さがすのレビュー・感想・評価
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伊東蒼は今後が楽しみ
この子、決して美人じゃないけど独特の存在感と類い稀な演技力があるから、主演も脇役もこなせて需要が多そう。
何となく、伊藤沙莉の路線を進みそうな気がする。
作品自体はサイコスリラーの要素の強いサスペンスといった感じ。おそらく、着想は座間市の事件から得たのだろう。離島への逃避行は市川市の英語講師事件からか?
荒唐無稽な話より現実の事件を基にしたのは観客を引き込む点において正解だと思う。
ただ、時間軸を行ったり来たりするのはサスペンスにおいて常套手段とはいえ、この作品においては何か上手く機能していなかったかな。そもそも、画面いっぱいのテロップで興醒め。
佐藤二郎はコミュ障の役をやらせたらこの人の右に出る役者はいないと思っているので、適役で良かったと思う。
全体的には脚本も演出も粗が目立ったが、ラストの延々と続く親子での卓球のラリーの場面は色々な想いが交錯する印象的でいいシーンだった。
ネタは良かっただけにもっと現実的に
この作品のテーマ 主人公は佐藤では無く青年?テンポが遅く清水崇監督の様に話がその都度ここの焦点になり前後するので緊張感が繋がらない 妻を殺害したのはどの様に処理されたの?ラストは正当防衛で300万ゲット?これで成り立つほど警察はアホじゃないと‼️もっと現実的にシリアスに描いて欲しかったけど!
心拍数が上がる
前半の前半
は、ライトな感じの展開で、「こんな感じの作品で、見やすい。」と言う感じでしたが、後半に行くにつれて段々重くなっていきます。「さがす」のは、お父さんだけで無く、それぞれが生き方や人との関わり方を探していたのですね。
さがすのは
2022年映画2本目は、岬の兄妹で人気を博した片山慎三監督作のさがす。
どこか舞台劇のような進行で、語り手が変わりながら物語の真相が暴かれていく。
特に良かったのは伊藤蒼さん演じる楓。暗い物語の中で唯一の清涼剤のような存在だった。ズバズバと物を言うところが痛快で良かった。好きなのはシスターに唾を吐くシーンやいちごゼリーをスッとポケットに入れるシーン。
この映画の中で残念だったところを挙げると、明らかに観客に向けてのミスリードである卓球場にて楓が首吊りを想起するシーン。あの時点では観客に母の情報が提示されてない状態だったが、楓は母の容態を知っているので想起しないはずの絵をわざと観客に見せているところがずるいと思った。
ともあれ内容が濃く、最後までどちらに転ぶか分からないハラハラさがよく出来ていたと思ったんで星4.0。
伏線が貼られているとわかる展開
レビューが高めなのと佐野二郎のあの声がいいので観てみた。ミステリー要素もからんでいて、最後の結末はどうなっている?って伏線が多く貼られている展開だった。少し動機という面では弱いような気がしていまひとつ感情移入ができなかった。
異常心理な犯人とそれに共謀するかのような父親と、それを探す娘という構造なんだけれど、やはり動機かなぁ。いい大人がなんのためにそんな異常心理の犯人に加担するようになっていくのか。そこがもっと納得がいくような脚本にしてほしかったけれど。それとやはり、佐野二郎はもっと笑いに振った雰囲気の脚本が合っているのかなと。
カメラワークは寄りから引きへの動き、チルトアップ&ダウンの動き、パンの動き、わりと動きが多かったという印象。その分、ミステリアスな要素も引き出しているのかなと思えた。
有料コンテンツ
前回の"岬の兄弟"の強烈なインパクトに当てられての今作、監督の商業作品としての変化に興味を持ちつつ鑑賞。
着地点をどう落とせばいいのか困難な程、今作の心の持って行き様、寄る辺無さをハッキリと認識させられたストーリー及び構成である。
但し、アイデアは凝縮されていて、伏線張りと回収、二つの場面を時間軸を同じにしての”すれ違い演出”等々は多分どこかの作品のオマージュ?的な部分に商業的匂いが鼻につく部分は否めないが・・・
ラスト前の女の子の取る罠の意味合いも含めて、今作品はあくまで観客それぞれの解釈がまるで違う落とし方になっているところは賛否が分れるのではないだろうか。それでも、そういう作劇の作りそのものは悪くなく、邦画の得意技をしっかり落し込んでいる部分は監督の力量であろう。
佐藤二郎の"佐藤二郎風"演技は好き嫌いは置いておいて、微妙な世界観をどす黒くさせない中和剤として存在は希有ではないだろうか。商業映画としてうってつけであろう。
前半と後半の印象がガラリと変わる今作品の構成そのものに最近のJpopを重ねてしまうことは考えすぎだろうかw
師ポンジュノに敵わぬのが悔しい。
ネット上での多くの絶賛コメントに釣られて観に行ったものの・・・
この映画、初めは観る候補から外していたのですが、たまたま時間に余裕が出来て、色々と調べてみたところ、多くの人達があちこちで大絶賛しているのを見て、それに釣られて観に行く事に。
映画館で席に着くと、口コミが凄いのか、予想以上に多くのお客さん達が入っててビックリ。
娘役の伊東蒼ちゃんが素晴らしい演技で魅せてくれるので、ここは見どころの一つです。
後半、家に案内してくれる老人の某コレクション部屋が凄くて、面白かった(笑)。
コメディ要素もあり、実際の犯罪事件からヒントを得たであろう視点も良い。
しかしながら、全体的なストーリー展開、脚本がイマイチ練り上げられてない印象です。
ラストのオチのために作られたであろう伏線が冗長過ぎて、面白味が薄いのが問題。
この長さに堪えるのが少々キツく、真相の解明まで待ちくたびれてしまう疲労感があります。
突っ込みどころが幾つも出てきてしまう、リアリティーに欠ける部分も目につきます。
そのため、感情移入がしにくく、作品世界に引き込まれる吸引力が弱いです。
ネット上で多くの絶賛コメントにあった「衝撃」というのも、それほど感じられませんでした。
お客さん達の反応や、空気感から判断しても、個人の勝手な解釈かもしれませんが、
場内に期待ハズレ感や物足りない感が漂っていたように感じました。
面白いと感じたシーンは幾つかあったし、俳優陣も悪くなかっただけに、ちょっと惜しい作品。
60年代の某名作映画のオマージュ的シーンの撮影は見事で、これは良かったです。
韓国映画の方で助監督として活躍していたという情報も観に行ったキッカケの一つですが、
残念ながらその観点からも、満足度はイマイチ低かったというのが正直な感想。
事前の絶賛評が妙に多過ぎた事も踏まえて、厳しいですが辛口評価になります。
この監督はまだ2作目という事なので、次の3作目の方に期待したいと思います。
「さがす」の果てにあるもの。
ある日突然姿を消した父。懸命に父をさがす娘。目の前に現れた父の名を語る連続殺人犯。正直まんまと予告に騙されてしまった。先入観を見事に裏切られた。二転三転する展開。予想外のクライマックス。途中混乱しつつもスクリーンに釘付けで、終わった頃には目がカピカピでした。
脚本、演出はもちろんのこと音楽も良い。妙に胸がざわつくエンドロールがお洒落。サスペンスとホラー要素を融合した見ごたえのある1本でした。後々効いてくる人物像の断片が垣間見える表現も上手かった。
そしてなんといっても伊東蒼が圧倒的な演技力で本当に素晴らしかった。ただ佐藤二朗よ。あの界隈が舞台ならその大阪弁はないですよ。あの辺のおっちゃんらのパンチ力もっとエグいですよ。
規則正しいピンポンのリズムに乗って明かされる「さがす」の本当の意味。その果てに背負うものの正体に息をのんだ。
手に負えないかも
衝撃的な作品でしたが、前作には及ばす
人間って滑稽だ
見終わったあとなんかゾワゾワするというか、何日も引きずってしまいそうだなとも思いつつ、しかしながらエンタメしてて凄く個人的には良かったです。
あと個人的にはやはり今の時代原作ありきの映画ばかりの中オリジナルの脚本で勝負するのは個人的に凄いなと思います。普通に話しとしても面白いし単純に凄いなと思います。
内容は私は基本書いていないのですが、是非何も聞かずに見てほしいなと思いました。
少し触れてしまいますが、誰もみんな自分の幸せを探してるし、他人の幸せが自分の幸せでもないし、自分の幸せが他人の幸せでもないし。
でも誰もが幸せになりたくて、必死で。
その姿は他人から見たら滑稽だが凄く美しいと自分は感じました。
自分の価値観やら幸せやら不幸やら心はえぐられますがそれが個人的には映画の醍醐味かと。
自分が試されてるというか。
なんて思ってたりします。
相変わらずしょうもないまっとまってないレビューですが読んでくれた方ありがとうございます。
あと、知らなかったのですが伊藤蒼ちゃん凄かったです。
タイトルなし(ネタバレ)
片山監督長編2作目にして、初の商業映画作品。それでこのクオリティはちょっと驚き通り越して今後の作品が怖いくらい。ポン・ジュノ監督の助監督だったことが肩書きとしてよく書かれるが、個人的にはその域はもう超えたと思う。
作りも丁寧で、序盤から中盤にかけてのピースが徐々にはまっていく映画的快感はもちろん、見たくないものを見せる演出にも長けていてとても映画的、その中に父親と娘の感情の機微まで入れ込むという巧みさ。圧巻の一言。
娘である楓が最初に出会った指名手配犯、探していた人とは違ったかもしれないが父の本性は探し当てていたというラストには鳥肌が止まらなかった。
タイトルなし(ネタバレ)
指名手配中の犯人を捜すために父親の原田智は家を出たのか?
原田智を名乗る男は指名手配中の男だった。
父親はどこにいったのか?
無事に生きているのか?
不安に駆られた娘の楓は父親を捜しに果林島に向かう。
果たして真相はどこにあるのか?
どんでん返しや序盤の回収が小気味よく展開し、ストーリー展開としても満足するものであったと思いますが、
そのストーリーのカタルシスをも十分すぎるほど受け止めている人間の、(特に原田智の)心理展開が圧倒的でした。
冒頭から登場するダメ親父としての智は、はじめからダメ親父だったわけではなく、妻が難病を発症するまではおそらく愛嬌あるお父さんであったはずです。
それが、
介助につかれ心のすきまに付け込まれ殺人教唆をおこなう夫
殺人教唆をおこなった心のすきまに付け込まれ殺人幇助をおこなう智
山内が指名手配犯となり保身のために殺人を犯す智
ムクドリに死んだ妻を重ねて自殺幇助をおこなう智
平穏が訪れたと思っていたら単独で殺人を犯そうとする智(未遂)
上記の心理展開はストーリー展開にも増してうねりまくってました。
見事に表現されていたと思います。
楓はある意味で父親を救ったんだと思いました。
山内殺し(ムクドリもか?)までは目をつぶろうと思っていたのかな?
どうなんだろう。
ダメだ…
試される倫理観
足跡いっぱい残ってますよね
ある朝突然行方不明となった父親を捜して回る中学生の娘の話。
手持ちが20円足りなかったからと言って万引きしちゃうアフォな父親が、300万円の懸賞金が掛かる指名手配犯を見かけたと言った翌日に姿を消して巻き起こるストーリー。
警察に行方不明である旨や経緯を説明しても、取り付く島もない対応で、同級生の男の子を巻き込みつつ自分で何とか捜すんだ~と展開していくけれど、「もう一度警察に」を断る理由が良くわからない………もうその時点で?
因みに、警察官への苦情は#9110へ、それでもダメなら各警察の監察室へ連絡しましょうね。
そして13ヵ月前の話になって、なんだか回りくどいな~…と。時間軸いじってそれっぽくなっている様にみえるけれど、何だこの話?というね。「さがす」は?
ラストの展開は嫌いじゃないけれど、結局それをみせたかっただけという風にしかみえなかった。
それにしても伊東蒼さんメチャクチャ上手いね。
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