劇場公開日 2022年1月21日

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「「さがす」の果てにあるもの。」さがす はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「さがす」の果てにあるもの。

2022年1月23日
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鑑賞方法:映画館

ある日突然姿を消した父。懸命に父をさがす娘。目の前に現れた父の名を語る連続殺人犯。正直まんまと予告に騙されてしまった。先入観を見事に裏切られた。二転三転する展開。予想外のクライマックス。途中混乱しつつもスクリーンに釘付けで、終わった頃には目がカピカピでした。

脚本、演出はもちろんのこと音楽も良い。妙に胸がざわつくエンドロールがお洒落。サスペンスとホラー要素を融合した見ごたえのある1本でした。後々効いてくる人物像の断片が垣間見える表現も上手かった。

そしてなんといっても伊東蒼が圧倒的な演技力で本当に素晴らしかった。ただ佐藤二朗よ。あの界隈が舞台ならその大阪弁はないですよ。あの辺のおっちゃんらのパンチ力もっとエグいですよ。

規則正しいピンポンのリズムに乗って明かされる「さがす」の本当の意味。その果てに背負うものの正体に息をのんだ。

はるたろう