LAMB ラムのレビュー・感想・評価
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だっちゃ
ザ・北欧の映画。是非とも「ボーダー」も観て頂きたい。土曜でファーストディという事もあり「えっ?大丈夫??」って位に混雑してましたが、終わったあとの空気感で「大丈夫じゃなかったね」ってのが伝わってきました笑。
北欧の風土や宗教観みたいな事はざっくりでも腑に落としておかないと困惑するであろうシリーズでしたね。でもまぁ、洋画ってそもそもソコ(日本ではない)を横に置いちゃうと、感じ方がおかしくなるから気を付けたい所とは常に思っています。でもさすがにラストはしっかり困惑しましたが(爆)。
白夜のアイスランドがとにかく美しく、それだけでも印象に残る映画。弟くんの登場シーンが一番好きだったなぁ。突然シュールなコントが始まったみたいで。しかも残念ぽい弟くんが一番マトモという奇妙さが良い。牧羊犬と家猫の対比も良かったな。てかあの牧羊犬賢くて愛おし過ぎる。
ちょっとしたトリップには最高の一本でございました。
奪ってはならない。って話だったんだと思う。
マリアの、
過去に失った子どもを求める気持ちは、
分かる気はする。
それでも、
奪っては駄目だったんだと思う。
「幸福な未来は訪れないだろう」という気配が、最初から結末まで作品全体を包んでいて、
それでもこのまどろみの中にいたい気持ちも、
分からないとは言えなくて、
自分達の子では無いアダを、奪って、
自分達のものにするために、アダの母親を殺して、
その上での生活を幸福だってことにして、
アダも
旦那も
失ったマリア。
マリアのアダの母親に向けた殺意が、作品内で、浮き上がって見える様が、すごくよかった。
我利私欲。という感じで。
ぼんやりと、事実の言及を避けて、夢の中みたいな感じにしてて、でも、それはどこから始まってるか、って言ったら、私欲なんだっていうのが、
あのシーンで、避けがたく浮き彫りになってしまってて。
禁忌。
って、多分、アレのことだな。
って弟とのやりとりを見て、思った。
多分弟は、そのモチーフだったんだろな。って。
羊面人の呪い?
多分、そうかもしれないけどそうではなくて、妻を殺され子供を奪われた夫の復讐かも、と推測すると少ししっくり来る。羊側から見ると。人間側から見ると、幸せになるために多少の犠牲を払って何が悪いんじゃ~っていう風になるんだけれど。このね、人間VS羊の戦い…決着つかずに終わってしもた
北欧ダークファンタジーの中では中の中レベル。
何かと話題の北欧ダークファンタジー。つい最近も「ハッチング」という作品を鑑賞。
北欧ダークファンタジーのマスターピースとして作家性、エンタメ性でバランスが取れていた秀作「ボーダー」を基準に本作を評価すると、かなり評価は厳しくならざるを得ない。
「ボーダー」は社会的マイノリティーの孤立と危険性という相反する性質の描き方が絶妙でダークファンタジー作品として得られる教訓が多かった。続く「ハッチング」も人間のエゴを重視して描いた点は評価に値する作品。
では本作はどうかというと、正直前二作ほどの深みは感じられなかった。作り手が羊飼いの夫婦の間に半羊半人の子供を授かったらどうなるか、という単純な発想で生まれた作品としか思えない。つまり出オチ作品である。
ラストに出て来た異形の存在はキリスト教で言うところの悪魔の化身バフォメットのようにも見える。しかし、本作をどう見てもキリスト教的示唆に富んだ作品とも思えない。あ、バフォメットは山羊だったか。
演出や役者の演技は一級品だが、いかんせん作品に深みは感じられなかった。
不思議な世界観
とある羊飼いの夫婦が、顔が羊で体が人間の
子供の出産に立ち会う。
一瞬戸惑った表情をするもすぐに受け入れ、自分たちの子供の様に育てる。
理由は娘を失った過去があるからと判明。
本当の母羊が鳴いて子供の元へくるも、妻が射殺。
夫の弟が一緒に暮らしに戻り、違和感を指摘するも、聞く耳持たず。
弟は子供を射殺しようとするも、愛情が湧きできない。
最後は屈強な羊人間が現れて犬を殺し、夫も射殺して子供を連れ去っていく。
ラストシーンは妻のひとりの映像で終わる。
前半はなかなか掴みきれない印象だった。
そんな簡単に受け入れる?(子供のこととか)とか
そういう感情がよく湧いてしまった。
終始セリフが少なかったことが印象的。不思議な世界観を醸し出していた。
3人の大人が子供に愛情注ぎ出した中盤は、
不思議な家族の違和感に包まれながらも幸せな感じが不思議で面白く感じられた。
最後の羊人間はCG丸出しでちょっと冷めた。
姿出さなくてよかったのになーとも思った。
えっ えっ えっ。
なんで!!
動物たちがすごく良い演技をしている
(若干痛いシーンがあるので、苦手な人は注意)
しかし……
ラストは母親が殺されたんだから当然の報いか?
結局、何だったんだ!?
みなさん、オシエテー!!
気味悪さ100%
淡々と続く羊牧場の日課描写から既に「羊が一匹羊が二匹、、、」
テレビが告げるクリスマスの話題から彼女の誕生で「ん?」と湧き起こる予測は見事に裏切られ
地の果ての様な寒々しさの中繰り広げられるファミリードラマ
ガネーシャ バフォメット そして
蛇足ながら 兄弟を演じた俳優の名前も気味悪く見えてくる 覚えられないし、、
荒寥とした大地で育まれるものとは
雄大というにはあまりに寂しいアイスランドの大地、二人きりで羊を飼い、緑の少ない土地を耕して暮らす夫婦。近隣に家はなく他人との交わりもほとんどなさそうな暮らしを淡々と営むふたりに、唐突に訪れた異形の「幸せ」。それを疑問すら抱かずに愛し、育む妻。そして、ふたりの脆い世界を守るため、すべてに目を瞑り受け入れて共に静かに狂っていく夫。
個人的には、空気の冷たさが感じられるような寂寞とした風景が好きだし、異形ものは好物だからトータルでは嫌いじゃないし、なかなか印象深い作品だった。特に、異形たちの眼の表情がちょっと忘れがたい。
でも、設定だけでほぼすべてが終わってしまっている映画、と言えなくもないんだよね。冒頭から思わせぶりな、伏線的要素が散りばめられている割に、収束のさせかたとエンディングに関して映画としてはもう少し練ってほしかった気がしてしまう。インパクトのある設定を活かし切ってないというか…つまりは印象的なのに、説明しようとすると微妙な映画。その微妙さ、つまり居心地や後味の悪さが狙いなのかもしれないけれど。
奇妙な世界をうまく表現されてるが。。。
何かの存在をチラつかせつつ、
現実と奇妙な世界を行ったり来たり、
演技も良く、濡れ場もあり、人間ドラマのように進むが、
唐突に崩され、結末に向かっていくのは、
良くも悪くも斬新で、酷い仕打ち。
私は神的な何かと推測してたけど、
あーだったので、何となく残念だった。
ベルセルクで、斬られちゃう人にも似てるしね。
ただ、深く世界に引き込むやり方は、物凄く評価できる。
きっと、みんな、ひきこまれて、色々想像を膨らましたところ、
あれに一撃でやられるんだろな。めぇ~。
ラムとは親子ではなく捕食関係でいたい。
この映画は、おそらく振り返った時にどんなストーリーか、
記憶から抹消される可能性が大なので、登場人物と
あらすじをまとめておくことに。
▼登場人物
・頭と右腕?が羊で、左腕?とそれ以外が人間の子羊人間
・子羊人間を産んだ母羊
・育ての親である羊飼いの夫婦と夫の弟(いずれも人間)
・パパ羊人間
▼あらすじ
母羊から小羊人間が産まれて、その子羊人間を人間(夫婦)が育て、
生んだ母羊を人間(妻)が銃殺し、その後パパ羊人間が人間(夫)を
銃殺し、パパ羊人間が子羊人間を連れていく。そして、残されたのは
人間(妻)のみ。 *弟は途中離脱
▼ラストの人間(妻)の恍惚感について
(おそらく不妊だった)愛する夫を殺した「何某」と
近いうちに会えるだろうと想像し、性的興奮を
覚えているのではないだろうか。近い将来
彼女は子羊人間を出産することになるような気がする。
▼山羊なら理解できる
繁栄と繁殖の象徴として、更にギリシア神話のパーンの山羊なら理解できたけど、羊の必然性が??
何も「羊」じゃなくても・・・。
見る人の解釈に委ねられます。
手短に言うと北欧クダン奇譚(頭と体逆ですが)
基本セリフ少なめ説明ホボナシ。人気のない山中てか高原?でひっそり山羊だか羊だか飼って生活してる夫婦の飼ってる羊から羊頭の化生が生まれる。それを我が子の様に育てて、、と話だけ聞くと牧歌的なファンタジーみたいですが、全編通して不穏な空気が漂う中衝撃のラストへ、、。
嫌いじゃないです。多分色々考察されるんだろーなと思いつつ気が向いたら他人の考察見てから二週目もありかなと。
納得の種明かし
ああいう子が生まれたからには、そういう原因だったという、納得の種明かしだった。
人と羊の間の子(獣人)が、アイスランドの大地に隠れ棲んでいて、そこにもきっと悲しい、恐ろしいドラマがあったと推測させるのだが、映画の冒頭で当然の事ながら牛には目もくれず、羊のメスに孕ませた子を、夫妻は神から与えられた子だと勘違いして、亡くした娘の代わりに育ててしまう。
キリスト教徒の白人は、神から自分達に与えられた土地だと解釈すると、新大陸でインディアンや、西海岸に先にたどり着いていた中国人も殺してしまった。
マリアが本物の母親である羊を射殺してしまうのも、神から自分達夫婦に与えられた子だという、キリスト教徒の西洋人特有の身勝手さを感じさせる。母親殺しの因果応報が描かれるラストを思うと、その所業を目撃していたのは、義弟だけではなかったのだろう。
最初は不気味だったアダが可愛く見えて来るのが見事で、それで義弟が射殺を止めてしまうのも理解出来た。
フラストレーション
が貯まる作品ですね。来るぞ来るぞって思ってたら、音楽だけで大きな事は起こらず、誰かが何か行動しても、何をしたかったのか不明なまま次に行くし…。最後に彼が出てきたのは、合点が行く事ではありましたが。
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