劇場公開日 2022年5月13日

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「小骨が刺さる…」流浪の月 jojo助さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5小骨が刺さる…

2022年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

料理で例えるなら、腕前も、食材も、器も、雰囲気も、サービスも良いけど、
何か心揺さぶられるものがない感じ。
たまたま一品目の料理の小骨が喉に引っかかり、その後の料理が楽しめなかったみたいな。

その小骨がなんなのかというと、それはロリコンの定義。
ここでそれを論ずることはしないけど、この定義は三者三様で非常に曖昧だと思う。
そんなふわふわした題材を観客自身の解釈に任せているため、ロリコンの罪に迫れていない。
なのでロリコン=犯罪者と言う視点を用いて物語を展開するやり方も強引に感じた。

また、松坂桃李演ずる文のシーンでロリコン要素が映像として映されていない。
何をもって彼をロリコンと見たらいいのか分からず、ただの無口な男性にしか見えなかった。

所々良いところはあるのだけれども。

ただ、はなっからロリコンなんてものは絶対悪だと考えている人にはその小骨はないに等しく、
美味しい料理が食べられるかもしれないと感じた映画でした。

jojo助