イントロダクション

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解説

独自のスタイルで国際的に高く評価される韓国の名匠ホン・サンスが、モラトリアムな時期をさまようひとりの青年をめぐる物語を、モノクロームの映像で詩情豊かにつづった青春映画。将来の進路も決まらず、何者にもなれずにいる青年ヨンホ。韓国とベルリンを舞台に、折り合いの悪い父、夢を追うため海外へと旅立った恋人ジュウォン、ヨンホの進路を心配する母との再会と3つの“抱擁”を通し、彼の人生をひも解いていく。ホン監督の前作「逃げた女」で印象を残したシン・ソクホが初主演を務め、「お嬢さん」のキム・ミニ、「アバンチュールはパリで」のキム・ヨンホらが脇を固める。2021年・第71回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で銀熊賞(最優秀脚本賞)を受賞。

2020年製作/66分/G/韓国
原題または英題:Introduction
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2022年6月24日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第71回 ベルリン国際映画祭(2021年)

受賞

最優秀脚本賞(銀熊賞) ホン・サンス

出品

コンペティション部門 出品作品 ホン・サンス
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(C)2020. Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved

映画レビュー

4.0Another B&W H'Ordeuvre from Hong

2022年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

In Hong Sangsoo's easily digestible, unusually short but extraordinarily complete low-budget filmography, the director isn't perturbed to reinvent the wheel. The films are personal musings jotted out as a blog, while his astute cinematic language engrossingly enlightens. Introduction is more subdued even for Hong's standards, which makes an explosive dinner conversation comparatively climactic.

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Dan Knighton

3.0これは流石に

2024年11月5日
Androidアプリから投稿

何かが起こりそうで起こらなそうで結局起こるんだけどそんなに大した事件じゃない、そういうホン・サンス映画の雰囲気が好きなのですが、さすがにこれはのっぺりし過ぎじゃなかろうか?しかも、わざとなのかな?時間の経過が全然表現されてない。前に見たホン・サンス作品でも自制がスゴイ分かりづらかったからまあわざとなんだろうね。上映時間60何分ってのも変だし、何か企画モノなのかね?見なきゃ良かった!ってほどでもないけど、期待しすぎたので肩透かし。

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三毛猫泣太郎

4.0青春

2024年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

主人公は父とはギクシャク、ドイツへ行った恋人を追う、進路を心配する母、など若者らしい一面はあるが、年功序列の厳しい韓国の習俗にもがいていた。
モノクロの映像で、若き日を振り返る感じだが、さすがホン・サンス監督、引き込まれてしまった。

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いやよセブン

4.0会話の内容、間の入れ方が、まさにホン・サンス監督作品的としか言いようのない一作

2024年7月30日
PCから投稿

ここしばらく上映時間100分前後のコンパクトな作品を精力的に発表している、ホン・サンス監督の作品です。

随所で登場する二人の登場人物が間を取りつつ対話を重ねていく場面は、この監督の作品で頻出する、持ち味といってもよい構図です。「あれっ、この場面って別の作品でも観なかったっけ?」と既視感に襲われるほどに。

『小説家の映画』(2023)など監督のいくつかの先行作と同様、本作はモノクローム作品です。しかしややコントラストが強めだった『小説家の映画』とやや画調が異なっていて、中間域の諧調表現が非常に豊かで、その滑らかさが強い印象を残します。

登場人物たちは終始穏やかな口調で会話を交わすものの、いったい彼らがどんな関係で、なぜここにいるのか、といった背景描写が多いとは言えないため、少なからぬ観客は「今一体何を見せられているんだろう?」と戸惑うことになるでしょう。

ただその種明かしが完全になされることは結末までないし、関係性も背景も見えなくてもなんとなく余韻は残るので、あまり一つ一つの描写の意味を考えこまずに観る、という姿勢が最適解かも。

本作に限らずサンス監督の作品の字幕は非常に丁寧な言葉づかいが印象的です。おそらく原語の表現に忠実なんだと思いますが、原語の韓国語のニュアンスが実際はどのようなものなのか、気になってきました!

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yui