夕霧花園

劇場公開日:

解説

「百日告別」などで知られる台湾恋愛映画の名手トム・リンが監督を務め、「the EYE アイ」などで知られるマレーシアのリー・シンジエと日本の阿部寛が共演した歴史ラブストーリー。マレーシアの作家タン・トゥアンエンの小説「The Garden of Evening Mists」を原作に、亡き妹の夢だった日本庭園造りに挑むマレーシア人女性と日本人庭師の切ない恋を、戦中の1940年代、戦後の50年代、80年代の3つの時間軸で描き出す。1980年代、マレーシアで史上2人目の女性裁判官となったユンリンは、さらなるキャリアアップを図るべく奮闘していた。そんなある日、かつて愛した日本人庭師・中村が、終戦時に日本軍が埋めたとされる埋蔵金にまつわるスパイ疑惑をかけられていることを知り、彼の潔白を証明するため立ち上がる。共演に「眺めのいい部屋」のジュリアン・サンズ。

2019年製作/120分/PG12/マレーシア
原題:夕霧花園 The Garden of Evening Mists
配給:太秦

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(C)2019 ASTRO SHAW, HBO ASIA, FINAS, CJ ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED2019 ASTRO SHAW, HBO ASIA, FINAS, CJ ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED

映画レビュー

4.0英領マレーシア

2022年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

マレーシア人姉妹は日本軍に捕らえられ、収容所に送られる。
二人は京都に行ったことがあり、妹は日本庭園に興味を持っていた。
その妹が慰安婦として連れ去られ、終戦時に殺されていた。
姉は妹の夢であった日本庭園を作ろうと、日本人庭師(阿部寛)に教えを請う。
日本人には辛い内容だが、美しい映像が救ってくれる。

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いやよセブン

2.5西側チャイニーズの世界観

2022年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

第二次世界大戦中、マレーで日本軍が行った虐殺行為などを描きつつ、他方で中国系女性と日本人男性の恋愛を描いています。

文化的に見るなら、日本文化の宣伝もしてくれているのでありがたいようではありますが、造園家が入れ墨の専門家でもあるという、ちょっと摩訶不思議な設定で、ようするにリアリズムという点から見てかなり問題があると言わざるを得ません。映画だから目くじらをたてる必要もないという見方もできますが。

しかし、他方で日本軍による残虐行為も描いているので、この映画がどの程度現実に立脚しているのかは、慎重に見定める必要があります。

この地域で中国系住民に対する日本軍の虐殺行為があったこと自体はそのとおりです。
しかしこの映画だけではその背景が分かりません。「日本軍は残酷だからこういうことをやった」では説明になっていない。
なぜなら軍隊は基本的に駐留する土地の住民とうまくやっていかないといけないので、戦闘員でもない一般住民を殺すような真似はふつうはしないものだからです。

マレーには大きく分けて三種類の住民がいます。
マレー系(現地民)、中国系(華僑とも呼ばれる)、インド系です。
そして第二次世界大戦の直前まで、マレーは英国の支配下にありました。だから支配階級は英国人なのですが、経済関係を牛耳っていたのが中国系。これに対して先住民族のマレー系は農業、インド系は肉体労働が多かった。

第二次世界大戦が始まると、日本は英国と戦闘状態になったわけですから、英国の支配していたマレーにも電撃的な作戦を敢行して英国軍を破ります。
そして問題の虐殺は、中国系に対してだけ行われたのです。
なぜか。
中国系は、すでに本国の中国で日本軍と中国軍が戦争状態になっていたので、その関係でマレーにおいても日本軍に敵対行動をとると見られたからです。
これがどの程度実際にそうだった(中国系住民がひそかに反日本軍の行動をとった)かについては諸説あります。
ですから、中国系住民に対する虐殺は無論国際法違反なのですが、純粋に無辜な住民を殺したとは言えない面もあるのです。
実際、マレー系とインド系の住民に対しては日本軍はそういう虐殺行為は行っていませんから。

また、それ以外に慰安婦についての描写もありますが、これまたどの程度歴史的事実に即しているのか、疑問です。慰安所があったこと自体は間違いありませんが、いわゆる「強制」によって慰安所勤務を余儀なくされた女性は、いたかも知れませんが、少なくともそれほど多数だったとは思えない。このあたりの描写には、韓国のプロパガンダの悪影響があるようにも見えるのです。

以上の点に留意してこの映画を見ると、もう一つのの特徴が浮かび上がってきます。
植民地としてマレーを支配していた英国人は悪く描かれていないこと。
これに対して、共産主義ゲリラは悪役として描かれている。
実際には、英国は共産ゲリラを嫌っていましたが、戦時中は日本軍が主敵なので、共産ゲリラとも妥協していたのですが。

そうしたいくつかの点に鑑みて、この映画は西側チャイニーズが作った、或いはそれに都合のいい映画である、と言うことができるでしょう。
監督はアメリカ生まれの台湾人だそうですが、中国人としてのアイデンティティーを持ち(したがってこの映画では中国系であるヒロインに感情移入している)、第二次世界大戦に関しては日本を批判する立場に立つが、しかし共産主義イデオロギーには距離をおいている、ということです。だから英国の支配は善(中国系住民には好都合だった)、共産主義ゲリラは悪、という構図になるのです。

そうした点に注意して見ると、この映画が一見すると敵対する国家の男女の愛を描いているように見えながらも、プロパガンダ的な面も少なからず備えていることが見えてくるのではないでしょうか。

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odyss

3.5彼はわかってたのよ、時間が必要だって。時間を借りて知らせてくれた。

2021年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

戦時中のスパイの嫌疑をかけられた日本人造園師。姿をくらました彼と過ごした過去を持つ女性裁判官が、真実を探りながら、淡い恋の回想をしていく。ただのラブストーリーではなく、ちょっとしたミステリー。
最後の謎解きが明かされて、彼の失踪の訳がリンクしたときに、彼女は強く感情を揺り動かされる。その気持ちは痛いほど伝わってきた。彼が、そうした気持ちも。信用してなかったんじゃなく、巻き込みたくなかったんだってことを。

人は、目の前の現象を見てそのことだけがすべてだと思い込む。そこに隠されているもの、あるのに見えないもの、何かに紛れているもの、何かにミスリードされて忘れてしまっているもの。それに気づいたとき、彼、中村有朋の「外の風景はつねにそこにある。私たちが選べるのは、どう見るかだけ。」と言うセリフがすっと腑に落ちてきた。

監督は台湾人か。なるほど、画面から滲む湿気のある風景は、台湾映画を観るときによく感じてきたなあ。

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栗太郎

2.0気持ちが交わる理由がさっぱりわからない

2021年8月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

うーむ、映像綺麗でした。ってのと、日本軍は鬼畜だってことはよくわかりました。

日本の軍隊が戦場でやっていたことは殺人鬼、強◯魔と言われても仕方ないですね。お国のためには必要はないこと。収容所のシーンは目を背けたくなる。事実なのでしょうね。繰り返してはなりません。また、証拠隠滅、隠蔽体質は今も変わらないですね。なんだか気が滅入ってきます。戦場に駆り出された人全てではないかもしれませんが、非戦闘員に酷いことした人を誇りたくはないですね。

さておき。
描きたいことはなんとなーくわかる気がするのですが、とにかくユンリンと中村の移り行く心情が理解出来なかったので入り込めなかったです。

戦後の人道的な中村のユンリンとの関係の作り方が腑に落ちないのです。全く。描写が少な過ぎないかな?さらに、二人の雨季の出来事。ユンリンが受け入れる理由がわからんのです。それっぽいことを中村が言ったり、映像で見せたりしますが、え?そーだっけ?感が。
それかな、アレである必要を感じないんです。

まー、かんやかんやありますが、二人の気持ちの揺れがさっぱり伝わらないので、感情動かなかったのです。全てが唐突に起こっていく感じで。

庭もアレも、結局はなんだったんだろ?美術として、風景として。ストーリーのネタとして存在していただけに思えますね。何を伝えたい作品だったのか?もわからなかったです。残念。

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バリカタ
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