14歳の栞

劇場公開日:

解説・あらすじ

ある中学校の3学期、2年6組に在籍する生徒35人全員に密着した青春リアリティ。中学2年生という子どもか大人か曖昧な時期、学校が世界のすべてだった生徒たち。主人公もなく、劇的なドラマもなく、どこにでもいるありふれた35人の生徒たちそれぞれの姿を映し出すことで、誰もが経験してきた「あの時期」に立ち返るような120分が展開する。監督は短編映画「ハロー!ブランニューワールド」で注目を集めた竹林亮。

2021年製作/120分/G/日本
配給:パルコ
劇場公開日:2021年3月5日

スタッフ・キャスト

監督
企画
栗林和明
プロデュース
栗林和明
製作指揮
島田研一
上藤和興
製作
夏生さえり
永井千晴
大澤創太
長沼千春
氏田雄介
ラインプロデューサー
福田文香
撮影
幸前達之
米澤佳州子
録音
鈴木泰憲
國分玲
音楽
adNote
編集
小林譲
竹林亮
佐川正弘
毛利陽平
主題歌
クリープハイプ
ナレーション
YOU
制作進行
堀井美月
監督補
河本永
デザイン
谷川瑛一
保坂夏汀
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映画レビュー

3.0生きづらさは中学がピークだから安心して!と教えてあげたい

2025年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

寝られる

「話題作」「配信されない作品」そして「季節が春」ということで足を運んだ。

しかし、、、、単調。。眠い。感動的な出来事なんて何も起こらない。でもそれは作り物でないリアルであるという証でもある。

おかげで、中学の時の生きづらい感じを思い出すことができた。
「明るさ」「コミュニケーションとれること」に重きを置かないといけないとか、しんどいよね。わかるわー。
人との関わりや周囲の視線のなかで、自分を殺したり、キャラを演じたり、同調したり、陽キャとして必死に作り笑いしたり、または逆に、斜めに見たり、線を引いて内心小バカにしたり、心を完全に閉ざしたり。。。クリープハイプの歌詞にあるように“空気を読むことに忙しい”。集団に受け入れられながら自分を出すその距離間が中学時代は未熟であり、そのために自己肯定感が低下して、生きづらさにつながる。

ただね。その生きづらさは高校→大学→社会人と、どんどん薄れていくよ。生きやすくなっていく。周りも自分も成長するから。しんどいのは中学がピークだよ、と教えてあげたい。この点において「チケット間違ったか?」と思った冒頭の馬のシーンも「子供から大人に社会的に成長する過程の暗示」として活きてくる。(なくても全く問題なかったとは思うけれど笑)

バスケ部やサッカー部に属するようなクラスの中心系より、不器用な子たちの方に魅かれる。最後の場面「S君、来なくていいから!」と思ってた。こんな集合写真や映画撮影のようなご都合主義に負けんなと。ホッとした。

当時、私の一言が誰かの心を抉ったりしていなかっただろうか。
また逆に、私との関わりが支えになった人がいたりしただろうか。
当時、クラスのみんなが何を思い、何を考えていたのか知りたくなった。

※この映画、中学生版の『桐島、部活やめるってよ』の側面もあるね。

※「実在の人物なのでSNSに誹謗中傷をあげないで」と注意喚起があったが、生徒ではなく映画そのものに関する批評はありですよね?でないと公正でない。ひょっとしたら高い評価はこの注意喚起からきている面もあるのかも。生徒たちは演じずにそのまま映ってくれて二重丸だが、映画としてはちょっと「う~ん」だったもの。(期待値が凄く高かったこともあるが)

※映画のエンディングとクリープハイプの歌はどうしてこうも合うんだろ。

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momokichi

5.0これが14歳のリアル

2021年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

14歳、中学2年生の学級の空気感て確かにこういうものだった。ドキュメンタリーとはいえ、本当の空気感を映すことはすごく難しい。なぜなら、人はカメラを向けられるとある程度、自分をよく見せようと「演じる」意識が生まれるからだ。羽仁進は、『教室の子供たち』というドキュメンタリーで、カメラに慣れない子どもたちをカメラに慣れさせるため、フィルムを回さず、教室にカメラを置き、カメラが珍しくなくなってから撮影をはじめたそうだ。この作品の子どもたちもまるでカメラを意識していないかのようだ(インタビューパートは別だが)。
14歳という年齢は、フィクションでもよく取り上げられる年齢だが、この作品を見るとあらゆるフィクションで描かれる14歳が陳腐に見えてしまうかもしれない。それぐらい本物が映っている。普通の中学生の普通の感覚が画面中に充満しており、これが本物かと圧倒されてしまった。これを見ると、青春映画や青春アニメの見方が一変すると思う。

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杉本穂高

3.5昨年、この映画の事を知って、公開から5年目で鑑賞できた。 初めて観...

2025年3月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

昨年、この映画の事を知って、公開から5年目で鑑賞できた。
初めて観たドキュメンタリー映画だった。
あの頃、それぞれに人生があって、子供から大人になるまでの過程である14歳という期間を切り取って、誰もが通る感情を映し出されていた。あの頃に戻れる。同窓会みたいな映画だと感じた。

これからも大切に公開されていって欲しい。

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tomo

5.0人間はどの瞬間から"大人"になるのだろう。 あなたが大人になったの...

2025年3月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人間はどの瞬間から"大人"になるのだろう。
あなたが大人になったのはいつですか?

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ボブ