流浪の月のレビュー・感想・評価
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映画に入り込むととても感動的で心揺さぶられる映画である。 が、離れ...
映画に入り込むととても感動的で心揺さぶられる映画である。
が、離れて、視点を変えて見てみると普通?常識的?な人間が2、3人しかいなく、変わった?異常な?人間ばかりいる現実的ではない世界に違和感を感じる。
主演2人の演技は突出していて引き込まれる。さすがと言ったところ。だからこそ急に違和感を感じてしまった。
映像と、横浜流星が良かった。内容には違和感。
李相日監督には「怒り」でズーンと暗くさせられながらも、考えさせられて、すごいなと思っていたので、本作も体調良い日に覚悟決めて鑑賞。
なんだろう。演者も素晴らしく、噂通り映像も美しくて印象深くて、キャラクターは皆闇を抱えながらも愛おしいところもあるのに、キャラクターそれぞれに感情移入はできなかった。
すごく端的に言ってしまえば、松坂桃李演じるフミに寄り添いたい思いもあるが、共感できなかった。
横浜流星が、スパイスになってて、非常に良かった。
李監督最強!!!
ひとつひとつの映像の連なりがとても美しい上に、そのひとつひとつのシーンが日本の気候の美しさや雰囲気や世相を見事に表現していました。
そしてそこに現れる人物たちの価値観がそれぞれ違い、その描写も演技も本当にリアルでした。上場企業に勤める旦那がいれば幸せと妄想するバイト先にいる女や、サラサの彼氏のような、脳みそがスポーツとビジネスでできてるような男とか、本当にいるよなと思った。
そしてサラサとフミが、世間から色々言われるから抑えているが、心が揺れ、愛のままに行動するシーンの映像と音楽のダイナミズムは本当に本当に素晴らしく、涙が出ました。
こういう作品が作られるということこそが、
現代の日本のような個々人のつながりがどんどん薄くなり、世間の声ばかりが大きくなってきているように思える社会に、必要な癒しであり表現ではないのかと感じ、そこにも感動しましや。本当に感動をありがとうございました!
広瀬すずが可愛いすぎたせい
原作未読です。
広瀬すずが可愛い過ぎて、話が頭に入ってこなかったです…
あんなに嫌な気持ちになるベッドシーンは凄いと思います。広瀬すずとイケメンなのに。
桃李くんの哀しみが明かされるラスト
死んでも知られたくないことを伝える痛くて哀しくて美しいシーンでした。
結局ロリコンじゃなかったってことでいいんでしょか?
でも、ロリコンとか世間では”悪”とされてるような嗜好の方がよかったかなと思いました。
もしそうなら、なんか、観客含め世間から誤解されちゃってた可哀想なやつってだけになっちゃうような。。
世の中の当たり前とされるモラルや正義に
深く考えもせず当たり前と思い込む事への批判というか、そのモラルや正義からはみ出してしまう人に対する不寛容なクソ社会の批判というか、
そうゆうのがちょっと薄れちゃう気がしました。
だって、小さいのは今の世の中でも悪ではないし…
そーゆうことじゃなかったらごめんなさい。広瀬すずが可愛いすぎるせいです!
僕もシンプルなシャツ着て、アイロンかけて、コーヒー入れて、読書する、そんな生活したいと思いました。
あと、あいつがあんなモラハラクソメンヘラ野郎になったのも、広瀬すずが可愛い過ぎたせいだと思いました。
複雑な気持ちになる
ベットシーンが多かったイメージ。
内容は高校生の私には少し複雑だった。
DVのシーンがちょっと怖かった。
あなたが思ってるより可哀想な子じゃないよ。の言葉が耳に残ってる。
世の中は不平等だなって思った。もっと警察の人とかも話を聞いてあげるべき。広瀬すずと松坂桃李2人とも助けたくなる。幸せになって欲しい。子供を引き離すところはほんとに悲しかった。
優しかった
今年の邦画のベストワンになるのでしょうか。
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人には言えない秘密を抱える青年と親に見捨てられた少女の出会い。
二人の2か月の生活。
誘拐の罪を問われた青年、そして彼を加害者にしたことが少女の重い十字架となった。
15年後の再会。
お互いの幸せを祈るような二人。加害者と被害者のレッテルを貼られた二人の悲劇のリスタート。
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曖昧な人間関係の中で彷徨う我々にとって羨ましいほどに確かな二人の関係。おおよそ考えられる最高にハッピーなエンディング。
深く激しく感動した。
ほぼ5点(4.9999)
予告でみたときから観たいな〜と思ってて
やっと観れた!!!!
ずっと文と子供時代の更紗との生活をみていたいと思えたなあ🥺
てか、白鳥玉季ちゃんってほんと色んなドラマ映画でてて大人顔負けのとてもいい女優さん✨
あとびっくりしたのは横浜流星くん!!!
これは助演男優賞ノミネートもあるぞーーー!
松坂桃李さん、広瀬すずちゃんも良かったし
原作はわからないんだけどキャスティング良かったと思う!
文の母親役だけ悪かったわけではなくえ、とゆうより違和感があった!!それで4.9点です🤣
内容はとてもおもしろかった。 広瀬すずが可愛かった ふみは一体何を...
内容はとてもおもしろかった。
広瀬すずが可愛かった
ふみは一体何を隠しているのか、なかなか掴めない答えが最後にわかり色々と合点がいった。
子役の子の演技が素晴らしかった
映画館で見る必要はないと思った。配信されて携帯でみるので充分だと思う。
色々と考えさせられました
オープニングでブランコを静かに漕ぐ少女。その目はどこか虚で、物憂げで、それでいてきれいだなあと思った。やがてベンチで赤毛のあんの本を読み、雨に降られてもなおそこを動かない。そこへ傘を差し出す男性。帰りたくないという少女に、うちに来る?と声をかけてついていく少女。
そのまま一緒に暮らす2人、少女役の玉季ちゃんがほんと良いなあと思った。
ただ、、ストーリーとしての違和感は残った。性的暴力を受けていた少女が、知らない男性に声をかけられるのは怖いと思う。ましてやついていって一緒に暮らすなんて、、。いくら家に帰りたくないと言っても、原因となったお兄さんとそう変わらない年齢なのでは、、?
しかも2ヶ月もしないうちに笑顔で笑えるとか、そんなすぐ相手を信用してトラウマから抜け出せるものかな?
2人が警察に保護された時、湖で更紗は水着を着て泳いでる、、いくら信用したとしてもちょっと警戒心なさすぎ。
大人になりすずちゃんになった時、これもまた違和感があった。大人になって恋人作って、同棲して、、ってできるもの? 役柄としては玉季ちゃんの方があってる感じはした。すずちゃんは個性が強くて、ほかの役やってもやっぱりすずちゃんだからかな、、。
そういうのは置いといたとして。
文と更紗は、お互い辛い過去を持ち、何も言わなくてもどこか通じるところがあって、心で繋がっているだけなのに、何を言っても周りには理解されないでいる。
何年か経って再開して、離れた方が良いことはわかっていても、あの時の心の拠り所を求めて、会わずにはいられない。誰にもわかってもらえなくても、2人がわかっていればそれでいいのに、周りのいろんな干渉が邪魔をする。
桃李が時々見せる表情が、誰?と思うほど違う人にも見えることがあった。自分は必要ないと母から切り捨てられ、大人になりきれない子供だった。
流星の演じる亮もまた不安を抱え、わかっていてもどうしようもない自分の心の葛藤を見事に演じていたと思う。最後のシーンが切なかった。
後半はほとんどずっと泣いてました。
みんな幸せになってほしい。原作読んでないので、読むとまた違うかもしれませんね。また読んでみよう。
下調べ無しでの感想
終始暗い雰囲気で、総合的に何を伝えたかったのか?を考えると、当の本人たちはそのつもりはなくても世間から見たら、批判排除される行為、存在の様な感じ??
最初は、困った小学生をかくまった?助けた大学生と、助けてもらった小学生との性的な感情抜きでの、愛の様なものを伝えたいのか?と思って見ていたが、最後の最後で、違うんかい!っていう感じで頭が混乱したまま終了となってしまった感じで、スッキリせず...
音楽と台詞が胡散臭い。
最初から最後まで、濁流のような展開。ずっと重苦しく、息がうまくできないような、暗くて、張り詰めた空気。
その空気をちゃんと体感したかったのに、よいしょよいしょに挟まれるテンプレ台詞やテンプレシーンに、心が萎えてしまった。
横浜流星さんのキャラクターは最近多い単なるパワハラ彼氏だし、趣里さんのシングルマザーも、再現ビデオに出てきそうなあるあるキャラ。
そして、ここぞというときの台詞がやや安っぽい。。
古道具屋でバカラのワイングラスを見つけるくだりとか、二人が本当の意味で再開した瞬間の15年前を想起させるやりとりとか、うーん、、、この台詞いいでしょ?みたいなトーンでありきたりな台詞言われると、おーい!役者こんなに上手いのに勿体無すぎる!と悲しみが。
もっとドライに、淡々とみたかったなぁ。
このままじゃ、ただ不幸と後味悪いシーンを撮りたい監督としか思えない。
とはいえ、俳優さんの演技はほんとにすごくて、それがすごくて、だから、、、余計脚本がお粗末なのが悲しかった。
なんだろ。
これで泣く人もいるんだろうな。
何に泣いてるんだろう。
そういう人こそ、現実世界では主人公の二人の状況を「ありえなくない?!」と一蹴しそう。。
あの少女は保護されてしまったのか?
好きな作品でした。
でも、文とさらさが受け入れ合うシーンはもっと長くてもよかったなぁと思いました。
また、小説と違っていたのですが、そのような付け足しは確かにいらなかったのかもしれないなと思いました。
小説では感じなかったけれど、
映像化されると、警察の雑さや
ありうる恐ろしさよりも、
あり得ないよね?こんな状況という方に寄ってしまった気がした。
小説で読んでいた文との再会シーンが
映像化された時、同じ感覚で見れたことが嬉しかったです。
文とさらさの思い出では、
キラキラした音が、キラキラした思い出を想起させて、
よかったです。
事実を自分の持つ基準で捉えて、
その人の気持ちを知らずして、
かわいそうだと思う。
かわいそう
とはなんだろう。
そもそも、そう考える時点で、
守りたいという愛とは逸脱し
相手を対等ではなく下に見ているような感じがする。
自尊心を保ちたいのか
支配的で依存的な関係を築きたいのか
でもその感情が人間に備わったのだから、
それは自分のエゴのものと愛からくるものか見極めたいものです。
読んでみようと思う
原作を読んでから観るか、観てから読むか、何時も迷う。まあ、原作が素晴らしい物に限って映像は外れるのだが。
広瀬さんは、正直私は少し違和感。ミスキャスでは無いと思うが最期迄。失礼。松阪君は色々と超越して素晴らしい。監督の描きたい事は、ある程度理解出来たので。
原作を読んでみたくなったので帰りに買ってみよう。
見上げればそこにある
苦しい映画だった。世間一般の気持ち悪さを濃縮して吐き気を混ぜた様な感じが終始漂うので、心の置き場所が見当たらない。主人公達もただ可哀想なわけではないので、そこにも寄り添えず。それでも、音と声と光に五感は集中し、エンドロールの時にはどっと疲れていた。単純に映画としては「怒り」の方が好きだけれども、ぐるぐると色々思考させられる見事な映画でした。
「空白」もそうだけれど、晒される側にいる松坂桃李氏は素晴しい虚無感だなぁ。晒すやつとそれに踊らされる奴らにはホント吐き気がする(意識して触れない様にしている)。
「魂の結びつき」?
「流浪の月」この寂しげなタイトルは、そのまま文と更紗の心情を表しているようだ。ずっと悲しみと痛みを抱えてきた二人だが、その本当の気持ちは実はよく理解できない。二人が10歳と19歳の時の「誘拐事件」がすべての始まりである。その真相は何だったのかは二人にしか分からない。警察をはじめ世間一般はロリコンの変態男がいたいけな少女を自宅に監禁して弄んだ、という風にしか見ない。少女が男から離れたがらなかったのは、一種のマインドコントロールを受けたからだと見る。確かに自分もそういう週刊誌的な見方を面白がるだろうと思ってしまう。しかし実際はそうではなく、同じ心を持った者同士が共感しあい、お互いを大切に思う純粋な「人間愛」で結ばれていただけではないか。しかし「ロリコン」などと決めつけなくても、二人の間に「性愛」のようなものがあっても全然いいと思うのだがそれはないという事らしい。
大人になって再会した時も、あの時と同じ心持なのに気づく。何を考えているのかよく分からないが、更紗の「自分のせいで文を苦しめてしまって申し訳ない」という気持ちと、文の「自分にはもう関わらない方がいい」という気持ちは素直に心に響く。
二人の関係性は、最後までよく分からないのだが、男と女を超えた「魂の結びつき」というやつかもしれない。しかしもう少し日常的な感覚でもいいのではないかと思ってしまう。松坂桃李と広瀬すずはこの特異なキャラクターで明らかに新境地を開いた。今後の活躍が楽しみな二人だ。
広瀬すずに圧倒された
かなり“汚れ役”と言っていい役どころを与えられた広瀬すずはそれを十分に演じきっていたと思う。
冒頭のなかなかキワどいベッドシーンから、婚約者からのDVを受けて鼻血まみれで街をさまようシーンなど、ピクチャームービーの主役から完全に抜け出した「女優・広瀬すず」が見られたのは喜ばしかった。
また、更紗の子供時代を演じた白鳥玉季が素晴らしい。TVドラマ「テセウスの船」や朝ドラ「エール」でも注目されたが、今回はあの頃よりさらに磨きがかかった末恐ろしい“女優”になっていた。
また広瀬すずとどこか面影が似ているのも、寄せているのかそれとも演技で我々がそう思わされているのか。
ただ最後の文の身体的な欠陥が開示されるのだが、説明があまり詳しくなかったため正直なところよく分からないままに終わってしまったのが少々気になった。
【追記】文のアレですが、性器のみが未発達のまま大人になってしまったために、セックスが出来ないという症例があるそうです。なかなかあれだけでは分かりにくいなぁ。
トラウマ映画
本屋大賞受賞作の触れ込みで見てみた。
面白かった、ですが、こんなトラウマな映画だとは思わなかった。これで本当に本屋大賞取ったの?面白いけど、観てて怖くなりました。2時間半ひたすら苦しいシーンが続く。
世間は何にも分かってくれないと思うが、おんなじ子供の親だったら、警察と同じ行動とるよな、と観ていて思った。まだまだ世間はマイノリティには厳しい世の中だ。
面白いけど、2度と見返したくない映画だ。
原作も読みたいと思っていたけど、読みたい本から消しました。
切な過ぎる
予告を観て思っていた内容とちょっと違っていて…
そういう繋がりになるのかと……
「あたし可哀想な子じゃないよ」の意味が解った。
現代のネット社会やDV、離婚再婚育児放棄…などの問題などが生み出した現代の苦悩なのかな?と思った。
親が子供をダメ人間にしてるケースも多いだろう。
被害者はいつまで経っても被害者。
加害者も許されることのない(絶対に許せない加害者もいるが)
便利な世の中なったが、怖い事もそれ以上に増えている現代。
加減を間違えると、取り返しがつかない……
余談:すずちゃん、大人になったなぁ。
桃李くんの手、奇麗だなぁ。
孤独の影
何の言葉・映像に感化されたのか、タン塩が食べたくなった。『マイスモールランド』を観た後にもチキンケバブが食べたくなった。コンビニ行けばチンするだけの食材があるものだ。わたしはひととは異なる・・・何を書こうか迷ってしまうほど、この映画からは自分の心にある孤独さを浮き彫りにさせてくれたのだ。
中心になった土地は松本市。横浜流星演ずる亮の実家は勝沼町。長野自動車、中央自動車道で1時間ちょっと。特急あずさでも1時間ちょっと。個人的にも懐かしい距離感だ。それにしても松本市が中心になっているのに、国宝松本城が一度も映ってない。地域を特定させない、田舎町というイメージを醸し出すためかもしれないが、もっと意味があるようにも感じた。
城の中でも大好きな松本城には月見櫓があり、月との親和性も高いし、お堀にはスワンボートこそ無いが、月や天守を映すと幻想的な絵にもなるのだ。この天守の雄壮美はもしや男根をもイメージすることができるため隠していたのか?などと勝手な解釈も可能だ。
婚約者からのDV、幼少期の性的虐待。広瀬すず演ずる更紗は伯母に育てられたという孤独の上に、セックスに対するトラウマが強かったように感じられた。セックスシーンでも時折見せた更紗の嫌悪する表情、唾を股間に塗られていたのも濡れないことを意味していたのかもしれません。と、エロさを強調するつもりはさらさらありませんが・・・
とにかく、性的コンプレックスからくる陰を不気味なまでに表現した松坂桃李の演技は震えがくるほど凄みがあった。2ヶ月間一緒に過ごしたために逮捕されたという恐怖体験から来ているものだと思っていたが、最後にはその秘密が明かされる。文のアパートの隣室まで借りて無邪気に引き寄せられる更紗の様子を見れば過去に性的関係があったとは一切思えないし、週刊誌や警察の動きやSNSの悪の面などに腹立たしくなりましたが、さらにそこへ亮のストーカー体質まで絡んでくる。
「自分を愛してくれる人がいれば誰でもいい・・・」という投げやりな更紗の生き方。ロリコンと蔑まれても孤独に生きている文。両者を繋いでいる「月」。そこには周囲の人間にはわからないほどのプラトニックな愛があった。伝わらない・・・やりきれない・・・誰にも認められない純愛を見た気分になった。
そんな真面目に書くつもりはなかったので、ここで江口寿史氏の名言を記す。
「マッチ一本火事のもと。ポーの一族萩尾望都」
ポー詩集というアイテムも重要だったけど、どちらかというと『ポーの一族』を思い出してしまう(読んだことありませんが)。多分、原作者も「ポーの一族」を読んでるのだと推測します。今敏作品を観てるかどうかは知りませんが・・・
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