劇場公開日 2021年5月14日

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ファーザーのレビュー・感想・評価

全254件中、201~220件目を表示

4.0ホラー・サスペンス

2021年5月21日
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この映画はホラーサスペンス映画だ。よくある気が付きたら何処か知らない場所にいるとか、知らない人が気軽に話しかけてきてとか絶対にありえない状況の映画だから楽しめる。しかしこの映画は家族、自分にも当てはまるかも知れないと思うと怖い。どうしようもないラストに何故か涙が止まらなかった。

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ゆう

4.0「脳が壊れる食品」「ボケない食事」となる本を購入してしまった💦

2021年5月21日
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鑑賞方法:映画館

祝・アカデミー賞主演男優賞!

主人公と名前、年齢を同じに設定…
認知症の父を演じたアンソニー・ホプキンス
大納得の圧倒的な名演に唸らされました!

タップダンスを踊りおどけてみせたりの
お茶目でコミカルなシーン、かと思えば感情の沸点に達する程の癖の強い止まらない弁
…金銭や腕時計への異常なまでの執着…不安や孤独感の炙り出しにギョッさせられました

特にクライマックス!壮絶な演技と息を呑む展開には圧倒されました
花びらが1枚1枚散って行く自分の人生…
崩れて行く人生の脆さを全身全霊で演じ切る彼以外にオスカーはあり得ないっ!
スタンディング・オペーションを送りたい名演技でした👏

そんな父に振り回される娘役オリビア・コールマン…もどかしさを抱えながらも愛を得たいジレンマ…実に巧みな演技に観手の私自身も辛くなる程リアルでした

スリリングな物語の中、絵画と音楽に溢れるアンソニーのアパートにも魅了されましたね

…これだけのセリフを覚え演じるアンソニーご本人!
脳活は完璧ですね〜😁
そして、この先まだまだ私達を楽しませて下さる事、楽しみにしております!

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ねもちゃん

4.0混乱しながら観る、斬新な視線

2021年5月21日
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スタートから、混乱は始まる。
この映画を楽しめるのかどうかは、いつ、そのカラクリに気づくかに尽きるかもしれない。

何も知らずに観た方がよいのか、どうか。たとえ、知った上で観たとしても、これを映画の世界と捉えてしまわないか。
誇張された表現だと感じないか。
なぜなら、それは想像の域を越えないから。残された者が、パズルのピースをかき集めるようにしか作れない独自の世界だから。

認知症になっていく過程を、目の当たりにしたことのある人なら、わかるはず。
症状は、どこの国でも変わらないのだろう(当たり前か)
いや、そのことすら驚きになるくらい、演技は素晴らしい。
威厳のあるこの父と、我が父とが重なり 切ない映画でした。

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ミツバチば~や

3.5陽だまりの悲哀

2021年5月20日
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泣ける

悲しい

難しい

認知症の父親とその娘の生活を描いたドラマ。

介護による親子の気持ちの移り変わりを描いた作品であり、鑑賞者側の誰もが無関係ではないストーリー。

作品としては、主にアンソニーの視点で描かれており、あらゆる事が不自然に連発するため、観ているこちらも混乱してくる。

・・・なるほど、これが彼の生きる世界なのですね。。

アンソニーのプライドも理解できるし、とは言えアンには自身の幸せを第一に考えて欲しいし。。恋人の本音も、決して責められるものではないですよね。

それでも、最後のシーンを観ると、やはりまた別な気持ちもわき出てくる・・・。

いつかは父親のああいった姿を見る日がくるのだろうか。そして私自身も。。

穏やかな日差しと美しく生い茂る緑、それに対するやり場のない物悲しさのコントラストがとても印象的。

コミカルな描写を挟みつつも、綺麗事抜きの現実にハッとさせられた良作だった。

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MAR

4.5傑作です。映画館で見るべき。

2021年5月20日
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アンソニー ホプキンスがアカデミー主演男優賞を受賞したのも納得の傑作でした。
この作品の凄いところは、認知症の患者視点でストーリーが展開していくので、時間軸や登場人物の関係性が曖昧になっていく様が、
観客も疑似体験できるところでしょう。主人公の疑心暗鬼になる様がとてもリアルでした。
アンソニー ホプキンスの演技は全てのシーンで神がかっていて見ほれるばかりですが、娘のアン役のオリビア・コールマンも父を見守る苦悩の演技は身につまされ見ごたえがありました。
実は私の母が認知症で長く患っていて父が看病疲れで施設に入れた経験もあり様々なシーンで当時の事を思い出してしまいました。
観客の年齢層は高かったですが、若い方にも見て欲しい傑作です。多くの方にお勧めします。

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Yoji

4.5確かにシリアスな話しですがユーモアもあって思っているより観やすい映画でした

2021年5月19日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

はい。良く私の馬鹿レビューを覗きに来て頂きました。

なんと!田村正和さんが虹の向こうに旅立ちました。
有名な話しですが古畑任三郎の名前の由来はご存知でしょうか?

脚本の三谷幸喜さんが笑っていいともを見ていた時の事です。テレフォンショッキングのゲストが時任三郎さんでした。タモリさんがふざけて「今日のゲストは ときにんざぶろう さんです。

それをたまたま見ていた脚本家の三谷幸喜さんは、これだ!
と膝を打ちました。ちなみに古畑の部分はタクシーから見た病院の名前です。

とにかくフジテレビは再放送をして欲しいですね。ちなみに私は放送開始5分で犯人を当てる自信があります。

誰でもわかるよ‼️

ごめんなさいね。関係ない話しで。さてと・・・

アンソニー・ホプキンス イギリス映画界の金看板。泣く子も黙る名優です。ただ・・・私が認知したのは「羊達の沈黙」からです。

主役のFBI訓練生のクラリスが猟奇殺人のアドバイスを求めて元精神科医、サイコキラーのハンニバル・レクターに会いに行くシーン。強烈な緊張感。一歩づつレクターの監獄に歩を進めます。

隣の独房から猥褻な野次が飛びます。

レクターに面会。お前は何を言われた?

すると、字幕に想像を超える言葉。はい。いくらなんでもここでは言えません。関東のあの四文字です。多分最初で最後だと思います。

もうビックリです。でもねー ここはクラリスの覚悟を表現する場面。正解かなあ・・・濁さないで良かったかなあ。

で、余談ですが・・・続編の「ハンニバル」を観に行った時の話しになります。ジョディ・フォスターは降板しましたがアンソニー・ホプキンスはいます。かなり映画館に行っているんですが、最悪の映画体験をしました。辛いんですがが話します。

映画が始まって10分くらい遅れて夫婦が私の隣の隣に座ったんですよ。むむ?嫌な予感。はい的中しました。

まず始終、二つ折りの携帯をパタリと開きます。体感では5分おきくらいです。どうも画像らしく隣の奥さんに見せてごにょごにょ言ってます。

いやねーー我慢したんです。でもずっとやってるんですよ。さらに前の座席に足を掛けたりしています。映画は観ていません。私は微妙に圧をかけたんですよ。チラ見したり咳払いしたり。

でも、やめないんですよ。小一時間経過。私はとうとうその夫婦にきつめに怒ってしまいました。

効いたんでしょうね。上映中ですが帰りました。結構な年齢の夫婦。怒られた事なんて忘却の彼方。最近はないでしょう。
でもね私だって怒りたくなかったよ。映画って一期一会。観るだけじゃなくて経験。まあ他山の石ですか。

あっ?!他山の石の使い方間違ってないですよね?

でも怒り過ぎたかなあ。ごめんなさい。だから最後の飛行機のシーンしか記憶にない。

はい。枕が終わりました。いや長いなあ。ここまでも。すいません。

なんだ認知症の老人の話しか。なんか観たくないなあ。そう思っているあなた。確かにそうなんです。でもエンタメとして成立しているんですよ。これがまた!

ロンドンで一人暮らしを送る アンソニー(アンソニー・ホプキンス) そこに駆けつける娘 アン(オリヴィア・コールマン) 父の介護人(アンジェラ)から暴言を吐かれたから辞めたいと連絡が入ったのだ。

アンソニーは言う。アンジェラは私の腕時計を盗んだんだ。信用ならん。はい。腕時計は有りました。アンは新たなパートナーとパリに行く予定です。脳機能の衰えた父を、一人に出来ない。

新たに介護人はローラ(イモージェン・プーツ)若くて美しい。アンソニーも上機嫌。上手くいきそう。

いやいや、そうは問屋が卸しません。

物語はほぼアンソニーの視点で進みます。ボケてるのか?ボケてないのか?夢か現か?信用出来ない語り部です。うーむ、油断ならん。

またね、アンソニーが時にチャーミングなんですよ。これがまた。ユーモアも有りました。映画的な緊張感も有りました。

まあアカデミーの会員が好きそうな感じなんですが、主演男優賞も納得です。

良かった。観ておいて。誰かと語りたい気分です。

旧友とディナーに行きます。

読んで頂きありがとうございました。

おまけのコーナー

アンソニー・ホプキンス 実在の人物になりがち。

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masami

4.0もう一度見たい

2021年5月19日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

認知症を描いた作品でまるでサスペンスのようと評されていたので、かなり気をつけて見ていたつもりだった
が、すぐに置いてけぼりに…

うる星やつらの『ビューティフル・ドリーマー』に似ている
日常に忍び寄る奇異な出来事
映画館の暗さも相まって少し薄気味悪くなりながら、主演のアンソニーホプキンズに寄り添って漂流し続けたこの2時間弱
最後にネタを明かしてくれるけど、どこからどこまでが現実で、どことどこの記憶がミックスしてるのか?が、しかとわからない
テネットより理解できてなかったのかも

途中でフラットの内装が変わっていたのは気づいたけど、何がどう、いつから変わってたのかわからない
アンがフラットに足を入れた瞬間から、ステキな内装に釘付けだったのに
赤ちゃんに乾杯を見て以来、すてきな映画は概ね家の内装もすてきなのだ説を勝手に唱え、この映画ももちろんこれに当てはまるのだけれど…、覚えれてないのが悔しい
もう一度、次は内装を中心にじっくり見たい

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ちぃ

5.0映画であって映画でない、いつか通るかもしれない道。

2021年5月19日
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いつか直面するかもしれない身近な問題。
I am not leaving my flat!俺はここを離れないぞ!
誰でも自分が自分でいられる居場所があります。自分ではない誰かが、それも家族が、それを奪わざるを得ない状況になったとき、それを理不尽に奪われると思ってる父に娘はどうしたらいいのか。父の望むflatは、Care home ではないのに。とても切なく心苦しくて悲しくてたまらない、それは、いつか介護する子として、介護される親として通るかもしれない道です。

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YUKI

4.5ボケるとは世界がこう見えるものかと…

2021年5月19日
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本当にこう見えるのかは実際にわからないのだろうけど認知症の方の行動と照らし合わせるとそうなんだ…と思う。なるほうも周りの人達もつらい。誰もがつらい。綺麗ことではなせない。ひしひしと伝わってきた。
アカデミー賞のアンソニーホプキンスはさすがな演技。独壇場で観客を惹き付けるし納得させられた。

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peanuts

4.0認知症の父を介護していた頃を思い出す

2021年5月18日
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鑑賞方法:映画館

今年のアカデミー賞で下馬評を覆して、84歳の名優アンソニー・ホプキンスが主演男優賞を受賞した作品。アンソニー・ホプキンスは痴呆症の兆候が出ている老人を演じているのだが、この描き方が画期的である。
ストーリーを追っかけようとして観ていると、どうしても混乱してしまう。物語の時系列、状況設定、登場人物の正体や発言などの辻褄が合わないからだ。 つまり、認知症で混乱しているアンソニー(役柄も同じ名前)の視点で物語が描かれているからだ。観ている側も不安を感じてしまう。またアンソニー自身も機嫌よく話していたと思ったら、突然猜疑心から周りの人物に当たり散らしてしまう情緒の不安定さが描かれている。これは認知症の不安を描くにあたって、非常に優れた手法だと思う。
私の父も晩年に認知症を患ってしまい、ショッキングで悲しい思いをしたことがたびたびある。周りの人の手助けによって、何とか乗り切ったけれど、徘徊や行方不明もあり、本当にあの時期は生きた心地がしなかった。だけれど、認知症を患っていた父は我々よりももっと不安だったわけだ。結局我々も父を特養老人ホームに入れたのだが、そこでも不安だったろうなと思う。映画を観ながら色々なことを思い出して、目頭が熱くなった。

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shohei1484

4.5アンソニー視点で。

2021年5月18日
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鑑賞方法:映画館

これはあれだな、アンソニーになったつもりで観るとよろしいかと。観客視点だと色々難しく考えてしまいます。

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あらじん

5.0【ちょっと視点を変えて】

2021年5月18日
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この作品、認知症を、患者の主観的な視点から描いた点が画期的で意義深いというのが大方の評価や見方だと思う。

そして、アカデミー最優秀主演男優賞のアンソニー・ホプキンスの演技が凄すぎるという点も。

僕も同感だ。

ただ、僕は、その評価で終わらせたり、認知症に対して暗い気持ちになって映画館を後にするだけではもったいない気がするのだ。

僕の母親のひと回り以上離れた姉(僕の伯母)は認知症で施設に入っていているが、入所の前は周囲の人にひどく悪態をついたりして、僕の母親と伯父がよく、あれは自分に興味を示して欲しいという演技だと言っていて、僕も同様に感じていたことを思い出した。

だが、この「ファーザー」を観て、きっと、伯母は苦悩していたに違いないと思い返して、もう少し接し方があったのではないかと考えたりしている。

そういう僕の母親は現在、初期の認知症で、ただ、薬が効いているのか、症状は改善しているようにさえ見え、穏やかに生活している。

それに、僕の母親の過去の話題は、圧倒的に良い思い出が多い。

映画「女優 原田ヒサ子」で描かれたのは、原田美枝子さんのお母さんで、石橋静河さんのおばあさんの認知症のことについてだ。

ヒサ子さんは、女優などやったこともないのに、15歳から始まった美枝子さんの女優人生と重ねて、自分自身が女優だったと思うようになったのだ。

僕が考えたのは、アンソニーや僕の伯母と、僕の母親や原田ヒサ子さんの違いは何なのかということだ。

認知症は分かっていないことも多い病気だ。

認知症患者が、自分の症状を合理的に説明できないから尚更だ。

だから、この映画は、客観的な観察の積み重ねや研究によって製作されたのだと思う。

認知症が進行しても、決して忘れることが出来ない記憶のピースが必ず存在していて、自身の経験の思い出と結びついて、別の記憶となり、苦悩することがあるのだ。

でも、原田ヒサ子さんのように良い思い出になる場合だってある。

この作品は、悪態をつくようになったアンソニーを、敢えて見せることで、観る者にその苦悩を理解させようとしたことは意義深いと思う。

そして、認知症の親や親せきを抱える人、そして、これからそうした患者を受け入れることになる人々にとって、重要な視座を示しているのだと思う。

そして、僕の感じた疑問。

もし、僕の母親がこれまで執着心など少ない生活を送り、今、それなりに穏やかな日々を過ごしているのであれば、僕はそれを見習いたい。

悲しい思い出があったとしても、それを家族や友人など誰かとシェアして、悲しみを軽減して乗り越え、今、穏やかな日々を過ごしているのであれば、僕もそうしたい。

僕の母親は、骨が弱くなって手術して、また、父が亡くなってから、出歩くことが少なくなって認知症症状が出てきたように思う。

だから、僕自身は、出来るだけ健康でいられるように運動や食事には気を付けることは当たり前としても、可能な限り新たな興味の視線を外に向け、新しいものにチャレンジできるようにもしたいと思う。

それは、認知症予防のためというより、そっちの人生の方が意義深いと感じるからだ。

アンソニーのような苦悩は切ない。

だが、周りの忘れられる方も、実は切ないのだ。

既に親などが認知症で苦しんでいる人達には、社会保障サービスが迅速に、そして適切に届くことを祈る。

そして、分からないことは多いし、避けようと思って避けられるものではないことも理解したうえで、認知症を単純に悲しんだり、怖れたり、絶望したりするのではなく、普段の生活や考え方で、穏やかに暮らせる可能性だってあるのだと、過度に恐れず、少しリラックスして、前向きに生きてみたりするのはどうかと考えたりするのだ。

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ワンコ

4.0天気の良い日は公園に散歩に行こう

2021年5月17日
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悲しい

怖い

難しい

認知症で記憶障害や見当識障害がみられる様になった81歳の父親と娘の話。

主な登場人物はアンソニーとアンとポールにローラが少々。
自分一人で問題無いと長女が雇った介護人を追い出し長女と揉めたり、突然家に現れた長女の旦那と名乗る男に戸惑い、再びあらわれた長女に戸惑い、もしかしたらと思うところもあるけれど、じゃあ何が事実か?とミステリーの様な展開に観ている側も混乱させられる。

本人も認識出来たり違和感をおぼえたり流されたりを繰り返す中で、自体を認識する様は哀しく虚しく、そして周囲は温かく、映画を鑑賞している観客は一応全てを把握出来るオチだけど、アンソニーはどこまで理解出来ているのか。

観ていて涙が流れたり目頭が熱くなる様な感じは無かったけれど、胸が痛かった。

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Bacchus

4.0スクリーンに写し出される タイトルバックの文字のフォントが 凄...

2021年5月17日
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鑑賞方法:映画館

スクリーンに写し出される
タイトルバックの文字のフォントが
凄く好み

キッチンとドア
アンの青
腕時計とフォーク

アンソニーホプキンス、評判以上の表情
オリビアコールマンと
オリビアウィリアムズ、二人のオリビア。

いつかくるだろう、その時自分は感じるのかな。それとも感じることさえどこかに置いてきてしまうのかも。

その感情をイヤというくらい体感できるこの脚色、脚本。
監督が書いた戯曲だそう

たぶん、もう一度観ます

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とみまる

4.5認知症患者視点

2021年5月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

何がなんだかさっぱりわからない
って思いました

はい、正直。

っつか、わかるわけないじゃん
認知症患者視点だもん

理解できるなら
世の中介護に困らないよね

でもそれは
今作で2度目の主演男優賞を受賞した
アンソニーホプキンス氏83歳
彼の表現力
存在感
才能だけでは成し得ない
集大成なのです

演技をしてはならない
演技をしてる様にみせない
いや、それ自体が演じてるに値する

そう
本物じゃなきゃダメなのだ!
本物じゃない本物

そこに観る側は惹かれる
没頭没入する
感動する

個人的には作品賞でも良かったと
思いました

素晴らしかった!

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H1DE!

4.5施設の介護士に聖母をみた

2021年5月17日
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鑑賞方法:映画館

「葉が一枚づつなくなっていくようだ。」

自分が見えているもの、認識してていることが、どうやら真実はそうではないみたいだ。
正気の時がどんどん少なくなり、妄想と記憶が錯綜する状態が支配する。今にもまったく認知できなくなって消えてしまうかもしれない。

「自分を失う恐怖」が克明に描かれる。
完全に呆けるのでなく、まだかろうじて自分を客観視できるという状態は、恐怖である。
これが長く生きるようになった人間に対する罰なのだとしたら、あまりに酷である。

アンソニー・ホプキンスの演技は演技を超えている。 老人の男の偏屈、虚勢、恐怖、慟哭を、過剰な演技的なもの一切なしに自然なままに演じている。

認知症はそれを支える家族にとっても残酷である。献身的に介護する娘に対する酷い仕打ちには泣きそうになる。旦那がああ言いたくなるのも分かる。 (妄想じゃないよね?この場面。)

最後の施設の介護士の対応に救われる。
目をそらさず、バカにせず、誠実に向き合い、最後は抱擁する。
なんと慈愛に満ちた仕事なのだろうか。

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momokichi

4.0天下一品の演技

2021年5月17日
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鑑賞方法:映画館

 ストーリーに多少の違和感を感じることがあったが、痴呆症の老人には世界がこのように見えるのかもしれないと、最後は納得した。救いは、アンソニー・ホプキンスが演じた主人公アンソニーが暴力的でなかったことだ。
 当方は過去に、旅行先で大酒を飲んで前後不覚で眠ってしまい、迎えた旅館の朝に自分がいまどこにいるのか一瞬わからなくなったことがある。または、急いでいるときに忘れ物をして取りに戻ったときに、映っていたテレビのニュースが気になって、自分が何を取りに戻ったのか忘れてしまったことがある。あるいは、目の前の友人の名前を失念したこともある。痴呆症というのはああいう感じがずっと続くようなものなのだろうか。
 アンソニーが残してきたものは家と少しの蓄えと、それに娘だけである。徐々に記憶が朧になり、夢と現の境さえあやふやになっていく中で、時々覚醒して自分の記憶の齟齬に愕然として整理を試みもするが、上手くいかずに再び痴呆の浮遊感に戻っていく。娘のアンを呼んでみるが、やって来たのは知らない中年女だ。誰だ、この女は。いや、本人が娘のアンだと言っているからにはアンに違いない。もしかすると自分は痴呆症なのか。このあたりのアンソニー・ホプキンスの演技は天下一品である。
 年老いて誰からも必要とされず、世話ばかりをかけるようになってしまったら、誰でもこんなふうになってしまうのかもしれない。孤独と悲哀と喪失感がアンソニーを包み込む。優しさはいっときの慰めになるが、救い出してくれる訳ではない。もはやアンソニーを救うのは死だけだ。
 真面目に生きてきた。ときには羽目を外しもしたが、世間に顔向けできないようなことはしていない。日の当たる道を胸を張って歩いてきたのだ。この道の向こうには光が見える。あそこにはルーシーがいるのだろうか。
 意識と無意識の間を朦朧として歩いていくアンソニーを支え続けてきた娘のアンを演じたのは、オスカー女優のオリヴィア・コールマンである。映画「女王陛下のお気に入り」の演技も見事だったが、本作のアンは、痴呆症の父親に対する溢れるような愛情が伝わってくる最高の演技だったと思う。

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耶馬英彦

3.0分かりにかったわ

2021年5月16日
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確かにアンソニーホプキンスの痴呆症の老人の演技は素晴らしい。参りました。
しかし、映画はよく分からない展開で途中から?の連続やた。虚構か現実か、はたまた夢なのか?それともただの勘違いなのか?
鑑賞後みなさんのレヴューを読んでなんとなく分かったのだが……。
本編とは全く関係ないが、舞台の映画化らしくほとんどが建物の中でなんともお金のかかってない映画という印象でしたわ。

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ケビタン

5.0全世代に響くであろう“老い”についての物語

2021年5月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

ロンドンで暮らす81歳のアンソニーと娘のアンの体験型認知症映画。

これは素晴らしかった。
アンソニー・ホプキンスの主演男優賞も納得の、傑作でした。
予告では感動的な話のように思えますが、ある意味ホラーですよね。
老いるということの恐ろしさ。高齢者に襲いかかる孤独。
そういったものがまだ若い自分にも分かりやすく伝わってきました。

何より、ものすごく共感できる。
アンソニーは自分の祖父母にそっくりでした。
超高齢化社会の中で、今やほとんどの人が経験せざるを得ない親の老化、もしくは自分の老化。
現在、うちも祖父母を親が介護していますが、ここまで物忘れが酷くなったわけではない。
ただ、これの一歩手前くらいで、アンソニーのクセの強さは祖父そのもの。
機嫌が良い時は良いけれど、何か気に入らないと完全に決めつけて悪口を言ったり、無視したり。
母から話を聞く程度ですが、いずれは自分もその立場になるんだと思うと、本当に辛くて悲しくて…
ついこの間まで、他と比べるとかなり元気なおじいちゃんだったのに、と。
きっと劇中のアンソニーも、急に老いが始まったんでしょう。
だからこそ自分でも老いたことを認めたくない。
心の中では現役時代のつもりでいる。
自分の抜け落ちた記憶を無意識的に継ぎ接ぎストーリーで補い、何かあると決めつけて周りの人を困らせてしまう。

映画の構成がとても上手くて、一つの事柄が何度も繰り返されたり、全く違う人物が出てきたり、パリ行くっていったり、ロンドンに残るっていったり、観ているこちら側が頭ごっちゃになる。
本当に最後のあのシーンまで、何が本当で何がアンソニーの頭の中なのか分からない。
でも、最後のあのシーンの伏線回収(といって良いのでしょうか?)で、なんとなく謎が解けました。
介護する側もされる側も泣きたくなる。
でも、誰も悪くない。
介護をされている方々はもちろん、それを職にされている方々には本当に頭が下がります。
自分の親ならともかく、他人の面倒を見るなんて、正直私にはできません。
今、実際に若い自分でも、若いと思っている自分のことを信じられなくなる恐ろしさがひしひしと伝わってくる傑作、いや、怪作でした。

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唐揚げ

4.0老いること

2021年5月16日
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鑑賞方法:映画館

認知症患者の視点から見た虚実の入り混じった演出が秀逸。
観客も何が本当の現実なのか分からなくなる。
確かに認知機能が弱るというのは、こうした現実を生きることなのかもしれない。
これって怖いなとちょっと思った。

主演を演じたアンソニー・ホプキンスの演技は、熟練の極みとでも言おうか、至高と言っていいだろう。
彼の演技を見るだけでも十分お金を払う価値はある。
アカデミー主演男優賞も当然。

演出・脚本・演技とかなり高水準な作品なのだが、ちょっと内容が暗すぎ感はある。

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かとし