海辺の金魚

劇場公開日:

海辺の金魚

解説

映画「ビューティフルドリーマー」で主演を務めたほか、自主映画の制作や文筆業など幅広く活動している小川紗良の長編映画初監督作。児童養護施設で暮らす少女たちの世界と心の成長を描いた人間ドラマ。児童養護施設で育った花は18歳になり、施設で暮らせる最後の夏を迎えていた。そこに新たに8歳の少女・晴海がやってくる。晴海にかつての自分を重ねた花は、晴海と多くの時間を過ごすが、そのうちに今までになかった感情が芽生えてくる。主人公・花を演じるのは、山本政志監督の「脳天パラダイス」や深田晃司監督の「よこがお」などに出演してきた小川未祐。鹿児島県阿久根市の協力のもと同市で撮影され、晴海役は阿久根市で行ったオーディションで選出された花田琉愛が務めた。養護施設長を芹澤興人、花の同級生を福崎那由他、花の母親を山田キヌヲが演じる。撮影は、小川監督が学生時代に師事した是枝裕和監督の作品も手がける山崎裕。

2021年製作/76分/G/日本
配給:東映ビデオ
劇場公開日:2021年6月25日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
小川紗良
企画
小出大樹
プロデュース
小出大樹
共同プロデューサー
岡田真
佐藤現
撮影
山崎裕
録音
島津未来介
効果整音
高木創
美術
菊地実幸
安藤秀敏
衣装
田口慧
ヘアメイク
入江美雪希
編集
小川紗良
音楽
渡邊崇
主題歌
橋本絵莉子
助監督
石井将
制作担当
望月ひかる
スチール
川島小鳥
グラフィックデザイン
多田明日香
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インタビュー

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(C)2021東映ビデオ

映画レビュー

3.5小川未祐の無限の可能性を掬い上げた、小川紗良の非凡さ

2021年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

撮影当時24歳だった新鋭・小川紗良の長編監督デビュー作。若々しさ、清々しさだけでなく、時に良い意味での粗さも残し、非凡さは十二分に示すことが出来たのではないだろうか。それは、ベテラン撮影監督・山崎裕の切り取る画の強さ、優しさと相まって、主演の小川未祐の可能性を観る者に提示してくれる。今後は、ベテランプロデューサー、新人撮影監督らと組んだときにどのような作品に仕上げてくるかも期待してしまう。

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大塚史貴

3.5子役の演技とエンディングが良い

2024年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

どの子役も演技が良かった。男の子の笑い方も可愛いかったし、女の子たちも自然な喋り方で好感が持てる。
エンディングで流れる主題歌『あ、そ、か』(元チャットモンチー・橋本絵莉子)とエンディング中の写真が素朴で美しくて良い。

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共感した! 6件)
Don-chan

2.5海辺?

2024年4月2日
Androidアプリから投稿

施設で育った女の子の話。なんで海辺なのかな?

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karasu

3.5【”「誰も知らない:優しき風合の海辺バージョン」”身寄りのない子供達が暮らす家を舞台に、彼ら彼女らの世界と成長を温かく描いたヒューマンドラマ】

2023年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■身寄りのない子供たちが暮らす家で育ち、この家で暮らす最後の夏を迎えていた18歳の花(小川未祐。
 ある日、8歳になる親から虐待を受けていた晴海が入所してくる。
 花は心を閉ざした晴海に昔の自分を重ねて彼女と過ごすうち、自分の中に今まで感じたことのない感情が芽生えてくるのを覚えて、交流していく・・。

◆感想

・今作の様なテーマを持った作品は、暗いシーンや目を背けたくなるシーンが多いが、今作は何故か爽やかさを感じる。それはきっと、花役の小川未祐と晴海役の少女との関係性が、花が少女を且つての自分にダブらせて、基本的には優しい態度で接しているからだと思う。

・花が金魚を海に放つシーンは、”淡水魚だから死んでしまうよ‥。”と思ったが、監督のメッセージは別で、
”金魚は海では生きられません。それでも、私はもう一度海に連れ出したいと思ったのです。映画の主人公が、私が、そしてあなたが、自分自身の人生を歩みだせるようにと祈りを込めて”
とある。成程。

<今作は、小川沙良さんの初の長編監督作品であり、且つ脚本も担当されている。
 是非、この優しき視点で厳しき現実を描いたセンスを、更に伸ばして欲しいと思った作品である。>

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NOBU