ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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時をかける統失少女
若者が夢を抱き憧れのロンドンで新生活を始める
日本で言うなら東京に上京するみたいな感じだろう
都会はネオン輝く一見華やかで綺麗な街だ
だがそのネオンを作っている下では汚い大人達で溢れかえっている
そんなのは当たり前なのだ
私も若い時に夢を持ち東京に出た事がある
何も持っていない若者が都会で何か大きな物を手に入れたかったら汚いこともしなくてはいけないのだ
それはどんな時代でも変わらないことだと思う
リアルは綺麗事ではすまないのだ
何も持っていないならパトロンを捕まえて寝ることなんて当たり前
全てがそうだとは言わないが
芸能系や夜の世界ではそれが現実なのだ
もちろん卓越する能力のある若者は手を汚す事なく夢を叶えるのはあり得る事だと思う、だがそんな人間はほんの一握りだ
そんな考えがある私にはサンディの考えは全く共感できなかった
綺麗事だけではなく夢を叶えると言う覚悟がその程度なら諦めるべきだし
最悪の手段を使う前に嫌なら抜け出せることもできた
第一にそんなに権力者に抱かれまくって芽が出ないなら才能がないから諦めろ
映画としての展開に必要であってもどうしても上記の考えがある私には深みに欠けたなという印象が拭えない
前半はテンポも良くとても好きだったが
後半が本当に勿体ない
まず主人公のエロイーズ!
お前は警察署じゃなくて精神科病院に行け!
話はそこからだ!
そしてジャックのミスリード!
わかりやすすぎてドヤって感じでネタバラシされても
『でしょうね』って感じでこっちは冷めきっている
最後に1番納得いかないのが、サンディの実は殺されてませんでした。って反則ではないか?なら今までエロイーズがサンディの追体験をしてたのは事実ではなく、
ところどころ事実も混ざってるし嘘もあるよ!って事になるよね?そうなると物語自体どうなの?って印象になるし、本当に後半が勿体ない。
この映画を端的に表現するなら
ミッドナイトインパリとプロミシングヤングウーマンを足して2で割って最後に粗悪なフェミフレーバーを入れて出来上がり!
最初の飲み口は凄く良いけど後味が本当に最低でチープ
それでも前半と音楽が良かったから星は2.5で
サンディが可愛かったから+0.5です
二つのストーリーが進む
最初にアニャ・テイラー・ジョイ側のストーリーが始まったとき、なんだこれ、と思った。
主人公がベッドで寝るたびに、アニャのストーリーが始まる。意味がわからない。
それが最初の感想。
そのうち、主人公の現実にも幻覚のようにアニャが登場するようになって、主人公が生活に支障をきたすようになっていく。
あー、これはホラーなのか。
受け入れてからは、グッと見やすくなった。
60年代ロンドンの華やかさと謎解き。
最後に2-3個のトリックが隠されている。
幽霊がいることを前提に考える、推理物。
最後に、親目線で突っ込むとすると。
いくら田舎育ちでも、都会で友達と付き合う方法は
教えておかないと。慣れておかないと。
最初の数日騒ぎたいだけ。
温室で育ててしまったから、変なのに巻き込まれる。
結局ハメを外させすぎる結果になったでしょ。
何も知らない田舎娘
今でも昔でも変わらず芸能界系をやるのなら、相当すごい能力を持っていて輝いている人以外には、パトロンやスポンサーを付けるために寝る事は当たり前だしそれが普通の世界だと思う。
それを知らなくていきなりそういう事になるのは怖かったのはもちろんなんだけど、殺すほどなら諦めて普通に暮らすことを考えるなぁ、私ならね。
あのおじさん達もお金や自分の持ってる人脈を使って女の子達を売り出していくのを手伝うために、お金のない女の子達を抱かしてもらってるはずなのに…。
それが当たり前の世界に生きてる人達だから。
最終的にあのマネージャー?ぽい男がしつこくて怖かった印象のみかな。
どっちにも共感できないし、期待しすぎた感強い。
ストーリーは私的には微妙だったけど、映像は良かった
期待しすぎたか?
評価がめっちゃ高かったので結構期待してしまったせいか
思ったほどの驚きや興奮はなかった。
前半のエリーとサンディがシンクロして60年代を彷徨うシーンが長すぎだ。
この映画はホラー、ミステリー的な予告で期待したのにそう言った要素は期待よりだいぶ薄く
どちらかと言えば、60年代サンディが夢見たミュージシャンに絶望する青春要素が強い。
なので後半のホラーミステリー要素が出てくることになんとも違和感を感じずには居られなかった。
殺されたはずのサンディが生きていることは設定としてずるいと思ったし、
車に撥ねられた警官も足を洗えと言ったやつだと割とわかりやすかった。
またラスト大家が寝た男たちを大量虐殺していたことなど、
あまりにも唐突な告白で、ホラーミステリーに無理やり落ち着けている感じが
してならなかった。
この物語はホラーではなく、エリーとサンディが同じ夢見る若者として
シンクロして夢が叶わず絶望することを共感する青春ファンタジーに位置付ける方が
しっくりきたと思う。
ホラーとしても怖くないし、ミステリーとしても事件自体が曖昧な感じになってて
全てがラストででっち上げる感が個人的には受け付けなかった。
ただ主演の二人はとてもキュートで可愛かったのでプラス★0.5。
「ソーホー」光と影と闇
エドガー・ライト監督(1974年生まれ)
60年代の「ソーホー」に強い憧れがあるとの事。
人は過去でも現在でも、「見たいものを見て」
「聞きたいことだけを聞く」
だから生まれてもいなかった頃の「ソーホー」は、
新聞やテレビの伝聞で、エドガー・ライトが創作した理想郷なの
かも知れない。
パンクやヘヴィメタの流行る少し前。
ビートルズが一番元気のあった60年代。
エドガーに見える、見たい「ソーホー」はちょっと危ない
大人の世界。
エロイーズがサンディとシンクロして《生きたソーホー》
☆ナイトクラブ
☆ミュージックホール
☆バー。
そしてサンデイはクラブのマネージャー(黒服)のジャックと
出会う。
ジャックにとってサンデイを言いなりにさせるのは、
赤児の手をひねるようなもの。
歌手を夢見るサンディは結局、風俗嬢のような仕事をさせられるのだろう。
エロイーズとサンディがシンクロする映像が綺麗。
エロイーズが鏡を覗くと、写っているのはサンディだし、
お客とのダンスもエロイーズとサンディが目まぐるしく入れ替わる。
(CGは殆ど使ってないとの事)
ふとクェンティン・タランティーノ監督の
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
と比較したくなった。
1969年の2月と8月の物語。
タランティーノ監督は1963年にテネシー州生まれで、1971年にやっと
ロサンゼルスへ引っ越した。
だから記憶は後付けだと思う。
「ワンス・・・」は男2人(デカプリオとブラッド・ピット)の友情物語。
ハリウッドの1969年をお金をふんだんにかけて再現している。
一方この映画「ラストナイト・イン・ソーホー」は、
赤いネオン煌めく歓楽街→夜の光景が多い。
エロイーズに憑依したようなサンディは、エロイーズの夢の中で
ジャックに殺される。
大家の老婦人を演じたダイアナ・リグ。
彼女と白髪の男を演じたテレンス・スタンプ。
2人は1960年代に青春時代をロンドンで過ごしている筈だ。
ダイアナ・リグは「女王陛下の007」1969年作品でボンドガールを演じ、
ジェームズ・ボンドと結婚する予定だったとか。
人は「見たいものを見て、聞きたいことを聞く」
監督は作り上げたサンディを焼き払って、
エロイーズは乗り越えて行く。
「ワンス・・・」でディカプリオが火炎放射器で、ヒッピーを撃退したように。
過去のソーホーは、
過去のハリウッドは、
それぞれの監督作によってリセットされ、
・・・新しく生まれ変わった。
美しい映画だった。
60年代ポップスxスタイリッシュxホラーxミステリー
まず、この作品はホラー要素や流血要素があるので、そういったものがとにかく苦手!という方は見ない方が良いです。僕はちょっと苦手程度ですが、ビビるシーンもありました。
さて、ホラー・流血がある程度大丈夫という方は、さらに60年代の音楽やファッションが好きな方であれば楽しめると思います。ポップでスタイリッシュなホラーで、加えてミステリー的な展開もあり、自分の中では新ジャンルで印象に残る作品でした。
ソーホー地区の過去と現在
主人公(トーマシン・マッケンジー)はロンドンでファッションを学ぶことに。
夢の中で1960年代のソーホーに迷い込み、歌手を目指す女(アニャ・テイラー=ジョイ)になっていた。
映像を楽しみ、二人の女優の美しさに心を奪われる。
映画の世界
男性が男性であることの暴力性っていうのかな。
鏡とかガラスとか、うすーい1枚を隔てたらそういう時代というか。
いまだに劇的な変化/進歩ってしてないんじゃね?な前半から、
やっぱ女性も怖いわ、っていうか性別関係ないわ。の畳みかけ。
非常に絵のなるキャスト陣に、美しい画づくり。
最後まで映画の世界に引き込まれた。
大好き
やっぱりおもしろい!この映画は私が見た2021年の中で間違いなくナンバーワンの作品。時代背景もいいが、やっぱり音楽と映像とのマッチ具合がたまらない。単純にオシャレ!カッコいい!テンションが上がる!映画を見終えた後の高揚感は本当にすごかった!撮り方も最高にカッコいい!ストーリーも最後で裏切られる感じがしていい!やっぱりこの映画を1番に見てほしいのは新しく生活が始まる人。中学、高校、大学の入学や、社会人になる時、引っ越しをするときなど。大きく生活が変わる瞬間の人に見てほしい。頑張ろうと思えるし、人は見かけによらないと改めて思えるし本当にいい。サウンドトラックもめっちゃらかっこいいんでSpotifyとかで探して見てください。
アニア・テイラー=ジョイの存在感
アニア・テイラー=ジョイはこういった超自然な美女役がものすごくハマりますね。人間じゃない感じ笑。
オカルトにしてはまあまあ面白かったですね。
私は基本的にオカルトは好きじゃないんです。どんなに理屈が通らなくても文句のつけようがないから。いかに理不尽であっても「オカルトですから」が免罪符になる。
この映画で言えば、主人公だけが”力”を持ってて「幻影」は彼女にしか見えないって設定もなんだか。あばあちゃんの言った”力”って伏線だったのかよ?! そのせいで「急に都会に出たので神経病んだ」みたいに勘違いされちゃってドツボにはまる、ってとこはトワイライトゾーンみたいで面白かったけど。
そして最も騙されたのは、エリーに幻影として見えているのが「誰にも知られていない*事実*」だと思っていたら、事実ではなかったこと。殺されて幽霊になってると思しきサンディは死んでもいないし、殺した側じゃないかよ(生霊か? だからどんでん返しになるんですが笑)。それはだまし討ちだろ? 「オカルトですから」何でもありなんですね。「私はある意味あの部屋で死んだのよ」そうですかはいはい。
....まあ、そういうところを突っ込む映画ではないのかもしれませんね。若干期待が大きすぎたうらみもあります。映像美とか音楽とか、そういったものを楽しめばよいと。オカルト嫌いは個人的な趣味なので。
エドガー・ライト監督も私の中では特に可もなく不可もない凡百の監督。特に感銘を受けた映画もない。あ、「ショーン・オブ・ザ・デッド」は面白かったな。あれはサイモン・ペグがいいんだ。
MYタイムループ系🎬ベスト10入り確定!
60年代の音楽が全編に散りばめられ、それぞれの曲がストーリーとリンクしながらタイムループする展開に脱帽。
下宿先の大家さんは、元ボンドガールなので、007の看板を映したのは、監督の遊び心なのでしょうね。
当時の出演シーンを観ると意外にサンディーと似ているのは気のせい?
エドガー・ライト作品は、制作過程も気になるので、BDに収録されているメイキングを観たくなりました。
MYタイムリープ系🎬ベスト10
1.バックトゥザフューチャーシリーズ
2.ターミネーターシリーズ
3.ラ・ジュテ
4.12モンキーズ
5.インター・ステラー
6.LOOPAR/ルーパー
7.ラン・ローラ・ラン
8.ラストナイト・イン・ソーホー
9.サマータイムマシン・ブルース
10.TENET/テネット
素敵っ!
最初から最後まで目が離せない。
心を掴んで離さないとても素敵な映画でした。
まず音楽が素晴らしいし、映像も斬新。
物語も夢見るティーン映画のように始まり、
60年代と交錯するファンタジーから
ホラーに変わり、
何度も味の変わる飴玉のような
何度も色の変わる花火のような素敵な映画でした。
最近有機ELに変えたのだけど、
これで観るとくっきりし過ぎて違和感を覚えて
たのだけど、
ラストナイトインソーホーは自分的には
しっくり来て映像も最先端を行ってるのか?
エドガーライトは!と感服致しました。
ホラーミステリーなラストは誰が誰で
どう言うエンディングを迎えるのか?
とオープニングには想像もつかなかったラストまで
ドキドキしっ放しでした。
主人公2人も可愛いらしくて素敵だけど、
マットスミスもミステリアスでスーツがビシッと
決まっててカッコよかった。
おしゃれで華麗で、音楽が良いホラー映画
1960年代のナイトシーンとアニャ・テイラージョイが凄くマッチしていました。
特に前半の自信満々なダンスシーンとオーディションの歌声は必見です。
ホラー単体としての怖さはあまりありませんが、それ以上に喜怒哀楽をここまで感じられるホラーはあまりないような気がします。
最早ホラーなのかサスペンスなのかファンタジーなのか難しいところです笑。視聴後の満足感は高かったです。
今作は1960年代の話ですが、現代でも邦画業界で女優さん側からこういった告発があったばかりなので、改めて考えさせられる内容でもありました。
ホラー好き以外の方にもオススメできるおしゃれで華麗なホラーでした。
ラストナイト・イン・ソーホー
ホラー映画なのか…?映像美と圧倒的な世界観でホラー映画という事すら忘れる。
まず、主演の2人がめちゃくちゃ可愛い。それだけで目が引けるのにネオン街なんてもう反則でしょ。
圧倒的、美。
「怖い」と言うよりは「不気味」の表現のが合うかなぁ?
テンポも悪くなく、飽きずに楽しめました。
※批評には個人の価値観が含まれるのでご了承ください。
見える人の青春とはこんなにも大変なものなのか
拡張現実のようにあちらの世界とこちらの世界が重なって見える不幸のことなんですが、自分が実際こんな目にあったらすぐさまゲームオーバーになってそうです。
ネタバレなしではこんなことしか言えませんが、殺伐とした話なのに不思議とホッコリするのは登場人物がなんだかんだでいい人ばかりだと感じているからなのでしょうか。
親切な少年や気に入ってくれている先生だけでなく、マウントモンスターのルームメイトでさえなんだかんだで主人公のことを気にかけているのをわかってるようですし。
主人公のパワーの源泉が憧れということもあり、ポジティブに傾くと凄いことになります。
こういうのもお母さんの影響なんでしょうか(紙一重な感じもしますが)。
それにしても初老の男性に対する思い込みが酷い・・・
音楽いいッスね〜(◠‿・)—☆
霊感少女エロイーズが過去に生きる悲運な少女サンディとシンクロ、ホラー要素ありの「タイムスリップ謎解き」といったところ。
終盤にすべてをひっくり返す展開は秀逸。
2人が瞬時にスイッチするテクニックもお見事。
(でもメイキングを見ると萎える)
「ダンス天国」「恋のダウンタウン」60年代の音楽がこれも良い。
主人公の能力にまだ語れるエピソードがありそうなので、「霊感探偵エロイーズ」シリーズにならないかなぁ…
メンヘラ・タイムリーパー
昔、近所のパブで奄美大島から上京したばかりのバイトの女学生と知り合った。
いかにも島出身って感じで、純朴で可愛らしい娘だった。
店が閉店となり、数年疎遠となったが、急に連絡があり久しぶりに再会する事となった。
駅前の待ち合わせに現れた彼女は、15キロ増量しており、化粧も服装も「場末のスナックの激安姫」のように激変していた…
聞けば、疎遠の間に悪い男に弄ばれ、我に帰れば近所の公園で這いつくばって砂を掻きむしっていたりと精神を病み、入院していたのだと…
君は都会に向いてない、田舎に帰りなさい!
と諭し、その日以来会ってないので彼女がその後どうなったかは分からない。
本作を観賞しながら、そんな思い出が甦った…
あ、とても面白かったです、流石エドガー・ライト!!
′6~70年代ジャッロ系作品の再構築なので
シン・ジャッロ
ですな!
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