鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
全632件中、101~120件目を表示
紫煙恋し二月目 子の刻九ツ。めっちゃナメていました。骨太の大人向け映画でした。
なんかまた自由律俳句みたい。(意識はしています・笑)
禁煙を初めてから、まだ二カ月目なんですよ。こんな真夜中にタバコをプカプカ吸う絵に出会うと、どうしても火を灯して一服したくなります。
モニタの中に度々映る喫煙シーンを見て、意味もなく二本の指先を唇に添え当てたりもしてみました。
珍しくアニメを鑑賞です。別に避けていたわけでもなく、嫌っているわけでもなく。
観たい映画を優先すると、後回しになるのは事実であり。
ですが「つい最近上映があったばかりやん!」の誘惑には勝てず、アマプラで鑑賞です。
アニメを観て、いつも思うことは、実写映画を作るよりも難しいってこと。
絵柄で作品の評価の9割が決まっちゃうってこと。
絵そのものが作品の世界観を構築する9割だってこと。
本作も、まず絵柄で★2つの評価から入りました。猫娘が今どきの萌え絵タッチだったということも、実は不満なの。めっちゃ日和ってると思って。
水木を始めとするキャラクターの目の描写に感情移入できなかったの。初めのうちは。
それに馴染めなかったの。初めのうちは。まさに死んだ魚のような目でしたもん。(もちろん、それは狙ってのことなんでしょうけれど)
ですが紗代が、私の片想いだった女性に瓜二つなので★半個加算です。ヘアスタイルだとか、左目じりの泣きぼくろとか。あんなに積極的な女性じゃなかったけれど(笑)
(〇〇さんお元気かな?)
でもね屋敷の地下の鍾乳洞の件で「成人するまで教えてもらえないのです」って言ってたじゃないですか。
あの佇まいでまだ未成年やったんや!
大変斬新でカッケーって思ったのは、物語中盤、般若のお面を被った一団とゲゲ郎との格闘シーンのザクザクとした線描!
ここは、アクションそのものも相まって、身震いするほどでした。
と同時に、観続けていると、かなり骨太なお話だということもわかってきて。
語弊のある言葉とは十分にわきまえつつも、これ、実写でも十分に通用するお話だと思いました。
まぁ実写だと、キャスティングに“色んな忖度”が入って失敗するのは目に見えているけれど。
だからアニメで正解か。PG指定的にも霊的描写にしても、どこまで再現できるかも不安だし。
クライマックスでの音楽も秀逸でした。
そう考えると本作は、映画としても大人の鑑賞にも耐えうる素晴らしい作品だと思いました。むしろ、真っ当な大人向け作品だと思います。
私が毛嫌いする、おかしなタイアップソングなど持ってこず、美しいインストゥルメンタルで締めてくれたところも素敵でした。オリジナルテーマを絶妙にアレンジしていましたし。
これまたおかしなお涙頂戴にせず、伏線回収を含めた綺麗な幕引きにも感動しました。
総じて、かなりの高評価です。★2どころか、その倍の評価に変更です。大いにナメていました。ごめんなさい。
ここでビッグニュースが入りました!5月3日からアマプラで『ゴジラ-1.0』の無料配信が決定らしいです!!
観るしか!(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾ワーイ!
企業戦士・水木とバディのゲゲ郎(目玉オヤジ)
ゲゲゲの鬼太郎の基礎知識がまるでなくて、
聞き覚えがあるのは、熊倉一雄が歌っていたテーマ曲で、
ゲ、ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ(略)
楽しいな!!楽しいな!!
お化けには、学校も試験も何にもない、
お化けは死なない、病気も何にもない、
と、歌っていて、そこんところは羨ましかった‼️
(下調べとしてドラマ第1シリーズの一話だけ見ました。
(水木しげるさんはきっと大変な《野球好き》だったのかなぁ?》
鬼太郎の視線が子供目線で、子供の味方なのかなぁ・・・
そこがきっとゲゲゲの鬼太郎が長く愛される秘密かもしれないのかも、
とか感じました。
ところがこの映画は大人向けのオドロオドロしいSFホラーでした。
【ストーリー】
鬼太郎誕生秘話
作者の水木しげるさんの戦争体験をベースにしている。
☆☆昭和31年。
血液銀行に勤める水木(若くて男前です)は取引先の
龍賀薬品の会長の葬式のために、とても辺鄙で山奥の哭倉(なくら)村
を訪れます。
哭倉村も龍賀一族も怪奇でまるで犬神家の一族のような、怨念とたたりを
感じさせる幕開けです。
水木はゲゲ郎と勝手に名付けた中年男と列車の中で知り合う。
そして彼と力を合わせて龍賀家の秘密と血液製剤【M】製造する、
哭倉村の離小島の秘密を知ることとなる。
【M】は旧日本軍の兵隊に飲ませれば、不眠不休飲まず食わずで、
3日〜4日歩き続けるという妙薬。
南方で片腕を失っても漫画を描き続けた水木しげるさん。
上官の「玉砕と決めたんだから、生きて返すな!!」
「上官はどうするんですか?」
「俺は生きて報告する義務がある」
な訳あるか!!
戦争への怒りはよく分かります。
戦後は復興に励む日本の企業戦士のエネルギーの元として重用される
血液製剤の【M】
ところがその【M】の製造法はとんでもないものだった。
龍賀家の一族は、孤児や身寄りのない人をさらってきて、
離小島の秘密工場で、生体から血液を抜いて【M】の原液を製造していた。
そして一族は運命の娘後継(沙代)など直径の女に当主の子供を孕ませて、
その娘の血を混ぜて【M】を完成していたのだった。
そしてゲゲ郎(のちの目玉オヤジ)の行方不明の妻は、
離小島で血を抜かれて
屍のように衰えていたが、ゲゲ郎と再開した日には妊っていた。
(これってゲゲ郎の血を引くというより、龍賀一族の当主の血を
引いているのでは?ないのでしょうか?
その辺、基礎知識がなさ過ぎて、単なる憶測なのですが・・・
(出来ることなら鬼太郎のDNA鑑定をしてみたいな!!)
(そうしたらきっと生みの親の水木しげるさんのDNAが検出されるのかも)
水木しげるさんは自身の戦争体験から、反戦の気持ちを強く持ち、
子供たちの未来は、時弥くんに言ったように、
「きっと数十年後には、貧困も病気もない未来が来る」
そう信じていたのに、70年後にも、貧困も病気も無くは、
ならず苦しい生活が続いている。
そして平和も訪れていない。
それでもなお未来を信じて子供たちのために、
可愛いくて怖い妖怪を描き続けた水木しげるさん。
この映画は鬼太郎の父親・目玉オヤジと水木しげるのモデルである
企業戦士・水木の成り立ちと思想をベースにした大人向けの
「ゲゲゲの鬼太郎秘話」
狂骨との凄まじいアクションシーンも華麗なVFXで見事な
アニメーション。
洗練された映像に満足度は高かったです。
捻り出した鬼太郎誕生
墓場鬼太郎に繋げるために
必死に頭を捻って捻り出したんだなと言う
スタッフの努力が垣間見えた。
どう鬼太郎に繋がって行くんだ?
と言うのが一つのフックになってると思うのだけど、
無理矢理、墓場鬼太郎にくっつけた力技を目立ったように思う。
ちゃんちゃんこの件とかは何がどうなったかよく分からないけど、なんとなくスゴい事が起こったぞ!
って感じだった。
墓場鬼太郎の冒頭のシーンをドラマチックにしよう。
と言う気持ちは伝わったけど、
記憶をなくしたと言うのは何か卑怯な手のようにも思った。
ただ物語やアクションシーンは大人も子どもも見応えがある出来だと思うし、とても引き込まれました。
ゲゲ郎のビジュアルも発明だと思う。
墓場鬼太郎をエンドロールと一緒に見せる手法も
面白かったけど、
墓場鬼太郎を知らない若い子たちはここを
ちゃんと見たかったのでは?とも思いました。
市川崑には遠く及ばない上にアニメなのに画が動いてない。
AmazonPrimeで鑑賞。
公開時は評価が高かったので映画館に行きたかったが、行かなくて良かった!
その理由は入場料を払って映画館の大画面で観るアニメなのに,画が全く動いてない、会話のシーンなんて口しか動いてないし、動作もカクついて手抜き感が半端ないから。
キャラ設定も主要女性キャラは今風の萌えキャラ?っていうのか?そういう感じで、目を瞑って微笑んでるキャラ(長田幻治)とか、アニメ定番のデジャブを感じるキャラばっかりで、全くこの映画の世界観に合ってない。しかも鬼太郎の母親や妖怪などは水木しげるの原作風なので統一感がなく、その両極端のキャラが同一画面に写ってると違和感バリバリです。
水木原作寄りにした方が絶対良かった。エンドロールでやってるのに。
本当はこういう風にしたかったけど、大人の事情があったのか?
しかも結構な頻度で顔のデッサンが歪んでるし、特に主役の女の子、全体的に作画って言うのかな?が酷い。
それと、ラスト赤ん坊の鬼太郎の左目がないのは何故?ここだけ原作通りの「墓場鬼太郎」にしたから本編の話と繋がってないよ。これは結構な問題点じゃないのか?
あと、市川崑の「犬神家の一族」からパクった演出が多すぎ、冒頭の遺言書のシーン、2階の屋外テラスのデザイン設定、遺影が笑うカットバックなどなど、血の桜のシーンは地獄少女のパクリ?
不満点はまだまだある。
鬼太郎の父親やラスボス?の老人の台詞回しがおかしい自分のことを「わし」と言ってるかと思ったら見せ場では「我が妻」とか仰々しい台詞になる。「わしの妻」で良いでしょ?これ声優さんは違和感なかったのか?
アクションシーンもデジャブ感満載、高いところからの着地では片膝と両手を着くどっかで観たことのある定番ポーズW
監督さんもう少し独自の演出を開拓したほうが良いんじゃないの
人のパクリばかりやってて恥ずかしくないのかな?
そもそもこれは誰に向けて作った映画なの?
萌デザイン誰のため?
誰に観てもらいたいのかがわからない。
こんな映画なのにタイトルがドヤ顔的に最後に出るのも意味不明。
この映画に限らずタイトルが最初に出ないとなんだか落ち着かない、延々とプロローグ観せられているような感じになる。ロボコップ2とか、、、例えが古いけど今はこれしか思い浮かばなかった。
そう言えば、ゴジラ−1.0は気にならなかったな。
やっぱり、のめり込める映画はそんな事気にならないんだなと、納得。
以上、気になるところが多くてストーリーに集中できませんでした。と言うか面白くもなんともなかった。
映画館で観なくて本当に良かった。
水木サンへのメッセージ
最新のTVシリーズは観ておらず、原作(たぶんマガジン版)も少し読んだことがある程度。当時リアタイしてた第3期(夢子ちゃんがヒロイン)は今見るとポップだけど子供にはおどろおどろしいムードが怖かった。
鬼太郎誕生の経緯を戦記ものの水木作品と、犬神家+八つ墓村+旧日本軍の闇+劇場アニメらしいアクションというモリモリな枠組みで描く。
全体的に子供向けではないが、PG12だからその気になれば見られる。とはいえ説明は大変そうだし、なんなら両親より祖父母と観た方がいいかも。
アニメとしては絵柄がなー。一部にスタイリッシュなシーンもあったけど、やや古臭くて昨今の尖った作品に比べると映えない感じ。一方でねずみ男とか水木顔のキャラはうまく落とし込んでたと思う。
背景は水木作品より淡いタッチだけどきれい。ホラー演出も気持ちはわかる。という感じだけどテンポよく見やすい。総じてリソースはそこまで潤沢じゃない中でがんばった力作って感じで好印象。
内容は盛りが盛りだけに、かなりスピーディ。水木しげるの背景とか知ってれば言いたいことはわかるけど、展開が早いので情緒がやや遅れる。
それでも、日本軍の行状と非人間性をちゃんと面白半分じゃなく、妖怪と人間という鬼太郎の構図に落とし込んだ狙いどころはすばらしい。水木しげる作品を継承しようという確かな意欲を感じるし、100周年記念の看板は伊達じゃなかった。
なので少なくともこれがどういう視点をもっているのか、背景にどんな出来事があったのか、できたら大人が伝えてほしい。
金田一耕助も等々力警部も出てこない
まず感じたのは『犬神家の一族』。時代も昭和31年、人が訪れないような哭倉村という設定なのでピタリと当てはまる。しかもヒロイン的存在の娘沙代という名前も犬神家の小夜子と符合する。よーし、わかった!てな感じで。ついでに禁域の島に通ずる洞窟というのは『八つ墓村』からか・・・
とは言え、横溝正史風ではあるものの、帝国血液銀行の水木による回顧シーンは南方へ送られた兵士目線。明らかに水木しげるが一貫して反戦を貫くテーマを大切に扱っていた。そして諸悪の根源たる龍賀時貞の傲慢かつ征服欲の権化ぶりに反吐が出るほど憎々しく描かれ、ゲゲ郎の妻の悲惨さに涙してしまう。マモー以上に酷い奴。
帝国血液銀行という会社名も謎だったけど、アンプルMとはどんな薬品だったのかも気になる展開でした。これを国民に飲ませれば全ての戦争に勝てる!なんてところは、覚醒剤としても知られるヒロポンをイメージしたものだろうか。メタンフェタミンの頭文字なのかもしれません。色々考えさせられます。
終盤の見せ場ではキョウコツだとか幽霊族の工場にも圧倒されましたが、これも戦争をイメージしたものでしょう。上官は玉砕を叫びつつも自分は生き残ろうとする始末。さらにその上がいるのだから、みんな独裁者みたいなものですね。
さすがに最近はアニメの鬼太郎を見ることもなく、野沢雅子が目玉おやじのCV担当だと知り驚きを隠せません。やはりオヤジ世代にとっては鬼太郎=野沢雅子なのですから。
SNSで見かけて
元々の知り合いがやたらと絶賛していたのでこの度拝見(そのため期待値が上がった状態での視聴です)
結果とても残念な作品でした
(知り合いはやたらと主人公と鬼太郎のお父さんに夢中でした)(そう言ったのが好きな人にはいいんだと思います)
墓場鬼太郎の水木を使った二次創作アニメーション
これしておけばお涙頂戴して盛り上がるだろう、という感じの演出(流血や家庭間の…)
昨今の背景と人物の作画の差を隠そうとしない映像美です
元々のが好きな人、妖怪が好きな人は見なくていいと思いました(自分はなんとなくでみた口)
ラスト見てええ…となったのは自分だけなんだろうか…(いや鬼太郎の目が片方ないのって…という部分が原作と違うのに墓場鬼太郎持ってくるのは違和感しかなかった
ゲゲゲ謎が全て繋がった
墓場鬼太郎一話見ていたけどしっかりした所?その過去の話などが繋がっていてそれで感動した!話も面白いし、キャラのデザインも良かった。ただ、鬼太郎の親の名前がゲゲゲ郎だったのでしっかりした名前を教えて欲しかったかも、一様アニメの墓場鬼太郎では書いておったので良かったです。1期から6期まで見ていたので全然楽しく見れました。もし見る機会がある人があればこれから見て墓場鬼太郎を見てもらいたいなと思います。そうしたら良いかもしれませんね。全体的に良かったです!
深刻なトラウマの扱いの軽さ
知人から「映画館で見てとても良い作品、2回見た」と聞き、見逃したなあと思っていたところ、アマプラにて発見。
元々の期待値が高かったことと、過激さを増すためのグロテスクな描写が苦手なので、あまりピンとこなかった。
ストーリーはどこかで見覚えのあるようなミステリー。
前半は謎の戦闘シーン以外、世界観を楽しめた。
後半では、ある一族の女性の苦しみ、主人公の戦場での悲惨な記憶と、重々しいテーマがチラチラっと見せられる。
人物や物語の深みを増すために扱うには重いテーマで、その扱いの軽さに後半はげんなり。
水木しげるの妖怪の絵には人の痛みを感じるが、この映画は重いテーマを扱うわりに軽々しく感じてしまい、絶賛はできなかった。
最初から演出と動きが若く手慣れてない感じがイヤだったが、全員20代...
最初から演出と動きが若く手慣れてない感じがイヤだったが、全員20代の人だけで作ったのだろうか?話のキモにしても現代日本の国歌斉唱に起立もできないような人が人から聞いた戦争中の人間を描いたような薄っぺらいキャラクター(当時の日本人手こうだよね的な)作りに辟易する。
確かに原作者水木しげるは戦争体験者であり、自らの不幸もあり日本軍は嫌いになっていたのかもしれないが、作品すべてに対して反日的な要素は見受けられない。個人的には山田長政の事は水木さんに最初に教えてもらった。私が一番危惧するのは、水面下で日本を貶めようとする人間によって、子供たちが日本を嫌いになるような話を当たり前のように受けさせられるこの状況である。
いわゆる慰安婦問題や南京大虐殺や731部隊を信じている人間は戦争時の日本を描いてはいけない。共産主義のプロパガンダがどれほど巧妙か学んで欲しいものだ。
タイトル通り謎が残る。
本編は横溝正史風のミステリーと妖怪を組み合わせて楽しめたのだが、最後に一般的に知られている鬼太郎誕生のストーリーがつけくわえられている。どうやってつながったのかがわからず、謎が残った。
犬神家と八墓村を盛り込んだ鬼太郎誕生秘話
『ゲゲゲの鬼太郎』と言えば、1968年に白黒映像でテレビ放映された時にリアルタイムで観ており、45年以上の時を経ても、今まだ新作が受け継がれていく国民的アニメだ。当時、小学校3年生だったが、あのテーマ曲に乗って、不気味な妖怪たちが現れるのを恐いもの見たさで、テレビの前に釘付けとなっていたことを思い出す。
本作は、そんな鬼太郎の誕生秘話に繋がる、若き日の鬼太郎の親父について、昭和31年・戦後復興の時代背景に、山奥の隠れ里・哭倉村を舞台に描かれていく。その哭倉村は、政財界をも支配しようとする薬品会社の龍賀一族が牛耳っていた。そして一族の当主が亡くなったことで、醜い跡目争いが繰り広げられる中、無惨な連続殺人事件まで起きてしまう。
そこに、血液銀行の男子社員・水木がある血液製剤を得る為の会社の使命を受けて、哭倉村を訪れる。この男は、水木の名前から分かるように、戦争のトラウマに苛まれる原作者・水木しげるを投影したキャラクターとして描かれている。そして哭倉村で、疾走した妻を探してその村を訪れた不思議な男と出会う。それが若かりし頃の鬼太郎の親父・目玉親父だった。
2人は、龍賀一族の跡目争いに巻き込まれる中、水木は血液製剤の秘密を、目玉親父は妻の行方を探すことを目的に結託する。その結果、哭倉村に伝わる魑魅魍魎の妖怪たちと対峙していく事になっていくのたが、そこには、目玉親父の愛する妻とのあまりに切ない夫婦物語と共に、龍賀一族の、欲に目が眩んだ醜悪な業が明かにされていく。
内容的には、思っていたものとは違い、横溝正史の『犬神家の一族』と『八墓村』の様な、昭和初期のおどろおどろしい血縁関係による憎悪や呪いが中心に描かれていた。トンネルを超えた山奥の離村、製薬会社の一族、亡くなった当主の遺影、村に伝わる神社やしきたり、謎の地下へと通じる鍾乳洞…と挙げればきりがないくらい、観たことのあるシーンが数多く映し出された。しかし、そこも逆に、同じホラー作品である、横溝文学へのオマージュとし感じられ、大人も楽しめる鬼太郎ムービーであったと思う。
想像以上の完成度
鬼太郎100周年を記念して公開された映画で鬼太郎がいかにして誕生したのかを描いた物語。ゲゲ郎(目玉親父)の鬼太郎への想いに触れた時には思わず涙。これを見てから鬼太郎のアニメシリーズを視聴したらまた違った感覚で楽しめるかもしれない。戦闘シーンは迫力満点だったし、因習村や夜行列車など鬼太郎シリーズの良さを引き立てる要素も盛りだくさんで大満足。
水木しげるさんの鬼太郎シリーズに登場する妖怪たちは悪さをしてもどこか無邪気で馬鹿っぽく(主観)描かれることが多いから、作品に触れると怖いのに何故か心が温かくなるような不思議な気持ちになる。妖怪を身近に感じるけれど見守ってくれてるような感覚。
(ラスボスは普通に怖かった)
ゲゲゲの鬼太郎は全シリーズ視聴していたわけではないけれど幼少期よく見ていて大好きだったから個人的にはリモコン下駄とか体内電気とか、お馴染みの技をゲゲ郎が披露した時には興奮した!
この映画の続きとしてアニメ「墓場鬼太郎」があるみたいなのでそれも視聴しよう思う
心に残る愛
因習の支配する暗い辛い世界に、恨みと悲しみが嵐となって吹き荒ぶ。
救いの無い人生、逃れようもない運命に立ち向かって敗れるキャラクター達。
そんな非情な物語でバッドエンドだが、見た後は「愛」が心に残る作品だった。
それはシナリオに一本通った芯があって、見る側にちゃんと伝わったのだと思う。
個人的には特に、最初の方の、水木たちと時弥くんとの問答が最後まで響くのが良かった。
作画も、背景に見る田舎のむせかえるような自然の表現とか、
鬼太郎の父と天狗の戦いなどのアクションも素晴らしいと感じた。
そして最後に。
川井憲次さんの音楽が本当にピッタリだったと思う。
エンディングが鬼太郎のテーマの変奏だと分かった瞬間、涙を堪えられなくなった。
何もかも素晴らしい
最初から最後まで一瞬もダレることなく見ている側が意味が分からなかったり疲れることもなく、こんなに内容が詰まっていて2時間無いなんてことがあるのかと
見終わった後様々な衝撃でしばらく席を立てませんでした
最終的に5回見に行きましたが、5回目ですらただただ感動しました
映画だけの登場人物は割と多いですが、キャラクターデザインの力なのか?声優さんや脚本の上手さのなせる技なのか?全員すんなり頭に入ってきて、混乱して詰まることが一度も無かったです。ずっとのめり込んで見られました。
水木が村についてただ山道を歩いているだけでなんだかドキドキして注視してしまうし画面は綺麗だしBGMもいいし、更に緊張するカメラワークもあり、開始早々のただ歩いているだけのシーンでもずっと目が逸らせません。そんな「目が逸らせない」状態が最後の最後まで続きます。
ラストにタイトルが表示されるまでまったく目が逸らせませんし、没入感が凄すぎて、タイトルが表示されて劇場が明るくなった後もなかなか立てません。
原作愛の籠った作品
ストーリーの因習村が舞台ということから興味を惹き付けられた。キャラデザも萌えに媚びたものでなくちゃんと原作にありそうなキャラクターデザイン。昭和の雰囲気もとてもうまく混ぜてあった。私的には長田が推しなのだが各キャラの一挙手一投足に想いが込められていてどんな心情なのかよくわかった。普通にアクションシーンの作画が好きだった。エンドロールも聞くだけで切ないストーリーが蘇ってくるようだった。大好きな作品になった。
事前知識なし
二次創作がよく回ってくるので気になりすぎて観ました
これは納得、ifの世界やこの後が気になりますよね。
救われないところも多いけどこれもまたリアル
業が深い……辛いシーンが多い……でもとても心に刺さって余韻が長かったです。また観たいと思える作品でした。
とても良いインプットになりました。
やはり鬼太郎は面白い! 子供の頃、弟と並んでTVで楽しく見ていた。...
やはり鬼太郎は面白い!
子供の頃、弟と並んでTVで楽しく見ていた。私には鬼太郎はノスタルジー。
こんなに奥深い始まりがあったとは。忘れかけていた鬼太郎のルーツを思い出す。墓場から生まれたって、そうゆうことだったのか。悲しくも力強い生命。
人間も妖怪も同じ、生きている。。
すごくよく出来た映画だと思った。細部まで話がわかりやすい。
全632件中、101~120件目を表示