サンゲリア2
1988年製作/90分/イタリア
原題または英題:Zombi 3
1988年製作/90分/イタリア
原題または英題:Zombi 3
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2021年5月27日「サンゲリア」との繋がりはありません。でも「2」。っていうか原題「ZOMBIE3」でロメロの「ZOMBIE」と関係ありませんとかややこしいことこの上ない。ちなみに「サンゲリア」の原題は「ZOMBIE2」。……。
監督はフルチと記載されておりますが、途中降板しているのでフルチ作品として観て良いのか微妙。なにせ今作はフルチの良さ(?)が活かされていないエンタメ作品に仕上がっているからです。
役者が結構熱い演技をする。ゾンビが元気。ゴア控えめ。軍とのドンパチ。白熱の肉弾戦。分かりやすいストーリー。……ね?フルチっぽくないんです。
フルチといえば、棒立ち真顔襲われ待ち演技。ノロノロゾンビ。パワフルで思い切ったゴア描写。クライマックス地下室。虫。オカルトチックでよくわからないストーリー。私の観たかったフルチはこれなんです。今思えば、棒立ち演技はゴア演出へ繋げやすかったからだったのかなぁ。
一番の減点はゾンビ観がイマイチ定まっていないところ。個体差があり過ぎて、ちょっと無理矢理な感じが否めません。「バタリアン」の影響かと思われますが、あからさまにパクってるのどうなん?
散々言いましたが、本来、映画としては今作の方が正解なのかもしれません。エンタメ性を盛り込んだのは大衆向けを意識したからでしょうし、受け入れやすい内容です。フルチを期待して観ると肩透かしを食らうので注意です。
ルチオ・フルチにしては人を食った感じが抑制されている。「ZOMBIE 3」という原題に恥じない、初期ロメロ的な気前の良さのある作品だった。研究機関から漏れ出した細菌が街中に広がって…というよくあるパンデミック系ゾンビ映画を衒いなく最後まで貫徹している。とはいえ感染者が自分の腕を切り落とすシーンや顔面が徐々にケロイド化していく描写の緻密さなどにはルチオ・フルチの特殊メイクへの偏執的なまでのこだわりが感じられる。B級にしてはやけに上品な感じが漂っているのは、随所随所で印象的なシンメトリーショットを挟んでいるからだろうか。それにしても本作のゾンビはアクティブだ。画面の左右のみならず上下からも積極的に襲いかかってくる。特に天井からぶら下がってくるというのはなかなか見かけないパターンだ。個人的には「ZOMBIE 2」つまり『サンゲリア』よりも面白いと感じた。
死ぬこれ2022で廉価版を購入して見ました。
サンゲリア2…zombi3…ややこしいけど、ここら辺はいろいろあったので他のサイトなどでお調べください。
サンゲリア1は自分の中ではしょうもない映画だったので期待せずに初めて鑑賞しました。が、意外や意外、コチラの方がとても楽しかったし、話題の冷蔵庫から出てくる首だけゾンビとかもなかなか楽しめました。けど、ホラーというよりも、アクション要素がとても強く、往年のカンフー映画をも思わせますね。アクションシーンでかかる音楽なんかも凄く良かった。バタリアン、えじき、ロメロゾンビ…とかふんだんなパクリ要素もホラーファンとしては楽しめました。これ全部フルチさんが監督してたらこんなに面白くなかったんだろうねぇ。怪我の功名かな。あ、これ見た後に関連作だと思って別のゾンビ3は観ないでくださいね。あれもまた色々違うから。。
〜劇終〜
サンゲリアは1の方が評価は高いみたいだが、個人的にはこちらのほうが好き。音響効果なんかは恐怖感を煽るし、映像も比べ物にならないくらいにどぎついからだ。『バタリアン』の影響も受けているのか、軍批判の要素も織り込んであります。「暴力よりもワクチンで解決」なんて言葉は臭く、ラストも『バタリアン』に比べるとおとなしい。強いて批判的になるとすれば、ぱくりすぎってところか・・・(妊婦から・・・ってのもあるし、もろ『鳥』だし)。