ちている。
思考の中心に他を寄せ付けなくなった末路は…
殺される夫
つれもどされる仔羊
たったひとりになる妻
あの美しく雄大な大地は
奪われた子を探し呼び続け殺された母羊のかなしみに震えたか
夫を撃ちぬくほど恨み仔羊を取返しにきた実父の思いを理解したか
はたまた
癒されていなかった空虚を
理性を超えて埋めることに夢中になってしまった夫妻の顛末を憐れんだか
私としては
いちばんわからないままに手をひかれて行く仔羊アダの平穏な幸せを祈りたいところだが…
人間の作り出した銃を
自然界から来たあの彼は、おそらくはじめて使い
思いを通す経験をしてしまった。
妻のあの叫び。
きっと我が子アダを探しに出かける。
転結はここからだ。
不気味でシュール
普段洋画は見ないのですが予告を見て気になったので鑑賞しました。
最初から世界に発信することを前提としているのか、特に序盤はほとんどセリフなく、それがまた不気味さを強調している印象。
羊人間と食卓を囲んでいるシーンはシュール。でもちょっとだけ可愛い。
羊人間が誕生した理由など伏線を回収されることは一切なく後は個々で想像してくださいと言ったところでしょうか。
まんがISLAND昔噺し
面白いと言ったらかなりビミョウで淡白な筋立であり、伏線もミスリードに繋がる事が多々あるのだが、もしかしたら今作品は続きモノなのかもしれない と思わせるラストである。何せオチとすればもう一回ひっくり返っても良い筈だし、その決意としての母親の嘆きのワンショットの演出だと思うのだが・・・
日本の童話でどれが近いプロットなのだろうと思ったら”かぐや姫”なんじゃないかなぁと、しかしこのプロット自体、多分世界中にある話なのだと思う。奇しくも子供を亡くしてしまった親の映画作品が続いてしまい、”母性”という強烈な力をまざまざとみせつけられ、戦慄すら覚える昨今である。
只、今作品では子供?の視点も又重要であり、自我が芽生えてくる頃に親との容姿の違いを認識し、だからこそ初めは叔父になつき(自分が生きてる場所とは違う異世界から来た)、そして、ハッキリとその容姿も似た父親らしい怪物に付いていく姿は痛々しい程、しっかり大人なのである。
夫を殺され、子供?を奪われた母親は、どう落とし前をつけるのか、追い出した義理弟をもう一度呼び出し復讐の捜索を完遂するのか、いやいや、今作品のテーマではないのだろうね。あくまで寓話なのだから…
不思議な魅力のミニシアター向け映画
まあ、そういう因果応報だよねっていうお話。
超自然な環境で超常現象が起きる。
都会育ちとしては山と川の広大な緑しかない圧倒的自然がもう不安になるのです。警察も救急車もすぐ来てくれないしAmazonですら配達に来てくれなさそう…!それどころかネットすらないのでは?と全く別角度から勝手に不安を煽られる舞台設定。
情報がポスターしか見てなかったので途中までアイスランドと分からず、序盤で羊飼いの夫婦に訪れた僥倖にはかなり驚いた。それを当たり前に、そして嬉しそうに受け入れてる夫婦。え、何、どういう世界線?と思いつつ観ていると食卓を囲むシーンなど今度はコントのように見えてきて笑いを堪えながら鑑賞。
ただそれもしばらくすると慣れてきて、次は何が起こるのかと期待していたけれども特に変化は起きず。
このあたり、展開の無さに退屈する人は多いような気はする。
そして物語は唐突に終わる訳で、引っ張った割には…と思ってしまうあっさり塩味仕上げ。
おそらく、あまり理詰めで考察するような類の映画ではなく、あの圧倒的な超自然環境でおよそ科学の力が及ばない超常現象が起きたら怖いよねっていうのを実現させた作品。
雰囲気映画と言うと軽いけれど、そういう映し出される空気感を楽しむものなのかなと。
ホラーとしては弱く、ましてやミステリーでも無い。娯楽映画としては物語の起伏に欠ける。でも一部の人を魅了するものは持っている。そんな映画。
この手の映画は日本劇場未公開となりそうなのになぁと思って調べたら配給がA24で、なるほどと合点がいきました。やはりまだA24自体がファンを握っているという事なのでしょうか。
個人的には、映画館で観てなければほぼ確実にヨギボーの上で観ながらスヤスヤと寝落ちしてると思います。あの羊のように…
観る人に依ってジャンルが違う作品
この社会状況かも知れませんが、この作品を宗教的視線で観てしまいました。特に、「あれは何だ?」「ここに居る限り、俺たちに口出しするな」、のシーンから。部外者には“あれ”でも、当事者には“亡き娘”です。部外者には“壺”しか見えませんが、当事者には“壺から出ている何か”が見えます。ラストも衝撃でした。何から何まで、あの事象のフィルター越しに観てしまいます。あの事象を知らずにこの作品を観れば、純粋なスリラー映画、でしょうか。
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