死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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面白かったけど怖かった
どうやって人を洗脳し騙していくのかすごく気になり映画館に行きました。内容は最初から最後まで引き込まれ面白かったです。途中グロく残酷で恐怖といったシーンは見ていられず影響されやすい私としては耐え難いものだったので目を閉じていました。未だに思い出すと罪悪感トラウマレベルになりそうな感覚になります。小説を読んでなかったので映画をみてから小説を読んで見たところ小説の結末が映画に続いていたのでそこも面白いなと思いました。でもグロいシーンが苦手な方にはオススメする勇気はありません。もう一度見るならグロいシーンはなしでみたいです。
岡田健史は何やっても上手
岡田健史がお気に入りでだいぶ前から楽しみにしてようやく鑑賞。
最初は注目されていなかったように感じたけど、公開から1ヶ月ほど、席は満席近くで、なんとなく嬉しい。
かなりハードルを上げていきましたが、それを満たすくらいの作品でした。最後の最後までゾクゾクしっぱなし。
重い作品の雰囲気を、これでもかというくらい、照明と音楽で醸し出し、息つく暇を与えない。
1番の見せ場の面会室の場面では、アクリル板の反射を使い、関係性を表現している。
大好きな三度目の殺人が思い起こさせる。ただ、ここはあからさますぎて、もう少し控えてほしかった。
展開的にも、三度目の殺人と似てはいる。
阿部サダヲは言わずもがな、こういう役が向いているが、
岡田健史は好青年役も、闇を抱える役も、なんでも違和感なく、こなせると改めて実感。
イケメンながらも、そこを感じさせず、淡々とかつ、役の葛藤や苦悩が見える。
今回のようにどっちに転ぶかわからない不安定な役の、真面目さと狂気さをうまく表現できていた。
話の展開も、俳優も演出も素晴らしかったのだけれど、ある意味説明されすぎている映画であり、何回も見たいとは思えなかったのが惜しいところ。
といいつつ、、もう一回は見たいかな笑
痛いだけ
猟奇的な描写があってアイタタタとなるんだけど、実はそこしか見どころが無い気がする。
主人公の心がサダヲに揺さぶられるところを見せたいのだろうけど、淡々と進むだけ。
ストーリーが練られているとも思わないし、驚きもないし、見終わるとただ痛い思いをしただけという感想が残った。
残酷シーンが興奮して実に良いわっていう人にしか楽しめないのではないか。
マインドコントロール、、、?
映画を1度みただけだと内容の把握はかなり難しいと思いました。
ネットで上手に考察されてる方がいて
それを観てなんとなく納得できました。
阿部サダヲさんの一貫した不気味さと
岡田健史さんの『死刑にいたる病』にかかりつつある感じの雰囲気の変化が見どころです。
映画で深掘りされてない登場人物たちの過去も気になるので、小説を読んでみようと思います。
グラグラする面白さ
猟奇的な連続殺人犯の死刑囚に翻弄される主人公と同様に、観ている側も揺さぶられグラグラしてくる良作サスペンス。
先の読めない展開や、底が知れない榛村の心理が恐ろしく、エグい犯行内容もPG12のギリギリまで見せる。
震えました…。
知的で冷静、相手の真理を捉えて心を掴む榛村の存在感が凄まじく、強烈なインパクト。対する主人公をはじめとする登場人物たちは皆、一見普通に見えてなんだか不穏でヤバそうな空気を纏っており油断できないため、最後まで緊張感が続くヒリヒリした作品になっていました。
面白かったです。
やられました! …と、いう感じ。
原作未読なだけに、ストーリー自体を楽しんだ。
下品な話だが、ああいう地味な女の子に欲情する男の子の心理、分かるなぁ。
とにかく、阿部サダヲの独壇場ですわな。
刑務官まで心理操作してしまう、レクター博士ばりのモンスター。
世の人々の無関心さに腹を立てている。
岡田健史は、操られていることに気がついて逆襲に転じたつもりが、結局は掌の上だった…。
彼が大学のキャンパスを歩くとき、背景にいる学生たちはスローモーションになる。この不思議な演出が、終盤で彼女とスカッシュをしている場面では、手前にいる学生たちがスローモーションになるという逆転を見せる。
白石和彌では珍しい演出ではないだろうか。
猟奇犯罪サスペンスと言えば韓国映画だ。
韓国の傑作と比べるとアクションが少ないが、その分いたぶる場面は強烈。
未鑑賞の方は、ちょっと覚悟してご覧下さい。
冒頭、韓国映画のようだ。連続殺人犯が、自分の犯行ではないと主張した...
冒頭、韓国映画のようだ。連続殺人犯が、自分の犯行ではないと主張した、潔癖症のOLの殺人について、何故いつものやり方ではなかったのかについての説明もなく、何故犯人のターゲットの年齢層ではないこの女性なのか、実行犯は結局誰だったのかの説明もなく終わった。
連続殺人犯が養子になる前の幼少期、どういう事があったのかのシーンがあればよかったと思う。原作を読んでいないので、わかりませんが。親に認められなかった子は自尊心が低いから誉めて気を引くみたいなセリフ、ゾッとした。
面白かったのですが、着地に問題があったのでは…
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後に読んで下さい)
もちろん何の落ち度もない人を殺害するなどあり得ないと当然私も考えている1人です。
しかし映画としては好みの部類に入る題材だったと思われます。
榛村大和(阿部サダヲさん)の殺害動機も、その秩序性も含めて、生い立ちから腹には落ち理解出来ました。
主人公の筧井雅也(岡田健史さん)の行動や心情も、父(鈴木卓爾さん)や母(中山美穂さん)との不穏な関係性から理解出来ました。
榛村大和に雅也が心情的に巻き込まれて行くのにも説得力があったと思われます。
しかし、最後の最後に加納灯里(宮﨑優さん)が雅也に近づいた動機に関しては私にはほとんど納得感がありませんでした。
加納灯里はどちらかというと榛村大和に殺害された被害者女性たちに立ち位置が近い印象を受けていました。
そんな加納灯里が果たして榛村大和に対して共感したりするのでしょうか?
加納灯里の内面はほとんど描かれていません。
だからこそラストでの驚きがあるだろうとの演出だった(あるいは原作通り?)かもですが、逆に加納灯里の行動に違和感しか残りませんでした。
これは物語を閉じる最後の場面としては致命的な欠点なのではないでしょうか。
私は、ラストを加納灯里との関係で終わらせるなら、加納灯里をもっとしっかり描くか雅也と共に榛村大和に関わらせる必要があったと思われました。
この加納灯里に関する違和感がなければ4.5点以上の傑作になったのではとは思われました。
阿部サダヲさんの名演を含めてそれぞれのキャストの皆さんの演技は素晴らしかったと思われます。映像表現も素晴らしかったと思います。
それだけにラストが個人的には悔やまれると思われました。
この加納灯里をほとんど描けてない問題は、榛村大和が若い女性に対してほとんどステレオタイプにしか理解出来ていない問題にも通じているのかもしれません。
この映画の長所と弱点がラストに計らずも現れてしまったとすれば、ラストもこの映画の語るべき重要な箇所なのかもしれないな、とは一方で思われてはいます。
白石監督、お見事でした
かなり最高レベルの連続猟奇殺人ミステリーだと思いました。これは映画館で見る価値ありです。結構グロ系映画を観てますが、久しぶりにヒットしました。
ネタバレしちゃうので詳しく書かないけれど、いろんな伏線も疑問も最後には思わぬ形で回収されて、驚きです。
白石監督らしい狂気が、感情の爆発ではなく、時間の中に埋められて発酵したみたいな感じがした。
阿部サダオはもちろん想像通りの素晴らしさだったが、宮崎優という初めで知った女優に驚いた。透明感と静かな狂気が目に宿る不思議な子だった。
最初から最後まで目が離せない
いやー。
凄い良かった!
阿部サダヲが本当にサイコパスに思えたよぉ!
目がいい!
犯人って本当にこう黒ずんだ死んだ魚の目みたいな人が多いんだろうなぁって思う。
心理攻撃で人の心を貪り操る。
人の恐ろしさがわかる。
もう1人が犯人いるって事で私も一生懸命考えながら見てたけど、、、
うんうん。
なるほどね!
これは小説も気になります!
久しぶりに最初から最後までくいついて見れた作品!
グロイシーンもあったけど仕方ない笑
是非ミステリーサスペンスが好きな方は劇場へお急ぎください!
サイコパスってやつは…
多くの人はサイコパスの人間に会ったことがない。いや、正確に言うとサイコパスに会ったことがあると自覚している人が少ない。いつの間にか人気者になっていたり、人の心に入り込んでいる人間が実はサイコパスなんてこともあり得る。
本作に登場する大和もそんなサイコパスだから、周りの人たちをまぁ魅了しまくる。個人的にはそんな大和に魅了されることはないだろうなと思いながら観ていたが、もちろん彼にとって魅力しやすい人たちを選んでってことなのだろう。サイコパスといえども万能ではない。そんな大和に依頼されて、大和が自分は殺していないと主張する殺人事件を雅也が追うという流れ。
死刑囚である大和と雅也が会うのは当然拘置所の面会室。実際よりも暗めの照明にしていると思うが、演出としてとてもいい。そして2人の間を隔てる透明なガラスの使い方がうまい。ときにはそれがなくなり、ときにはお互いの姿を重ねて映し、ときにはスクリーンのような使い方もする。地味な設定でも映像としての見せ方は工夫できるってことだ。
もちろん1番の魅力は脚本。その過程で様々なことが徐々に明らかになっていく展開は緊迫感があって本当によかった。そんなつながりが!と思ったり、大和のサイコパスとしての優秀さを見せたり、最後に思ってもいない展開が待っていることも。多少偶然がすぎませんか?ってところもあるが、それはフィクションとしての許容範囲なんじゃないか。
白石和彌監督は当たり外れが激しい印象だが、これは間違いなく当たり!
引き込まれました。
目を覆いたくなるシーンがありました。
映画館の中のざわつきが静まり返るスタートでした。
阿部さんの素晴らしい演技と巧妙な撮影技術に感動しました。
岡田くんの演技もナチュラルで普通の男の子が
阿部さん演じる犯人に魅力を感じていく感も素晴らしかった。
又、他の共演者も馴染んでいて浮いている感がなく良かった。
本を読んでみたくなりました。
しばらく阿部サダヲの目が見れない
画面から2列目でみる拷問シーンはちょいとキツイものがあった……最近のサスペンスの残虐シーンは画面暗くしたり、音だけだったりと表現しないことが多い気がするけど、割とガッツリめに拷問シーン入るから注意。
刑務所のガラスを通して顔が重なるように見えたり、歪んで見えてくるのが怖いし、どんどん侵されいく気がして、上手いなって思った。物語が進むにつれて目に光がなくなるのも怖い。
散々残虐なシーンを見ても巧みな言葉を聞いても結局、榛村大和を嫌いになれない自分は彼の信者になってしまってるのかもしれない。阿部サダヲの顔を見れなくなりそう、あの目を思い出す。
キャラクターの深瀬さんといい、近年描かれるサイコキラーは魅力的で恐ろしい。
目は口ほどに物を言う
予告編の阿部サダヲの目に惹かれて鑑賞しました。
結論として、俳優陣はよかったのにストーリーと演出がちょっと自分は合わなかったなと。
W主演の岡田健史、阿部サダヲの目の演技力は素晴らしかったです。
阿部サダヲの恐ろしいほどの演技力と目力にゾワッと鳥肌が立ちました…。
明るい人柄を装ってても、まばたきの回数も少なかったり、目のハイライトが消えていたり。この些細なアンバランスがとても気味悪かったです。
岡田健史は最初は陰キャっぽくオドオドした目付き→自分が殺人鬼の息子かもしれないと思った時の興奮した目→全てを悟った目。結構起伏の激しい役だと思いましたが、それぞれ目で演じ分けられててすごいなぁと思いました。
ただストーリー展開が個人的にイマイチでした…拷問シーンはPG12でいいの?となるくらいグロ強め&被害者の叫びが本当に刺さる。グロ苦手な人や敏感な人は苦手かもしれないです。
また、阿部サダヲの背景があまり掘られていなかったので、彼を彼たらしめる所以というか、そういう部分に触れて欲しかったです。
『もし最強のサイコキラーがいたら!』というエンタメの1つだったらそこまで深堀しなくていいかもしれませんが雰囲気がリアル路線だったので肩透かし食らった気分でした。
中盤の唐突な濡れ場シーンに興醒めしてしまい、以降の展開も急に雑な感じがしてどんどん映画の世界観から離れてく自分が。
ハマりそうでハマらない絶妙なラインの作品でした。普通に面白かったです
なんか・・・
予告編をみてすごく見たくなり鑑賞しました、白石監督と言うこともあり
期待に胸を膨らませて鑑賞したのですが率直な感想は期待外れでした
雅也の行動も途中でマンネリ化して退屈だったし
父親が雅也の事を毛嫌いしてる理由もいまいち弱いし
暴行事件はそのままスルーだし
まじめで素直な高校生の男女を狙うのも説明がありましたが
いまいち腑に落ちないし、なぜ殺すのに拷問をするのかも意味不明だし
いつもの通り燻製小屋で遺体を焼いて骨を砕き細かくして
庭に埋めるという描写があるのに
庭の遺体には爪がないと報道されてました
そのまま埋めるなんで説明ないし、いつも通りだとそこは矛盾してるし
大和と母親の関係からの発展もいまいちだったし
もしかしたら雅也は大和の子供かもと思わせがありましたが
時系列的に普通に考えると妊娠した人と結婚するはずがないでしょうから
そこはすぐに打ち消されたし
まだ灯里の方が時系列的に雅也の先輩の設定で大和の子供だと
言う方が意外性があって雅也と異父姉弟だったのかとなる方がよかったのに
長髪の青年も始めの方で出てきましたがいかにも感があったり
その後の展開もい意外性もなくいまいちだったし
予告で驚愕のラストがとうたってましたが
どんな伏線の回収のラストが待ち受けてるのかと最後も期待しましたが
灯里のかばんの中から裁判資料と大和からの手紙がでてきて
この子も大和から手紙が来て雅也と同じことをさせられてたのかと言う終わり方で
えっそれだけと落胆してもしかしたらエンドロール後に何かあるのかとおもい
エンドロール最後まで見ました何も起こらず終了でした
役者さんの演技は良かったにに内容がいまいちだったので残念です
これならばケーブルで家で見てた方が良かったです。
ゾクゾクします。。。
1人で鑑賞しましたが、、、ちょっと怖かったです(苦笑)
ストーリーといい映像の暗さ、グロさといい、韓国映画っぽいなぁーという感じでした。
この映画は、とにかくキャスティングが最高だと感じました。
阿部サダヲさんの気持ち悪いサイコ野郎、最高です。
レクター博士かと思いました。
思わずゾクゾクしてしまいました、、、
岡田健史さんも、シリアスな演技がとても素晴らしい。
見ていて引き込まれました。
目を背けたくなるようなシーンもたくさんありましたが、最後まで怖いもの見たさに引き込まれる作品ではありました。
サイコキラーの心の内を垣間見てしまったような、何とも言えない気味悪さや恐ろしさを感じる作品でした。
『マーターズ』を鑑賞できたとしてもキツイ作品
私はグロ映画としてよく話題に挙げられている『マーターズ』(リメイク前)を観ることができた。
しかし本作品は、『マーターズ』以上にダメージが大きかったと考える。
この2作品の間の差は、「酷い殺し方をする殺人者が結局何をしたかったのかが明確だったか否か」だと考える。
今回の『死刑に至る病』の連続殺人犯の目的は、
①17歳•18歳の少年少女を性癖的に好んでいた。
②親から虐待を受けて育ってきた子どもたちを選択させることで、彼らの行いを認めてあげたかった。
の2つに分かれる…ように思えた。
しかし連続殺人犯は、自身が幼い頃に、偶然見つけた小学生の女の子を後遺症に至るまで痛めつける行為を行なっていた。
そのような彼のポリシーに関係のない行いをされると、視聴者の脳も混乱するし、最終的に何をしたいのか分からなくなった。
結局、スプラッター映画としてもSAWのような一種の滑稽な痛快さもなく中途半端。サスペンスとして見ても謎が回収されないまま。どの映画の種類としてカテゴライズされてもしっくり来ない、言わばカオスな映画と化していた。
このカオスな状態だと、「グロ」のシーンが特に視聴者の頭に残ってしまい、後味が特に悪い映画となってしまう。
比較している『マーターズ』の場合は、「共感はできないが、なるほど、ああいう考えをする奴もいるんだね〜」くらいには思えるので精神的ダメージは低くて済む。
また対象年齢12歳は少し低すぎではないだろうか。出演者のファンでノリで見てしまった中学生•高校生たちが流石に可哀想だ。
私は酷いシーンでもポップコーンを食べていられたが、R18にしても良いくらいのインパクトはあるように思う。
ちなみに他のレビュー者も述べているが、面会シーンでの心が触れ合うシーン、複数個の映像が流れているシーンなどは工夫が凝らされていて良かった。体に触れることはできないという面会の特性を活かしながら、心の動きを可視化できた点は良かったため★1.5に設定した。
凄いね、これ
日本版のレクター博士と言えばそうなのだけど、そんなキング設定にあえて挑戦した快作。真正面から取り組んで、見事勝利した白石監督とそのチームに拍手!
心理戦・ミステリ・サスペンス・ホラーの要素が上手く絡んでいながら、エンターテイメント作品に仕上がっていて、楽しみどころ満載です。割引で観たのが申し訳ないくらいです。
阿部サダヲの真っ暗な瞳の怪演はもちろん、岡田健史の根暗な役もまたしっくり。物語が進むにつれ、だんだん感情が無くなっていくように見えるのが、ゾワゾワしてよかった。
ストーリーも王道まっしぐらで、変に奇をてらうことない。下手をすれば既視感ありというところだけど、そこは演技と演出の妙というべきか、類似作に収まることはなかった。グロいシーンもあるので、万人受けはしないだろうけれど、そうしたシーンに耐性あれば、おすすめしたい。
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