ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネスのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
マルチバース オブ マッドネス。狂気の多元宇宙とでも言うのだろうか。
狂った多元世界。
そもそも、このマーベルユニバースが創作物❌創作物❌創作物❌創作物❌創作物‥の、複雑怪奇な世界になっており、そこでは、自動車事故や人一人の命など、とても軽いモノになっている。
スティーブは、至高の魔法使いになりつつあり、この世界のあらゆる可能性を比較してひとつを選択したりもできるようになっていたのだが、今作では、最新科学でいうところの多元宇宙の扉を開く。
ドラえもんのどこでもドアではない。
3次元的な移動ではなく、多元宇宙への移動なのである。
タイムスリップでもなく、どういう仕組みで、どの宇宙のどの時代のどの地点に降り立っているのかわたしには全く不明だったが、アメリカチャペルという女の子は、適切な場所時間を選んで、そこへ飛ぶ(接続)することが可能なのである。
まあ、所詮マンガなのだから、なんでもありでいいのだけれど、実写SF的に制作費何億ドルの映像を見せられるとなんとか理解しようとして頭はパニックになる。
今回は、多次元宇宙の自分の子であれば、彼女からその子を奪いとってもよいのかという、けっこう低レベルの願望についての物語。そんなことをすれば、宇宙がめちゃくちゃになるに決まっている。願望としては低レベルだが、人間性が試される展開だ。
実人生で救えなかった子供に会うために、多元世界の自分とものすごく理不尽な闘いをするおばさん魔法使いの話でした。
しかしすでに中年のおっさんである私はすごく楽しめた。
別の次元のお母さんが、宇宙ゾンビと闘いながら、自分のお母さんを乗っ取りにくるという、子供らの立場にたてば、かなりホラーな話。
子供たちにしても、ほんとは、別次元であれば、性格や顔もちがっていたりもするのだろうけれど、信号機が赤で進めというくらいの差しかないこの現実に非常に似た世界(ほんとはまだまだいろいろある)。
狂気と名打ってあるので、細かなことを考えるべきものではないのだが、まさに狂気の複雑な世界である。
あれっ…
マーベル作品の中で前作ドクターストレンジは独特の世界観と人間らしさの融合で脚本も良かったし、迫力の映像と地味ながらも徐々に成長していくヒーローの分かりやすさもあって、何度も見たくなり、とてもリラックスして楽しめました。
そして今作、期待の大きさとこのレビューの評価で映画も見ずにBlu-rayを購入。
何でも出来てしまうドクターストレンジと私にとっては見たこともない登場キャラクターたち、そして理解のできないストーリーと世界観。
そして主体は子供がいるのかいないのか分からない強い女性キャラが暴れまわり、能力を秘めているのかいないのかよくわからない女性キャラを守るためにマルチバース?を移動???
映像の迫力は認めますが、私が期待していたドクターストレンジの世界観とは全然違う映画でした。
敷居が高い
汝の選択を愛せよ。 アメコミヒーロー映画の立役者が描く現代の『白雪姫』。
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第28作にして、天才魔術師ドクター・ストレンジの活躍を描いた『ドクター・ストレンジ』シリーズの第2作。
怪物に追われる少女、アメリカ・チャベスを保護したドクター・ストレンジ。彼女はある特殊能力を有しており、それが原因で命を狙われていた。
事態を重く見たドクター・ストレンジは、助力を得るためアベンジャーズの仲間であるワンダ・マキシモフの下を訪ねるのだが…。
監督は『死霊のはらわた』シリーズや『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミ。
原作はスタン・リー。
○キャスト
スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ…ベネディクト・カンバーバッチ。
ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ…エリザベス・オルセン。
クリスティーン・パーマー…エリザベス・オルセン。
新しいキャストとして、ストレンジの前に現れた謎の女クレアを演じるのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『ワイルド・スピード』シリーズの、オスカー女優シャーリーズ・セロン。
製作はケビン・ファイギ。
サム・ライミは帰ってくる。
昨今のアメコミ映画ブームの立役者、サム・ライミが遂にMCUへ参戦!✨
ライミ版『スパイダーマン』(2002)世代としては嬉しい限り♪
さて、本作はMCUの第28作目。
しかし、これまでの作品と大きく違うところが一点ある。映画作品だけではなく、ドラマ作品とも強く結びついているのである。
「MCU」=「マーベル・シネマティック・ユニバース」は「シネマティック」と冠しているものの、シリアルドラマ作品も数多く存在している。
とはいえ、やはり物語の中心となるのは映画作品であり、これまでの映画では別段ドラマを鑑賞していなくても問題は無かった。
しかし、本作は先行して配信されているドラマ『ワンダヴィジョン』(2021)の直接の続編であり、これを観ているのといないのとでは、物語の飲み込みやすさがかなり違ってくるのではないだろうか。
なんて書いておきながら、実は『ワンダヴィジョン』は未見。MCUはコンテンツが多すぎて、ドラマまで観ている余力無し…😅
『ワンダヴィジョン』を観ていなかった為、ワンダとストレンジの再会シーンでの会話には「?」となってしまい、それが多少のノイズになったことは否めない。
とはいえ、二人の会話の内容から「ヴィジョンを喪った悲しさからワンダがとある大騒動を巻き起こすも、最後は自らの手で落とし前をつけた」みたいな出来事があったことは推察出来る。
序盤こそ少々戸惑うが、『ワンダヴィジョン』を観ていないと訳分からんという感じではなく、映画作品さえ追っていれば十分楽しめる内容になっていることは間違いないと思う。
この映画、個人的には大満足♪『エンドゲーム』(2019)以降のMCU作品の中ではダントツでお気に入り。
過剰なまでのホラー描写や、ストレンジvsストレンジの魔術対決、まさかのキャラクターのゲスト出演など、とにかくお楽しみ要素が満載!
今まで観たこともないような映像表現に溢れており、これぞ娯楽映画だと膝を打ちたくなる出来栄えでした!!
映像的な愉しさもさる事ながら、本作は込められたメッセージが素晴らしい!✨
MCU作品の主人公には中年のオジさんたちも多いですが、基本は青少年向けのコンテンツ。まさかそのMCUで、ここまで「中年の危機」を真正面から描いてくるとはっ!
仕事人間として猛烈に働いてきたオジさんが、ふと立ち止まって自分の手の中を見てみると、かつて望んでいたものと全く違うものが握られている。
泡沫の如く消え去った数々の選択肢、こうありたかったという自分の理想像…。
ふと自分の人生はこれで正しかったのだろうかと思い悩み、その結果長い時間をかけて築き上げたアイデンティティが揺らぎ出す。
このような「中年の危機」に真正面から向き合う事になったのが今回のドクター・ストレンジ。
愛した人は他人の女房。魔術を極め世界を救えば幸福になれるかと思っていたが、いざ振り返ってみればそこにあるのは虚無感のみ…。
この寂寥感こそが今回のドクター・ストレンジの魅力だと思うのです。
そんな孤独な男が、過去の選択を悔やむのではなくそれをただ受け入れ、そしてその選択を、ひいてはその選択をした過去の自分を認めてあげる。
そうする事で喪失したアイデンティティを回復し、再び前を向いて歩み始める。
一人の中年が回復する過程を、激しいアクションとホラー演出に溢れた娯楽大作で堂々と描き切る。その思い切りや良し!
ただの楽しいヒーロー映画というだけでなく、そこから一歩踏み込み、人間が内側に抱える傷とその癒しを描いた大人なエンタテインメント作品に仕上がっておりました😊
初めはネクタイすら魔術で結んでいたストレンジ。しかし、物語のクライマックスでは自らの手で、壊れた時計を修理します。
時計の針を前に進ませることが出来るのは、自分以外にはないということが端的に表現されているクライマックスは見事!!
また、ドクター・ストレンジがアメリカ・チャベスに対し、「能力」をありのまま受け入れろと告げるシーンには甚く感動してしまいました🥲
その能力によって引き起こしてしまった悲惨な過去も、今の自分を形作る大切なピースなのだというメッセージは、過去を無かった事にするとか能力を「治療」と称して消し去ってしまうとか、そういう幼稚な描き方とは一線を画す非常に成熟したものであると思います。
本作のメイン・ヴィランであるスカーレット・ウィッチ。
彼女の闇堕ち展開にはかなり驚きましたし、ワンダのファンの中には本作の展開を受け入れ難いと感じる人もいたのではないでしょうか?
叶わなかった夢。その現実に押しつぶされて悪の道へと染まってしまったワンダ。
ドクター・ストレンジとスカーレット・ウィッチは、同じような心の傷を抱えた存在であると言える。
そんな彼らをヒーロー/ヴィランと分けたものは、過去を受け入れることが出来たかどうか。
現状がどうであれ、道を踏み外さないためには過去の選択も含めて自分を肯定してあげる事。過去を変えることは出来ないのだから、それしかないんです。
スカーレット・ウィッチが別世界のワンダの下へと送られた時、彼女の子供たちが観ていた映画は『白雪姫』。
『白雪姫』には自らの心を満たす為には他者を殺すことも厭わない、魔法を操る極悪な女王様が登場する。
自分の幸福を願うがあまり、他人の命をも踏み躙る本作のスカーレット・ウィッチはまさに『白雪姫』の女王様そのものである。
しかし、その一方で王子様のキスにより永遠の眠りから目覚めた白雪姫は、ヴィジョンとの出逢いによって深い孤独から目覚め、愛の意味を知ったワンダの人物像そのもの。
白雪姫と女王様、対極のキャラクターのように見えながらも、実はワンダ・マキシモフという一人の女性が内包している両面性を表している。
白雪姫のような清らかさ、女王様のような残酷さ。その両面を人間は有しており、きっかけ一つでどちらにも転ぶ事があるということを、テレビに映る『白雪姫』によって暗に提示する。
このあたりの描写の巧さには舌を巻きました。
ワンダとストレンジ。MCU作品を追っている人間からすると、そのどちらにも感情移入してしまう。
かなり残酷な物語ではありましたが、見応えたっぷりの一作であったことは間違いはないでしょう。
これまであまり思い入れの無かったストレンジのことを大好きになれたこの一作。MCUの今後は任せた!
多くの滋養を含んでおり、観た後に心が強くなったような気持ちになれます!ありがとうドクター・ストレンジ💕
ヴィランのワンダに感情移入できる
ワンダヴィジョンが予想以上に良かったので、続編である今作を鑑賞。並行世界ものとしてかなり面白かった。
かつて仲間だったヴィジョンが敵として登場したのがワクワクする。目的も子供たちを手に入れる、と明確で分かりやすい。
アメリカを犠牲にしようとしたのは酷いけれど、ワンダヴィジョンで幻とはいえ子供と接した時間があったり、自分の世界だけ子供いないの辛いだろうし闇堕ちするのも分かる気がする。ヴィランなのに感情移入できる良いキャラ。
最後のケリの付け方も殴って解決ではなく、他世界の自分と子供に説き伏せられるのが素敵。
色んな世界を行き来する、複雑になりがちな設定なのに分かりやすいのも良かった。書を使う、別世界の自分に乗り移る、アメリカが発動した穴に入るなど単純で理解しやすい。ぐだぐだした説明もないしテンポもいい。
余談だがアメリカ役のソーチー・ゴメス、最初は地味な女としてしか見てなかったけど段々可愛く見えてきた。アジア系とアメリカ系の絶妙な中間具合の顔立ち、タイプかもしれん。
ドクターストレンジ単体の映画にして欲しかった
カンバーバッチのドクターストレンジ、割と気に入っていて、前作の視覚効果が素晴らしかったことが思い出されたが、今作はがっつりマーベルのシネマティックユニバースとやらに組み込まれた感があり残念。最初のつかみで期待が高まったが、ワンダの登場で「エターナルと繋がってるのか?・・・エターナルはまだ観てないしよく分からん。」すっかり幻滅した。ドクターストレンジに限らず、なぜ本来異なる世界観の他の作品と繋げてくるのか、二言目にはサノスとの戦いで・・・って出てくる気がする。よく分からん。マーベルのヒーローやヒロインが全部好きって訳じゃないんだから、作品単体で完結させてよ。その映画の主人公が霞むような映画にしないで欲しい。今作もスカーレットウィッチが主役みたいになっていた。
他のレビューを読むと、スパイダーマン、ディズニー+のドラマも繋がっているそうな。ここまで来ると、マーティン・スコセッシ監督の「マーベル映画は映画ではない何かだ」というのも少しうなずける。マーケティング戦略が強すぎ。結果、個々の作品の個性が潰されてしまって非常に残念だ。
これこれ!
ワンダヴィジョンの続編って何よ
映像表現のお雑煮
ドクターストレンジ一作目で、万華鏡のような映像表現に心踊って映画館をあとにした
そして今作でもそれは健在
音符で戦うなど視覚だけでなく聴覚でも
楽しめてわくわくさせてくれる
一方で、サム・ライミらしい、ざわざわと心理的にくるようなホラー表現もちらほら
そういった場面は、マーベルには珍しく感じられ
一作目のようなドクターストレンジらしい表現とサム・ライミ的表現のお雑煮を味わいました
ただドラマには追いつけていないので
ワンダには今ひとつ共感できず
見ておけばよかったかなぁ
マルチバースという設定は、ドクターストレンジの自己を見つめるうえでは、効いていたと思う
この世界のドクターストレンジは…と他人に言われる度に自分は少女を守りきれるのかという葛藤が生まれ
そこはご都合主義でないマルチバースで
安心しました
だからMCUが好きなんだ。
マルチバースを自由に行き来できる能力を持った少女をワンダから守るために数々のマルチバースを旅するストレンジの話。
ここまでちゃんとMCUで楽しめたのが久しぶりすぎてすっごい嬉しかった。とにかく場面が次から次にどんどん変わって行くので飽きない。そこに、ほとんどの人が言っているサム・ライミ節なるちょっと笑える奇抜な演出で楽しませてくれて最高だった。音楽のシーン大好き。
そしてサプライズ登場も一応見せ場を作りながらも早々に退場させる清々しさ。とりあえずサービスはしてやったけどどうでもいいから次進むぞ!って押し切ってくれたのめっちゃ好感持てた。ただ、そういうビックリする人が出てくる時にその人達に大事なこと話させないで欲しい(笑)話が何も入ってこないんよ(笑)
そして作り用によってはカオスになるマルチバースを、「どんなことをしても自分という人間は変わらないのか?」というストレンジの不安とリンクさせて描いていて良かった。正しいと思っている自分の行為はもしかしたら悪かもしれないと葛藤する気持ちは恐怖でもあり、だからこそかなりホラー的な演出になってたんだろうな。
ストレンジってタブーと言われてることを人を救うためなら臆せずやってのけるタイプだから、それは前作から変わらない(何ならNWHもスパイダーマンのためにとあかんことしちゃってる)。そのタブーに手を出して失敗する世界線もあるし、成功する世界線もある。そこに必然とかはなくてただ、今を受け入れるというこの壮大な世界観の中でヒューマンドラマみたいな結末に持ってたのすごいなと思った。
45点
映画評価:45点
①ドクター・ストレンジ(映画)
②ワンダヴィジョン(ドラマ)
上記の作品を最低限履修してからでないと、
この作品を完全に楽しめません。
次に内容についてですが、
ストーリー力は弱いです。
ただバチバチ闘い、慌ただしいだけです。
冒頭は面白いけど、中弛みします。
それに悪霊?(モンスター的なやつ)が
どんどん出てきて、画面も内容もぐちゃぐちゃになっていきます。
観辛いし、私は眠くなりました。
その代わりといっては何ですが、
マーベル自体のシナリオはとても進みます。
まずアメリカチャベスの登場&紹介、
スカーレットウィッチの登場&紹介、
三ツ目の開眼、新エリア(マルチバース)解放等々
これらが加わり、
より広い世界観で展開されていく
その前触れであり、宣伝です。
ですので作品自体は面白くはないです。
それでもファンであれば、
楽しめる要素は色々とあります。
ifの世界が垣間見えるし、
他の映画とのコラボにもなっているし、
何よりウォンさんの活躍が見れる!
とまぁ気になる方は是非観て下さい。
アベンジャーズのナンバリングに向けての
シナリオ進行用の作品と思って観てもらえればと思います。
逆にアベンジャーズを追ってない人は、
特段観る必要はありません。
ps.ポニーテール案外似合ってるじゃん。
【2022.8.31観賞】
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