ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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60年代ポップスxスタイリッシュxホラーxミステリー
まず、この作品はホラー要素や流血要素があるので、そういったものがとにかく苦手!という方は見ない方が良いです。僕はちょっと苦手程度ですが、ビビるシーンもありました。
さて、ホラー・流血がある程度大丈夫という方は、さらに60年代の音楽やファッションが好きな方であれば楽しめると思います。ポップでスタイリッシュなホラーで、加えてミステリー的な展開もあり、自分の中では新ジャンルで印象に残る作品でした。
ソーホー地区の過去と現在
主人公(トーマシン・マッケンジー)はロンドンでファッションを学ぶことに。
夢の中で1960年代のソーホーに迷い込み、歌手を目指す女(アニャ・テイラー=ジョイ)になっていた。
映像を楽しみ、二人の女優の美しさに心を奪われる。
映画の世界
大好き
やっぱりおもしろい!この映画は私が見た2021年の中で間違いなくナンバーワンの作品。時代背景もいいが、やっぱり音楽と映像とのマッチ具合がたまらない。単純にオシャレ!カッコいい!テンションが上がる!映画を見終えた後の高揚感は本当にすごかった!撮り方も最高にカッコいい!ストーリーも最後で裏切られる感じがしていい!やっぱりこの映画を1番に見てほしいのは新しく生活が始まる人。中学、高校、大学の入学や、社会人になる時、引っ越しをするときなど。大きく生活が変わる瞬間の人に見てほしい。頑張ろうと思えるし、人は見かけによらないと改めて思えるし本当にいい。サウンドトラックもめっちゃらかっこいいんでSpotifyとかで探して見てください。
アニア・テイラー=ジョイの存在感
アニア・テイラー=ジョイはこういった超自然な美女役がものすごくハマりますね。人間じゃない感じ笑。
オカルトにしてはまあまあ面白かったですね。
私は基本的にオカルトは好きじゃないんです。どんなに理屈が通らなくても文句のつけようがないから。いかに理不尽であっても「オカルトですから」が免罪符になる。
この映画で言えば、主人公だけが”力”を持ってて「幻影」は彼女にしか見えないって設定もなんだか。あばあちゃんの言った”力”って伏線だったのかよ?! そのせいで「急に都会に出たので神経病んだ」みたいに勘違いされちゃってドツボにはまる、ってとこはトワイライトゾーンみたいで面白かったけど。
そして最も騙されたのは、エリーに幻影として見えているのが「誰にも知られていない*事実*」だと思っていたら、事実ではなかったこと。殺されて幽霊になってると思しきサンディは死んでもいないし、殺した側じゃないかよ(生霊か? だからどんでん返しになるんですが笑)。それはだまし討ちだろ? 「オカルトですから」何でもありなんですね。「私はある意味あの部屋で死んだのよ」そうですかはいはい。
....まあ、そういうところを突っ込む映画ではないのかもしれませんね。若干期待が大きすぎたうらみもあります。映像美とか音楽とか、そういったものを楽しめばよいと。オカルト嫌いは個人的な趣味なので。
エドガー・ライト監督も私の中では特に可もなく不可もない凡百の監督。特に感銘を受けた映画もない。あ、「ショーン・オブ・ザ・デッド」は面白かったな。あれはサイモン・ペグがいいんだ。
MYタイムループ系🎬ベスト10入り確定!
60年代の音楽が全編に散りばめられ、それぞれの曲がストーリーとリンクしながらタイムループする展開に脱帽。
下宿先の大家さんは、元ボンドガールなので、007の看板を映したのは、監督の遊び心なのでしょうね。
当時の出演シーンを観ると意外にサンディーと似ているのは気のせい?
エドガー・ライト作品は、制作過程も気になるので、BDに収録されているメイキングを観たくなりました。
MYタイムリープ系🎬ベスト10
1.バックトゥザフューチャーシリーズ
2.ターミネーターシリーズ
3.ラ・ジュテ
4.12モンキーズ
5.インター・ステラー
6.LOOPAR/ルーパー
7.ラン・ローラ・ラン
8.ラストナイト・イン・ソーホー
9.サマータイムマシン・ブルース
10.TENET/テネット
素敵っ!
最初から最後まで目が離せない。
心を掴んで離さないとても素敵な映画でした。
まず音楽が素晴らしいし、映像も斬新。
物語も夢見るティーン映画のように始まり、
60年代と交錯するファンタジーから
ホラーに変わり、
何度も味の変わる飴玉のような
何度も色の変わる花火のような素敵な映画でした。
最近有機ELに変えたのだけど、
これで観るとくっきりし過ぎて違和感を覚えて
たのだけど、
ラストナイトインソーホーは自分的には
しっくり来て映像も最先端を行ってるのか?
エドガーライトは!と感服致しました。
ホラーミステリーなラストは誰が誰で
どう言うエンディングを迎えるのか?
とオープニングには想像もつかなかったラストまで
ドキドキしっ放しでした。
主人公2人も可愛いらしくて素敵だけど、
マットスミスもミステリアスでスーツがビシッと
決まっててカッコよかった。
おしゃれで華麗で、音楽が良いホラー映画
ラストナイト・イン・ソーホー
見える人の青春とはこんなにも大変なものなのか
拡張現実のようにあちらの世界とこちらの世界が重なって見える不幸のことなんですが、自分が実際こんな目にあったらすぐさまゲームオーバーになってそうです。
ネタバレなしではこんなことしか言えませんが、殺伐とした話なのに不思議とホッコリするのは登場人物がなんだかんだでいい人ばかりだと感じているからなのでしょうか。
親切な少年や気に入ってくれている先生だけでなく、マウントモンスターのルームメイトでさえなんだかんだで主人公のことを気にかけているのをわかってるようですし。
主人公のパワーの源泉が憧れということもあり、ポジティブに傾くと凄いことになります。
こういうのもお母さんの影響なんでしょうか(紙一重な感じもしますが)。
それにしても初老の男性に対する思い込みが酷い・・・
音楽いいッスね〜(◠‿・)—☆
メンヘラ・タイムリーパー
昔、近所のパブで奄美大島から上京したばかりのバイトの女学生と知り合った。
いかにも島出身って感じで、純朴で可愛らしい娘だった。
店が閉店となり、数年疎遠となったが、急に連絡があり久しぶりに再会する事となった。
駅前の待ち合わせに現れた彼女は、15キロ増量しており、化粧も服装も「場末のスナックの激安姫」のように激変していた…
聞けば、疎遠の間に悪い男に弄ばれ、我に帰れば近所の公園で這いつくばって砂を掻きむしっていたりと精神を病み、入院していたのだと…
君は都会に向いてない、田舎に帰りなさい!
と諭し、その日以来会ってないので彼女がその後どうなったかは分からない。
本作を観賞しながら、そんな思い出が甦った…
あ、とても面白かったです、流石エドガー・ライト!!
′6~70年代ジャッロ系作品の再構築なので
シン・ジャッロ
ですな!
これはおもしろい!怖くないよ!
最悪版「魔法にかけられて」
事前情報として、日本公開当時に注意喚起のツイートが回っていたことだけ
内容としては男性による女性に対する性的搾取が色濃い作品のため、性的被害にあった被害者はフラッシュバックに気をつけろ、というもの。
性的被害で嫌な思い出があるからこそ見なくちゃ、と思い、これは一種の自傷行為のようだな、と思いながら見た。
ネオンの鮮やかさと女の子たちの美しさ、そのコントラストとして彼女たちを性的搾取する男どもの醜悪さがえぐすぎる
田舎からデザイナーを夢見てロンドンに向かったうら若き女の子エリーが主人公なんだけど
彼女が60年代デザインの系統がすきなこと、田舎だから有名ブランドの実習経験もないのもあって、
入寮早々都会育ちの同級生に服もばかにされるし田舎なこともばかにされるし、
タクシーのおやじは田舎出の女だからと馬鹿にしたクソセクハラをかますしで
私は田舎コンプレックスなのでめちゃくちゃキレてた
タクシーのおやじもといいや~なナンパ巻くために適当なお店にはいって時間をつぶしお店の外に対象がいないか確認するとかだいたいの女性は経験あるでしょ
時間は有限なのに人の人生の邪魔すんじゃねえ
田舎から出てきて同年代にも芋っぽいと馬鹿にされる子が素敵な女性に魅せられてどんどん綺麗になっていくという、
女性版マイフェアレディ展開が大好きなんだけど中盤まではまさにそれで最高
私はプラダを着た悪魔とかも大好き
エリーが美しくなるきっかけとなるサンディがほんとうにきれいで美しくて、
でもそのサンディにあこがれるというよりサンディまんまになるエリーに可愛いけれどぞっとする違和感を感じさせるところがすごい。
冒頭からわりとそうなんだけど、明るくテンションのあがるような曲たちとエリーの身の置く環境の気まずさ、
綺麗になってだんだんサンディになっていくエリーとその違和感、
中盤サンディが Land Of 1000 Dancesとともに踊るシーンの明るさと死んでいくサンディ、
ずっと音楽の明るさと描かれてる状況のちぐはぐさが気持ち悪くてすさまじい
エリーがあこがれていた60年代ロンドンの実際がサンディの生きていた時代というのもなんともつらい
部屋を通してサンディの体験を追体験していく際に最初はジャックとの駆け引きを楽しんでいるような恋をしている乙女を感じさせるところが見てて辛すぎた
大人からみるとそんな都合のいいことあるわけない、搾取されてるだけなことがわかるから
ジャックは今でいう夜職スカウトマンみたいなもんだよな
夢をみてこちらにきた女の子に恋愛枕営業みたいなことして性欲を満たすだけ満たして働かせて自分はそのお金で生活してるヒモなのあまりにもクズすぎてびっくりした
これ書きながらジャックとの出会いの場面を見直してるんだけど、
サンディの魅力を見出したのではなくワンチャン抱けて金にもなる女、だろうし
サンディが惹かれるきっかけになったかもしれないクソおやじを殴るシーンもサンディを侮辱されたからではなく自分がヒモであるという図星をつかれたから、なんだよね
吊り橋効果もあるし、地下の暗から光まぶしい地上まで手を引いて連れてってくれるのってずる過ぎる
俗説かもしれないけど人間は好意的感情を抱いている人間に対して眩しくみえるというのをどこかで読んだことがある気がする
ソースは探したけど見つけられなかった
ところで夢の中で処女喪失するの嫌すぎない?ジャックを演じたマットスミス自体はドクターフーが好きなのもあって大好き
死にたくなるような、というか過去に殺したころの自分のような子があの頃の自分と同じ部屋に住みだしたら結構つらくない?見てるのもつらい
あのときのサンディにエリーみたいな子がいてくれたら、と思うけどどうあがいてもサンディの過去は過去のことでしかなくて
過去の人間を救うことはやっぱりできないんだよな、できたとしても自分にしかできないと思う
過去の感情を清算できるのは自分でしかなく、ずっとその経験に苦しめられ続ける
忘れたり少し軽くなることはあってもその経験を完全に消すことはできない
だからエリーがサンディを救うことはできない
でもエリーがそうならないように、手遅れにならないように自分を守ることはできる
幸いエリーにはおばあちゃんも彼氏もいて、誰もいなかったあのころのサンディとは違う
作中で鏡がいろんな用途で出てくるけど、刑事さんが鏡を見ろ、といったその中にいるエリー、鏡を見なかった世界にいるサンディ、
エリー側はまだ間に合う側だとすると、心を病んで自殺した、鏡の中にいる母親も同じように手遅れになってしまったのかなと思う
母親のエピソードが語られてはいないけどもしかしたらロンドンにいって同じように搾取される側になって心を病んで死んでしまった、はありそう
あの部屋で殺された男たち、救ってほしくて、サンディを殺してほしくてエリーに助けを求めているのであればあまりにもお門違いのボケカスすぎる
死んで当然ぜってえ助けてやるもんかと思ったしそのまま死んだほうが社会のためにもなると思う
あの嘘っぱちのオーディションのランウェイでサンディが歌ってい恋のダウンタウン、
サンディの歌をちゃんと聞いて、魅せられていたのはエリーだけで
ジャックもオーナも聞いてなかった恋のダウンタウンを最後エリーの最高のランウェイで流れていたことに気づいて
ようやくあの時のきらめきを昇華できたこと、サンディが望んだ舞台に連れてこれたようでうれしかった
ところで排水溝からにおいがってもしかして死体があるからってこと?
リンジーは言葉足らずだと思う
おしゃれなタイムトラベルから、ジェンダー問題を絡めたホラー、伏線を徐々に回収しサスペンス。最後は友情・愛情・成功譚と。
1本に映画にして、非常に満足感のある映画だった。
タイムトラベル初期のわくわく入れ替わり表現。
鏡や見切れを使ったサンディとエリーの入れ替わり。
テンポ良く進むかつ、おしゃれでこれだけでも、ずっと見てられる!
劇中でも目覚めたけど、まだあの夢を見ていたいって掛け布団をもう一度被るシーンがあったけど、まさにその気持ち。
ああ、気持ちいい!最高!
からのもうあの夢なんか見たくない!ってかあの家に帰りたくない!っていう
真逆の方向転換。
サンディの辛さ、サンディを苦しめた人たちの惨たらしさ。
特殊な力を通して直にその辛さを味わうエリーの気持ちが、見ているこちらにもダイレクトに恐怖を感じた。
エリーがラストシーンを過ごして周りの人と上手くやっていけているといいな。
ジョンはもちろんのこと、ジョカスタだって、少しやっかみがすぎるだけで、そんな悪い人じゃないと思うし。
純朴な少女が魅せられて、見せられて
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。
ベイビー・ドライバーを見てから、エドガー・ライト監督の作品を追いかけています。
田舎で育ち、1960年代に憧れる幽霊が見える少女が、デザイナーの夢を叶えるためロンドンに上京。ロンドンの環境に慣れない主人公は、ワンルームを借りて生活することに。そのワンルームで、1960年代を生きたとある女性の生きざまを体験する。
エリーがサンディの経験を追体験することで、現実世界での情緒に影響を受けている部分は、見ていて楽しかったり、とても心苦しくなったりしました。サンディが夢の第一歩を踏み出すシーンなんかは明るい気持ちにもなれましたが・・・。
現代でジャックだと思っていたお爺さんが、実は元警官だったというのは、なんとなく展開として読めていた気がします。サンディやエリーが自暴自棄になったり精神的に追い込まれていく場面の表現は、エドガー監督らしい表現だった気がします。
事実を知り、大家さんに階段で追い込まれているシーンの演出には少しくどさは感じましたが、部屋に逃げ込んで電話を架けるのを邪魔される部分は息を呑む表現でした。男性の幽霊達が訴えかけてくるシーンは、自分としては、幽霊達はそう思うかもな、とハッとさせられましたし、サンディもお前らも自業自得だろ、というとても複雑な気持ちにもさせられ、いいシーンだったと思います。
最終的にエリーは立ち直りロンドンの生活にも馴染んだ様子でしたが、あのような女の子があれだけの経験をした中で、どのように生活に戻れたのかが結構気になりました。そこの部分も見たい気がしますが、それはそれで蛇足感もありそうです。
全編を通じて、見る人によってはエリーにイライラするかもしれないな、と思いました。ジョンがいい奴で完全に清涼剤ですね。
この作品を見て、やはりエドガー・ライト監督はイギリスや音楽が好きなんだな、と改めて感じました。ベイビー・ドライバー程ではないにしろ、音楽の使い方に特徴ある作品だと思います。
サンディ、エリーともに、女優さんがとてもきれいな方でした。
スウィンギング・ロンドンの亡霊
正しく60年代のロンドンを舞台にした物語かと思いきや現代的風景とヘッドフォンをしていたり旅立つまで気付かずに勘違いしながらの鑑賞、典型的な性悪女とその集団の可愛く無さ加減にどこまでも優しく寄り添うナイスガイ、60年代の文化やファッションを愛する割にVansのスニーカーは致命的!?
スウィンギング・ロンドンを象徴する俳優でもあるマイケル・ケインよりテレンス・スタンプを起用する粋な計らい、ヒロインでもある二人の若手女優トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイは勢いのある新鮮味とキュートさが効果覿面、エドガー・ライトの多様なジャンル性はサイコホラーへと単に例えるならヒッチコックやデ・パルマ、エロイーズの幻影はロマン・ポランスキーの『反撥』を想起させられる。
理想と現実の乖離、女性への搾取、亡霊となった男どもが助けを求める図々しい態度、今の日本映画界の問題に通じる物語とタイミング的に今時分での公開が望ましかった!?
個人的にはニコラス・ウィンディング・レフンの『ネオン・デーモン』と似た雰囲気を感じながらも、その領域には達しないエドガー・ライトの凡庸性、は言い過ぎか??
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