ある男のレビュー・感想・評価
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この作品を評価する映画業界はまだ終わってないと思った
ストーリーは、正直そこまで広がりがあるものでもなく、過去がわかったところでどうなんだという点に物語が収束してく感じが後半からする。
この物語を普通に演出したら本当につまらない映画になると思う。
勿論、色々な映画の語り方があると思うし、もっと適切な語り方もあるかもしれない。
でも、この危うい物語を映画ならでは表現(しかも派手さのない地味な表現)を使って、そして物語に奥行きと深みを持たせたことはとても凄いと感じた。
物語というより、映画の語り方がとても良い。
正直、この作品が映画業界で評価されるとは思ってもいなかった。
まぁ、アカデミー賞や映画祭ってのは、色々な力のバランスがあるとは思うけど、でもその中でもこの派手さのない作品が結局選ばれたってのはね。いいよね。
小説と同じ位かそれ以上
自分とはなにか?
他人の人生
自分が結婚していた相手は誰なのか? その謎を解くミステリーかと思い...
自分が結婚していた相手は誰なのか?
その謎を解くミステリーかと思いきや現代社会の問題や人間の業などを突きつけられてハラハラではなくゾクゾクした。
安藤サクラが主演なのでは?と思って観ていたのが最後まで観た時にだから妻夫木聡が主演だったんだと理解した。
ちょっとスッキリしない部分もあるから原作も読んでみたい。
知らないほうがいいことは、知らないほうが良い
脚本が向井さんで、カメラが近藤さん。そう来たかとという感じで、熊切さんとか山下さんとか含めて同時期に同じ学校で出会っていた才能にただ驚きますね(鬼畜大宴会)。
安藤サクラさんの後半のセリフ「知らなくても良かった。あの楽しい時間は確かにあった」。わたしも、そう思います。今を此処で生きていることなんて偶然みたいなものなんだから、余計な過去を気にしたり、ひけらかしたり、また知ろうとしたりする必要はありません。
映画は、去年のキネマ旬報2位ですよね?正直、それ程の感銘はなかったです。
エンディングは好きです。
出会って親しくなったかと思えば、次のシーンでいきなり結婚して娘が生...
結婚して亡くなった相手が別人だった。 原作は未読。自分の存在自体が...
家族のかたちとは
鏡のなかにいる自分が心の闇を映し出していた作品
悲しい過去がある心の壊れた男性、窪田正孝
演じる大祐が、事故で亡くなったことにより
判明した事実!
安藤サクラ演じる谷口里枝と、結婚して
前妻の長男、娘の花と幸せに暮らしていた
家庭に見えました。
他人の戸籍になる偽りの人生。
成り済まし。
アイデンティティー、自分の存在証明が
問われるストーリーでした。
妻夫木聡演じる、弁護士の城戸が
調査していくうちに自分の名前と違って
いても、自分自身が家族を愛していた
揺るぎない気持ちが伝わってきました。
『また、名前が変わるの?』
里枝の息子が嫌な気持ちで母親に質問していたけれど、
大祐が里枝と結婚してからの人生が
彼のすべてだった。
そんな台詞が心に響きました。
本物の谷口も美涼に会えて良かったと思いました。
名前が違っていても、新しい自分を取り戻して
いく、家族の愛情が通じ合うように
思えたストーリーでした。
対面にいる人はだれ?
窪田くんが素晴らしい
重たいなあ… サスペンスを装った(?)社会派メッセージの強いタイプ...
重たいなあ…
サスペンスを装った(?)社会派メッセージの強いタイプの作品でした。
”ある男”が誰だったのか?
確かにここは大切なのですが、”なぜある男になったのか?”が重要な感じ。
何かに似てるな~~と思ったのですが「凶悪」ですね。
第三者が当事者と関わることにより、大きく影響を受けてしまうというプロット。
この作品をただの物語として見るか、考えさせられる”テーマ”としてみるかで評価も変わるし難しい…
何度も見たい作品では全くないのですが、1度でおもしろい!と理解できるような作品じゃないんですよな~
こどもにとっての”苗字が変わる”という出来事がいかに苦しいか、愛した男のことを本当に理解していたのか?自分の築いた人格は、結局出生には抗えないのか、犯罪者の人権は?
語るべきことは沢山あるのでしょうが、私にはまだ消化しきれない部分が多い。
サブスクに見放題出来たらもう一回見ようかな。
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