竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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低評価つけてる人の中に、理不尽な人がいるのが気の毒
「ディズニーのパクリっぽい」で低評価つけてる人は馬鹿だと思いました。そんなもの事前にわかってるのだから、それが嫌なら見るなと。
何故ならこの物語に出てくるベルというキャラはディズニーのアナ雪のキャラデザした人が、キャラデザしたものだから。
そう言う要素ないと、むしろコラボした意味がない。
わかり切ってどうしようも無いことを突いてる人がチラホラ居て驚いたし、アホなのかと思った。
脚本については、賛否あるのは仕方ないなーと思いました。
私が特に引っかかったのは、子供1人で虐待現場にかけつけるとかね、近くの大人も知っているのに、ちょっと???でした。この大人達のいる意味がないぞと。
他にもありました。その辺りの脚本の雑さは残念でした。細田監督なら気付きそうなところなのに。(今までの作品見るに、常識的な方と思えたので)他に時間かけるために、妥協したのかな?と思えてしまって少し残念でした。
大体は共感できる脚本へのツッコミの中で、私的に同意できないところとすれば、
「竜が結局助かってない」と言う意見です。
それについては、児童虐待で今回のようなケースは、子供自体が必死に被害を訴えて他者に助けを求めないところにあるので、竜は今後他者に助けを力一杯求める覚悟を決めたと言う感じだったので、私的にはそこは突っ込みポイントではないと思ってます。
全体的な感想でいうと、今回の映画は全てがとても印象に残っており、感情が揺さぶられるシーンが多々ありました。展開もワクワクするところや、笑ってしまうところもあって、見て損は絶対しないです。
近年出てる映画で1番面白くて、日頃のストレスが軽減しました。
沢山の著名な方々と協力されて色々工夫して今回の作品を手がけた細田監督、有難うございました。
次回作もとても楽しみにしています。
私的に今回は、恋愛方面が惜しいところがぼんやりしていて、もっとキュンが欲しいと感じたので、次回は恋愛をしっかり描き切ってくれると嬉しいです。
プロットは崩壊してるけど、映画館なら感動出来る
再レビュー。やっぱり腹が立ちます。
映画館では観るべきだと思います。本当に歌歌ってるだけで人を感動させるような歌声の持ち主いるんだなと思いますよ。
でも、これが全てです。
前にも書きましたが、改変サマーウォーズなんですよね。
サマーウォーズ皆さん好きなんですね。自分はこいこいのシーンが寒くて寒くて仕方がないんです。そこから遡って、ストーリー展開させるためだけに汚れ役を演じることになった、氷を運び出すおじさんの役回りが非常に解せないんですよね。舞台装置に堕したというか。
この監督、自分の描きたいシーンを作る為にプロットや役割、あるいはそのキャラクターが本来保持しているレベルの常識感とか崩壊させていいと思ってるんですよね。今回は、合唱おばさんたちと虐待お父さんですか。ガキを野放しにする年齢の方々ではないですし、虐待には解決しようのない理由があるんじゃないかと思いますけどね。無いなら無いでも背景を描かないと理不尽な暴力と映らないですし。主人公主観はいいですけど、社会問題を扱うなら、悪いとされる行為に社会背景による根拠を持たせる必要があるんですよね。
まあサマーウォーズ以降は徹頭徹尾これで、こういうことされると感情移入出来なくなるから本当にやめて欲しい。
時をかける少女がマックスだったというレビューをここでも拝見しました。個人的には心の底から共感出来ます。あのアニメ映画は相手役が棒読みという以外の欠損がない作品だった。というか、仲里依紗が凄すぎてもう本当びっくりです。人間関係を狭く収めたのも映画の尺にあっていたと思います。
繰り返しになりますが、この監督、サマーウォーズ成功したので、勝手にプロットとか常識のレベル、キャラクター自身の常識的制御を監督の都合で崩していいと思ってるし、そこを勘違いしたままになっていると思います。でも、ここのレビュー拝見すると、確かにそこが崩れていてもいいところを認めてくれるような人が多いみたいですね。
でも、時間を忘れて感情移入出来ない物語なんてつまらないですよ。皆さんこれに没頭できるんですか?
佐久間宜行ANN0で、この作品観るまでは少し話題にしていましたが、観た後一切触れていないですよ。伊集院光馬鹿力でも、「歌で泣いちゃった」と言われていましたが、他の映画に対して劣っていると言わないようにしている配慮にしか感じませんでした。作品自体は面白いと思われてはいないんですよ。
映像を作りたいとしても、プロット、というか常識を崩す理由にはならない筈です。そして、それは敏感な人には完全にバレていますよ。ちゃんと細部に拘って筋を通して欲しいと思います。
うーん、、、
内容は美女と野獣を日本のアニメ風、少女漫画風にしたもの。
なんというか、一番自分的に盛り上がったのは最初の10分20分くらい。あとはずっと脳内で??が浮かび、突っ込みばっかりしていた気がする。
私の理解力が弱いのかな、、
・すずのアバター(呼び方忘れた)の姿はなぜ?そばかすはいいとしてそれ以外が美形になった理由がわからない。これも鬱屈している分が変換に乗っかってパワーアップしたから?(歌声と同じ理由?)
・なぜベルだけが龍の城に呼ばれたのか?
・なぜ龍はAIに守られてる?
・龍が他のアバターを攻撃してる理由?(誰も助けてくれないから?)
・多分あのヒーロー(名前わからない)は虐待されてた子のお父さんかなと思うが、創設者しか使えないチートアイテムを持ててたのか?(スポンサーの力?)
・なぜすずの正体がバレてたのか?(ただこれは、幼少期を知ってるから分かったと言われればそこまでなんだけど)
ただ意外と簡単にトラウマ克服したんだなっていう気もするしなんかもやもや。
・U内でヒーロー達に龍やベルが詰められるシーンが何度もあったが、逃げるには現実であのイヤホンデバイスを外せばいいんじゃ?
(ログアウト後がどうなってるかの描写ないから分からないけど)
・虐待児はなんでパソコンでライブ配信してたのか、度々ライブ出てたしそれこそ父親もっと前から気づくでしょ、、
・虐待児の元になんで一人で向かわせたのか?もう終盤ずっと???だった。
・しかも建物目星付いてるのかと思いきや探し回るんだ、、
・虐待父弱すぎ。(仮にあのヒーローの中の人だったとして、ベルを思い出して後ずさったにしても、雑すぎじゃないか、、?)
・まもる君が鬼畜。(顔出し強要)
・すずは陰キャキャラ設定だけど、何もせずにまもる君に守られてるし、普通に色んな人と会話できるし、歌を堂々と歌える、龍やヒーローと対等に話せる。全然陰キャじゃないよね?
うーん、未来のミライでポカーンってなったのの再来ですかね、、
映像はきれいだし、ベルかわいいし、歌声すごいから星付けたけど、話が共感できなかった。(仮面かぶるなって話?そしたらもう一人の歌姫のスー?の存在も否定されない?)
うーん、、、
デバイスどうなってんの?
お馴染みの「仮想空間」×「田舎」の化学反応に「歌」と「美女と野獣」をマゼマゼ。圧巻の歌と映像美は時間を忘れて見惚れます。ミュージックビデオとして観れば星五つです。
ただストーリーがツッコミどころ多すぎてきついです。その中身はほとんど他のレビューに任せ、私がどーしても気になった部分だけ書きます。それは「仮想空間に入る為のデバイス」です。あの豪華なイヤホンみたいなヤツ。あれどーなってんですか?
意識を仮想空間に飛ばしている(ように演出されてる)装置が耳につけるだけ?歌がキーワードなのに専用マイク無いの?操作どうやってんの?スマホのフリック入力で何とかなるの?視聴中の疑問は絶えず、それは物語の雑味に変わっていきました。
メッセージが伝われば作品内のディティールは重要じゃないってのは解りますが、これだと仮想空間にカメラが向いている最中に現実世界のキャラが何やってるか想像できません。視聴者は置いてけぼりをくらいます。
土台がしっかりせずに色々な要素を載せたらぶっ潰れます。「デバイスの設定」は土台の中でも大事な部分なので、そこをもう少し何とかして欲しかったです。
2回目で評価が変わった
映画を観て背景作画や仮想世界、ミュージカル調のテーマ曲と挿入歌にはかなり感動させられた人が多いと思います。
一方でストーリーや設定が甘くないか?
行動や発言、キャラ設定の意図がわからない。と思われる作品だと感じました。
私も1回目は同じでした。しかし2回目の鑑賞でわからなかったことが少しわかったので書かせていただきます。
意見などあればコメントしてほしいです🙇♂️
🛑鈴1人で見知らぬ子を助けるのは危険だ
→観ている人にそう思わせるのが監督の1番思わせたかったことでは?なんでお母さんは知らない子を自分の危険を晒してまで助けに行ったんだ。と母に思った鈴の気持ちと、私たちが鈴に思った気持ちは同じだと思います。それに気づいたとき私は感動させられました。父親の「その子に優しくしてあげなさい」という言葉なども響きました。
🛑ジャスティンはなぜアンベイルさせる武器を持っているのか
→ジャスティンの立場を現在のSNSに照らし合わせると、「フォロワーが多いだけで威張る」「住所特定を武器にした脅し」
「自分が正義だと思い考えの違う他人の批判」などの今のSNSの悪いところがよく描かれていると感じました。SNSでの権力のようなものが表現されており、それがアンベイルとジャスティンととても一致します。そう思えばなぜ?とはならないと思います。
最も多いと感じた意見に感じたことを書きました。
他にもたくさんあると思いますが色々コメントで意見欲しいです。
ただの美女と野獣のパクリ
「おおかみこどもの雨と雪」などが好きなので期待していましたが、残念でした。わざわざ映画館で観るものではありません。冒頭の歌で鳥肌がたちましたが、それ以降はただの美女と野獣のパクリという印象が強いです。あまりにも美女と野獣をパクリ過ぎて途中で退屈になりました。
映像と音楽に関しては映画館で観るとやはり臨場感が凄く感動するし、SNSと虐待について言いたいこともわかる、、けどとにかくストーリーがごっちゃごちゃ。音楽を感じたいだけの人にはオススメ。観に行こうか迷ってる人にはオススメしない。
音楽と映像美以外には評価できない…ストーリー最悪…
滅茶苦茶なストーリーのせいで途中で映画館抜けたいと思ってしまった…
数点ほど大きく分けて説明したい。
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1. ディズニーのオマージュのせいか? 竜とすずの関係が違和感しかない。
美女と野獣をオマージュしたのは良いが、
今回の細田さんはディズニーに影響され過ぎじゃない?って思った。
そういえば以前は確か、ジブリに影響された時期があったな…
竜と愛している訳でもないのに
途中までの雰囲気はすずが竜を愛してるような雰囲気を出してるし、
そもそも竜を知ってから彼にこだわり始める「すず」の姿が納得いかなかった。
最後は竜と何もないのか?!ってところでショック…
2. 竜だけがどうしてそこまで話題になるのか?
竜が悪者にされてるところも説得力足りないし、
竜の行動よりヤバい本物の犯罪者もUの世界にいっぱいいると思うが、
どうして竜だけ話題になっているのか?
竜が現実で虐待されてる状況は分かるが、
その環境と彼の心の影響で竜自体が強いという設定は良いとして
別に竜の状況は世界で一番酷い訳でもない。
紛争地域で不幸になっている人もいれば、
軍事独裁国家で不幸な人生を過ごしている人、
貧困と犯罪の毎日に晒されている人生だってある。
そういった人がUの世界に、少なくとも10人や100人はいるんだろうが、
どうして竜だけが最強の犯罪者扱いで話題になるのかが不思議…
関係もないスポーツ選手やアーティストまで被害を受けるまで
話題になるのっておかしくない?って思った。
p.s. そもそも竜だけが立派な城を持っていたり、
自分に従っているAI?人?もいる点、色々おかしくないか?
3.Uの世界のシステムが謎…
Uという世界がどういうシステムで回ってるか分からないが、
私たちが良く使うネットのサイトやホームページ、オンラインゲームなど
管理する側が実際にいてサーバーを定期的に管理している。
利用者の情報を守ったり、サーバーが円滑に回れるように管理したり、
ハッキングされないように管理したり、
PCウィルスや法律違反しているものがあるかどうか…
全世界が使うUという巨大な仮想世界である以上、
全世界のハッカーに狙われる可能性も多いし、
悪用される可能性も非常に多い。
犯罪を犯すための連絡手段として使われる可能性だってあるし、
ハッカーによって個人情報が盗まれる、
もしくはアクセスしている住所もバレるかも知れない。
そんな極めてハイリスクなところを国が放置しているとは思えないし、
警察だってサイバー犯罪を対策している。
なのに、警察を気取っているジャスティンという悪党はいるし、
そもそもその悪党のやってることが個人情報漏えいに繋がるから
明らかな犯罪行為を行っている。
それを警察が見逃しているのか?
そのジャスティンが現実で警察の偉い人か?
だとしても世界が絡んでいるからFBIなども絡んでくるから
厄介なことになるだろうし、どういった仕組みなのか滅茶苦茶すぎる…
それと、最初は「ソードアートオンライン」のように
ナーヴギアに近いシステムだと思ったが、どういうシステムなの?(笑)
すずが現実で何か行動をしながら、それと同時にUの世界でも活動できるなんて、
この世界の人間は「ガンダムSEED」の
コーディネーター並みの進化した人類の能力を持っているのかな?
後半の竜を探すシーンで
現実とUの世界で同時に何かをやってる描写があって、
どういう仕組みでUの世界にアクセスしているのか理解に苦しむよ…
ARやVRみたいな世界だとしても、
歌う行為は生の声で歌う必要があるし、
たとえ技術が発展してオーバーテクノロジーだとしても、
人間の意識は同時に2つを完璧に遂行することは出来ない。
だからシステム自体が謎過ぎた…
4. キャラが立体的に見えない
キャラが立体的に見えれば、その分キャラに共感して集中できるが、
どのキャラも担当した役割以上のものが無い。
正直、カミシンとルカちゃんがいなくてもストーリーでそこまで問題がない。
しのぶくんも微妙な役割だし、この役割、このセリフを言うためにだけ出演させた感じ…
序盤ですずと忍くんが手を繋いだことで炎上になるシーンも
タイミング的に色々おかしいし、そこまで炎上になるのも違和感あるし、
周りの生徒たちを炎上にするための装置としてしか考えていない。
カミシンとルカちゃんの出番も全て茶番にしか見えないし…
しのぶくんの幼馴染設定は良いとして、
重要な活躍と言えるほどの役割は何一つ無かった気がする。
竜の父もすずが二人を守ろうと必死になったところで、
何を思って暴力振るうのを止めたのか、
そしてたかがガキ一人にビビるのはおかしくないか?
と納得がいかない展開だ。
子供を虐待する大人が他人のガキを殴ることに躊躇するのもおかしいし、
だと言ってすずが怖い印象でも力が強い訳でもない。
他人のガキに手出したのが怖かったという設定なら、
そもそも顔に傷を付けた時点でビビるはず。
茶番にしか見えなかった展開…
5. 重いテーマを軽く終わらせた。というか、解決させたように見せかけている。
親の虐待問題。決して軽いテーマではない。
アニメや漫画など色々見てるから比較されてしまうが、
「ぼくだけがいない街」という作品では
虐待に対してもっとリアリティもあって重く描かれている。
あの作品が葛藤や虐待による苦しみ、事態の深刻さがより伝わってきた。
なのに、この作品は色々とおかしい。
何の力もない女子高生のすずだけが
虐待を止めに直接東京まで行くのはマジで頭がおかしい…
虐待をしている親は危険な大人だし、何されるか分からない。
場合によっては滅茶苦茶殴られて入院か、
最悪の場合殺されるかもしれない。
そんなところを、すずの友達と合唱隊の大人たちは
すずを一人で行かせるのか?!って思った。
そしてすずの父も正気か?!
合唱隊のおばさんたちから事情を聞いたようだが、
ちゃんとした親が危険な状況を放置するのか?!
父とすずがSMSもしくはラインなどでやり取りするところが出るが、
感動も何もない。狂った親としか思えないシーンだった。
あと、すずが解決したのは何もない。
竜に勇気をあげただけで、根本的な問題は何一つ解決されていない。
なのに東京から帰ってきたすずが
「苦労したけどやったぜ!」的なノリで皆と話す状況があり得ないと思った。
竜はその後どうなったのか、
どう解決したのかを見せてから作品を終わらせるべきだろうに、
そこは観客の想像に任せるのかよ?!
「こんなふざけたストーリーで、よく企画が通ったな…!」って思ってしまった。
それなら虐待のように複雑な問題を取り扱うのではなく、
より簡単に解決できる問題に設定した方が良かったよ…
決して軽く見る問題ではない。
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ここまで見ると、私の中では正直最悪の作品だった。
ただ驚いたのはライブシーンの演出と音楽、そしてCGモデルだった。
ライブの演出パフォーマンスは映画館で見た影響もあるのか、
本物のライブが目の前で繰り広げられているような、
圧倒した迫力と舞台演出だった。
そして曲自体も凄かったし、歌手の実力も半端ない。
正に感動そのものだった。
そして日本のCGモデル技術に感動した。
ディズニー寄りのCGモデルではあったが、
それでも日本アニメ風の印象も残っていたし、
違和感が全然ないモデルだった。
普通に魅力あるキャラで可愛いと思ったので、
CG技術の可能性を感じた。
そしてアニメーションの動きもかなり丁寧で自然な動きになっていた。
作画アニメにかなり近い雰囲気を出していたので、凄い感動した。
長文になってしまったが、
総評価すると「1点」だ。
演出・音楽・CG技術が無かったら
0.5点になるところだったが、
あの3点が非常に良かったので一応1点にした。
キャラとストーリーは本当に最悪で、
色々残念な作品だった。
演出と音楽だけが記憶に残るという点で考えると、
個人的には、まるで「ギルティクラウン」というアニメのような印象だった。
冒頭の5分
…は素晴らしかった。
ベルの歌唱シーン。現実とは離れたUの世界、楽曲と映像美の迫力に引き込まれたけれど、ストーリー構成としては展開が早く、全体的にぼんやりしている印象。違和感が残り、共感できるポイントが分からないまま終わった。
主人公と幼馴染、クラスメイトの恋愛に関しては内容と結びつかないし、いつの間にかベルの正体が知られている。父親との関係性もあっさり解消され、東京に住む兄弟の居場所も簡単に特定できてしまう。詰め込んだ描写を少し削るなり、ストーリーをもっと掘り下げてほしかった。
仮想空間の音楽と映像に全振りしているイメージ。
ベルのキャラデザはとても良かった。
圧倒的音楽と映像美◎ ストーリー✖︎ じっくり感想
細田監督の作品は欠かさず見てきましたが、今作はサマーウォーズと同じ仮想現実をテーマに扱った作品という事でワクワクしながら鑑賞させて頂きました。
…圧倒されました。CG技術と背景美術が組み合わさった映像美は言うまでも無いですが、OZのようなキャラクターの個性を全面に押し出したハチャメチャな感じと、浮遊する近未来都市?のような精細かつリアルな空間が融合していて、とても新鮮な感覚でした。
あと個人的にテーマ曲のUにどハマりしました。キャッチーなドラムスのイントロから始まるのですが、映画の冒頭で流れ出した途端、自分もUに入り込んだ気分になり、とても観ていて高揚感がありました。歌と映像で世界観に引き込む感覚はミュージカル映画に近いと感じました。
映像と音楽は◎!…なのですが、設定や世界観の説明が不足しているように感じます。
・U→身体に装着したデバイスを通して接続可能な仮想現実
・AS→Uのアバター。自分の内なる個性?欲求?痛み?を引き出して具現化する。生体情報と紐付けされているため、アンベイル(身バレ)される危険もある。
・一応、仮想世界上でも犯罪は起こるらしく、警察が居る。
…らしいのですが、この設定を理解するのに割と時間がかかりました。一応、近未来を想定した設定だと思うのですが、一方で現実世界の設定は、ほぼ今のままなので、ちぐはぐ感は否めませんでした。
特に気になったのは、アンベイルの権限を持ってるオッサンが、中身は喋ったら一発で分かる極悪人と言う点で、セキュリティ甘すぎ!と思わず突っ込んでしまいました(笑) その辺が、逆にリアリティある仮想現実という設定を求めていただけに少し安っぽく感じる部分でした。
あとは、すずが自らアンベイルするシーンですよね。顔とか生体情報って最大の個人情報な筈なのに、しのぶくんは「自分の正体を晒けだせ」とか云々言ってて、すずのリスク考えたら他人がとやかく言うのは絶対におかしい、と思ったり(笑)
でも一番残念だったのは、やっぱりストーリーだと思います。というより、伝えたい内容に対して圧倒的に尺が足りてないのでは?と思いました。
具体的に、
・なぜすずは顔も名前も知らない龍にそこまで入れ込むのか。水難事故で顔も名前も知らない子供を助ける母親の背中に突き動かされたのは分かったけど、何か腑に落ちない。仮想空間での龍があまり魅力的では無かったからかもしれません。
・なぜ周りの人間は彼女がbelleであることに気がついたのか。現実のすずの周りの人間のASはヒロちゃん以外ほぼ登場しないし、いつの間にか実はbelleだと知ってたアピールをしだしたので、なんで???となった。
・なぜすずはたった1人で現実世界の彼(龍)のもとに向かおうとしたのか。冷静にあんな暴力を振るう父親を見ていたはずなのに何故周りの人間(特に大人)は彼女が1人で向かうのを傍観してたのか。一部始終を見ていたはずなのに駅前で送り届けてバイバイは単純に無責任に感じました。(実際に怪我してるし!!)
…このように、大人が大人として存在していないので、「信用できない大人」みたいな監督の固定観念が裏にあるのでは?と勘ぐったり。
と、色々突っ込みどころは多かったですが、僕個人としては概ね満足です。細田守監督の新しい挑戦が見れたところが一番の評価できるポイントでした。見たことのないものを創ろうという気迫を画面から感じました。
ただ、この2時間のコンテンツが映像作品ではなく、テーマやメッセージを持った作品として見る価値のあるものなのかは疑問でした。本作で扱ったテーマをきちんと回収するには、最低でもアニメ1クールぐらいの尺が必要なのでは?というのが正直な感想です…(笑)
びっくり
映像が綺麗でした。
内容に関して、有名になった細田監督だから面白い!とは言いたくないので正直なところ…
恋愛なのか友情なのか歌なのか知らない人にも手を差し伸べる大切さなのか。わからなかった…。伏線なのかな?と思うところがいくつかあったけど、全てモヤモヤしたまま。CMで流れる歌についてはスタートに一度流れて終わりだったのが個人的にもう一回歌って欲しかったなって思いました。
見知らぬ誰かを大切に思う心
ネットで匿名で、リアルな自分ではない姿で、世界のどこかにいる見知らぬ誰かと出会うことができる。
リアルな世界でリアルに会っている人同士でさえ、お互いに全てを知っているわけじゃない。心を通じ合せている人なんて、本当はごくわずか。
ヒロちゃんの毒舌に納得する。
ネットでは匿名だからこそ、リアルではしないようなことをすることができて、人を傷つけたり、癒やしたりできる。
自分の姿じゃなく、理想の自分にもなれる。
すずちゃんのお母さんは、見知らぬ女の子を助けて死んだ。
すずちゃんも、ほぼ見知らぬ男の子たちを助ける。ずっとお母さんを理解できずに苦しんでいたけど、自分で体験して初めて理解できた。
自分の居場所を感じられないまま生きて行くのは苦しい。
ベルが竜のことが気になったのは、居場所のないリアルな自分と竜が重なったからじゃないのかな。
ネットの仮想世界で、リアルに出会うよりも沢山の人に出会えるからこそ、見知らぬ誰かを大切に思う心を持ってほしい、というふうに感じた。
?????
最後虐待現場を見た大人が女子高生を最寄駅まで送り届けるだけで実際に現場に行かないところなどよく分からない点が多すぎて途中から冷めてしまった。美女と野獣を意識しているのは感じた。噛ませ役も弱すぎてウーン。
サマウォやウォーゲームの映像好きなら見てもいいかも
一言で言えば映像と音楽は良い、ストーリーは面白くない。
以下長文ネタバレ
映像についてはサマーウォーズやぼくらのウォーゲームをいい感じにリスペクトされてて良いです
ただストーリーについては以下ような複数な軸のストーリーが絡み合っており、またそれらが最終的に結束するかと言われるとそうではなく結局まとまらないのでモヤモヤします。
- 幼い子頃のトラウマとクラス内のヒエラルキーによるいじめ
- 幼馴染との恋愛
- ゲームとリアル
- 親子のDV問題
特に主人公のタイトルにもある竜と主人公の心理描写がよくわからず、なぜ主人公が竜と関わり合いになりたいのかという明確な理由がないままストーリーが進行し、それ以外の軸のストーリーも進んでいくので結構置いてけぼりにされます。
また、美女と野獣のリスペクトも激しいですが、上記の通りストーリーの主軸がぶれているので美女と野獣の切り貼り映像にも見えるかもしれません...
最後にこの映画のクライマックスですが、どこがクライマックスなのかよくわかりません...これはストーリーが複数ある関係上悪役がストーリーごとに存在しているのが原因なのですが、このせいで盛り上がりに欠けます...というかどこで盛り上がったらいいのかがわからないですね...
0.5も付けたくない
最高の劇中歌や仮想世界のデザインなどがありながらストーリーがカスすぎる…大丈夫?何かあったの??虐待を受けてた男の子二人に救いは無いの?あの家に置いてってるの馬鹿なの?助けてが無意味だったから何も変わらなかったんだろ??
キャラクターの必要性、ストーリーとの繋がりが一切感じられない。物語において登場人物って、その世界や物語の中の何かを象徴するものであったり、何かを大きく変える存在なんじゃないの?主人公が終始ウジウジしていて見ていて胸糞が悪かったし、幼なじみのイケメンとカヌー部男子は何を伝えるためのキャラクターなんだ?イケメンは背中を押すだけの存在なら、竜男を出すのに恋愛感情をお互いに持たせる必要は何?ルカさんとカヌー部男子の関係も何を伝えたいの?母親が勝手に死ぬのも分からないし、主人公が父親を避けるのも分からない。合唱ババアはモブだろあんなの、、、
あんだけキレ散らかした竜にヒヨってた主人公も、抱きしめられただけで落ちる竜もちょろ過ぎんだろ、もっと難航しろよ??そもそもライブ会場で竜に興味を抱く主人公も意味がわからない、何か主人公にとって大きな発見もないしイベントも発生してないのに何が「彼は誰?」
だよ。なんで歌うとぽわぽわ光るの?もう感想書くのしんどいし誰も見ないだろうから切り上げるけど、これが評価されるなんてみんな普段どんな映画見てんの?脚本のどこに良さがあるのか教えて欲しい、話多すぎ、伏線張りまくり、キーポイント匂わせが多すぎ、何も救えてない癖に主人公が前向きなってんのキモすぎ。
曲がいい
ストーリーは、主人公の女の子が母親を亡くした事により自尊心がなくなってしまいなに対しても無気力な状態であった。
そんなある時に仮想現実の世界と出会いそこで自らが苦しんでいた歌を歌う事が出来ないという現実が克服された。
そんな中で、唄という自分の魅力が開花化されて、誰にも負けないくらいの自分に出会う!
竜という仮想現実の中でいみ嫌われ者に出会い物語がどんどん展開していきます!
この映画の中で唄が何曲か出てきます!
その中でも肝心なシーンで登場する曲やオープニングで始まる曲などもう一度聴きたくなるようなものばかりでした!
仮想現実の中で自分は、嘘かもしれない。
でも、現実の中で嘘をついている自分がいるなら、本当の自分を曝け出す事が出来る場所こそ真実なのかもしれない!
と思いました!
人間は一人では生きられない
本作は「事件がすぐに拡大するネット」と「少しづつしか変わっていかない現実」を対比的に描いている。バズる、炎上、顔バレなど、Uの世界(ネットのなか)では天地を揺るがすような事件が立て続けに発生する間も、現実ではこれまでと大差ない日常が流れている。
主人公:すずにとって、本作を通して得られた変化は
・ルカと仲良くなった
・しのぶと対等な関係(友人?)になった
・父と会話するようになった
ぐらいのものであろう。
また肝心の恵に関しても、彼の家庭における児童虐待そのものは解決できておらず、すずとリアルの繋がりができたことで、「片親家庭の知り合いができた」がせいぜいである。正直なところ、大人の目線では大きなカタルシスを感じられず、本作の評価があがらない一因になっている。
しかし、思春期の学生目線で考えてほしい。
・憧れの同級生と仲良くなった
・疎遠になった幼なじみと復縁した
・避けていた父と和解した
幼い頃に母を亡くしてからというもの、何事にも後ろ向きな性格になっていた思春期の少女が、日常における心の拠り所を確認できたことは、今後の人生を前向きに考えるうえで十分な収穫だったのではないだろうか。しかもそれにとどまらず、必死の思いで恵を助けたことを通して、他人のために命を懸け亡くなってしまった母親の人としてのあり方を理解し、断絶されていた母娘の繋がりまでも取り戻している。
これは、恵にとっても同様である。先述の通り、虐待問題は解決していないが、彼はこれまで現実でもネットでも周囲を頼ることができず、ひたすら耐えるしかなかったのだ。思春期のうちに「自分を省みず介入してくれる他人(すず)がいる」ことを体験したことは、今後、父に立ち向かう勇気をもらったとともに、すずとの関係性が人としての道を踏み外さない大きな材料になるかもしれない。
総評として、前半の竜の振る舞いから父やしのぶを連想させるミスリードはお見事、の一言。あとで思い返すたびにじわじわ込み上げてくるものがある、素晴らしい作品と思う(見返したら評価が変わるかもしれないが)。劇場で大きな感動がなかった点と「サマーウォーズ」や「美女と野獣」のオマージュを脱しきれていない点を考慮して、-0.5とした。
ベールを外さなければ何もできないし変えることもできない
この映画の「あらすじ」とかディズニーの「獣と美女」とかいっさい忘れて見ることをお勧めします。そうしないとおそらくストーリー上の粗い部分が気になってこの映画の良い部分が堪能できないのではないかと感じます。
私は、すずちゃんが自分を変えたくてBellになるところまでは理解できましたが、すずちゃんがなぜ竜に興味を持つのか、助けたいのかは映画を見終わってもよく理解できないです。仮想世界Uの仕組みもよくわかりません。この点がストーリー上は大きなマイナスとなっていますが、この映画の芯はそこではありません。
仮想であれ現実であれ、「勇気をもってベールを外さないと何もできはしない」ということが主たるテーマで、そのことのみが描かれていると言って良いと思います。クライマックスで竜に自分がBellであることを信じてもらうためにすずちゃんはベールを脱ぎ(映画ではアンベールと呼んでいる)、自力で現実世界の竜の本人のところまで行きつきます。ただ大人の視点で言うと、大人をもっと頼ってほしかったですね。高知の「はちきん」のおばちゃんがあんなに簡単に電話で引き下がることは絶対ないし、私が父親なら必死になって娘を追いかけます。DV親父なんて何をするか分かったもんではないですから。
映像はとてもきれいだったと思います。高知の伊野とか仁淀川水系、高知市の鏡川のほとり、最後の武蔵小杉近辺のところも土地勘があったので、とても楽しく見れました。当然ですが仮想世界UやBellの造形もきれいです。そして音楽。サントラ盤が出たら買いたいです。
この映画は宣伝のせいかどうか知りませんが前情報が多すぎると思います。そういうのは忘れて見ましょう。変な期待感(ラブストーリ、SF活劇等)、先入観なしに見れば、良い映画の範疇にある作品だと思います。
歌が凄く気に入った。ストーリーは微妙。
内気で多少ネガティブに考えるすずちゃんの事はあまり好きになれなかったけど、見ず知らずの人を助ける姿を見て泣けてきました。
仮想空間で自分が描くアバターを自分の姿を皆に見せる姿を見て、とても勇気があったと思います。最初すずちゃんの事は苦手だったけど、誰かのために一生懸命強くなっていくすずちゃんが好きになりました。
ストーリー性は多少ディズニー感があって、ツッコミどころはありました(笑)
ん?あれ?という所もありました(笑)
けれど、今までなかった映画だと思っています。特に歌に凄く惹かれました。どれの歌も素敵で迫力があって、鳥肌が立ちました。
今まで感じたことない感覚を感じ、魅力します。今でも耳の中が残ります。
個人的にベルが着てる服装が好き過ぎます。
これから初めて見る方はツッコミどころはあると思います。細かい所は気にせず、仮想空間の音楽映画として思い切り楽しめた方がいいと思います。
あとはストーリー
映画冒頭 圧倒的な映像美と歌で一気に映画の中に連れて行かれた。
どの俳優さんの演技も大変お上手で、前の4歳児に抱いた感情は出なかった。
映画の世界でワクワクしていたら突然、水難事故という胸くそ悪い現実を叩きつけられた。
どうして悪者なのかわからない?最後はどうなったのか?わからない(竜)
(ジャスティス)から道徳の教科書に書いてあるような自己防衛を、
紙芝居か?と思うほど変わらない映像で長々と聞かされた。
顔を晒してその後どうなったのかわからない?(姫)
未成年の娘が夜行バスで、暴力を振るっている大人の所に行ったのに
あとを追わずメールで激励して帰りを駅で待つ、これほど役立たずの父親を見たことがない。
虐待男も制裁されていない。子供達も保護されたとは描かれていない。
120分も使って伏線回収できないなら、続きを
サブスク動画サイトで発表されてはいかがでしょうか?
映像と音楽で
プラスマイナス0といった感じです
映像と音楽に関しては時代を追って進化し続けるアニメーションの一つの到達点とすら言えるレベル
ここ最近は傑作アニメ映画が非常に多く、特に映像なら無限列車、脚本ならシンエヴァンゲリオン、音楽なら間違いなくこの作品を推せるほど
それほどまでに優れた映像、音楽の水準にありながらかぜこの評価かというと、それを補ってあまりあるレベルの脚本の拙さ、雑さが要因です
狼子供から始まるここ10年ほどの細田守作品は恒例ともいえる肩透かし感、ガッカリ感を伴う作品ばかりで
特にバケモノの子などは前半のワクワクを徐々に台無しにされていくような当時の落胆を今でもハッキリ覚えています
冒頭はサマーウォーズのOZにログインするプロローグのセルフオマージュで始まりましたが、この時点でサマーウォーズの焼き増しという印象が拭えません
実際にはその後圧巻ともいえるU世界の表現シーン、BELLの歌唱力で呑まれてしまい、確実にサマーウォーズを過去のものにしてしまうような迫力を感じました
キャラクター周りも時をかける少女よりのやや甘酸っぱい人間模様が描かれ、その世界から抜け出すようにU世界に飛び込む主人公と、観ていて特に指摘するような粗もなくその順調な滑り出しに「これは相当な傑作なのでは?」と強い期待を抱きました
バケモノの子同様、細田作品は素材が良いだけに期待感は毎度高められます
実際にはBELLのライブは一回きりで、あとはとってつけたような〝竜〟探し、〝竜〟との交流に大半の尺が割かれ、現実の主人公とBELLとのギャップに悩む展開や、甘酸っぱい恋模様、BELLが少しずつ認められていく様子など描こうと思えばいくらでも魅力的な話にできる部分はことごとく早巻きで飛ばされていきます
それほどまでに重要な存在である竜の正体は特に意外性があるわけでも、深い意味を持つわけでもない
「ああ、そうなの」としか言いようがない人物で
その姿が最初チラッと映った時、狼子供の雨に似てるし、雰囲気〝竜〟っぽいな、と思ったものの、全く接点のないポジションのキャラなため、「さすがにこの人が竜はないな」と思いましたが
終盤の展開はもう言葉が追いつかず、サマーウォーズでたとえるなら残り1分で落下してくるアラワシを止めるためにケンジがロケットに乗って宇宙に旅立つような荒唐無稽ぶりで、しかも直接的な解決には至らず、ここまで噛み合わない脚本は逆に貴重なのではと思えるレベルでした
直近でみたシンエヴァンゲリオンが、あまりにも丁寧で、関わってきたファンや関係者全てへの感謝に溢れるとても情緒豊かな脚本だっただけに、粗さがなおさら際立ち脚本の悪さだけで作品そのものの評価が二段階は落ちてしまいます
ですが、音楽は何度も言うように圧巻ですので、映像美と合わせて楽しみに行くだけに1800円を払う価値は十二分にあると思います
キャラデザもよく、主人公にも魅力はあるかと思います
この路線に脚本が伴えば、大化けする可能性もあるほどのクオリティです
次回作で今回の反省点を踏まえれば、細田守作品がアニメーションのトップに立つのも夢ではないかと思われます……が、やはり脚本は別の方にお願いしたほうが良いのでは
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