劇場公開日 2022年5月6日

  • 予告編を見る

「岡田健史は何やっても上手」死刑にいたる病 taretanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0岡田健史は何やっても上手

2022年5月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

岡田健史がお気に入りでだいぶ前から楽しみにしてようやく鑑賞。

最初は注目されていなかったように感じたけど、公開から1ヶ月ほど、席は満席近くで、なんとなく嬉しい。

かなりハードルを上げていきましたが、それを満たすくらいの作品でした。最後の最後までゾクゾクしっぱなし。

重い作品の雰囲気を、これでもかというくらい、照明と音楽で醸し出し、息つく暇を与えない。

1番の見せ場の面会室の場面では、アクリル板の反射を使い、関係性を表現している。
大好きな三度目の殺人が思い起こさせる。ただ、ここはあからさますぎて、もう少し控えてほしかった。
展開的にも、三度目の殺人と似てはいる。

阿部サダヲは言わずもがな、こういう役が向いているが、
岡田健史は好青年役も、闇を抱える役も、なんでも違和感なく、こなせると改めて実感。
イケメンながらも、そこを感じさせず、淡々とかつ、役の葛藤や苦悩が見える。
今回のようにどっちに転ぶかわからない不安定な役の、真面目さと狂気さをうまく表現できていた。

話の展開も、俳優も演出も素晴らしかったのだけれど、ある意味説明されすぎている映画であり、何回も見たいとは思えなかったのが惜しいところ。
といいつつ、、もう一回は見たいかな笑

ひでぼー