シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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プロデューサーは何をしていたのか?
テレビ放送が始まった1971年私は小学6年生になってちょうど「特撮ヒーローもの」から卒業して番組自体を見ることが恥ずかしいと思い始めた時期でありクラスメートには確かに砂場でライダーキックをやっている男子もいてばかだなあと冷めた目で見ていた。庵野秀明は1学年下なのだけれど誕生日は2カ月しか違わず彼がここまで「仮面ライダー」に思い入れがあるとはちょっとした驚きである。ドンピシャ世代の少し年下の友人と鑑賞してその後吞みながら話したがほぼ同様の感想で一般の観客への配慮が無さ過ぎて今回は興行的にもさすがにこけるであろう。面白い部分も随所にありもっともっと一般受けする映画にできたことは間違いないのだが、実写でアクションを撮影しておきながら全部捨ててCGに置き換えたとかクライマックスともいえるトンネル内でのバッタオーグ集団との戦いもせっかく1号2号が共闘する見せ場なのにあまりに暗すぎて光る眼以外になんだかよく分からずどっちがライダーなの?目が赤いからこれが2号かと、監督のノスタルジーだけで作っているとんでもない作品が生れてしまったことである。一方で庵野秀明的な独特のカメラアングルも今回はあまり感じる事ができず、そもそも敵対する極悪集団たるショッカーの存在があいまいとして分からず緑川家の中だけのこじんまりとしたいざこざに収斂していてばからしくもあり脚本というか土台の設定がだめであろう。残念としか言いようがない。
ラスボスはやっぱり「タイガー・ザ・グレート」で、シメは「君膵」
ラスボスはやっぱり「タイガー・ザ・グレート」ならぬ「ライダー・ザ・グレート」みたいなイチロー=01+イナズマン的描写のライダー0号でしたね(笑)。
シルバー基調の、抑えめなカラーリングのデザイン見て「あぁ…」って感じにすぐにピンときた感じ。
昭和ヒーロー系譜をかなり熟知していないと結びつかないところですが、庵野氏の「どこまで分かった?」的な遊び心なんだろうなと。
作品の全般については、正直部分ごとに色々と思うところは有りました。
しかし、そうした(作品評価自体も)賛否に分かれることは、当然、想定済みでしょう。
全員の願望や要求を満たすことなど、元から不可能。
でもやっぱりこの方の、「紆余曲折の末の長年の願望の果てに、ついに辿り着いた本丸」への“作品愛”が炸裂している事は確かに受け止めました。
それを祝福したい気持ちです。
それに、それだけじゃなく、自分的にも漫画、TV版ともリアル・タイム世代としては、石ノ森版連載時に騒然となった「13人の仮面ライダー」編の実写再現と、そのラストの「これからは、おれたちはもうひとりぼっちじゃない!、いつも二人だ….」の台詞を聞かせてもらっただけで感無量で、感涙してしまった。
エンディングの「ロンリー・ライダー」で更に追い討ちをかけられて困りました…..
私にはそれだけで、もう充分なくらいです。
流石です、庵野さんありがとう。
蛇足ながら、気づいた事と、上記の補完的に一応、以下に書いておきます。
内容的には先述の「おれたちはもうひとりぼっちじゃない!」の台詞について、本作の本郷=コミュ症という設定により、原作とは別の意味も込めて成立させてるところ、いいかもなぁ、と。
で、そこまでの流れの直前の時点での緑川 ルリ子の残したメッセージとの対話部分って「君膵」になってますよね、完璧に?
だって、やってるのが同じ浜辺美波だもんね?どう考えたって…….、分かりましたか?
さながら「シン君膵ハードバージョン」或いは、「仮面ライダー版・君膵」といった趣向でしょうか?(笑)
それから、個人的にはあの蝙蝠男って、まるで「秘密結社鷹の爪」に出てくるモリタを連想させる雰囲気感じて、なんだか苦笑しちゃいましたが……
あと、取り敢えずは、仮面ライダー(1号)、「タイガーマスク」(東映アニメ版)が企画立ち上げ時のベースにされた実写版作品という経緯については、当然ながら庵野氏が外す訳がないと思います。
原作者違うじゃん的に思われがちでしょうが、東映作品は基本的にメディアミックス手法であって、実際には漫画版=原作は言いきれず、あくまでも「東映作品」ワールドな括りですから。
実際、両作品は音楽担当が同じ菊池俊輔氏で、劇中曲(BGM)の雰囲気も可成近い(似ている)のも、偶然では無いように思います。
アニメ「タイガーマスク」→実写「仮面ライダー」〜アニメ「デビルマン」など、『組織(悪に生まれて)を抜けて1人でかつての同胞たちに孤独な戦いを挑む』が同じ(ベース)になってるなどの共通点。
横山光輝「ジャイアント・ロボ(大元は同氏の「鉄人28号」)」→永井豪「マジンガーZ」〜石ノ森「大鉄人17」とかも、取り敢えず「悪に生まれて(或いは関わり的に)」じゃ無いとダメなようです(笑)。
漫画版「仮面ライダー」や「009」などのストーリーからしても、目的意識(野望)がハッキリとしている陰謀組織の方が資金的に潤沢だから、という図式が納得できますもんね。
あと他にも、横山「魔法使いサリー」→魔女っ子シリーズ、横山「仮面の忍者赤影」→石ノ森「ゴレンジャー」〜戦隊ヒーローシリーズ=レッドがリーダーのカラー戦隊などですかね。
特に横山光輝作品から、「悪に生まれた鹵獲兵器」的な設定は日本に漫画、アニメ、ヒーロー作品ではお家芸的になっていると思います。
「鉄人28号」がその始まりと認識していますが、原作がそのような設定だったのに対し、TVアニメ版はスポンサーの意向や子供への分かりやすさから、主人公の父親である博士が作ったように改変されてます。
その設定を再現して登場させ、人気ライバルキャラとなったのがやや自立航行型の「ブラック・オックス」で主人公らが鉄人とペアを組んで戦わせる鹵獲ロボットとの設定に、当時の子供達を狂喜乱舞な状態になりました。
その他、「ターミネーター」のスカイネットの機械(電子頭脳)による人類への機械軍団の反乱、という設定を超先取りしている鉄人の「ロビー編」も、先述の「ブラック・オックス」の大活躍も相まって、漫画誌に残る凄い作品と捉えられるように思われますが…..
1粒で2度楽しめる映画
オープニングから緊迫感溢れるアクションで前のめりになりました。
冒頭から悲惨なシーンが出てきますが、リアルさを追求した監督の意図でしょう。子供は完全無視して、仮面ライダーに夢中になった、かつての子どもであった大人向けに作った映画という印象です。
セリフやアクション、キャラクターデザインなどチープでレトロな雰囲気がまたオールド世代の胸を打つのかなと推測されます。
池松壮亮の仮面ライダーは魅力的。一見、セリフの棒読みみたい感じなんだけど、なぜかあの間のある話し方が癖になります。浜辺美波の演技はほぼ初見。ビジュが良いので、映画館ではやっぱり映えます。キレイなヒロインは映画には必要な要素です笑
最後のクレジットで主演俳優級の名前がたくさん出てきて、「え?どこに出てたの?」と思わず見終わった後、観た人や映画掲示板サイトで答えあわせもしたくなるようなまさに「1粒で2度美味しい」映画でした。
そのうちハリウッドにマスクドライダーとしてやられる
子供の頃大好きだったので当然観に行ったわけですが、
観にいく前から予告を観てこれは、、、、と不安になっていたましたが
案の定でした。
初っ端、本郷猛は博士に勝手に改造させられショッカーと戦えと言われて
あっさりとその異常な状況を受け入れてしまう。どう考えても怪物にさせられて
ああ、そうですかと受け入れらせる人間は居ないと思う。
無理やり改造させられ人間で無くなった悲しみや、オーグと戦わなければならない
葛藤など仮面ライダーの悲哀が全くないのがドラマとしてどうなのか相当疑問だった。
またショッカーは世界征服というか人類滅亡を図る巨大組織であるにもかかわらず、
その規模の大きさは微塵も感じず、それに対してたった二人で戦うルリ子の計画性のなさ、
政府組織の二人がショッカーと戦おうという姿勢が全く見えない態度も非常の子供っぽかった。
一番気になったのは庵野監督が時間の流れを意識してなさすぎる事だ。
あの物語の時間は1年かけてなのか?3日の物語なのか?3日ならば呆気なさすぎるし、
1年ならば季節の移り変わりも描かれておらず、ルリ子が本郷に対して冷たかった態度が、
最終的に信頼に変わる過程が唐突すぎて戸惑った。
その他にもプラーナとかハビタット世界も説明不足というか適当というか
地獄といつつ天国っぽい感じで話してるし、固定化させることで話せるとか曖昧すぎて
もう少し設定をよく見直して欲しかった。
庵野監督はノスタルジーを大事にするということを言ってたし、
シンウルトラマンでも同様に元の作品のイメージをそのまま取り込むことを
しているので、元の仮面ライダーの撮影方法や演出が盛り込まれることは
想像してました。
しかし、ノスタルジックをそのままに盛り込んだばかりに、東映まんがまつり(知らないか😅)ばりに安っぽいものが完成。血こそ飛び出るけどCGも戦いもほんと子供騙し。
あくまでもパートパートでオマージュすれば良いわけで、ハリウッドでやっている
アベンジャーズより素材はずっと上なはずなのに足元にも及ばない作品になってしまっている。
ハリウッドはどアイデア不足で日本の漫画や映画にもいいものはないかと
目を向けている状況。数年後仮面ライダーもハリウッドで映画化されハリウッドの方が
優れているという時代が来てしまうことが目に見えている。
そうならないためにも、日本は映画に対してもっと真剣に向き合うべきだと思った。
ハチオーグのデザインだけはよかったな。
めちゃめちゃつまらなかった
安っぽいストーリーライン、華やかなキャスト陣、仮面ライダーカブトを二番煎じした衣装、簡素で迫力に欠けるアクションシーン。非常に残念で、何も記憶に残らない作品でした。ざんねん。長澤まさみ、5秒くらいしか登場してないけど、長澤まさみである必要あった?
かっこいい!
特にファンではなかったのですが。
普通のとIMAXで観ました。
話がすごい速さで進むので、直後は「?」という感じでしたが、しばらくして、自分の中でいろいろつながり、登場人物への愛着も沸いてきました。
アクションシーンも2回観ると、見落としに気づいたり、すごいことをやってるのが分かったりしました。
仮面ライダーかっこいい!バイクもかっこいい!シーンがいちいち美しい。
優しすぎるヒーローがよいです。
自分の中で、星2のところと星5のところがあり、平均したら3.5ですが、それでは違う。
あそこは星5だったんだよ!!と強く言いたい。
振りおろす拳の終着点
ゴジラ や、ウルトラマンだって闘いの中で、(ゴジラは移動するだけでも、)相当量の人死が出るだろうが、本編もシン にも、描写される事はなかった。
けれども、ヒト型視点で避けられない宿命なのか仮面ライダーはその制約を取っ払い、PG12化しても比喩表現的な血みどろスプラッター。(エヴァの生ホルモン喰い状態では流石にない、ものの) 子どもや2回目忌避は、「収益」は残念になって仕方がない。
冒頭の下級戦闘員はなんで溶解させないの〜、とか、空中で方向変換! ? そんな物理法則を言語化して映像化する庵野ワールド。設定の不条理さって、特撮ものにおいてはファンタジーなのだから呑み込むとしよう。
怪人の本質が昆虫と人間の融合体で、「仮面」によって人格が薄まり、アニマ・アニムスが強調され本能的な姿を魅せている。ともすると、あんな出血がなくても、包丁一本、薬物、時にはその拳すら人を殺める可能性があり、何かしらタガの外れた犯罪者が観ている世界に近いのかもしれない。
ではなぜ、収益的に失敗と「ステマ」がはびこるほど、事前に容易に想像がついていても、その路線を貫いたのか。
個人的に、「 暴力 」というか、振りおろす拳の終着点を、実写的に表現されて気付かされる形となったので、それこそが、この映画から得られた自分の学びかもしれません。
仮面ライダーのバイク重装備化はカッコ良く、浜辺美波は魅力的も、予想を良い意味で裏切ってきた庵野作品としては意外感に欠けたのは残念
庵野秀明 監督による2023年製作(121分/PG12)の日本映画。
配給:東映
タイトルが出てくるまでの映像はバッチリ、いけてると思った。血飛沫が飛び散るのに驚かされたが、エヴァンゲリオン風のリアリティ付与で、子供向き映画ではない宣言と見れば、新鮮でもあった。
変身と付随して起きる仮面ライダーが乗るバイクの重装備化も、カッコ良かった。重装備化での速度最大化の表現もお見事だった。バイクシーンのスピード感もgood。
仮面ライダーと共に闘うヒロイン、笑顔を見せず用意周到さを口癖とする浜辺美波も、綾波レイ的で、大変に魅力的であった。敵のハチオーグ役・西野七瀬も、妖しい微笑を絶やさず憎みきれないヒロインのライバルを表現し、その可愛いらしさと共に印象に残る演技であった。
池松壮亮演ずる本郷猛も、仮面ライダーとなった際の強大すぎる力と凶暴化を、ウジウジと悩む主人公で、シンジ君的というか、庵野監督的主人公として共感を覚えた。すでに大女優と思う長澤まさみが、サソリオーグの着ぐるみを着て,アクションシーンを頑張る姿も実に健気と感じた。
しかし、CGによる仮面ライダーのアクションシーンが酷かった。ビルの屋上等での闘いで、今時珍しく背景と上手く融合せず、折角の壮大なアクションシーンで、ちゃっちい感が満載となってしまった。
共通して犯罪者の暴力により父親を亡くした経験を有する本郷猛と森山未來の仮面ライダー第0号。そこからの対応、目指す方向性の違い、独裁者への隷属化による苦痛からの解放と苦しみながらの自立化は興味深いテーマではある。それを物語の背景に据えようとする脚本はチャレンジングとは思った。またもう少し上手く映像化したら、面白かった様な気もした。しかし今回は、観念的表現に留まり、あまり成功していない様に自分には思えた。
過去の庵野監督作品には廃墟、高層ビル群、電信柱と電線、真っ赤な海等、意外感のある映像美を感じていた。また、形態を変えていくゴジラには造形的な美しさも感じた。残念ながら今回はその様な美しさはあまり見られなかった。
そして、傑作映画「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の庵野秀明監督作という過度の期待もあったが、今までエヴァンゲリオンやゴジラで体験してきた予想を良い意味で裏切られる、意外感がまるで感じられなかったのが、かなり残念であった。
監督庵野秀明、原作石ノ森章太郎、脚本庵野秀明、准監督尾上克郎、副監督轟木一騎、エグゼクティブプロデューサー白倉伸一郎 、和田倉和利、企画紀伊宗之、プロデュース紀伊宗之、プロデューサー小出大樹、ラインプロデューサー森徹 森賢正、アソシエイトプロデューサー川島正規、コンセプトデザイン庵野秀明、デザイン前田真宏 、山下いくと 、出渕裕、撮影市川修 、鈴木啓造、照明吉角荘介、録音田中博信、美術林田裕至、扮装統括柘植伊佐夫、衣装デザイン、柘植伊佐夫、装飾坂本朗、装置設計郡司英雄、ヘアメイク古川なるみ 、会川敦子、アクション監督田渕景也、編集辻田恵美、整音山田陽、音楽岩崎琢、音楽プロデューサー島居理恵 、本谷侑紀、音響効果野口透、助監督中山権正、脚本協力山田胡瓜、VFXスーパーバイザー、佐藤敦紀アクションプリビズスーパーバイザー、鬼塚大輔ポストプロダクションスーパーバイザー上田倫人、VFXプロデューサー井上浩正 、大野昌代、ビジュアルデベロップメントディレクター小林浩康、カラーグレーダー齋藤精二、カースタント&コーディネーター西村信宏、キャスティング杉野剛、スクリプター田口良子、製作担当片平大輔
出演
池松壮亮本郷猛/仮面ライダー、浜辺美波緑川ルリ子、柄本佑一文字隼人/仮面ライダー第2号、塚本晋也緑川弘、松尾スズキSHOCKERの創設者、手塚とおるコウモリオーグ、西野七瀬ハチオーグ、本郷奏多K.Kオーグ、上杉柊平背広の男、長澤まさみサソリオーグ、仲村トオル本郷猛の父、安田顕犯人、市川実日子緑川イチローの母、松坂桃李ケイ(声)、大森南朋クモオーグ(声)、竹野内豊政府の男、斎藤工情報機関の男、森山未來緑川イチロー/チョウオーグ/仮面ライダー第0号。
ただオタクなだけでは仮面ライダーは作れない。
オタクっぽい作品ですね。悪い意味で。
そもそも世界に誇るジャパニメーションみたいなことを政府の人たちまで言うようになってきたあたりから、オタク的なものは市民権を得て久しいかと思うし、実際ちゃんと現代的な技術やらセンスやらをプロフェッショナルに使いこなして突き抜けた作品になってるケースも多々あるわけですが、しかしいわゆるのオタクの気持ち悪さってのは今なお厳然と存在してて・・・、これはもうある意味、普遍的なものなんだと思います。
市民権を得たからといって、気持ち悪さがなくなるわけじゃないということですね。
オタクがオタクである所以の「自分だけに気持ちのいい都合よさ」、それ自体はどこまでいっても、あんまり褒められたもんじゃないんですよ。
浜辺美波のあの女捜査官みたいなのに端的に、如実に出てると思うんですけど、あの着替えてるからこっち見るなのくだりとか、泣くからもたれさせてーみたいなやつとか、あれ気持ち悪くないですか?
これは女性に対する目線というポイントだけど、その他にも至るところで、あーこれオタクっぽい、ていう都合の良さを感じる。そこで閉じてる感じというか。
仮面ライダーってそういう作品じゃないでしょ。
「仮面ライダーオタク」ていう人種はかなりの数がいると思われ、自分もその端くれという自覚があるけど、仮面ライダーって作品自体は、決してオタク的な作品ではないと思う。子供のためのヒーロー作品として、極めて真っ当な、メインストリームの作品であって。
そこをちゃんと思い出して作って欲しかった。
仮面ライダーは、改造人間にされた悲しみを背負って、悪と戦うんですよ。
ここでいう悪ってのは、平和な人間社会を壊す怖い人たちのことです。これは”平和な人間社会”てとこに変に皮肉のこもらない、文字通りの意味で、です。つまり自分のまわりにある大事な街、大事な人、大事な日々、それを守るために人知れず孤独に戦い続ける。
だから熱い。
見ている子供たちも、まず第一にはそこに熱くなってたはず。そこはもうあえて言うまでもない根っこのところなはずで・・・。
この映画の仮面ライダーは、正義の味方ですかね?ちゃんとそうやって描けてますかね?
そうじゃなかったらね、やっぱりそれは本物の仮面ライダーじゃないんですよ。
着ぐるみやら衣装やらを無理に現代風にしないのは良かった。雰囲気はなんとなく出てた。それはそれで重要だし、そこは良かった点。
ただ、その辺こだわるなら、ちゃんとその心にもこだわって欲しかった。
この仮面ライダーにはヒーローものとしての、正義のために悪と戦うっていう心意気がない。それが致命的だと思う。
その衣装にしても、諸手を上げて褒めたいようなものではなかったけど、、
あのさそり女の露骨な人間ぽさは何?仮面ライダーも、後ろの髪の毛出てるのってどうなのよ。
その辺にも、大人のオタクの変な目線を感じる。べつの種類のオタク度が余分に付け加わってるというか・・・。
子供の頃に見てワクワクした仮面ライダーって、絶対こうじゃなかったはず。
ここまで書いてて、ああ、そうなのかも、とちょっとわかったことがある。正義のヒーローに本気で憧れた人が作った仮面ライダーが見たかったんだと思う。
オタク根性だけでは、それは作れない。どんなに筋金入りのど根性であっても。
ケーキを作るには、スポンジもクリームもデコレーションも、全部できないとダメだと思うけど、この映画はケーキのデコレーションだけに興味ある人が、それだけについてあれこれ考えて作ったもののように思われる。
それじゃやっぱりいいケーキはできないでしょ。
シンシリーズの限界と没落を見た
シンシリーズを全て劇場で見てきた私ですが、見終わった直後の感想は「クソ映画」でした。邦画と庵野作品の苦手なとこを全部寄せ集めにしたような作品。見るに耐えないレベルの映像ばかりでほんとにしんどかった。
一本の映画としてはどうにも擁護しきれないくらいに出来の悪い作品でした。
ゴアに徹したアバンの戦闘シーンやバイクチェイス、2号の登場シーンは好きでした。
原作由来のダークヒーロー感も良い。
ただし、ワクワクした所はあくまでも原作由来のオマージュされたシーン。後半に進みオリジナル展開が進むにつれて魅力がみるみる薄れていきます。
けど、それにしたって擁護しようがないくらいショボいシーンが多すぎる。ほぼ全てのキャラクターに感情移入できないし、全くノれない。
カット割も不自然で繋がりが感じられないし、CGは目も当てられないくらいにチープ。説明台詞を用語連発で話すシーンも見てるのがしんどいレベル。
「おっここカッコいいじゃん!」って思えるシーンを1つ見る為に、「もう帰っていいですか?」って思えるくらいキツいシーンを9回くらい我慢して見なければいけない。我慢比べの繰り返し。
しかもアバンを超えるようなカタルシスはついに訪れないまま終演。
何だこの茶番は。
シンゴジラに感動し。
シンウルトラマンに絶望し。
監督脚本庵野秀明の次回作・シン仮面ライダーで挽回してくれるかと思いきや、まさかこんな形で大きく期待を裏切られる事になるとは。
残念以外の何物でもない。
庵野秀明という人間が自分には根本的に合わないという事だけはよく分かりました。
仮面ライダーのビジュアルはとてもかっこよかった。バイクで飛ばすシー...
仮面ライダーのビジュアルはとてもかっこよかった。バイクで飛ばすシーンや必殺技のライダーキックなど印象的なカットが多くて仮面ライダーのファンならとても楽しい映画だったと思う。また、敵も味方も含めて死んだら痕跡が残らないように泡になって消失するところや、ボスが滞在する宗教的なセンスの部屋とそこでのKとの会話、サソリオーグのむちゃくちゃさなど面白く感じるシーンはたくさんあった。
仮面ライダーは子供向けの作品のはずだけどストーリーがとても暗く悲劇に満ちていて、昔はそれが斬新で人気になったのだと思うけど、色んなタイプの作品がある現代ではそこは好き嫌いが分かれるところなんじゃないかと思った。仮面ライダー2号に使命が受け継がれるのは原作の通りなんだろうと思うけど、自分は本郷と緑川に愛着を持ったので見終わったあとは寂しく感じた。
仮面が黒くて、コックローチ仮面だ。
正義の味方は良いが、理屈を語り過ぎる。
戦いに行く前に、景色の良いロケーションを撮ろうとする努力は分かるが、火○サスペン○劇場見たくなっている。
悪役キャラクターが悪くないのが不満。
やはり、悪役キャラクターは雨宮慶太さんの造形物を使って貰いたかった。
1971年から放送開始なので、僕は中2なので見ていて不思議はなかったが『仮面ライダー』なるものを見るのは初めてだ。その後、90年代になってから、仮面ライダーではなくて、雨宮慶太さんのキャラクターに引かれた。
中二の頃はアメリカの戦争映画と兵隊やくざの様な戦争映画が好きだった。テレビは見ていたと思うが、何を見ていたか思い出さない。しかし、バッタと言う発想が余り好きになれず、テレビでの放映の鑑賞は避けていた。つまり!イナゴとかバッタが気持ち悪かった。そう、夏目漱石先生の坊っちゃんを読んで『バッタじゃないぞなもし』と言うセリフがトラウマの原点かもしれない。
CGを使い過ぎ、もう少し殺陣を見せてくれるものと思い池袋のIMAXで鑑賞したが、画像の展開が早すぎて、老人の僕には追い付けなかった。だから、申し訳ないが、星1つになってしまう。残念。
森山未來かっこいい
やっぱり庵野監督作品にはハズレがないのだろうか。良かったなぁ。
戦闘シーンの昔の特撮感とか、物悲しさを漂わせる感じとか、すごく良かった。嫌味でなくテレビヒーローを夢中で見てた子供の頃を思い出させる。
子供に見せるにはなかなか残酷なシーンが多いけど。
森山未來いいなあ。誰もが笑顔を見せない中でそれが一番様になるしなやかな悪役。そして誰もが完璧な悪ではない。
池松壮亮の笑顔も見たかったなぁ。
2023 47本目(劇場 4作目)
期待してました。
子供の頃観ていた仮面ライダー
自分はV3が大好きでしたが。
思いの外、血が出る。。
ん~~2時間の映画だからスピーディにいくのはわかるけど怪人があっさり倒される。
個人的には仮面ライダーを観るより西野七瀬&浜辺美波だった笑
まずは庵野監督おつかれさまでした
ひとことReview!
ストーリーとキャストの演技は問題無いのだが、VFXの描き方が酷い。動きが激しいシーンで「アニメ絵」に見えてしまう。『レジェンド & バタフライ』で20億円もブッ込んだ東映なのに、「何やってんだよ!」って思う。
全896件中、321~340件目を表示